スパイナル・タップのレビュー・感想・評価
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映画史的には重要な作品なので、事前調査してから観た方がよいでしょう
モニュメンタリー手法を最初に確立した作品として国立アーカイブに登録されている作品だそうです。故にモニュメンタリーについて知ったうえで観た方がよいです。
内容はロックグループを主役にしたロックあるあるですが、4-50年前のロックシーンの知識がある程度必要で、且つアメリカのロック文化(風俗)を前提に作られているので、これまた事前に少し調べて、あのシーンはこいう意味がある、ということを知っておかないとロック文化に縁遠い日本人にはよくわからないでしょう。
ロックファンは怒るべきだろ笑
架空のスーパーバンド"スパイナル・タップ"を追った「ロッキュメンタリー」。
メンバーのインタビューシーンで、各々のメンバーがタイプの異なる「相当なおバカ」であることがわかる。歌詞がまたとんでもないおバカだ。まあロックバンドなんてこんなもんさ、ってわけですね。1960年代にビートルズ風の音楽でデビューした彼らは70年代にはフラワーっぽい音楽をやっている。シタールも鳴ってるしな笑。80年代はメタルに変身だ。この辺りは芸の細かいところ。よくある女性関係なんかによるメンバーの仲たがいがあって、だんだん落ち目になってきた矢先に日本で人気に火が付き人気再燃。日本人には歌詞の意味なんて分からないからね。どっかで聞いたような話だ。ディープ・パープル、クイーン、チープトリックなど結構日本に恩義を感じているロックバンドは多いよね。
歴代のドラマーが何人も謎の死を遂げていてライブのたんびに違う人になってるのがおかしい。
まあこんな話でロック音楽とその人気(ファンダム)を目いっぱいおちょくったコメディだ。
ロックファンの皆さん、完全に馬鹿にされてるぞ。怒れ(笑)。
本物みたい! いや、まさに本物!?
イギリスでデビュー当初ちょっと売れたけれど、最近はだいぶイマイチなヘビメタバンドの米国ツアーのドキュメンタリー、を装った俳優たちによるフィクション。
今日の観客は10人強だったけれど、きっと二人くらいは、本物と勘違いして、「なんだ、この、大したことのないドキュメンタリー」って思ったんじゃないかな。そう思うくらい、俳優たちがうまい。
そんなことを絶対言いそう、ということを、最初から最後までずっと話し続けるって、すごくない?
加えて、歌詞のしょうがなさ。こっちは、現実よりも輪をかけて酷くしてるから、まあ、笑える笑える。お下品なこと、極まりなし。
あまりに本物みたいだから、わかっていても「落ち目のバンドのツアーを、ただ追いかけて、何が面白いの?」と思えてきてしまう。
しかし、たしかに面白いんだけど、一体何が面白いんだろう? 変な感じ。
おまけ
東京に、コーべホールは、残念ながら、ない。
1995年の、阪神・淡路大震災で、神戸の名前が知られたからだろうか。
モキュメンタリーならぬ“ロキュメンタリー”
1960年代から活躍しているイギリスのロックバンド「スパイナル・タップ」の全米ツアーを追うドキュメンタリーという“体”のコメディー。
音楽系のドキュメンタリーあるあるのオンパレードが面白いし、キャラも立ってる。
しかも監督は「スタンドバイ・ミー」などの巨匠ロブ・ライナー。
紆余曲折を経て、ラストの日本ツアーのシーンは、嘘なのに胸が熱くなったww
ロブ・ライナーのデビュー作にして傑作
架空のイギリスのロックバンド「スパイナル・タップ」を題材としたパロディ満載のコメディ映画かと思いきや、音楽映画の金字塔とも言える傑作であった。
ロブの1984年公開の初監督作ということで、彼自身がバンドのアメリカ・ツアーに密着し、ドキュメンタリーならぬ「ロキュメンタリー」を撮るという設定。60年代にポップなロックバンドとしてデビューした以降のアーカイブを折り込みつつ、ハードなロック・バンドとなった彼らの今に迫っていく。
確かにどこかで聞いたことのある、いわゆる「ロック・バンドあるある」が散りばめられてはいるものの、音楽への強い愛情なしには作り得ない真面目な作品と言える。
何しろカッコいいし、変化球なしのエロい歌詞を含め楽曲が最高!彼らのファンになること間違いなしだ。
ロブの音楽愛、映画愛が結実した熱い熱いデビュー作。決してお見逃しの無きよう。
⬛︎
私も思春期に HR>HM をこよなく愛すメタルキッズをやってましたもので、こちらの評価の良い作品が気になっておりましたが、弱小フィルム🎞故か、なかなか地元に上映が回って来ない中、忘れた頃に気が付いたら演っていた小劇場の最終日の回に6分遅れくらいで滑り込みなんとか鑑賞成功。
と思ったら’84年の作品だったのですね、後から知りました。
‘腰椎穿刺(ようついせんし)’とかバンド名からして終わってますね😙プッ
そんなちょっと基本的に抜けているおバカな連中(含むマネージャー)の真面目なバンド活動がやっぱり所々抜けていておバカなので笑えたりするのです。
監督兼キーボード奏者役の小太りなラーメンヘアのおっさんが後に『スタンド・バイ・ミー』や『ミザリー』を撮るんですね😲ヘ~
帰宅後の入浴中、劇中の♫ストーンヘンジの歌の内容から、なんか🎃Helloweenの♫Nabataeaを思い出しました。
極めて高度な実験的作品
な訳は断じて、無い。
今日なら千百円だし、時間丁度いいし、暇だし、ちょっくら寄りみちーー!っと思ったのが悪かった。
そもそも、何でこの程度の思いつきを映画にしようと考えたのか、誰が映画化を許してしまったのか甚だ疑問だし、大の大人が寄ってたかってカメラの前と後ろで、ありもしないヘビメタバンドが、さも存在するかのごとく振る舞った様子を想像するだけで、目眩がする。
しかし、そもそも映画ってやつは、ありもしない物事や人を、さも存在するかのごとく振る舞った様子を撮影したものな訳で、この仮想記録映画も立派に映画ではある。
作品が公開された1984年頃はバブルの最中で、本当につまらない大作が乱発されていた。ハリウッドを笑い飛ばしたかった映画、と言えない事もないが、にしても。。。
こんな際物を誰も止めなかった奇跡に、抱腹絶倒してほしい作品だが、人様にはお勧めできない、断じて。
俺は好きだけど。
ロキュメンタリー
本人達はノリノリながら17年目にして落ち目であるイギリスのメタルバンド「スパイナルタップ」の1982年の全米ツアーに密着したドキュメンタリーという体のフィクション。
まるで本当にそんなバンドがあり本当に取材をしたかの様なつくりで、それっぽいことを言ったりやったり。
それっぽいだけで中味はクソだったりおバカだったり、終始おふざけ満載で笑わせてくれるコントという感じで、深い話やシリアスな内容は何一つなしw
中にはただのドリフ的なネタも少しあるけれど、この世代の俗に言うHR/HM好きには面白い、そうでない人は置いてきぼりになること必至な作品。
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