「最悪の駄作」バケモノの子 iさんの映画レビュー(感想・評価)
最悪の駄作
あまりに酷過ぎて、上映終了後もなかなか席から立ち上がれなかった。
とにかく目に付く脚本と構成力の無さ
良い評価を付けている人は本当にこの映画を理解できているのだろうか?
性格上感覚的に観ることのできない私にはとにかく苦痛でしかなかった。
以下悪かった点
・「展開が唐突すぎる」
これが最悪、構成力の欠片も見えない。
(1)一郎彦がなんの脈略もなくいきなり黒化する。
なんの接点もないクジラ化したり、まるで意味不明
(2)主人公も一郎彦もただの人間のはずなのに、心に闇だの不思議な力が使えたりだの
なんの説明もなく超展開が始まる。完全に観客置いてけぼり
(3)いきなり現実世界とリンクし出す
バケモノの世界内で終わらせとけば良かった物を・・・。完全なる蛇足
(4)終盤のヒロインによる一郎彦に対する説教
えっと・・・ヒロインと一郎彦って初対面ですよね?
まるでいらない。
今までまるで接点のなかった人にもっともらしいこと言っても、凄く空々しく聞こえる。
なんか伏線作っとけよ!
・「序盤のクソ寒いギャグ」
面白いと思ってるのか?
笑ってる奴なんてほとんどいなかった。
・「なぜかいつも熊徹の家にいるバケモノ二人」
どうでもいいけど、こいつら仕事は?
熊徹との関係性に一つも言及することもないまま、狂言回しとしての役割に収まっていく
なんか説明してください!頼むから
・「昨今のブームに跨ろうとしたとしか思えない壁ドン」
このシーン事前の父親と再開してからの流れも意味不明で(てか父親全然話に絡んで来ないし登場させた意味ないだろ・・・)余計にイラつく
とにかく突然ヒロインにキレて壁ドンして凄く白けた
・「で、結局荘子とやらが各地の名人尋ねさせた意味は何だったのよ?」
全く回収されず。
まるで意味のないシーンだった
・「一郎彦が蓮恨むに至る経緯が抜けてる」
序盤と最後以外にほとんど絡みのないこの二人
最後にラスボスとして登場させるなら、狂言回しの二人とか現実世界なんか放っといてもっと一郎彦と主人公絡めろよ
いきなり敵化したのには本当に冷めた。
見てたらあまりの酷さに頭を抱えること必至
・「いきなり主人公が勉強を始める」
熊徹に付いて強くなることを求めていたはずなのに、どうしてこうなった?
大学に行くとか言い出して、熊徹との今までの絡みはなんだったのよ?
途中で路線ブレさせる意味がわからない。
『総評』
現実世界と絡めるなら、普通に育ての親としてのバケモノ熊徹と、産みの親としての父親との間で揺れるくらいで良かったんじゃないだろうか?
一郎彦の黒化はマジでいらない。
とにかく説明不足で、ヒロインとの絡みも正直必要性が見えなかった。
だいたい最後「お呼ばれしちゃった」とかバケモノの世界に来るのはなんなんだボケェ。
やたらと白鯨を持ちだすのだが、主人公と何の関係性が?
ちゃんと関係性を付けろよ!
映像だけは良かった
音楽はさして印象に残らず
才能あるアニメーターを無駄にしやがって
とりあえず細田はもう監督辞めろ
ジブリ並の製作費使って出来上がったのがこれか?
いまどき三流の深夜アニメだってここまで脚本が酷いのは珍しい。
日本アニメの恥さらし
観てない人は絶対観に行かない方がいいです
マジで時間と金の無駄
私も、一郎彦については唐突すぎて困惑しました。黒化はもっと伏線や説明があって良かったし、主人公との絡みも多く描く必要があったと思います。急に敵対視されましたからね。
鯨になったことについても……「鯨がもう一人の自分を表している」というのは作中で楓が言っていたのでわかるのですが、ではどうして一郎彦は鯨に「なれた」のか?
バケモノの世界で育った一郎彦は文字も読めず、もしかしたら鯨を見たことすらないかもしれない。なのに道端に落ちている「白鯨」の小説を見て、「くじら」と発音し、その姿に変身したのは、ストーリー上必要なことであるとはわかっていても唐突すぎました。
勉強熱心なレンのことですから、本にふりがなを振ったり、鯨の挿絵を挟めていたとも考えられますが……。平仮名も初めて見るはずですよね。それとも闇となったのであれは一郎彦ではない別物なのかな?
細かいことなんですが、白鯨のエピソードは物語のキーポイントの一つだったので。
むしろ小説を見てではなく、鯨が出る広告を見て……ならもっと感覚的でわかるんですけどね。
まあ、揚げ足取りというか、そんなどうでもいいところ!って言われそう。でも、そういう小さなところが気になっちゃう作品だったと、私も感じた。その他に関しても。
あとレビューでボロクソ言うなら別の作品見ろ!は筋違いと思う。ちゃんと根拠があるレビューだしさ。面白いと思った人には気分悪いかもだけど、一応ネタバレ表記の星1評価で酷評レビューってわかるじゃん。どんな作品でも感じ方は人それぞれだし、出来る限り見ないようにもできるよ。
もうコメントにでてるように、本当にそれ。観る側の想像力の無さ…
わかる部分も確かにあるけど、それこそ気になる点に無駄なところが多すぎる。
具体例出すと、熊徹だって仕事姿とくに晒してなかったんだからあの2人はもっと見せなくていいでしょう。正直しててもしてなくてもストーリーの軸に大きく関わるわけじゃないんだからどうでもいいと思う。
一郎彦が鯨になっていたのは楓が説明していた「自分をうつす鏡」として出てくる鯨を一郎彦のきもちなどを比喩して表してるんだと思います。
伏線張れよとか言う割に張ってあった伏線から想像、考えたりはしないのね。その伏線に不満なら別ですけど。否定的な考えだけぶつけるのは幼稚に見えるからやめた方がいいですよ。
あなたの考えるところや感じ方はわかるし受け止めるけど、ここまでどうでもいいとこまでボロクソ・ブーメラン発言するのはどうかと。
映画の評価を公言していいのは、論理的にも感覚的にも映画をみれる多様性を持ってる且つ例え面白くなくても完全否定なんかしない人だけですよ。
そんなに面白くなかったのならそんなにボロクソ言わずに別の自分に合った楽しい映画を沢山観ましょう!
一郎彦の敵化は本当に不思議でしたが、一郎彦は師匠みたいになりたくてもなれない(勿論、師匠はバケモノなので、牙も生えなければ、鼻も伸びない)そして、自分とは一体なんなのか?という心の闇を抱えています。そして、ついにそれが耐えきれなくなり、暴走します。バケモノの達が人間は心に闇を抱え、いずれ取り返しがつかなくなると言っていましたが、このことなんです。
そして蓮は、一郎彦を救えるのは同じ境遇にある自分だけだと覚悟を決め、闘ったのではないかと思います。
映像はCGを多用しており、本当に素晴らしかった。そして、音楽は私も本当に印象にないです。笑
確かに、展開が唐突でしたね。一度気になると、そのまま上映後まで苦痛が伴います。笑
考えずに楽しんで観る分には良作。
一緒に行った友達は原作を読んでいたので、聞いた話で頑張って説明します!
不思議な力が使えたりするのは完全にアニメの世界のファンタジーという解釈にしました。笑
名人尋ねは途中、乱暴に言った熊徹の言葉「意味は自分で考えろ」それだけでしょう。
突然勉強を始めたのは、蓮が現実世界に戻った時に、渋谷をもやもや〜とした感じで表現していましたよね。実はあの時蓮は吐き気に襲われる位の宣伝文、音楽、注意書きなど自分の意味の分からない言葉に出会ったのです。(バケモノの世界では文字を使わない)
そして行き場を失った蓮は図書館に行くのですが、何故か「白鯨」を手に取ります。実は、これは蓮が9歳の時にも児童小説で読んだ本なんです。その時は「白クジラ」と書かれていたので、鯨の漢字が分からなかったということです。
では、何故たまたま白鯨を手にしたのか?これは偶然ではなく、なにか9歳の時の自分と、今の自分には引きつけられるものがあったのだと思います。
その答えは楓の言葉だと思います。「船長は自分の片足を奪われた鯨に復讐をしているんだけど、本当は自分自身と闘っているんじゃないかな?鯨は自分を映す鏡…」ここで、蓮は自分にも心の闇がある事を意識します。(まぁ、ピュアな蓮には健全な心の闇ですよ)
そして、白鯨からその時の歴史の背景だとか云々…分かるという楓の言葉から、蓮は自分の知らない世界に興味が湧いたのではないでしょうか?そして、文字を教えてもらったりします。
ギャグはもう、細田監督の定番なので、ウケる時もあれば冷める時もある(夏だからいいじゃないですかー!涼しくなって)