怒りのレビュー・感想・評価
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タイトルなし(ネタバレ)
久しぶりに邦画でここまで胸を鷲掴みにされる映画をみた。
原作も面白かっただけに映画を観るかはだいぶ迷ったが全キャストが魂をこめて演じていて全てのセリフに説得力があった。
タツヤくんと、池脇千鶴も素晴らしい、
広瀬すずの襲われた時の演技には泣かされたし
宮崎あおいの、少し普通ではない危うさと脆さ
目を話せなかった。
怒 というテーマ、タイトルはなかなかふに落ちず
別のタイトルの方が良かったのではとも思ったが
怒りの末に人を殺してしまった人と
怒る事もできず泣き叫ぶ人達
怒りと涙の間にもっと本心で語れるものがあれば良かったのに。
初めて映画館で涙した映画でした。恐怖、悲しみ、切なさ、、一つの作品...
怒りとは
広瀬すずの演技が凄いと聞き、今更ながら鑑賞。
見終わった時は犯人の豹変や3地点の話が並行に進むこともあり、ストーリーの薄さを感じてしまっていたが、ここのレビューを読み、それぞれの怒り、懺悔、未来を描いていたことを知り、考えを改めされられました。
この作品での怒りは大きく分けて「家族や愛人などを信じきれない怒り」と「自分の境遇への怒り」の2種類に分けられると思う。
前者は信じるということが解決策だが、後者はどうしようもできないことが多い。
特に広瀬すずの怒りは後者の怒りであり、今後彼女がどのように未来を描いていくのかが気になった。
それにしても広瀬すずの演技は圧巻であった。
余談だが、森山未來の後半の行動は佐久本宝の怒りを受け止めるためだというレビューもあったが果たしてどうだろうか。
仮にそうだとしても、悪人が最後に善行をしたところで彼の犯した殺人という罪は消えてなくならないと思う。
駄文失礼しました。
どうしたらいいですか
この男が社会の底辺で理不尽な扱いを受けてきたことは想像できます。その相手(或いは社会)を軽蔑する事で正気を保って来たのであろうことも。そして、軽蔑できない相手に出会った時、自分の惨めさを思い知らされ、溜まった怒りは行き場を失い爆発したのでしょう。
しかし到底共感出来るものではないし、そりゃあ社会が悪いよねえ、というような類のものでもないし、どう受け止めればいいのかわかりませんでした。
構成を複雑にしている意味もわかりません。
俳優の熱演以外に良い所はありませんでした。
趣味に合わない嫌な作品だった!
作品中、20分位で同性愛(ゲイ)のシーンがあり気分が悪くなった。
人権を差別するつもりは毛頭ないが、この手の趣味は残念ながら私にはまったくない!
我慢しながら観てたが女子高生の泉(広瀬すず)が米兵に乱暴されるシーンは腹わたが煮えくりかえる感情が湧いてきた。特に泉を誘って那覇まで行って泉を単独行動させ挙句の果てに乱暴される泉を助ける事もできない同級生の知念に対して怒りが込み上げてきた。
知念は乱暴される泉を公園の水飲み場で膝を抱えてブルブル震え泣きながら助ける事もできない。
もし自分なら何らかの凶器を持って米兵二人であってもかかっていくと思う。
このストーリーもリンゼイ.アン.ホーカーさんの事件を真似たもので犯人の市橋達也が逃走中、整形するのもパクってる。
米兵の婦女暴行事件などもそのままパクってるし途中この映画のレベルが低すぎて気分悪くなりました。
渡辺謙はじめ名優と言われる俳優が出てたが私はこの気色悪い映画は嫌いだ!生理的に嫌です。
この映画に高評価する人の気持ちがわからない。
まさに私にとってはタイトル通りの「怒り」の作品でした!
もう少しやりようがなかったのかな
考えさせられます
私にはかなり思い入れのある一作です。
「愛した人は、殺人犯なのか」なんていうキャッチコピーから観てみましたが、いい意味で裏切られましたね。殺人犯なのか否かではなく、人間の根底にある、もっと深いところを問いただすような映画かと思います。
特に終盤は怒涛の追い上げでしたね。比較的ゆっくり進んでいく物語の歯車が、一気に噛み合いました。彼らに共通する感情は、どうしようもなく「怒り」なのでしょうが、それに至るまでのプロセスはそれぞれ全く違います。人を信じることができなかった、もしくは助けることができなかった自分自身への怒り、自分を侮蔑する社会への怒り、弱者として虐げられ、それを表明することのないまま終わることへの怒り…。
ある種、怒りよりもっと大事かもしれない、怒りの前段階であるやるせなさや悲しみを、演者の方々がこれでもかというくらい表現しており、脱帽でした。
決してハッピーエンドとは言えませんが、しかし、後味が悪いわけでもない。この絶妙なバランスをとっているのは、一体なんなのか。ネタバレを言えない以上、どうしても抽象的になってしまいますが、個人的にはぜひ一度観て欲しい作品です。
人それぞれ
豪華出演陣を活かしきれず、ストーリーを回収しきれず・・・
殺人事件の犯人として疑われる3人(松山ケンイチ・森山 未來・綾野剛)。
三者三様の物語を取り巻く超豪華な出演陣。
中盤までは「誰が犯人なのか?」と胸を躍らせながら、めまぐるしく変わるストーリーに食らいつこうと集中していたが、途中から「犯人以外の2人の話はどんなふうに落とし前をつけるのか」と気になり始める。そもそも犯人以外の2人は「犯人に似ているかも?」という理由で疑われているだけ。
そして、メインの殺人事件よりもある意味インパクトのあるレイプ事件が発生。
最終的に本作のメインテーマとなる「殺人事件」の犯行動機は“深み”がまったくなく、犯人以外の2つのストーリーの結末もかなり強引。(片方は無理矢理ハッピーエンド(?)・片方は急死・・・。疑われるまでに至った伏線は一体なんだったのか)そして、レイプ事件は「沖縄の基地問題」に対する問題提起だけを暗に投げかけたまま、殺人事件とのストーリー的な繋がりはなかった。
もはやクライマックスの15分くらいは「コレどんなふうに終わろうか」と、迷走しているのがにじみ出ていて思わず失笑。
豪華な出演者一人一人やスポンサーに忖度しながら映画を作るのは相当難しいことのようだ。私がこれまで観た映画の中でワースト5に入る残念な作品だった。
唯一の見どころは、役者さんの演技。
一流の役者さんの演技は本当に素晴らしい。だからこそ、とにかく残念。
社会の凝縮
ぐいぐい引き込まれるけど、嫌な気持ちになる映画。
原作を読んでいたので
タイトルとは違う、美しさも感じる作品
人を信じるって大切、だけど難しい。
人を信じるとは何かということを深く考えさせられた。
一旦信じられなくなると、その人が何を言っても、どんなに信ぴょう性のあることを言っても、信じられなくなる。言葉を受け取った人次第。時には、間違って裏切ってしまう。
一方で、深く信じた人に裏切られた時。それは深い怒りになる。本気の怒り。これは目に見えないから伝わらない。
信じるって難しい。信じていたのに時には裏切りたくもなり、裏切られることもある。信じてた人に裏切られたら本気の怒りに変わる。信じることと裏切ることは表裏一体。ただし、その表裏を間違えると大きな怒りに変わる。
※沖縄基地問題が大きな怒りにつながることは理解できるが、本映画でこの問題が扱われることには違和感を感じた。その被害者役としての女優の選出も違和感があった。女優の演技はいいのだが、個人的にはあまり名前の知られていない人の方が、映画自体にもっと引き込まれていたと思う。
残酷。それでも生きる時、湧き上がる感情。
好意を持つ相手に対する疑惑。
『もしかしたらこの人が殺人犯…?』
設定が振り切ってるので映画としてエンターテイメント性が高く、すごく引き込まれます。
ただ、血みどろの殺害シーンより、純粋無垢な少女が愉快に犯されるシーンの方が生々しくてトラウマチック。2度と見れません。可哀想で胸が引き裂かれます。足首から吊るされて、笑いながら皮を剥がれるような残酷さ。
こんなことが実際何度も繰り返し起きている世の中であることを突きつけられ、気づかされ、ゾッとします。
映画の中にふと見える現実。
それでも生きる女の子は時間と共に逞しくなっていく。
あの子は知ってる子?
人ごととは思えない。
湧き上がっては、腹の中に深く沈める暗いもの。
それが包み込まれるように浄化される各々ラストの一瞬は美しく希望に満ちています。
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