シン・ゴジラのレビュー・感想・評価
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ぼくのかんがえたさいこうのゴジラ
庵野映画。それだけ。
キャラクターたちが台詞を喋る度に顔がアップになり、一言毎にそれがパパパと切り替わる早い画面回し。
無表情、微動だにせずに早口で喋るインテリ、
無駄にリアクションが激しいオタク、
マヌケな言動を繰り返す首相代理。
まるでアニメのようなキャラクターたちとカメラワーク。そう、庵野さんは人間を描くのは下手くそなのだ。ナウシカで作画に参加したとき宮崎駿から指摘されていた事実。
アニメなら許されても実写でこれは許されない。マヌケな描写は事の重大さを忘れさせる事態を生んでいる。
そんなマヌケなキャラクター描写が効果的に働いてる部分もある。まるで伝言ゲームかのように対策を決める政府会議は非常に皮肉が効いており、先の震災で起きた事態を彷彿とさせる怖さがあった。
だがそれが効果的だったのは最初まで。途中から同監督作品のエヴァンゲリオンのBGMを使い出してから、政府のマヌケ描写は皮肉から単なる受け狙いと呼べるほど無意味な台詞が繰り返される。
よく言われる「ゴジラは災害」とか「原発そのもの」とかいう意見だが、そんなものこの映画には微塵たりとも存在しない。
災害と準えてるなら、自殺したと思われる博士はいらない。ラストのシーンで人を彷彿とさせてる時点で災害でもない。
原発と準える人は、この映画のラストシーンの状況をわかっていない。
半減期間近で除染すれば復興可能となる状況が福島原発と重なる?何百年しなければ半減期が訪れない福島の現状を知らないのか?30年過ぎたチェルノブイリ見ても、本当にこの映画、ゴジラが原発をイメージしていると言っているのか?
ポンプ車で冷やしてれば原発イメージか?そういう貼り付けただけのイメージしかないんだこの映画は。
石原さとみの無理矢理な設定は言わずもがな。キャスティングの時点でもうこれはそういう緩い映画なのだ。
そもそも300人もの俳優を使う理由がわからない。それぐらい有名俳優がエキストラ的な立ち位置にしている。当然出すからには金がかかる。つまり金の大半がそのエキストラ的な部分に費やされているのだ。
ゴジラというネームバリューを使って、庵野秀明という人間が思い描いた最高の画作りをしただけだ。キャスティングやBGMの輸入をした意味はつまり「ぼくがかんがえたさいこうのかいじゅうえいが」ということだ。
それもそのはず、エヴァンゲリオンは庵野秀明自身を自己評価した、極めて映画的手法で締め括られた怪作で、つまりはエヴァンゲリオンで描かれたものは庵野秀明自身そのもの。だから今回エヴァンゲリオンのBGMを使ったのは怪獣映画大好きな自分の夢を実現させた一種の印のようなもの。
終盤のご都合主義的な作戦もそうだ。全ては怪獣映画的画作りのために用意されたものに過ぎない。だからツッコみを入れるのも野暮な話というもの。
許せないのは20年も経っていまだにエヴァンゲリオンから離れられてない製作スタンスで作品を作ってる点だ
何回同じものを見させるつもりだ?氏の破壊描写や独自の空気感は大好きなのに、作品の芯の部分にエヴァンゲリオンを持ってきてどうする
ゴジラというネームバリューを利用したかっただけか?そんな奴が特撮好きと語るなんて片腹痛い
いい加減エヴァンゲリオンから離れてくれ。新しい庵野秀明作品を見せてくれ
"神"ゴジラ
久しぶりとなる日本版ゴジラ。
今までに散々繰り返してきた怪獣プロレスとは違い、ニッポン対ゴジラという原点回帰ともいえる構図。
豪華キャストがズラリと並ぶ中に伝説のスターもその名を連ねる。
ゴジラは戦争の化身。天災の化身。その両方の側面を持ち合わせる。
平和ボケした我々日本人をもう一度戒めるためにやってきたのであれば、ゴジラは戦争の虚構である。
戦争というものは街を破壊しては、いとも簡単に火の海に変えてしまう。同時に科学を発展させ暴走させる力があり、それは良くも悪くも人類において大きな進化となる。戦争は進化し続ける。それと同じようにゴジラも初期形態から最終形態まで急速に進化を遂げていく。戦争をなくそう。ゴジラを駆逐しようと考えるのが一般的ではあるものの、後にそれは不可能なのだと思い知らされる。つまり共存を余儀なくされるのだ。しかし、共存という意味ではゴジラは天災の虚構と考える方がしっくりくる。なぜなら、地震や落雷や台風などの自然災害は神出鬼没な存在であり、予期せず突如現れ襲いかかる。これはまさにゴジラそのものである。人類は常に天災=ゴジラと共存し向き合っていかなければならない。戦争に立ち向かわなければならない。ゴジラとはそれらの象徴なのかもしれない。人知をはるかに超えた存在。
「シン・ゴジラ」でもその象徴的シーンをしっかりと捉えてはいる。だが、やたらと生物だと強調したり、日本のプライドがために凍結に至ったものの、連合軍が核を使っていればやっつけられたみたいな終わり方… (石原さとみのぶっ飛んだキャラ設定…)
それはともかく破天荒な「ゴジラ無双」を観れただけでも大満足。自衛隊にもヤシオリ作戦にも思わず熱くなる。劇中に涙が出ることもあり、心を打つシーンもあった。日本の特撮も捨てたもんじゃない。
この国はまだやれる
微妙
割と人を選ぶ映画。
私は公務員と政治家パートがなんとも薄っぺらく感じて乗り切れなかった。
あの辺に感情移入できないと、延々と退屈なシーンを見せられることになる。
怪獣パートは出し惜しみしてなくて良かった。
ただ、最後のコンクリート圧送車のくだりは何だかなーという感じ。
決死隊と言っていいと思うけど、第一班が軽く全滅させられたあと、第二班突っ込ませるのに躊躇無さすぎて、その前の士気を鼓舞する演説シーンと相まってドン引きした。
あの辺をもう少し丁寧に描いたら見終わったあとの印象は違ったと思う。
シンゴジラ
期待以上の秀作でした。
庵野秀明監督の特撮は流石ですね。庵野爆発を実写で観れるとは感無量。役者の早口も緊迫感が伝わってきました。
TVの番宣で「政治家は意外と早口なので、遅いセリフはカットします」と監督に言われてましたとか。
主役はまさに日本人です。
怪獣映画の新たなマイルストーン!
ゴジラファンから言えば「これはゴジラなのか?エヴァじゃないのか?いや、巨神兵?」と感じる気持ちもあるが、ここはこの「新しさ」を素直に褒め称える。
これまでの怪獣は『キングコング』の“何かの象徴”で。そして『平成ガメラ』の“畏敬の存在”がパターンだった。
しかし『シン・ゴジラ』は違う。大戸島と放射性廃棄物が残っている程度であとのゴジラの設定はすべて捨てた。今回のゴジラに象徴やキャラづけはない。何も無い。
今回のゴジラは圧倒的な力をもった“歩く不条理”だ。ドカッと現れて周りの人間たちが右往左往するのが見所になっている。
なるほど、これは『シン・ゴジラ』だ。「シン」が「新」なのかそれとも「真」なのか、はたまた「神」なのか、もしかしたら「審」ではないのか?と、いくらでも裏読みができる仕掛けになっている。
そして一応、人間側に蘭童とカヨコとかがいるが、彼らとてこの右往左往を見やすくしている狂言回しでしかない。
そしてゴジラよりも謎なのは一度も登場しない牧という男だ。実はこの不条理の顛末は「彼が初めて、彼が終わらせた」のだから。つまり彼がいないとこの映画は成立しない。
ここでは人間もゴジラも対等な立場で描かれている。今までの怪獣映画ではありえなかった事だ。
この映画の最大の魅力はこれらにあるといってもよい、そんな「不条理」を「群集劇」で描いて「エンタメ」として仕上げたところがだ。
語りつくしたくなる怪獣映画。それが『シン・ゴジラ』なのだ。
ゴジラ映画!! あんまり迫力がなく途中でうとうとしてしまいました(...
ゴジラ映画!!
あんまり迫力がなく途中でうとうとしてしまいました(ーー;)
キャスト陣がとにかく豪華でした(^^)
「え!このちょっとのシーンに?」ってところにいたりしたのですごく楽しめました!
最後のエンドロールで「この人も出てたんだ!」と思う人がいました!
どこに出てたのかわかんなかった人もいましたT_T
もし今どころかにあんな巨大な生物がいると想像しちゃうところもありました!
いないと思いますが(^o^)笑
人類万歳映画
ゴジラがスゴいと見せかけて、実は人類ってスゴい、というのがテーマ?
でも、もはや地球上に人類の敵はいないんですね。悲しいもんです。
しかし、アパッチの30ミリで様子をみよう、とか現実に言いそうで笑った(笑)
庵野流ゴジラ、まぁエヴァだけど。普通に面白い。
確実に人を選びます
スゴいですね
自分は観てて涙が出るくらい楽しかったです
ですが完全にオタク向けの作品になっています
ミリタリーオタク、政治オタク(それも日本特有の政治環境が好きな方限定)に向けた作品ですね
2時間程度の映画ですがその内1時間20分くらいは政治と政治家&官僚の頑張りを描いています
昔のこども向けゴジラ映画や怪獣プロレス映画を観るつもりで行くと確実に肩透かしを喰らいます
あとこの監督陣が嫌いな方も見ない方が良いですね
ですが好きな人にとってはこれ以上に無い位の神映画になる事でしょう
期待を遥かに超えて
正直、期待していませんでした。庵野監督なので、少しはビックリさせてくれるかな位の感じで。
However 非常に良かった、面白かったです。
ゴジラの知識はほとんどないですが、今回のはどちらかと言うと原点回帰って感じですよね、たぶん。
災害のメタファーとしてのゴジラとどう戦うのかだけでなく、今の時代だからこそ日本国として世界とどう向き合うかについても考えさせられる映画でした。
前半は、あるあるネタのオンパレード。うちの会社にもあるこれっていう。
「誰が決めるの?」っていうね。日本の古き悪しき企業経営者はコレを見ろ!ってなりました。
言いたいことは色々ありますが、全体としては、
「人間なめんなよ、日本人なめんなよ」映画ですね。
ただ、もう少し良いキャスティングがあったんじゃないかと…
石原さとみにハーフ感(クォーターかな?)を求めるのは流石に無理があるかと。長谷川博己もなーんかしっくりこなかった。
竹野内豊、國村隼、市川実日子、高橋一生とかはいい感じだったけど。
おもしろい!と純粋に思える映画
予告からしておもしろそう!と確信的に思っていて、上映日に待ってましたと観に行きました。
結論を言うと、タイトルにも書いた通りとてもおもしろい!
評価は4.5ですが、私は満点の映画なんてそうそう出会えないというスタンスなので、実質最高点です。
何から何までリアルだなぁと感じられる内容で、日本というものを日本が大切に表現していて、観ていてなんだか嬉しいような悔しいような誇らしいような、複雑な感情が湧きました。
日本の弱さ、強さ、歴史、世界からの目、リアルに表現されているのです。
話に着いていけないという評価もありますが、それもリアルですし、どういう展開になっているのかは十分に把握できる程度なのでなにも問題ありません。
主要キャストは演技の上手い役者さんたちで固められていますし、観ていて安心感がありました。
このリアルな世界観の中での石原さとみさんのぶっ飛んだ役が少し浮いている感じがしましたが、なんだかもっと観たい!登場して!と思えるキャラだったので、いい味になっていたんだと思います。
序盤から「おもしろいなぁ」と心の中で思いながら観れ、徐々に体かが何度も熱く火照り、終盤では目が潤む作品でした。
おもしろい!みんなにも観てもらいたい!
そう思える作品に久しぶりに出会えた気がします。おすすめです!
素晴らしき怪獣災害映画
かっこいい(またはかわいい)ゴジラがとにかく暴れ回る映画を観たかった人にとっては☆1、長い会話シーンやケレン味のある映像に嫌気がさす人には☆2、それらを飲み込んでエンターテイメント性を楽しめる人には☆5の映画だったのではないか。
子供には楽しめない、オタク向けだ、などと突き放してしまうのはあまりに思考停止過ぎる。
一度に咀嚼しきれないほどの情報量だって何かしらは残るだろうし、それはきっとどの部分でも素晴らしいものになるはずだ。
やっちゃった
94本目。
昨日、休出。
疲れた、眠い。
で、今日。
タイトル通り。
絶句。
失笑。
言いたい事は山程ある。
カメラアングルとか、色々狙い過ぎ。
アップばっかだし。
シンプルでいいんだよ。
いっその事、エヴァ出してくれ。
贅沢なキャストだけど可哀想
特に石原さとみ。
可愛いし好きだけど、見てて痛かった。
いや見ていられなかった。
でも、この映画の一番の被害者はゴジラ。
悲しく映ったな。
人生の中で一番満足できた映画
とにかく面白い!
庵野監督の個性がしっかり出ているので好き嫌いが分かれるとは思いますが私は良い方に受け取りました。
私も劇中早口で途中から聞き取れなくなったりしましたが、それが何について議論されているシーンなのか、その議論はどういった形でまとまったのか理解できるように演出されているので置いてきぼりはありえません。
「今の話一瞬分からなかったな」と無駄にいつまでもモヤモヤしていたら次の展開になって、それこそ置いてきぼりになります。
低評価の人は話の推移を柔軟に処理できない人なんでしょうね。
どーなんでしょうか?
外観はゴジラじゃない!というスタイルで登場。確かにみんなが言ってるように台詞が早口で早い分緊急事態なんだというところを伝えたかったのか。また、退治するところのゴジラが大人しかったところが…。しかし、「64」といいこの作品といい最近の日本映画はキャストが豪華ですよね!石原さとみさんはあってたなぁー。
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