ピエロがお前を嘲笑うのレビュー・感想・評価
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2度目のひねりは減点
NetflixのDark沼にはまった勢いでDark脚本のバラン・ボー・オダーの作品を探して鑑賞。
1回目の大技でフィニッシュしたらすごく面白かったのに。2回目のひねりは減点だね。まあ、それでも全体としてはプロットもよく、なかなかの出来栄え。最近の映画では、ハッカー万能主義よろしくあらゆるハードウェアをハッキングしてコントロールしてしまうような演出が多くて閉口するが、『ピエロがお前を嘲笑う』でのハッキングは現実にできる範囲に収めていて、すごくリアリティがある。
それとハッキングだけでなくソーシャル・エンジニアリングをたくみに使って狙った獲物をしとめるのが、またいい。ネオナチのお馬鹿さんをコケにしたところは最高。
バラン・ボー・オダーのもう一つ作品スリープレス・ナイトは、いまいちみたいだからどうしようかな。
サクッと騙されたい方へ
I AM INVISIBLE MAN
警察に出頭してきた一人の青年。
彼の名は、ベンヤミン。数々のサイバー事件に関与したサイバー集団“CLAY”のメンバーで、ある殺人の疑いも掛けられている。
天才ハッカーでありながら、スーパーヒーローに憧れる透明人間と言う彼に何があったのか…? 事の顛末を語り出す…。
…と言うと、何となく察しは付く。
語っていた話は全て嘘で、警察も観ている我々も騙していた『ユージュアル・サスペクツ』スタイル。
例には漏れず。しかし、関与するまでに至った経緯、スリリングな展開。どんでん返しの後にもう一転。
サイバー世界でのやり取りを不気味なピエロマスクで表した演出も斬新。
飽きずに見れる2014年のドイツ製サイバー・サスペンス。
自白からの経緯は…
冴えない自分、冴えない人生。
片想いしていた女の子や同級生と再会しても「誰?」な状態で、透明人間のよう。
スーパーヒーローになりたい…。
そんな軽はずみな気持ちで小事件を起こすが、それがきっかけで3人組のサイバー集団から勧誘。
“CLAY”と名乗り、名を馳せるが、大きな事件や殺人容疑で警察やマフィアからも狙われるヤバい事態に陥り、自分の居場所と感じていた仲間とも…。
そして警察へ…。
この後の展開は二転三転。
まだ見てない人の為にも書かない方がいいかもしれないが、見た記録やオチを忘れない事も含め(最近忘れっぽいんだよね~)、ネタバレチェックして。
前述の通り、話していた事は嘘。
…と言うより、妄想。
ベンヤミンは多重人格者で、そもそも他の3人の仲間もおらず、全てベンヤミン一人の犯行。
…が、実はそれも嘘。
本当は、仲間の存在は嘘と見せ掛けた、仲間の存在を消す芝居。
自白も何処までが真実で、何処までが嘘なのか。
ラストは再び仲間と合流。
透明人間に戻ろう。
それは、冴えず周囲からのけ者にされていた透明人間ではなく、
サイバー世界に姿を消した透明人間として。
ラストは確かに見破りにくい
「100%見破れない。最後で全てをひっくり返すまさかのトリック」という謳い文句に釣られて見ました。確かに見破ることはできなかったし退屈もしませんでした。ただちょっと無理やりすぎる。「面白い!」というほどじゃないかな。「この人何か怪しい」というのは少し当たってたけど。
ハッカーの目的が国の陰謀を暴きたいだとかの大層なことならまだしも、ただ世間の注目を浴びたい界隈で認められたいという承認欲求。目的が幼すぎて気持ちは乗らないかな。中のニュースでも「犯行は思春期の少年か」などと取り上げられる始末。
ところでハンネは最後までよく分からなかったのですが何がしたかったのでしょうか。オープニングの映像と音楽がカッコいい。
出来損ないの推理小説みたいな。
ラスト捻り過ぎ
ベンヤミン、マックス、パウル、シュテファン。
4人のハッカーが「CLAY(Clowns Laughing At You〜ピエロがお前をあざ笑っている〜」を結成。
名声の為、有名セキュリティをハッキングして行くが、徐々にダークネットのハッカートップに君臨するMRXに興味を持ち始め、接触を試みる話。
欧州サイバー犯罪センター、ドイツ警察も絡んでいく。
ロシアのハッカーマフィアも絡みだす中盤のMRXとの展開は良いのだが、そこに行くまでの前半の行動が単調でつまらない。
MRXに侮辱され、接触しようと試み、ハメられ、ハメ返して。
そこが一番の面白い所だったと思う。
ラストはどんでん返し2回。やりたい事は分かるんだけど、盛り上がったMRXとのやり取りよりは1回目でテンション下がり、2回目は「あ〜あ⤵︎マインドハッキングもしますか⤵︎💦」状態。
正直1回で充分。
何故か別映画「グランド・イリュージョン」を思い出した。
後付感覚は要らん。
「名声目当て」のCLAYの活躍。
観たい方はどうぞ。
つまらん
マリのヒロイン度があんまり・・・
痛快、爽快だったのはネオナチの集会でヒトラーのパロディ映像を流したところと、製薬会社への動物愛護をやじるところだけだった。ベンヤミンにしてもマックスにしてもハッキングによって金儲けをするのではなく、伝説ハッカーのMRXに認められるためだけの行動だったのだ。ハッキング行為を繰り返す彼らの衝動、動機が中学生並みと言われるのもわかるけど、そのネオナチとか製薬会社をターゲットにしているところには共感。弱者からの搾取をしない点は気持ちいい。
ストーリーは最後の二重三重ものどんでん返しが評価されてはいるけど、その直前に仲間が殺されたという点が謎のまま。警察内部にハッキングしたからといって射殺されるまでの罪じゃないだろうし、ロシア系マフィアによる犯行だとしても行動が早すぎるという疑問があった。「何故?」と考えてるうちにどんでん返しが来るものだから、呆気にとられてしまうだけでした。
そんな中でも気に入ったのが、中指を立てることにこだわってたところや、角砂糖4個が1個に変わるというトリックでした。指も彼らのメンバーに例えたものだろうし、曾祖父の遺品でもある薬莢もいい伏線となっていました。MRXの正体がつまらなかったし、終盤のテンポが速すぎたところはイマイチだった。それに停職となったハンネ捜査官が流産していたという過去が、ベンヤミンに対する母性愛だったのかな~と、もうちょいハッキリ描いてほしかったかなぁ。そして、4重人格のどんでん返しも結局は元に戻っただけだし・・・
二重三重のどんでん返し
「ファイトクラブ」と「ユージュアル・サスペクツ」を足して2で割った後にオマケ要素を追加した感じの映画。主人公達のいる部屋に「ファイトクラブ」のポスターが貼られている描写もあり、おそらく監督も意識して作ってたんだろうな~という印象。
分かる人にとってはこれだけでもネタバレになるのかな。
どんでん返し系は好きですが、二重三重のどんでん返しが待ち受けていて、「実はこうでした」というネタバラシが何度となく繰り返されるのはあまり好きではないですね。どんでん返しは何度もやられると驚きも感動も薄れていきます。
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自宅にて鑑賞。ドイツ製、原題"Who Am I - Kein System ist sicher"。ミニチュアとCGを組み合わせたタイトルコールから、再三登場するweb内を喩えた電車内のシーン──うっかりハリウッド映画に馴れ親しんでいると、ハッとさせられる。絵面的に派手さに欠けるが、先読みを裏切り続け、二転三転を繰り返す起伏に富んだストーリーはそれを補い余る魅力に溢れ、前衛的な音楽も心地良い。欲を云えば、"MRX"の正体に意外性が無く、"FR13NDS"の扱いも乱暴気味に思えたのが残念。75/100点。
・小柄乍ら“ベンヤミン”のT.シリングは、その仕草や表情がどこかM.J.フォックスやJ.レナーを思わせ、我国でもこれから人気が高まるのではないか。強烈な存在感を表す“マックス”のE.ムバレクはF1レーサーのF.アロンソ似。"CLAY"の他の面子も悪くない。“マリ”のH.ヘルツシュプルンクに若さが感じられず、やや魅力に欠ける。
・ハリウッドでのリメイクが決まっているが、ドイツ・アカデミー賞では六部門にノミネートされている。
・そのドライな語り口やテイスト、プロットの類似性が取り沙汰される『ファイト・クラブ('99)』だが、“ハンネ・リンドバーグ”役のT.ディルホムや"BND"が“ベンヤミン”宅を捜索する際、二箇所で『ファイト・クラブ』のポスターが掲げられているのが確認出来る。
・鑑賞日:2016年2月12日(金)
ハッカー好きな人にはオススメですが…
嘲笑われてしまった
こんなみてて爽快なサイバー犯罪映画は中々ない!
主人公の人柄、役もこの上ないかんじで!
ホラー要素はなく、サスペンスとして楽しめる!ピエロがお前を嘲笑うという言葉が後から響いてくるような内容!
ラストのどんでんからのどんでんには感服する。さらに、捜査官がそれをわかっているというところも深い。
強いて言えば、マリはどういうつもりなのか、捜査官はなぜ逃がしてくれたのか。
ラストの細かいところに疑問符がうがぶ。
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