シン・ゴジラのレビュー・感想・評価
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アメリカよ、これが怪獣映画だ!
子供の頃に観たゴジラ映画は、今見ると懐かしい以外、評価のしようがありません。平成になってからのゴジラも、ハリウッド、日本共々、普通のアクション映画でした。
本作は違います。
所々を切り取ると、過去の作品のオマージュが散りばめられていて、アニメや特撮を観てきた40代には斬新なシーンは少ないですが、全体としては、ノスタルジックでありながら、新鮮で大胆な印象を受ける不思議な作品でした。
踊る大捜査線の監督さんや、スペックの演出家さんは絶対好きそうな気がします。
庵野監督作品で、パロディの集大成でありながら、オリジナリティ溢れる傑作となった、伝説の「トップをねらえ❗」に近い印象。
奇しくも、同時期公開のID4の前作に似た構成 ながら、大統領万歳、「USA!USA!」みたいになハリウッド映画的な盛り上げ演出にならず、日本らしい演出がとても良かったです。
万人に薦められるかと言われると、正直、子供には向かないと思います。
本作は大人の怪獣映画ですね。
観るか迷っている方へ…
迷っている暇があるなら早く観てほしい!それくらい見応えがあるし興奮した!!
日本人もこんな迫力があって大規模な映画が作れるのかと感動すら覚えました。
往年のゴジラ好きもワクワクするような演出もあり、監督のゴジラ愛を感じます。想像以上にゴジラ怖かったし…(笑)
時折エヴァっぽい音楽や演出もあり、エヴァ好きもゴジラ好きも双方楽しめる。間違いなく今年一番の邦画です!
「シン」の意味、「ゴジラ」の意味
ゴジラの存在意義、行動原理がはっきりしてなかった。ハリウッド版では、渡辺謙さんが演じた教授がその辺りを考察するシーンがあったけど、シンゴジラにははっきりとは描かれていなかったと思う。その点では、「破壊神」としての存在理由を確立させたハリウッド版の方がゴジラ愛を感じる。何をしようとしてたのか?何処に向かっていたのか?ゴジラという存在の意味をもう少し明確にして欲しかった。 技術的な点では、特撮は素晴らしかった。だが、CG はやっぱりハリウッドの方が凄い。あと、どこかエヴァっぽい雰囲気があって、カット割りもアニメっぽかった。ただ!ゴジラのバケモノッぷりは間違いなく歴代最凶だ!!あれはヤバい。さすが「シン」。あと、アメリカ人の意思で核攻撃を延期したところは何か少し嬉しかった。 映画館の巨大スクリーンで見る価値は、あると思います
期待以上
全く期待無しの時間潰しで行ったんですが…良いじゃないですか!
ストーリーも今の日本っぽくて映像も楽しめました。音響も凄い。
映画のなかで何度か出てきましたが、ホントに日本って誰が責任取るんでしょうか?
日本人のお仕事Movieだっ!!
まず先に申し上げると、
怪獣映画も特撮ものも苦手な私。
日本製のアクションものはヌルいよね、と決めてかかる私。
庵野秀明さん?アニメオタクが神格化した人ね、と思ってた私。
エヴァンゲリオンは超苦手な私。
です。
そんな私もエンドクレジットが終わり、「終」の文字が出た瞬間、拍手をして泣いてました!
まだ一回しか観てませんが、壮大な規模の「プロジェクトX」を観せられたような。そんな感じ。
日本人が日本人特有の粘り強さ、柔軟性、思慮深さ、あとなんと言っても集団・団結力の強さをコレでもかーってみせてもらえたような気分。
勇敢なエリート特殊部隊や、超天才ハッカー少年とか、ハリウッド的な人物や大味な見せ場は無かった。クライマックスのゴジラ駆逐作戦の方法ときたら、なんとも画的に地味!笑
良い意味で。
多分、こんなことが実際に起きたら日本はこうだろうなーってリアルに感じた。
さらに、ズバ抜けた個を贔屓にしないが、チームプレーがかなり得意だとされる日本(私的な印象)らしい描写が随所に出てて良かった!
キャストにドンジョンソンって書いてあったように見えて「えぇっ?!あのマイアミバイスの?」と驚いた。KREVAはどこに出てた?など、この先数ヶ月は仲間との交流が愉しくなるような隠し要素が満載(萬斎)でこれも良かった。
家電や技術以外、芸術やエンタメにおいて日本製の何某って結構自国民が低評価
下してる風潮がなんとなくあったように思うけど、シンゴジラはそんな何かを変える凄い力を持ってるように思う。
イイもん観たー!!
エヴァンゲリオンも毛嫌いせずに観てみようと思う。
宇多丸師匠や町山さんなどの評価も聞いてみたいなー
ゴジラと法に則り戦う日本人
新宿で観てきました。
昨年観たハリウッド版より好きです。
首都で暴れまわるゴジラと
法に則り戦う政治家、官僚、自衛隊、民間企業の日本人。
前半は人間ドラマです。国会前でのデモシーンなど、今を意識した演出でした。日本政府は少し、コミカルで頼りなかったけど、長谷川博己さん演じる矢口が言った「この国は簡単にリーダーを変えることができる」のように、それが日本の強みなのかなと思います。
後半は激しい戦闘シーン。迫力あります。
日本の攻撃は日本的でもあり、笑わせようとしてます。
石原さとみさんは進撃の巨人のようにぶっ飛んだ演技で、これはあと何回か使えますね。
私が働いているビルがゴジラに倒されたのは、なんか嬉しい。
大人の日本怪獣映画!良かったです。
へえ~~~…
実はニガテなこのジャンル。
庵野さん監督作品ということで100%ミーハーで見に行ってみた。
場所や登場人物の役職をスーパー(テロップ?)で説明してくれるけど、
なかなか難しく、きちんと読んでいるとこれまた難しい早口のセリフがまったく聞き取れない。。。
私の頭が弱いからかもしれないけど、見ててめっちゃ疲れた…
特撮モノなんて難しく考えず楽しく見ればいい!と言われればそこまでだけど怪獣vs怪獣じゃないし、楽しい内容じゃあないもんね。
大都会東京の高層ビルや新幹線なんかをジオラマのように人の手で壊すなんてありえない!!
と思いながらも核兵器を使うことによる被害の甚大さと比較したらなんてことないんだろうな…。
石原さとみちゃんはハンジ役なんてめっちゃよかったんだけど、
この役柄にはまったくハマってなくてビミョーさが際立ってた。
40代で次期女大統領って…。若手女優じゃなくて実力派女優使ってほしかったな。
長谷川博己さんと市川実日子ちゃんは知的でサイコーだった。
見ごたえはあるけど、驚く作品でした( °_° )
私が驚いたのは、まずゴジラの容姿と会議に使われている言葉の難しさです(´×ω×`)
少しグロテスクな表現があるように感じたことと、会議のシーンに使われている表現が少し難しく、理解出来ないところがありました。(´°▽°`)
でも、その難しい言葉使いのおかげかより集中して鑑賞できたし、見ごたえがありました♪
とにかく原発と安保
「原発事故の対策にあたられたみなさん本当にお疲れ様でした」
「自衛隊は日本で戦争できる、日米安保はアメリカの言いなり」
という映画だったと思います、どちらもよく取材されていて好感が持てました、ゴジラの造形が恐ろしいので子供はとにかく恐怖をおぼえてよかったのではないでしょうか
ちなみにはじめの上陸時、第二形態のゴジラは深海魚ラブカがイメージだそうですね、ラブカは地震の前兆とも言われており、2014年には駿河湾で3匹ほど発見されてニュースになっていました
映画最大の見せ場となる「ヤシオリ作戦」で活躍していたのは原発に冷却水を浴びせたポンプ車(つまりは「キリン作戦」)ですね、給水パイプをつなぐ場面を何度も見せたのが印象的でした、民間企業協力者とあったのは東京電力の現場作業員のことでしょうね、本当に命をかえりみず国を救ってくれた人々のことだと思います
ゴジラと自衛隊の戦闘、政府のリスク判断と意思決定がどんどんと甘めになっていくのはギャグのようでありながら怖かったですね…最初は「まだ人がいる」で攻撃を回避できたのが、最終的には「屋内避難を徹底」というだけで攻撃の決定を下せるという
物語の肝になる「熱核兵器を東京で使う」という判断は平成ゴジラ(1984年版ゴジラ)にも出てきますね、当時の首相は非核三原則を盾にすることで「モスクワやワシントンでも使えますか」と米ソの説得に成功しますが、今作では「彼らはここがニューヨークであっても同じ判断をするそうよ」と言っているあたりが怖いですね
(蛇足ながら最近、中国が民兵組織を率いて南シナ海で挑発行為をくりかえしているので、なんというタイミングでこの映画が上映されてしまったんだと恐ろしい思いでいます)
あとはゴジラ旧作へのオマージュがたくさん出てくるのも楽しかったですね、牧博士とか、在来線無人爆弾はスーパーXみたいなものでしょう…たぶん…
全体に政府寄りと言われるのは災害対策委員会を描いているから、これはたんなる推測ですが、テーマが右寄りで批判されやすく、プロジェクトXのようなドキュメントとしては描かれづらい東電・政府対策チームの姿を、たとえフィクションとしてでも描きたかったということなのではないかと思います
ただ全体に人間ドラマは希薄で、物語のために人間がいるというような映画ではありました、ともあれそういう映画として考えればとてもよくできているのではないかと思います
長々書いてしまいましたが傑作でした
庵野さんはエヴァンゲリオンで「心の闇」、そしてシン・ゴジラで「3.11」という社会性ある巨大なテーマを見事ヒット作にしてしまいました、新時代の天才だと感じます
現実と幻想が錯綜する作品
最初に。
他の高評価の人と比べてしまうと、この作品に対する私の感想はあまり良くないです。世間では高評価のこの作品でありながら、なぜ私はこの評価なのか知りたいと思う人ではない限りここから先は読まないことをお勧めします。
周りの評判の良さやヱヴァシリーズを手掛ける庵野 秀明が作るゴジラということで期待値が高すぎた影響か、個人的には物足りなさを感じました。
序盤のゴジラ初上陸のシーンではティザービジュアルなどから連想していたゴジラとは違ったため、まるで別の未知の生物が上陸したように感じました。さらに政府の判断、行動の遅さから現実味を感じました。
そして、主に政府の閣僚達を演じる役者の演技の下手さ。現実的な場面での不自然な演技により、これならいっそのことアニメにして声優に吹き替えさせた方が自然で現実的に感じるのでは?と思う所を序盤に多々見受けられました。
ただ、個人的には心に残るシーンもいくつかありました。
例えば、10式戦車による砲撃。まあこれはガルパンを観ていたのでリアルの戦車が動いているのが観れて感動していたという凄く個人的な感想です。
他には、無人在来線に爆弾を仕込みゴジラに特攻させるシーン。いつも通勤などで乗っていた電車がこんな使われ方をされるのは考えても見なかったので迫力を感じました。若干、某戦隊シリーズを思い出したりもしましたが…
総合的な印象としてこの作品は2.5次元。
ゴジラに対する現代日本の反応など現実的なシーンもあれば、逆にアニメの設定のような非現実的なもの(石原さとみ演じるカヨコ・アン・パタースンのような非現実的なキャラクターなど)があり、3次元と2次元を行ったり来たりする感じがして少し苛立ちを感じました。
まだまだ頭の中で書きたいことが言葉に出来ないでいますが、それだけこの作品には色々と感じさせられました。
拙い文章ではありましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。
面白いよ、面白いけど
初日に鑑賞してきました。
過去のゴジラ作品はほとんど見た事もないし、見ていても記憶にないくらいです。
エヴァ作品を製作している庵野秀明氏が総監督という事で興味があり鑑賞してきました。(因みにエヴァは全て見ています)
全編通して思った事は、やっぱりエヴァっぽい作りだなと思いました。音楽、電線を含めたアングル、戦車の並びや走行しながらの横向き砲撃、ヘリの飛行シーン、モノレールの線路、街のよく見る風景、字幕、出演者のアップシーン、ニュースなどのナレーション?が何重も重なる演出、石原さとみの海外かぶれっぽい喋り(=アスカ)、などなどあげたらキリがないくらいです。
エヴァンゲリオン破でも見ているかのようで、最後はエヴァンゲリオンが出てきてゴジラと戦うのではないかと錯覚する思いでした。
全体的には良く出来ていて面白いとは思いますが、庵野色が色濃くでたゴジラという印象です。
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