シン・ゴジラのレビュー・感想・評価
全1634件中、1161~1180件目を表示
これはエヴァだよ
この映画、一般市民からの観点が全く欠落しています。あくまで第三者的扱いです。
出てくるのは、官僚ばかりでやたらと会議、会議の連続。しかも不必要な程に人数がやたら多く、しかも彼らに全く共感するようなところがありません。(特に彼ら個人個人の思惑など)
だから、一般市民である私には、ゴジラの恐怖感が全く感じられないのです。ゴジラの造形はまあ許せる範囲ですが、最後に棒立ちのままポツンと放置されているゴジラは何とかならなかったの?何かとつても惨めっぽくて、世界に誇る日本のゴジラに対する冒涜では?
またリアリズムにも難点あり。
短時間で静岡県駒門駐屯地から多摩川河川敷にあれだけの戦車をどうやって運んで揃えたのか?
航空自衛隊ってF2戦闘機2機しかないの?
東京駅があんなに破壊されて電気設備などは崩壊しているはずなのに、何故新幹線等の電車は動くの?等々
ヤシオリ作戦とヤシマ作戦、庵野秀明氏が脚本書くと、結局エヴァンゲリオンになっちゃうことを改めて認識。樋口真嗣氏に脚本も任せれば、また違ったものになったと思います。残念!
なぜか涙が出た
私がこれまで観た映画の中で面白さではベスト3に入る映画です。
庵野監督が考えた「僕が考えた最強のゴジラ」であり、もし本当に東京にゴジラが現れたらどうなるか、政府は自衛隊はどう対処するかを真面目に綿密に考えて作られている映画でした。
「会議のシーンが退屈、もっとゴジラ出せやゴラァ!」て人が多いと思いますが私は空回りする政治家や官僚、超事務的な自衛官などゴジラが出てないシーンも楽しめました。むしろそのシーンだけ集めて舞台化したらいいのではないかと思うくらいです。
途中エヴァのヤシマ作戦のBGMが流れておっ!と思いましたし伊福部昭のゴジラがそのまま使われていてうれしかったです。
不気味なゴジラ幼体がエラのような器官から赤い体液をふりまき進むシーンはエヴァでしたし、熱光線で焼き尽くすシーンはナウシカの火の七日間でしたし様々なオマージュが感じられます。
ただ石原さとみの存在だけが抜きんでてアニメ的で悪目立ちしていた感じです。彼女の英語はがんばってはいるものの私の耳にもネイティヴからは程遠いものでしたし、ほかにネイティヴの女優さんはいなかったのかと残念です。
公開前の試写会では専門家や東宝のスーツ組の皆様に大不評だったと聞きます。この映画を面白いと感じる感性の持ち主が上に一人もいなかったらダメだろそれ!現に大ヒットしてるし!
鑑賞後興奮したまま家に帰ってシン・ゴジラなんでここまで心揺さぶられるのか考えてみました。
やはり2011年の3.11の経験が大きいのだと思います。
その体験を共有していない外国人には私たちと同じように感じることはできないでしょう。この映画は震災後の日本へのエールなのだと思います。
私の周りでもリピート鑑賞してる人が多いです。
私も来週また見に行く予定です。多くの人に見てほしい。
日本人なら。
評価は人によって別れそう
怖い
完全悪であり、警鐘でもある。
原点回帰と言う言葉がコレほど当てはまる映画も他に無いんではないかと思う。
良い大人が童心に帰ってでっかい怪獣が暴れる映画を見に行ったわけですが、いややはりこれは大人のためのエンターテイメントです。
庵野ゴジラはただただ不気味で嫌悪感すら覚えるビジュアルです。
形こそゴジラだが最も印象的な焦点の定まらない眼が、この生物には挑発的な誘導など無意味なことを示している。
このビジュアルは正に最高。
感情を表さないことで、そして必要以上にグロテスクに描くことで、今回のゴジラが間違いなく駆逐すべき対象=人類の敵であることを明確にしてくれている。
目的も意味も予測させず、闇雲に前進を続ける恐怖の存在である。
万全を期したはずである自衛隊の集中砲火に一切のダメージを受けない様は、観ている物に人類の無力さを思い知らせてくれる。
アメリカや世界の情勢等を皮肉たっぷりに描く展開も、被災した地域や救援する人たちの映像もゴジラと言うフィルターを通しての現実世界。
無論怪獣はフェイクかもしれないが、もしかするとこの映画は現代を最も分かりやすく描いてくれている風刺画なのかもしれない。
シン、とは…
日本が誇る傑作シリーズ、ゴジラ
ハリウッドでは最近でも製作されていたが純粋な国産ゴジラとしては2004年の「ファイナルウォーズ」以来、実に12年ぶりとのこと…
ファイナルウォーズ、高校生の時歌舞伎町の映画館で観たのを今でも覚えてる。北村一輝にハマったのもそれがきっかけ
ゴジラシリーズは平成の「ゴジラ対モスラ」からずっと観てきたほどのファン
ローランドエメリッヒ監督の高速タイプのゴジラや、最近の渡辺謙も出演していたずっしりタイプのゴジラも嫌いではないが、やはりゴジラは国産に限ると改めて実感した
とはいえ、今回のゴジラはかなり異形…
変態するはあらゆるところから熱線吐くわ…
庵野さんの影響なのかな、これは
演出にもくどいほどの庵野節を感じた
庵野節というよりは、エヴァのエッセンスか?
劇中の楽曲、やたら漢字の多い無機質でテンポの速いテロップ、幾重にも被せられたナレーション
タイトルのシンゴジラもそう
シンとは何だ?
新、真、進、神、SIN(罪)
どれにでも取れるように、ってことなのかと読んでみる…
対ゴジラ兵器はこれまでのゴジラ作品に比べかなりリアル路線
平成ゴジラ後半戦はかなりファンシーな内容だったからな…レーザー兵器にドリル、宇宙人に怪獣大集合…
今回そんな要素は一切なし
純粋に日本対ゴジラ
自衛隊の兵器も機関砲に始まりミサイル、速射砲、戦車とリアルで地味
何もできずに机上の空論を並べる無用な政府やそこに出てくるアメリカの絡め方
なんとなくいまの政情なんかも風刺してるのかな
対ゴジラの対策も正直かなり地味ではあるが、何でも吹き飛ばせのハリウッドとは一線を画すものと思い満足
非常に良作との所感を持った。
ゴジラ映画ではなく、SFアニメ映画。
復活
'84ゴジラを小学生の時に観て以来の、ゴジラ劇場鑑賞になります。
封切直後の熱い反響、特に焔燃、いや、島本和彦のツイートに衝撃を受け、映画館に足を運びました。
…凄く良かった。トレイラーの地味さ加減とはまるっきり別物でした。
CGのアラは(特に第一、第二形態の時に)多少目立ちますが、補って余りある巨大不明生物や人物達の存在感。早口台詞やカットの細かさも、最初は戸惑いますが、テンポの良さが小気味好く感じられます。
特に、鎌倉再上陸から、夕暮れ迫る武蔵小杉でのタバ作戦、米軍のバンカーバスター攻撃、東京駅付近での活動停止までのシークエンスは、自分の映画鑑賞経験の中で最高の部類に入るものです。
また、誰かが既に書いてますが「無人在来線(新幹線)爆弾」のシーンは、蹂躙され続けた列車たちの積年の恨みが晴れる瞬間として、声を殺して笑って見てました。
続編を望む声もありますが、最後のカットは、この作品が既に世に出ている短編作品の前日譚である可能性を示唆していると思うのは、考え過ぎでしょうか。
制作委員会方式を取らず東宝1社制作だったことで、おざなりな脚本や変なタレント、アイドルをねじ込まれる可能性は低かったのでしょうが、その東宝自体も興行収益のため、恋愛要素を脚本に入れるよう、総監督に求めたという話も目にしましたし、制作現場でも総監督とスタッフの間で考えの相違があったとも聞きます(最終的に作品を見て、スタッフも総監督の考えがわかったとのことですが)。
誰にも邪魔をされず創りたいものを創ることが容易ではない今のご時世、この作品を作り上げた監督やスタッフ、配給した東宝に心から敬服するとともに、この作品のヒットが映画作りの現場を良い方向に変えていってほしいと感じています。
*その後、8月4日に子供を連れて再び観に行きました。10歳の子も細かいところは気にせず、見入っていましたよ。
多岐に渡る継承
エヴァでお馴染みの庵野監督でしたのでとても楽しみにしていました。
個人的にはモスラなどの敵もなく初代ゴジラのような助けてくれるヒーローも存在せず尚且つゴジラの生態はどうとかなどの初代ゴジラに通ずる現実的なストーリーでよかったです。
しかし、政治的な内容が濃かったのにはなかなか難しいとこですね。海外向けにするとしたらなどを考慮すると難しいところです。ただ、庵野監督の「昔のゴジラに近づけたい」という言葉から考えるとこういうストーリーでありかなと思います。
個人的に凄いなと思ったのは、初代ゴジラのような恐い顔と目付きのビジュアル、そしてこれはわかる人にしかわからないと思いますが、ちょくちょく出てくる俳優さんたちがカメラにむかって喋ってる独特なカメラの取り方とか、名監督『小津安二郎』氏の撮り方ですね。多岐に渡る継承が多いなと思うとこです。
そう意味でも見てほしいと思います。
そして本作で個人的に最も注目してほしいのは中盤で出てくるゴジラが怒るシーンです。これはとても圧巻でした。このシーンが一番私は印象に残っています。
見てきました
何が良いのか?わからない❗
映画として観れる邦画
荒ぶる神が降臨した時、日本人は何を選択するか
シンゴジラ
それは、新ゴジラであると同時に、神ゴジラでもある。人間にとっては、害獣であると同時に、神からの裁きでもある。超自然的災害とでもいうべき、乗り越える大きな壁だ。
しかし、ゴジラを倒すのは、最新軍事兵器でも、人間1人のスペシャルな力でもない。全員が自分のできることを最大限にやり抜く力一つ一つの集合によってのみなされる。それが本作では描かれる。
核兵器によって人類は救われるのか、滅びるのか。怪獣型核兵器とも言えるゴジラを核兵器によって倒すのか、それとも人間の叡智が核兵器それ自体を滅せるのか。ゴジラはその具象なのだ。
人間ドラマが足りないという人もいるが、人間ドラマとは、過去話を挿入することではない。困難な難題に挑む人々を挑む人々を描くことこそ、人間ドラマといえる。それはこの映画で最大限描かれてることだ。
使徒vsニッポン
ゴジラという対象
ゴジラという対象は様々だと感じた。
先の大戦、大震災、アメリカ、抑止力、地政学的な近隣諸国、そして自国。
核という、未だ答えの出ないテーマにも賛否両論が交わされていた。
作品中、自衛隊や消防隊が必死に人々を守ろうとしていたところは自然と涙が流れた。
これが愛国とか過激だとかではなく純粋に国を想うということではないだろうか。
平和とは有事の場合の紙一重で成り立っている。
ゴジラは決して架空のものではなく、ゴジラとなりえるものは、身近に沢山あるのだろう。
日々の暮らしや、人間の生きるを考えさせられた一本だった。
90点
全1634件中、1161~1180件目を表示






