劇場公開日 2016年7月29日

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「独特な世界観が好き」シン・ゴジラ カピバラさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5独特な世界観が好き

2016年11月24日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

難しい

久しぶりの日本製の「ゴジラ」と言うことでかなり話題を呼んでいました。日本では大成功を収め、海外でも現在公開中です。世界レベルでの興行収入は2014年、ハリウッド版の「GODZILLA ゴジラ」には遠く及びませんし、北米での興行収入は2014年版の100分の1程度とのことです。しかし、ゴジラは元々日本のキャラクター(?)なので日本人が満足できればそれでいいのです。

さて、本編に関する話ですが、なかなかの長く難しい台詞が続いて難しい箇所はあるものの、災害時における政府機関の対応や人間関係、外交問題、憲法(法律)を丁寧に描き、非常に中身の濃い作品だったと思います。今回初めてフルCGで描かれたゴジラですが、結構リアルです。第一形態が気持ち悪くて印象強いですが、どことなく「エヴァンゲリヲン」感が否めないかな...と思います。しかしそれがまた今まで頭に描いていたゴジラ像と違ってよかったと思います。

ただ、もう少しゴジラには活躍していただきたいなと思います。最終形態でも歩くだけであまり動物的な動きが少ないです。その点は製作費と相談なのかもしれませんが、(製作費は公開されていませんが、恐らく30億円程かと...)やはりさすがハリウッド版。2014年、1998年どちらもゴジラの動きや全体的なCG合成は本作より上です。
まあ、200億円製作費を投入していますから...

本作とハリウッド版(2014年)のどちらが好きかと言われれば五分五分です。1998年版よりはどちらも完成度が高いとは思いますが(あれはあれで楽しめる。)甲乙つけがたいです。
本作の最後に描かれる対ゴジラの作戦がどうも現実離れしすぎている気がしてならないです。序盤からかなりリアリティを追及している作風だったにも関わらず、後半で「ん?」となりました。

続編ができるのか、できないのか、不明ですが、できたとしても数年先のことでしょう。そのことを密かに待っていようと思います。

カピバラ