ラブ&ピースのレビュー・感想・評価
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自宅にて鑑賞。怪獣映画で恋愛映画、青春映画でサクセス・ストーリーとジャンル分けし辛い娯楽大作。主題歌であるRCサクセションの往年のナンバー「スローバラード」の歌詞、最後の一行を当てた様な物語で、詩人でもある監督の言語感覚が本作でも活かされている。馬鹿げた内容を真剣に作っているからこその面白味はあるが、これ迄程のメッセージ性は無く、ベストとは思えない一面もある。トレーラー内の劇場の女の子達の様に泣く迄は至らなかったが、それでも大満足の一本──この監督はこれ位、振り切れてる方が断然愉しめる。60/100点。
・“PC-300”に星野源、“マリア”に中川翔子、亀の“ピカドン(ラブ)”に大谷育江と何気に声優陣は豪華。中でも犬山イヌコが声を当てた“スネ公”は、名前通りのひねたキャラクターで好み。
・田原総一朗、水道橋博士、宮台真司、津田大介、茂木健一郎が顔を揃える某TV討論番組を模した様なオープニングのシーケンスにおける決め科白以外の大半は、恐らくアドリブではないかと思われる。
・でんでん、吹越満、山中アラタ、村上淳、渡辺哲、堀部圭亮と云った園組常連が姿を消し、キャスト陣の平均年齢はウンッと若返った印象を受ける。“稲川さとる”の渋川晴彦と少ない出番乍らムチムチのレコード会社プロデューサー“松井”の松田美由紀が存在感が有り印象的な上、更に監督の常連になりつつある“上司”役マキタスポーツは流石の演技で、存在感を示している。
・ノン・クレジット乍ら、「ピカドン」、「ラブ&ピース」、「絆」以外に『地獄でなぜ悪い('13)』の劇中歌「ガガガはみがき」を長谷川博己扮する“ワイルド・リョウ(鈴木良一)”がステージ上で披露している。
・鑑賞日:2016年5月5日(木・こどもの日)
ピカド~ン、お前を忘れな~い♪
レイトショーで鑑賞。
2015年は園子温監督の映画が3本も公開されるということで、「全部映画館で観よう!」という意気込みの下、観に行きました。公開終了間際の滑り込みセーフ!(笑)
それはさておき、特撮好き故に怪獣が登場するということで、大変楽しみにしていましたが、さすが園監督…決してそれだけの作品じゃありませんでした…。
うだつの上がらない主人公がひょんなことから歌手デビューして、スターダムを駆け上がりました。しかし天狗になって増長し、気付けば周りには誰もいなくて…。
それでもペット、否、友達の亀のピカドン(ラブちゃん)は、主人公がからかわれた拍子にトイレに流してしまっても、彼のことを心配し続けていました。マジ感動…。
東京を進撃する巨大な“ラブ”―。
主人公の傲慢、ひいては人間の浅ましさとエゴをぶち壊すかの如くで、画面に引き付けられました。肥大した“愛”の前には、何も敵わないのかもしれない…。
下水道に広がる西田敏行のワンダーランドは、地上とのギャップが面白く、とてもファンタジックでした。平和の楽園そのものでしたが、地上から吐き出されたものたちで構成されている様は、「では地上は何なの?」みたいな疑問を感じました。
最後に残されたのは、愛と平和。やっぱり世の中には、それだけあれば充分だなぁ、と思ってしまいました(笑) 内容をいろいろと噛み締めたくなる作品だったなぁ…。暴力もエロも無いので、園監督のフィルモグラフィーからしたらめちゃくちゃ異色だな、と…。パッションの緩やかな暴発、みたいな…?
「スローバラード」が堪らなくいい…。
心地好い余韻に浸りました。
ピカドンとラブアンドピース
若い頃に書いた脚本をそのまま使って作った作品とのこと。
ピカドンとラブアンドピースが識別できなくなってるあたりが、一つ面白さ。ピカドンそのものは戦争・非平和の象徴だけど、「忘れない」という述語がつくと、非平和的な意味合いが薄れて、平和自体とほぼ同義になる。つまり、必ずしもピカドンとラブアンドピースは対立するとは限らないだろうと。
たぶん、そういう悲惨な出来事を忘れることで前に進もうとする人の方が多数を占める現代社会のなかで、忘れないことも大事なことじゃないかと訴えているような気がする。おもちゃの世界の中で、過去を忘れようとしているおもちゃの方が多いのは、現代社会の反映のような気がするけどどうでしょ。
サンタとおもちゃの世界では、マリアは悲惨な出来事を(おそらく美化しつつ)覚えているけど、他のおもちゃたちはみんな忘れてしまおうとしているからね。
じゃあその中でサンタおじさんはどうしてるかってのもポイントではある。サンタは、彼らの記憶をリセットしてやり直させようとするけど、黒猫のセリフにもあるように、それは悲劇を繰り返すだけの結果に終わるかもしれない。
余談だけど、サンタに関しては現代社会の一種の「迷信」としてサンタは存在してて、そういう対象に園子温なりの物語を描くってことは、ぼくらの日常の中にこの映画が入り込んでくる感じがして、好きなポイントではある。
話を戻すと、この映画は、悲惨な過去を忘れるべきか否かに関して、色んな側面が描かれていると思う。悲惨な出来事を忘れることで平和に到達できるのか、悲惨な出来事を忘れないことで平和に到達できるのか、ってのは多分人によって意見が分かれるし、議論の余地のあるところだとは思うけど、この映画はそれを考える材料になるかもしれない。
全くときめかない
長谷川さんに麻生さんで園子温監督って
ことで見たけど私だめだった~
音楽が中心にあるのに歌がださいってどないや。
長谷川さんのひとりシーンの演技はよかったけど、、、
私はハマらなかったなあ。
西田さんがサンタクロースっていう設定と
最後巨大な亀が家で繰り広げられていたことを
実際ビルの間で行うのはなんかよかった。
でももう見ないと思う。
♪ある日ある日良一は~ 愛する亀に~
園子温今年3本目!
雇われ監督の「新宿スワン」、原作未読の「リアル鬼ごっこ」は微妙だったが(「みんな!エスパーだよ!」はまだ未見だけど)、今年手掛けた中では一番面白い。
やっぱり園子温はこういうオリジナルでなきゃ!
どうジャンル分けしたらいいのか…。
サクセス、コメディ、ラブストーリー、音楽モノ、ファンタジー、そして特撮怪獣…。
ごった煮の奇想天外作!
バイオレンスやエロのイメージが強い園子温作品稀有な年齢制限ナシ、変化球で愛や夢を謳った、タイトル通りの“ラブ&ピース”な一作。
ロックミュージシャンの夢に破れ、周囲に馬鹿にされる冴えない日々を送る会社員・鈴木良一。唯一の友達は購入したミドリガメ“ピカドン”。
冴えない主人公は下積み時代。
動物への愛情は意外にも大好きだと言う「ベイブ」。
「愛のむきだし」「地獄でなぜ悪い」などに通じる作品への自身の投影。
ある時、溺愛していたピカドンをトイレに流してしまう。その時から、不思議な出来事が…!
良一の人生が突然花開く。
ピカドンを失った思いを込めた歌が音楽関係者の目に留まり、あれよあれよと言う間にロックミュージシャンとしてデビュー、スターに!
漫画みたいな主人公のサクセスストーリーが痛快。
その成功はまるで、ピカドンを駒にして遊んでいた人生ゲームのよう。(キモッ! 怖ッ! 危なッ!)
助けた亀に連れられて~♪…じゃないけど、全てはピカドンのお陰?
その頃ピカドンは…
トイレから流されたピカドンは、地下のとある場所に辿り着く。
そこは、不思議なホームレス老人が動いて喋る捨てられたおもちゃやペットと暮らす“ガラクタ天国”。
人知れず動き、捨てられても尚持ち主を思うおもちゃたちは「トイ・ストーリー」。
このおもちゃたちと不思議な老人のエピソードは切なく温かく、なかなか目頭熱くさせる。
老人から飴を貰ったピカドン。
その頃地上で良一が何か望むと、ピカドンが大きく成長、そして良一の夢も実現する。
良一の夢を叶え続けるピカドン。
ピカドンと夢への歌を歌い続ける良一。
そして遂に良一は夢の最果て、スタジアムでライブを行う事に。
膨らんだ夢と比例するように、ピカドンも…!
さながら旧大映の人気怪獣映画。
特撮もなかなか高クオリティ。
変化球的な夢は叶うというメッセージだが、園子温らしい毒気も。
○○○化したピカドンは人の貪欲の大きさ。
戦争や本来の意味の“ピカドン”を知らないバカ…いや、若者や過剰に盛り上がる2020年のスポーツの祭典への痛烈な風刺。
馬鹿にしてきた奴らの手のひら返し、天狗気分や傲慢。
キモ男からの俺様ロックミュージシャンへ。
長谷川博巳の変貌ぶりが面白く、本来の実力派の本領発揮。
「進撃」の何ちゃってリヴァイは忘れて~(>_<)
そして、ピカドンが可愛い!
ピカドンが名演技している!
夢は叶う。
奇想天外な物語の結末は…?
冴えなかった時も、人気者になった時も観客席に密かに、想ってくれる人がいる。
園子温、アンタがこんなに温かいハートの持ち主だったとはね!
長谷川博己は天才
園子温×長谷川博己×麻生久美子。地獄でなぜ悪いと時効警察の組み合わせだけで興味津々(内容は全然違う)
ホントに長谷川博己は表情豊かな俳優だと思う天才。麻生久美子の出番が少し少ないかなーとは思ったでもまあやっぱ好き。
特撮×バンド×トイストーリー×クリスマスみたいな映画、意味わかんないと思うけど観ればわかると思います笑
全力歯ぎしり歌ってたのは笑ったなあ、あとは西田敏行の最後には結構感動した。
最後のわけのわからない展開をRCサクセションに救われていい感じになった、個人的にはすごい楽しめた。
カメを大切に。
監督好き放題・園子温編。ずっと温めてきた企画が長い年月を
経て完成したという監督の想いが随所に感じられる作品だが、
トイストーリー&特撮&反戦思想&唯我独尊男の破茶滅茶劇を
延々観せられるため^^;好き嫌いが分かれそうな作品ではある。
ただ園監督が想い描く世界観は実現できており、最近の中では
一番監督らしい作風だなぁと思える。最近のインタビューで、
今後はこの路線でいくつもりだと応えていたので、年に一回は
作りたいものを自分路線で公開させていくんじゃないかと思う。
食えなかった時代を描きつつ、そこから始まる何かを見出そう
という次世代の若者たちが、今作を観て感じるところが大きい
のも頷ける。人間は何度も何度も間違いを繰り返して成長する。
主演の長谷川博己は気弱なネクラ青年~ロックミュージシャン
まで幅広く頑張って演じており、一切の笑顔を封じられた麻生
久美子とのやりとりが痛々しくて切ない。もっとラブコメかと
思いきや特撮メインの破壊力が凄まじく予断の許さない映画^^;
だいたい、カメをトイレに流すなんであるまじき行為!!
(実は昔カメを飼っていて、私もカメ好きなのだった。…だから、
周囲からバカにされたといってカメを流すなんて言語道断!!(怒)
分かりますけどね、ガメラ化させたい意図は)
地下世界に流れ着いたピカドンは急成長して地上に姿を現すが、
愛らしい顔面につい情が入ってしまう。しかし凄かったな地下。
西田敏行の正体が、あーなるほど。というところで、ますます
トイストーリーな感動が膨らんでくるが、手塚とおるの科学者役
にはガメラファンが満足、園ファンには全力歯ぎしりソングなど
が聴けるので、サービス要素も満載。そんなところで楽しめるか、
何だこれ?となるか、な作品ではある。ダメ男の阿鼻叫喚物語。
(スローバラードが心に沁み入る。自分のピースを大切にしようね)
千代ノ富士 吊り落とし 寺尾
映画を観たならば、ちょっと頭の中で円グラフを描いてみて欲しい。
もしも準備が出来たなら、園子温作品に於けるキーワードを、その円グラフの中に当て嵌めてみてください。
あなたは何を入れましたか?
おそらく一般的な"園子温"に対するイメージとしては【エロ】【グロ】【バイオレンス】
この3っだけで円グラフの約7割は占められるのではなかろうか。
そこで『ラブ&ピース』なのですが…。
この作品に於けるキーワードは何でしようか?
恋愛? ファンタジー? 青春? 怪獣? 特撮? 反戦? 社会性? 喜劇? パロディ? 音楽(ロック)? 妄想?
一度頭の中に描いた円グラフに整理してみて下さい。
どうですか?円グラフの中に、半数またはそれに近い%を占めるキーワードは有ったでしょうか?
ちなみに私は、先程挙げたキーワードが全て均等化されて円グラフの中に入りました。
ただし、まだ100パーセントには達してはいません。まだまだ私の気付か無いキーワードが、作品の中には内包していると思っているからです。
おそらく…おそらくですが。この作品には園子温監督自身が、自分に対して世間が思われているイメージに対して
"そうじゃない、これこそが園子温だ"
…と、ハッキリと宣言したかったからじゃないのか…な?と。
何故そう思ったかと言うと。一般的に園子温監督作品から受け取られる【エロ】【グロ】【バイオレンス】が、欠片(PIECE)も見受けられなかったからです。
これは最早本人が意図的にそうしている、仕向けている…としか考えられません。
"本当の俺を見てくれ"
やはりそう思えてなりません。
『ラブ&ピース』は、監督自身が自分の中に占める欠片(PIECE)をさらけ出す事で生まれた作品の様な気がします。
だから、作品としてはかなりいびつな作品になってしまっています。どの【PIECE】も、中途半端なまま放り込まれているのです。
もしも作品全体を【反戦】に振りきりたいのであれば。クライマックスで<ピカドン>を大爆発させてしまえば、それはそれでメッセージ性が際立つし、何よりも問題定義としてセンセーショナルでも有る。
【恋愛】映画として振りたいのであれば。麻生久美子との恋愛事情を、マネージャー等の妨害によって逢いたくても逢えない話として徹底的に描いていれば、クライマックスでの<ピカドン>が発した告白はより効果が増したはず…なのに。
他にも【怪獣】【喜劇】【ファンタジー】等、どの要素にもフルスイングで振れるのに、そうはせずに均一化に努める。
だからこそいびつな作品が生まれてしまった。
これは小説に例えば、きわめて私小説に近い作品と言えるのかなと思います。
故にはちゃめちゃな映画でも有り。グダグダな映画でも有り。中途半端では有っても可愛くて、愛おしい作品でも有り。
可愛らしいですし、愛おしかったですね。
可愛くて、愛おしい。
……。
う〜ん!いかんいかん。
ここはやはり心を鬼にして
"『ラブ&ピース』は中途半端でいびつな映画だ"
…と断言してしまおう。
何だか上げては下げる様に見えるこのレビュー。
まるで千代ノ富士が寺尾を吊り上げ、土俵に叩き付けるが如くなレビューになっちゃってますが(笑)
だってもしも監督の手の平の上で転がされ、踊らさているとしたら悔しいじゃないですか。
(2015年7月7日/TOHOシネマズ西新井/スクリーン7)
まじなんだかふざけてるんだか…
ハセヒロがぶっ飛んでいて、それを見ていて面白いのと、亀ちゃんがかわいいのと、地下の世界のおもちゃや動物が(特に猫が)かわいいのが美点。麻生久美子のださめがねも面白かったけど、せりふがあんまりなく、ほとんどハセヒロの視点に固定された作品だったので、ヒロイン目立たず。ちと残念。
会社でのいじめ部分はみていて胸くそがわるくなった。あれを絶えている理由が判らん。
オリンピック、反戦、反原発、絆とか使い方によってはしらけるワードがどういうつもりで突っ込まれてるのか分からず、ふざけてるんだか、マジなんだかよくわからん。
で、結局何の話よ、という感じで、うーんよくわかんないという感想です。
西田敏行はサンタさんなのね。捨てられたペットやおもちゃを新品あるいは子どもに戻してプレゼントとして配るという流れなのね。自分で望んで手にいれたものじゃないから子どもは大事にしないんじゃないのかな、とか思いました。だからサンタ業なんてやるだけ無駄じゃね? それに、ペットを途中で投げ出すのは絶対だめだと思うけれど、おもちゃはさ、いいんじゃないの?飽きたり壊れたら捨てるでいいやん。ありがとう、ってゆってすてたらあかんの?
まあ、よくわかんなかったんだから、だまってろってかんじですけどね。
一番笑ったのは、ぎりぎりはぎしりれっつごー、全力はぎしりれっつごーがまた聴けたことですね。おお、地獄でなぜ悪いじゃないか!と。地獄でなぜ悪いのほうが、あたしは好きです。
終わり方がいいと思う
スターダムをのし上がる話でもあるし、ファンタジーでもあるし、怪獣モノでもあるし、恋愛モノでもある。なんだか訳は解らないけど、面白く観ちゃうんだよ。
終わり方がすごい良くてね、それで映画の印象が数段上がってる気がする。語りすぎず、隠しすぎずって感じだった。
はじめから長谷川博己と麻生久美子は冴えない感じで、どこでカッコイイ長谷川博己と綺麗な麻生さんになるのかと楽しみに観てたんだけど、麻生さんは最後まで綺麗にならないの。長谷川博己はまあラストちょっとカッコイイかなって感じだけど。
なら麻生久美子じゃなくていいじゃんって話なんだけど、やっぱり麻生久美子じゃないと駄目かなあ。この辺のキャスティング含めて園子温うまいね。
「ラブちゃーん」って叫ぶワンシーンだけ水井真希監督が出てたんだけど、やっぱりこの人の顔いいなあと思った。色々つかって欲しいわ。
何者かになりたかった大人の琴線に触れるファンタジー
ここ最近の園子温監督作品は良くできすぎていたように思う。その点『ラブ&ピース』は思い切りイビツで、だからこそ愛すべき映画だった。同じテーマをもっとスマートに良くできたお話にすることはできたろうと思う。人形の動きや造形や劇中歌だって、もっと今風にソツなく仕上げることはできたはずだ。でも、そうすることで消えてしまうものがきっとある。ピカドンをラブ&ピースに変えてしまうみたいに。ボロい我が家のレプリカに囲まれて暮らすみたいに。だから、ワイルドリョウが帰り着いたあのボロ家みたいな園監督の映画を、これからもたまには観たいなあと思った。
特撮ファンタジー
園監督の大ファンなので 観に行きました
驚きました!園さんも特撮が大好きだったのですね。
巨大なカメが新宿の街をズシン!ズシン!と歩くさまはまさに
昭和の特撮怪獣映画!そして ウルトラQ!(かなり古い作品なので
今の若い人には わからないですね・・・)
特撮が大好きな私はもう 感激してしまいました
園さんも 子ども時代 怪獣に思いをはせていたのでしょうか?
人形やおもちゃに 命をふきこむ 謎のおじいちゃんが出てきたり、とっても不思議なお話でした
「冷たい熱帯魚」や「ヒミズ」などと同じ毒のある作品を期待すると拍子抜けする作品でしょう
園さんの世界はこういう 子どものような ファンタジーの世界も
持ちあわせているのだなと思うと また嬉しくなりました
さらにこのような 作品をも撮らせてもらえるようになった園さん
ますます 出世街道まっしぐらですね
「ギリギリ歯磨き レッツゴー♪」
この歌がまさか この映画で聞けるとは思わなかったです
それにあの園さんとも親しい 宮台さんが出演していたのも嬉しかった!!
巨大なカメがとってもかわいかった!
私は好きな作品ですが
ただ 万人向きではないかな?
つっこみどころもあるし・・・
やはり このような作品を豪華なキャストで作れるのだから
園さんは凄い!!
長谷川さんは「地獄でなぜ悪い」に続き2度目の主演 今回はへたれな
役ですがフジの月9ドラマ「デート」でもひきこもりのへたれ役を演じていたので またか!と思い 可笑しくなりました
『バットマン リターンズ』のオマージュだが……
わたしが好きな作品の一つ『バットマン リターンズ』をオマージュした作品なので、辛口な見方になっているにしても、正直ダメだった。
冗長なセリフは、お涙ちょうだい過ぎて萎えるし、個人的な歌が反戦歌として誤解されるという形をとった軽薄な政治的メッセージは逆に優等生的で、オヤジ臭かった。
全体的に寒い連想ゲームのような言葉遊びが繰り返され、感動投げ売りの感が否めない。
非常に残念な映画だった。
愛に戻って愛を知る。 故・金子温
集大成。監督本人がそう言い放った所以がわかったような気がする今作品。「良い雰囲気の漂う綺麗な映画」などと、現在上映中の『○○di...』のように賞賛される、邦画界の凝り固まった肩をほぐすかのような、真心こもった、愛のこもった傑作である。主人公・良一の部屋の壁にかかっているSex Pistolsのポスターが、Fuck Bombersに変えられていたり、会社Peaceのエレベーターでの音楽がお馴染みの曲であったり、全力歯ぎしり....だったり、テレビの中から良一に向けて投げられる演出、トイレ、また、サラリーマン達に笑われるなどといった施しも、前作の何とかスワンから、A SONO SION'S FILMへ帰還した、これぞ集大成。(※もちろん、こう言われることを監督自身が嫌っていることは分かっての発言)だが、『ラブ&ピース』は、新宿スワン云々、園子温っぽい云々は置いといて、ずっと愛に映画で取り組んできた、愛のある、愛の監督・園子温が、愚直に愛を伝えた作品である。愛に戻って愛を知る。 故・金子温
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