劇場公開日 2017年2月17日

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「よく分からないが恐ろしい。携帯依存社会の崩壊。」セル 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)

1.5よく分からないが恐ろしい。携帯依存社会の崩壊。

2017年3月2日
PCから投稿

怖い

興奮

難しい

【賛否両論チェック】
賛:携帯電話がきっかけとなり、人々が徐々に凶暴化していく中で、家族を救うために生き抜こうとする主人公の姿が切ない。
否:最終的な謎解きはされないようなものなので、よく分からない感が半端ない。急に驚かせる演出もあるので、ホラーが苦手な人には向かない。

 人々が世界規模で凶暴化する映画といえば、「バイオハザード」シリーズを始め、最近では「レジデント」や「ヴァイラル」等、古今東西沢山ありますが、本作では“携帯電話での通話”という、非常に警鐘的な意味合いが深いツールが発端となるのが印象的です。
 やがて凶暴化する人々が増え、治安も都市機能も崩壊した社会で、それでも愛する家族を見つけるために生き延びようとする主人公の姿が、恐ろしさの中にも切なさを感じさせます。
 ラストも結構難解で、よく分からないといってしまえばそれまでですが、パニック映画好きには、観ておいて損はない作品かも知れません。

映画コーディネーター・門倉カド