セルのレビュー・感想・評価
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原作の良さが出ていない
想像以上のB級だった。飛行機の墜落シーンは笑えるほどショボい。冒頭でそんな不安要素を感じ、嫌な予感はしたがやはり最後までこんな感じで残念だった。
これでは豪華キャスト陣も少々無駄遣いではないかと感じてしまう。
登場するゾンビについてだが原作では初め「携帯狂人」と呼ばれていたが、中盤から「携帯人」と呼ばれる様に変わる。なぜかと言うと彼らの知能が発達し、正常な人間を様々な方法で翻弄していく様になるからだが、本作のそのような描写はしっかりしていて唯一安心した。
私が原作ファンのためか、終盤~オチの展開が原作とかなり異なるのには不服だ。スティーヴン・キングらしい、オチの続きを読者の想像に任せる形で終わるエンディングのほうが100%良かったと思う。どちらにせよ衝撃のラストなのだが。2007年公開の「ミスト」も原作と異なる終わりかただったが、あちらはどちらも考えさせられる(劇場版の方は映画史に残る衝撃)もので、素晴らしかったと感じる。本作もB級でも良いからそういう衝撃を与えて欲しかった。
そういう点を踏まえると、原作を読んだ人には受け入れ難く、原作を未読の人には比較的受け入れられるだろうと推測される。
割にインパクトある
S・キング原作と言うのでどんなものかと思ったが、ゾンビ映画だった。
電波によるゾンビ化+感覚の共有化で人の神経を逆撫でする発言も可能になっている。
中々、凄いゾンビなのだが、だからと言ってゾンビ映画がそんなに素晴らしくなるはずもない。
お決まりの逃避行にラストのバトル?
スッキリはしない。
一昔前にあれほど電磁波について叫ばれた時期があったのに、あの頃作ればもっと売れたのではないだろか?
電磁波の影響はまだはっきりとしないが、昨今脳の病気が増え因果関係調べる学者の邪魔するやつは居ても、その学者にカネを渡すやつは少ないだろうな。
電気と原発
電磁波と携帯
売る側はその影響より、利点のみを推す。
その風刺を効かせるには公開されるのが遅かった(笑)
キング好きには、まあよい映画
携帯電話を持ち出すところが「クリスティーン」と同期していいんだけど、これって映像的にむずかしいのかな。映画としてはふつー。最後まで観ることができるけど、途中からちょっとだれてきます。きっと小説だといろんなピースが合わさって「そっか」って結末だと思う。
キングって深いから、映画にすると表面的になってしまう。そこが小説tお小説を映画化したちがい。
携帯依存症に捧ぐ啓発?映画
携帯電話から発生した怪電波によって人々がゾンビと化してしまった世界で、マンガ家のクレイトン、地下鉄車掌のトム、クレイの隣人で母を殺めてしまったアリスら3人がクレイの妻と子どもを探して旅路を進める様子を描いたパニックスリラー。
原作スティーブンキング、主演にジョンキューザック×サミュエル.L.ジャクソン。
まさしくあの迷作1408号室のキャストが集まったわけでもある今作品。
1408号室のわけのわからなさはいうまでも無しだが、やはりスティーブンキングのネームバリューには負けてしまうと鑑賞笑。
まず冒頭のスピード感が異常。
突然もの凄い音量の不協和音が流れ出し、携帯を使用していた人々は泡を吹く、奇声をあげる、頭を壁や床に打ち付けるなどもう大暴れ。終いには飛行機内でも異常事態発生したようで墜落した機体が空港に直撃し、開始10分そこらで空港大爆発。
多分そんなシーンじゃないだろうけど大真面目に空港が吹っ飛ぶシーンのシュールさに思わず爆笑した。隣の人も笑ってたから多分自分の感性はおかしくない。はず笑。
"ヤツラ"が音楽を聴かせるとほとんど動かなくなったり、黒幕にクレイが描いたマンガのキャラクターの赤フードの男を匂わせたりとキングお得意のミステリーホラー要素たっぷりだがやはり全部綺麗に解決しない笑。
正直後半は謎and謎。むしろこれ原作でどんな表現してるんだろうって気になるレベル笑。
しかし前にも言ったことあるかもしれないがジョンキューザックのアホ面、すごい好き笑。
ラストのわけわかんない暗闇の中での電波塔中心に回り続ける"ヤツラ"と化してしまったクレイ、めっちゃ似合う笑。
スティーブン・キングっぽい(-.-)
最初に惹き付けて最後に落とす…みたいな(笑)
わざわざ携帯でなくても音を発する方法はいくつもあると思う。
最近の映画は、とりあえず無難に人間をゾンビ化する(..)
脚本に息詰まればゾンビ~‼ってか(  ̄▽ ̄)
よく分からないが恐ろしい。携帯依存社会の崩壊。
【賛否両論チェック】
賛:携帯電話がきっかけとなり、人々が徐々に凶暴化していく中で、家族を救うために生き抜こうとする主人公の姿が切ない。
否:最終的な謎解きはされないようなものなので、よく分からない感が半端ない。急に驚かせる演出もあるので、ホラーが苦手な人には向かない。
人々が世界規模で凶暴化する映画といえば、「バイオハザード」シリーズを始め、最近では「レジデント」や「ヴァイラル」等、古今東西沢山ありますが、本作では“携帯電話での通話”という、非常に警鐘的な意味合いが深いツールが発端となるのが印象的です。
やがて凶暴化する人々が増え、治安も都市機能も崩壊した社会で、それでも愛する家族を見つけるために生き延びようとする主人公の姿が、恐ろしさの中にも切なさを感じさせます。
ラストも結構難解で、よく分からないといってしまえばそれまでですが、パニック映画好きには、観ておいて損はない作品かも知れません。
Bですよ
ジョン・キューザックやサミュエル・ジャクソンが出ていますが、歴然と低予算のB級です。スティーブン・キング原作の映画って、B級が多いですよね。駐車場にあったでっかい広告看板も、何かの広告を載せたままではまずいのは仕方ないにしても、真っ白で放置というのも不自然でしたね。アイスクリームの販売車はキングらしい趣味でした。
エラーコイン
実は観る前から嫌な予感はしていた。まあ、でも、スティーブンキングだし、サミュエルLジャクソンだし、ジョンキューザックだしと、安易な希望を持っていざ劇場へ。もう、冒頭の空港のシーンあたりでダメダコリャになってしまった。アンビリーバボーな感じ。信じられないという意味じゃなくてアンビリーバボーみたいな感じ。おまけに点と点が繋がらない。意味不明で説明不足で無責任。よくもこれにゴーサインが出て制作され、おまけに配給され、劇場公開されたものだ。
スチィーブン・キング原作、脚本
ということで、取り敢えずちょっと期待。
物語の導入はGOOD!
あれ?謎の人物とジョン・キューザックの関係は??
ちょっと消化不良。
しかし、製作にも名を連ねるキューザックはすっかりとキワモノ俳優となってしまったので、このまま突き進んでいただきたい。
短編でもあったような…。
そんな気がしたけど原作は上下巻の長編なんですね。
久しぶりなキング作だけど、キング映画化にしてはほどよくテンポも良く面白かった。
セルフォンで暴徒化した人達との攻防戦も進化していく携帯人達の設定も良かった。
相変わらず原因を一切突っ込まないところがもやもやな感じ。
携帯人(phoner)が襲いかかってくるサバイバルホラー
Mrテレフォンマンが入ってないのかよ!
の後で流れるRing My Bell
カシュワクは圏外どころか中心地だった
1408号室のコンビ再び
ゾンビの様式美を基本踏襲したニューウェーブ
原題は、あの「ザ・セル」(2001)の"Cell = 独房"ではなく、"Cell=cellular phone(携帯電話)"である。
スティーヴン・キング最新作にして、ジャンルとしては"ゾンビもの"。公開された各国での評価が悪いので、日本公開はされないのかと思っていたら、限定スクリーン数での公開。これもゾンビの出世頭「バイオハザード ザ・ファイナル」のおこぼれのような、オトナの事情の匂いがプンプンする。
そもそもゾンビ映画はB級であるべきで、ゾンビ映画に過度な期待をするほうが間違っているし、その"様式美"を楽しむものだ。そういう意味で本作はゾンビマニアにはかなり楽しめる。
ゾンビ発生には、古典的な呪術から、科学実験やウィルス感染とバリエーションがあるが、本作は携帯電話に出ることでゾンビ化するという、珍しい設定の"ニューウェーブ"である。おそらく着想は、"携帯電話の電波が脳波に影響する"という学説から生まれたものだろう。
電波によって脳が混乱させられ、コントロールされるゾンビ携帯人(Phoney)と健常者(Normy)の闘いである。まるで現代人のケータイ依存を揶揄したような設定になっていて、Phoney≒phony(偽りの)と掛けているのがシャレている。昆虫の集団行動のように動くゾンビたちの様子がモッシュっぽくて、集団で怒りが増幅していく。このあたりはメタルをバカにしたようなキングの意図が感じられる。
ゾンビに襲われた人間がゾンビ化するというのは、吸血鬼の亜流であるが、本作ではゾンビの口から発する電子音で脳が乱され、ゾンビ化する。夜、ゾンビたちが集団で眠るというのは、昼夜逆だが吸血鬼っぽい。その間に通信ダウンロードでバージョンアップされるというのが、とても今どき。
原作とはテイストが違うようだが、原作者スティーヴン・キング自らの脚本なので、そのまま受け取るしかない。エンディングの未決着さ加減は、"様式美"としては、実にまっとうである。フツウの映画ファンは観てはいけない、ゾンビファンのための余興である。
(2017/2/17 TOHOシネマズ六本木ヒルズ/シネスコ)
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