プロジェクト・アルマナック

マイケル・ベイが手掛けるタイムループ映画。

古いビデオカメラに映り込んでいた子供の頃の自分と、存在するはずがない今の姿の自分。
様々な疑問が浮かぶ中、地下に眠る“装置”を発見する。
若者たちの溢れる欲求と、その反面で変わりゆく現実との葛藤が緊張感満載で描かれる。

マイケル・ベイ作品にしては控えめな映画で、街や車がぶっ飛ぶ事はありません（笑）
しかし全編手持ちカメラによる映像と飾らない高校生像が相まってリアル感はなかなかのもの。

過去に戻りたいとよく思うけど、実際にこうなってしまうんだろうな…と考えさせられてしまいました。

タイムマシンを手に入れた若者たちの刹那的な計画と暴走を描いた記録映像映画(ファウンド・フッテージ)で『クロニクル』を思い出した。
どう収拾つけるのかと思ったけどそうなるよなという感じ。
登場人物はキャラも立っていてVFXや演出も安っぽくないのが良い。

ファウンド・フッテージやPOVあるあるな「何でそこでカメラ回ってんの？」という箇所は何箇所もあるけどそこは本作でも言わないお約束w

劇中のフェスのシーンの音楽はD＋のドラマ『ホークアイ』でもジャージ・マフィアが話していたロックバンドImagine Dragons(イマジン・ドラゴンズ)が使われいる。

バタフライエフェクトをより現代的かつ科学的にアレンジした感じ。物語の構造はよく似てる。小さなほころびを直すために過去に戻って軌道修正したつもりが、別のところでより深刻な事態を招き今度はそれを元に戻すために過去にもどり、、という最悪の無限ループに陥っていくという。似た展開だけにラストの収束のさせかたに作り手のマインドが現れて面白いと思う。この作品ではまだ無限ループが続きそうな嫌な予感で終わった。個人的にはバタフライエフェクトの終わりかたの方が好きだったけど、これはこれで面白かった。

タイムスリップして、ジェシーに告白するシーン一瞬リュック消えてない？