劇場公開日 2017年2月17日

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「原作の良さが出ていない」セル MASERATIさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5原作の良さが出ていない

2017年11月5日
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鑑賞方法:映画館

想像以上のB級だった。飛行機の墜落シーンは笑えるほどショボい。冒頭でそんな不安要素を感じ、嫌な予感はしたがやはり最後までこんな感じで残念だった。
これでは豪華キャスト陣も少々無駄遣いではないかと感じてしまう。
登場するゾンビについてだが原作では初め「携帯狂人」と呼ばれていたが、中盤から「携帯人」と呼ばれる様に変わる。なぜかと言うと彼らの知能が発達し、正常な人間を様々な方法で翻弄していく様になるからだが、本作のそのような描写はしっかりしていて唯一安心した。

私が原作ファンのためか、終盤~オチの展開が原作とかなり異なるのには不服だ。スティーヴン・キングらしい、オチの続きを読者の想像に任せる形で終わるエンディングのほうが100%良かったと思う。どちらにせよ衝撃のラストなのだが。2007年公開の「ミスト」も原作と異なる終わりかただったが、あちらはどちらも考えさせられる(劇場版の方は映画史に残る衝撃)もので、素晴らしかったと感じる。本作もB級でも良いからそういう衝撃を与えて欲しかった。
そういう点を踏まえると、原作を読んだ人には受け入れ難く、原作を未読の人には比較的受け入れられるだろうと推測される。

Mina