怒りのレビュー・感想・評価
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もっと面白くできたんじゃない?
3つの独立の話の中で犯人だれだ、ではなく、実は3つのストーリーが整形毎の時系列で繋がった1つのストーリーだったらもっと面白かったんじゃない、と思いました。
メインのテーマは人を信じることの難しさ的なところでズレた感想だとは承知ですが、別にあのような状況でそれぞれの相手を疑ってしまうのは当然の反応な気もするし、なんだかなぁという感じです。
謙
森山君の孤独や闇は描かれていない。何の変哲も無い住宅地の不気味さは描かれていない。ちゃんと死体を浴槽に入れたりしてるのに。なぜ釜ヶ崎から南を目指したのか、南に何があったのか、少なくとも米兵うんぬんとかじゃ納得いかあがきかない。釜の同僚の取り調べは良いんだけど、動機はよく分からない。そもそも、現場の怒の文字が萎えるし、そこまで米兵も鬼畜じゃないし、高江ヘリパッドの話もよく分かんない登場の仕方。愚行録もそうだったんだけど、この取って付けたようなステレオタイプな個々人のネガって何なのかしら。行定勲のセカチュウみたい。そもそも広瀬すずは何歳の設定だったのかしら。唯一沖縄の少年がその浅黒い顔貌で立ち向かってた。
各ストーリーが絡まなかったからこそ
良かった所 3つあるストーリー。 渡辺謙編、妻夫木編、広瀬すず編。 ストーリーはあくまで「殺人事件逃亡犯は誰か?」の題目のみで絶対交わらなく終わる。 3つのストーリー軸が同時期でも、同日&時間にしなかった(多少時間軸をずらした)観せ方だったのは感心するものがある。 (アメリカTVドラマ『24』の様な多人数の時間軸を合わせる飽きた設定を回避。) 希望がある各ラストも良かった。 この希望あるものにした監督に感謝。 (へそ曲がりな監督なら、各ラストは作らないだろうから) 残念な設定点をいくつか ・難しそうな日本映画は何故バイセクシャルを持ち込むのか?(妻夫木編にはその設定いらんだろ?) ・闇を持つ娘の母はいつも死んでおり、仏壇にいるのだろうか?。男手一つで娘を養ってる設定に飽きた。 上記2点を普通にしてくれていれば星4でした。 アカデミー賞で名前があがる役者が常連ばかりだったので、中堅役者も使って欲しかった。 妻夫木聡が日本アカデミー賞最優秀助演男優賞受賞だったのかは謎。
ちょっと怖かった
もう一回観たいとは思えないけど。 迫力ある映画でした。 広瀬すずちゃんが演じる女の子に好意を寄せる少年を演じる無名の俳優さんが、他の有名な俳優陣に負けずおとらずすごく存在感ありました。
それぞれの怒りの交わる原点
様々な怒りがこの映画には立ち込めている。矛先をどこに向けていいかも分からない、報われない怒りが満ちている。信じてしまったことへの怒り、信じることができなかったことに対する怒り、更には政治的要素を孕むが米軍基地や米兵を巡る理不尽に対する沖縄の人々の怒り。 そしてそれらが集約されているのが、殺人犯山神の怒りであると思う。山神の怒りは、現代社会の中で生きる人間誰もが抱き得る、やり場のない、根拠不文明な怒りが、ちょっとしたきっかけで頂点に達し爆発したものととれる。社会の中で弱い立場にいる人間が、いや相対的には強い人間もが、より強い人間との間に感じている理不尽さ、そしてそれに対する怒り。現代ではネットでの激しい誹謗中傷悪口雑言の数々に見られるように、皆が心に怒りを溜め、それをどこかに悪意として吐き出しながら生きている。泉を助けずに遠くからその様子を笑いながら見ていた山神は、まさしくその悪意の塊のような人物として描かれているのだ。 脚本が凄い、こんなに衝撃を受けたのは久々です。
殺人犯の狂気
観た後かなりひきずると聞いて、
映画館で見るのをためらっていたが
気になってレンタル鑑賞。
3つの舞台のそれぞれの人生。
映像の切り替えがうまくて秀逸。
どれもが疑わしく見える。
妻夫木聡すごい自然だった
ほんと何でもできるなー
ミュージアムでのカエル男もやって
ゲイもできて素晴らしい
宮崎あおいもちゃんと愛子って女性を生きてた
友人?の池脇千鶴も脇役ながらさすがの存在感。
渡辺謙は言わずもがな。
松山ケンイチもよかった。
いい奴でよかった。泣
一瞬も見逃せんのが森山未來の怪演。
このひと鬼神や。気配消すわ、暴れるわ
逆立ちの時点で犯人こいつや思ってたのに
あの子と一緒に信じてしまった。
どんな思いであの子に味方なんて言うた?
何をおもって涙を見せた?
なんで殺してしまった?
森山未來にタイマン勝負な沖縄の男の子も
新人らしいのに自然な演技。
内容としては、言われた通り重い。
広瀬すずまじか…って描写もあって、
苦しくて、悔しく泣きそうになった。
胸にどしっとくる。心えぐられる。
ただ愛子がなんで家出してたのか、
直人と優馬のことももう少し欲しいし
田中の動機も知りたい。
気になるんで小説読みます!
大切なものは、増えてくんじゃない。
減ってくんだよ。
という台詞が好きです。
演技力に圧倒
宮崎あおいの演技力に圧倒された。 この映画は、本当に心苦しくて。 最初見たときは 「人を信用することの難しさ」しか 考える余裕がないくらい心苦しくて。 2度目の鑑賞では、 「なぜ犯人は 人を殺さなければならなかったのか」 というテーマでこの映画を見てみた。 犯人が疑心暗鬼になっていること、 感情に振り回されていること、 この2点がとても目立った。 というよりも、犯人は人間ではなく、 “全ての人間が持つ悪意を擬人化したもの” に見えて、仕方なかった。 何回見ても同じ感想にならない気がする。 こういう考え深い映画はとても好み。 -
小説の方がいいかも。
よくこのようにまとまったなあと... 物語に三つの線があって映像化するとかなりのカット量が必要だ。全体的によく主旨を伝えたが、やはり断片がいっぱい散らかっちゃって... 三つの物語のバランスを保つにも十分工夫してない感じ。 なんだか妻夫木聡と綾野剛の部分は弱いなあー 人の目を引くが、なんだか話が単純すぎて進展もあんまりなくて終わった。。 よくそんなたくさんの豪華な俳優がそこまで演じきったが、こういう映画になるとただ演技と脚本の元の小説を資本にしているような感じ。 これを見たら小説を見たくなると逆に本の宣伝になることが多いだろう。 決して批判をしているわけでもないが、日本ってこにように小説の映画化に夢中することが多い!と感心しただけ。三つの物語自体は決して複雑な限りでもないのに、映像で伝達するとむしろややこしいことになっている。 全体的にいいが結局人にとって印象深い作品になっているかどうか.... 物語の叙述だよねー いい俳優使って、初めて見る人ならゲイの話とか結構物語に注目して犯人を推測するだろうし、小説読んだ人ならその人物は本にあっているかどうかで評価するだろう。 だから小説のままの方がいいかも。 映像化に向かない作品もきっとあるだろうし。 あと主演はなぜ渡部謙なんだろう。 一番印象に残るのはやはり宮崎あおいと妻夫木聡だったー 広瀬すずもいいがそんなに演技が評判になったのはよく分からない。
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