アデライン、100年目の恋のレビュー・感想・評価
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時間の経過をさりげなく見事に描いた傑作
もし、若いときに理由も告げられずに振られた女性がいて、その女性が50年後に目の前に現れたら?若いときのまま、年をとらずに。
そんな演技を身体で理解して、自然に演じることができる俳優が居るとしたら、ハリソン・フォードをおいて他には居ないだろう
そのくらい、見事な再会の場面の演技だった。
ブレイク・ライブリーは若いのに、ハリソンの演技に引っ張られて、思いがけない再会に伴う、とても複雑な感情をあらわにした。
驚いたのは、ハリソン・フォードの若いときを演じたアンソニー・イングルーバーという俳優が、実はハリソンの物まねが得意で、まるで彼が若返ったようにしか見えないこと。スターウォーズのスピンオフを撮るなら、ヤング・ハン・ソロは彼でやって欲しい。というくらい似ている。
ブレイクの演技はともすれば平板で、抑揚の無いものに映るが、見かけとは別に、精神が年をとっていくとしたらきっとこうなるだろう。親しいものを失う悲しみを、最大限の感情の振幅で表現している。それでもどこかに、覚悟と経験と芯の強さを秘めた抑制の効いた名演だ。「ロスト・バケーション」で、一気にキャリアがブレイクしたように思ったが、「ゴシップガール」で積み上げてきた経験が生きているのだろう。ドラマは見たことが無かったけど、彼女の演技を目当てにちょっと見てみたいとも思った。
順調にキャリアを重ねていけば、数年内にオスカー女優になってしまうんじゃないかというくらい、彼女には期待している。
残念ながら、100年生きた女性には見えないほど、若すぎて、深みとか、滋味のようなものが感じられないのが唯一欠けているものだろうか。
「ベンジャミン・バトン」はブラッド・ピットがキャリアの円熟期に演じて、「枯れない花」を表現した。ブレイクは比較的浅いキャリアで、「枯れない花」をやったが、今後も繰り返し彼女のキャリアに重なってくるテーマだろうと予感する。それほど見事な演技で、最近ではいちばんのお気に入りの女優さんになった。
かなしくて、素敵な、現代のおとぎ話だった。
2016.8.26
壮観なストーリー
命とは、幸せとは…
愛する人と一緒に歳を重ねられないのって本当に辛いことだと思います。
ペットの犬が亡くなる度にアルバムを見返し、自分の恋人や娘、友達、知っている人がみんな自分より先に死んでしまっても、自分だけは永遠に生き続けなければいけない現実を突きつけられるアデライン。
まるでゴールのないマラソンみたいに地獄です。
その辛さを誰にも打ち明けられないまま100年近く過ごしてきたアデラインの気持ちを思うとどんなに苦しかっただろうと切なくなります。
ただの純愛物語ではなく、命の尊さや歳を重ねることの素晴らしさを伝えている物語でもあります。
誰もが必ず歳をとって亡くなるからこそ、今この時を大切に生きなければいけないと改めて感じさせられます。
そして、彼女の葛藤や涙を観ているうちに、思わず彼女の恋を応援したくなってしまいます。
また、それでもいいから一緒に人生を歩んでいきたいとお互いに思えるような真実の愛って観ていて本当に美しいです。
清々しく、余韻に浸れる作品です。
設定ぶっ飛びすぎてて恋愛映画としてはイマイチ
なんでハリソン・フォードなのか
映像が美しく、その美しい世界観の中でもひときわ輝くブレイク・ライブリーの美貌。
ウィットに富んだ会話の洗練されたやりとり、指先や身のこなしの煌びやかな美しさなど、これらを堪能するだけでもこの映画を観る価値あり。彼女の演技はとても自然でこれほどの役者だったのかと驚きです。ほかの作品での彼女は置き換えも可能な役が多かったように思うが、今作はブレイク・ライブリーありきです。
さらにストーリーが進み昔の恋人との数十年ぶりの再会。ここでのハリソン・フォードの演技が素晴らしく、なぜハリソン・フォードを起用したのかがわかります。目の動きだけでも感情の機微をあそこまで表現できるとはさすがとしか言いようがない。
個人評価点:92点
ユッキーナ
個人的には、アデラインは交通事故から生き返らないままで、
切ないストーリーでも良かったかなぁ。
美人で知的でスタイルも良ければ、親子で惚れるよね。
アデライン役のブレイク・ライヴリーの口元がユッキーナに似ていた。
ブレイク・ライブリー(100)
アデラインの美しさと虜になる男たち
自然に老いること。
正しく老いて、正しく死ぬ
不老不死ってやはり悲しいもの
そうか、こういう話とは知らなかった。
かつて皇帝たちが血眼になって探し続けた不老長寿の薬も、回りの人がどんどんなくなってしまう悲しみまでは予想できなかったな。自分の回りだけが年老いて行くのは、辛い。
皆がアデラインに恋におちる
素敵
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