シン・ゴジラのレビュー・感想・評価
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世界よ、これが日本の特撮映画だ
ゴジラシリーズ及び庵野作品は今まで1度も観たことありませんでした。が、そんな私のような人から観ても、すごい。こりゃすごいわ……
日本の現状、問題点を上手すぎるほど反映している。日本映画界に光が見えたと共に、日本終わってるな、とも思わされる作品。非常に見応えがある。
単なる特撮映画に終わらず・・・・・
単なる特撮映画に終わらず、世論や官邸の動向を細かく検証した描き方に共感!時系列のリアル感が感じられ、120分の時間が短く感じられるほど。空想科学読本的な脚本の組み立てに庵野総監督の拘りが感じられた。
特撮映画の歴史を塗り変えた快作!
2016年に劇場公開されるや、数々のメディア・ネット上で話題となり、関連商品は品薄状態、この年の映画賞を総ナメするなど、社会現象となったヒット作。
名作名高い1954年版の展開演出はそのままに設定を現代日本の政府・国民に置き換え、迫る巨大な国難にどう立ち向かうか。
アニメ出身の庵野秀明総監督が印象的な映像とセリフで巧みに表現した。
作品のシリアス度、クライマックスの説得力などは54年公開時の時代背景もあり、東日本大震災をベースにした本作をもってしてもやはり前者に幾つもの分がある。
しかし、無理に説得力を持たせず現代の有りのままの日本「国」と「人」が「どうなり得るのか」「どうあってはならないのか」「どうあるべきなのか」を真剣さと皮肉を織りまぜて随所に観客の想像力に委ねる工夫をした。
特撮は過去最高水準の技術を発揮。
荒唐無稽な作品の世界をアナログとデジタルを駆使し見応えある仕上がりになった。
SF映画のように画的に擦りあげ過ぎたり、エンターテイニングに寄り過ぎないリアリティーを取りながらも、東京炎上、ヤシオリ作戦の場面などは特撮映画ならではの観客が高揚するような圧巻の場面を作り上げた。
そしてやはり、ゴジラの存在。
まさに非日常の象徴であり、人類に警鐘を鳴らし続ける不動明王だ。
かつて第1作公開時に特技監督を務めた円谷英二氏が「これまでキワモノ扱いされてきた特撮の分野を大いに発揮し、見返してやりたい。」と語ったそうだが、「ゴジラ」はまさに打って付けの題材だったのであろう。
それを60年以上の歳月を経て樋口真嗣特技監督が再び昇華させた。
特撮映画の魅力を広く世間に再認識させたという意味でも日本映画史に残る傑作となった。
庵野さんだなと
エヴァ好きというか庵野さん好きだから楽しみにしてて、ようやく観賞。
3.11を意識して描かれているのは一発で分かる。
作者がそこに対しての意思を正式表明してないから、賛否両論があるのもよく分かる。
でもこれは当時の政府・官僚への批判と、これから、このことを忘れたらどうなるか分かっているな、とラストで示したと思う。
もうひとつラストの決戦にインパクトが欲しかったけど、それ以上に俳優さんたちが素晴らしかった。
というか贅沢。笑
ゴジラ以外を全てリアリティに費やした傑作です
現実の日本であの巨大なゴジラが現れたらという設定で、それを見事に現していて良かったです。
官邸内でのやり取りが思うように進まないシーンで高良健吾が「こんなことしてる場合じゃないのに」と溢したりして、皮肉が通ってるなと感じました。
特殊効果も予算が少ない割りに頑張っていたと思います。最初観たときにゴジラがちゃっちく感じましたが、観るにつれて不気味さが出ていて凄く好きになりました。
個人的にゴジラが東京を焼き付くすシーンはトラウマ級でした。音楽の不気味さと炎の凄まじさで忘れられないシーンななりました。
最後のヤシオリ作戦も凄かったです。ビルが倒壊するシーンはハリウッドに負けてないくらい頑張ったと思います。
ただ主要キャストにもう少し心理的な描写をあまり出していなかったのが自分にとってマイナスでした。例えば、ゴジラが東京を焼き付くすシーンや最後の「ヤシオリ作戦」でもかなり死者は出たと思います。
ですので、個人的に死を悼むような描写もあってほしかったです。
ですがマイナス点も含めても、ゴジラを倒すまでの作戦をたてる過程等も面白く、ハリウッド版ゴジラよりも楽しめました。
作戦会議のワクワク感
自分の持っている力やアイデアを出し切って一丸となって問題解決していくところがカッコいい。自衛隊もJRもカッコよかった。
色んな垣根をとっぱらって飛び越えて全力出しきる大人はこうありたい理想です。
初上陸や物が壊される様子、避難の様子が日常と非日常が混在していて、とてもリアルで怖かった。
最近第1作を見る機会があり、面白かったのでちょうど公開されたシン・...
最近第1作を見る機会があり、面白かったのでちょうど公開されたシン・ゴジラを見た。とにかくキャスト陣がすごい。CGのゴジラは動きもリアルで正直怖かった。第1作のゴジラのイメージとは少し違ったと感じたが、今日の現実に対するメッセージは以前と変わらないように思い、こういった映画は長く見られていくのだと感じた。
都内に住んでいるので、ゴジラが進んでいるルートに 「あぁあそこだ」...
都内に住んでいるので、ゴジラが進んでいるルートに
「あぁあそこだ」とか「会社壊されたw」とか思いながら見ていました。
そして、シンゴジラを見てから、アクアラインを通る時少し緊張します。笑
ゴジラが誕生したのは、人間の環境汚染によるものという説明はありましたが、本当の元祖の元祖は、ゴリラを海上で運んでいる最中に核実験をおこなった際にゴジラと鯨が合体して、ゴジラが生まれたということを知りました。
やっぱりこれまでのゴジラを見てからシンゴジラを見た方がいろいろつながります。
6回目の鑑賞でもまだまだ楽しめる
1、2回目 映画館
3回目 ブルーレイレンタル
4、5回目 飛行機
6回目 地上波録画
何度見ても、大興奮するし、一言一言のセリフ全てにつぼる。
毎回泣くし。
最高の出来。
洋画含めても、公開年1の映画。
2019年1月ついにブルーレイ購入
改めてテレビで見たら糞だった
スクリーンのデカさに救われた作品。
ところどころ庵野特有のオマージュ(パクリ)があることに笑う。
唯一よかったのはBGMぐらいか。(自慰隊員の特攻シーンは笑いそうになった)
これがアカデミーとかいう国内出来レース大賞に選ばれた当たり、よほど邦画が劣化してるんだなーと別のゴジラが見えた気がする。
まさしく罪のゴジラでしたとさ。
17年35本目。 地上波放送ではあるがやっと観られた。公開初日、怪...
17年35本目。
地上波放送ではあるがやっと観られた。公開初日、怪獣映画?庵野監督?よくわからな〜いとスルーしていたが、ただの怪獣カッケー映画ではないよと知人に言われたころからずっと気になっており少しだけ事前知識はあった状態で鑑賞。めちゃくちゃ楽しめた。
邦画でもバラエティでも字幕が無いと理解出来ない頭なのではじめてのシン・ゴジラを完全字幕で観られることが非常に嬉しかった。
「何の話してるかさっぱりわからんが頭良い人達が頭良い会話して話がポンポン進んでるグルーヴ感」好き
非常に良い絶望シーンが何度かあってカタルシスマニアには堪らない。内閣総辞職ビームねえ。考察されまくりの謎オチもかなり秀逸。
「やったか?!」ってたぶんこの世でいちばんやってないセリフなんじゃないだろうか。
応援上映では「ZARAはどこ?」に対し映画館近くのZARAの場所を答えるのがお約束だとか、ノートパソコンに貼られた「廃棄」のテプラは、使用者死亡(或いは行方不明)でログインできないために廃棄される目印でそれによって人の死を表現しているのだとか、無人在来線爆弾とか、印象に強く残る名シーンも多い。
個人的には、シンゴジラの裏で民間人の間では正体不明の巨大生物ゴジラを神と崇める新興宗教が開かれていて欲しいしそれに同調しない人間は恐怖のあまり爆発的に増えていく信仰者によって淘汰・最悪殺害されるドラマがあってほしい
映画の内容は面白かったけれども、ゴジラがあまり動かないのが残念だった。怪獣同士のバトルが見たかった。
映像的にはヱヴァンゲリヲンを実写化したような雰囲気だった。
ゴジラはすごく動きの遅い”使徒”というところです。
ヱヴァンゲリヲンの映画は見ているけど、あまり面白いと思えず、評価の高い『新劇場版:破』を駄作と思う映画に入れているので、この映画も映像的にいいと思える部分はあまりなかった。
内容的には官邸や政府の対応の様子が中心なので、ゴジラ映画というより、終戦の日を描いた映画『日本のいちばん長い日』みたいな印象だった。
けれども、実際1954年の1作目はこんな感じだったし、題名の『シン・ゴジラ』の”シン”は「新」「真」「神(?)」ということらしいので、正統のゴジラを新しく作ったという意味なら、そのとおりかもしれない。
この映画では日本政府の無責任体質や、危機管理能力の低さ、自衛隊の中途位半端で不自由な立場、出る杭は打たれる式の日本の出世競争の弊害、アメリカによる日本支配などを盛り込んでいるところがよかった。
それはそれで面白いけれど、怪獣同士のバトルがなかったのがすごく残念だった。
直近のハリウッド版”GODZILLA”は怪獣同士のすごいバトルが入っていたし、正統ではないのかもしれないけど、『ガメラ』の感じも入っていてよかった。(どちらかというと「神」はガメラの方なのでは?)
この映画では自衛隊とのバトルがおもしろかったけれど、ゴジラがあまり動かないし、あっさりしていて盛り上がりにかけた。
その後の戦いも、バトルというより光線出しているだけだった。
もしかしたらハリウッド版みたいにやりたかったけれども、できなかったのかもしれない。
もう昔みたいにあからさまに着ぐるみ同士で戦わせるわけにもいかないし、中途半端にやると『テラフォーマーズ』や『進撃の巨人』みたいになり、批判されるからやめたという感じがする。(私は別に気にならなかったし、よいと思ったけれど・・・)
日本映画ではお金も限られているし、ハリウッドの技術と比べたら劣るのはしょうがないけれど、なんとかやりくりして挑戦してほしかった。
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