「ゴジラ映画なのか?」シン・ゴジラ マラサイさんの映画レビュー(感想・評価)
ゴジラ映画なのか?
別にゴジラにとことん詳しい訳ではない。
が、常人より知識はあると思う。
まず最初に言いたいのは、この映画は実写版エヴァンゲリオンと言っても過言ではないのだろうか?劇中嫌と言うほどあちこちに、エヴァンゲリオンのオマージュが散りばめてあった。例えばキャラ。ただでさえそう思ってしまう。そして個人的に頭に来たのはエヴァのBGMである。曲名は分からんが(たしか元TV番組ほこたてに使われてたやつ)何故これをゴジラに流す必要があったのか?
言い換えてみれば、例えば、
スターウォーズの新作にスティーブン・スピルバーグが監督になったとしよう。
多少ジュラッシックパークやETなどの感じがあるのは仕方ないとは思うが、劇中にETのテーマが流れたらどうだろうか?やはり別の映画として見たいものである。
それなのにシン・ゴジラはこの様である。
次に言いたいのはCGの下手くそさである。
第二形態のあれは何だ?思わず劇中笑ってしまった。
怪獣対策映画として見ればかなり楽しめた映画であった。自分もその面で思い直せばかなり、いや傑作に近かったであろう。
が、自分が見たかった映画はゴジラなのである。確かにゴジラ映画ではあるがエヴァンゲリオンを見ている感がどうしても拭い切れない。
また、主人公も誰か分からないのも残念。
人間達の会話シーンが長いことから人間達主役なのであろうが、明確に主人公が誰かよく分からなかった。ゴジラなのか人間なのかハッキリしてほしかった。
恐らくだが、庵野秀明が監督になってなければエヴァンゲリオンファンなどは見に来る人は多くなかったと思うし、ここまで絶賛はされてなかったのであろう。どうしてもネームバリューでヒットしたとしか思えない。
第四形態の破壊っぷりは見事であるが、シトなど言われてるようだし、何だか気分が悪くなってしまった。
ここまで50%エヴァンゲリオン、50%ゴジラの映画を見せつけられても反応のしようが無くなるほど残念であった。
強いて良い点を挙げるなら、やはり日本に巨大不明生物が上陸したらどう立ち向かうか?というところを見事に描いたとこであろう。
がゴジラでそれをする必要があったのか?とつくづく思ってしまう。ゴジラは怪獣映画ということになんら変わりはないし、怪獣対策シミュレーション映画に変貌する必要ではないと思う。
良くも悪くも所詮ヲタク向けの映画かな?と思ってしまった。
お二人方とも返信ありがとうございます。
この映画をゴジラ映画として見てしまったらちょっとおかしいですよね。これは実写版エヴァンゲリオンとして見るべきだと自分は思いました。