怒りのレビュー・感想・評価
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それでも、あなたを信じたい――
信じることの難しさ。
思わず目を背けたくなるシーンもあるが、3回4回と何度も見ていくうちに感情移入が変わっていったりして色々考えさせられる。
大人になってから観たらまた見方や考え方が変わったりするのかなぁ…
この映画に出会えて良かった。
もうちょっと理由がほしい
話は全体的によかった。それぞれディープなところも触れ、信頼するをテーマにやってきた感じがする。
警察から電話がかかってきたり通報したりと犯人?と思わせる演出はいいと思う。でも犯人一人だけ特に疑われるような場面もなくあるとすれば唯一怒り狂ってる場面だけ。怒とかく理由もほしい。前殺した時は同情したからというはっきりした理由が描かれている。今回怒と書いたのは米兵が途中で逃げたからという理由でいいのかな?そこも曖昧。米兵の話が長すぎて肝心の犯人のオチが弱い。もうちょっとサイコパス?らしさを生かしたものにしてほしかった。
芯がない
市橋容疑者をモチーフにしたり、沖縄の米軍基地や米兵の婦女暴行を描いたりと、憤りを感じる実社会の事件や問題を要素に入れた「社会」映画なのか。
それとも、人を愛したり、信じたり、裏切られたりという「人間」映画なのか。
それともそのどちらもなのか。
本当に描きたかったのは後者だったのではないか。この素晴らしいキャストで、それに撤すれば本当に名作になり得ただろう。
しかしあろうことか、社会のデリケートな問題を中途半端に「消費」し、個々人の設定を脚本を裏付けとした演技ではなく「貫禄」でごまかしたことで、常に疑問がつきまとい、全く感情移入できない。
覚えた感動は、映画の中の人物ではなく、出演者に対してであり、残ったのは、無責任な消費に対する憤り。
それがこの映画が伝えたかった怒りなのだろうか。
素晴らしかった!
最高でした。吉田修一はやっぱり面白いし、イ・サンイル監督の演出も素晴らしいし、俳優さん全て凄まじかった。
小説読んでないけど、言いたい事伝えたい事全て完璧に映像化出来てるんじゃないかと思う。
俳優としては、特に宮崎あおいさんと森山未來さんが印象に残った。
宮崎あおいさんの頭の弱い感じと一途さ、森山未來さんの一見、達観した感じの良きお兄さんからのキレやすいキャラクターは作り物ではなく、こういう奴周りにいるわと身近に感じる事が出来た。
犯人が分かりそうで分からないカメラワークや演出も見事だったし、ラストの3つの舞台の畳み掛けもドキドキした。
海の青さも印象的だった。
相手に対しての怒りというより、何で信じれなかったのだろう、何で分かってあげられなかったのだろう、という内なる怒りは美しく力強くもあった。
熱くて痛い
色んな思いを抱いていても、それを表現するってなると途端に迷子になっちゃう。自分に素直に生きられない苦しみが痛くて痛くて。
観終わった後、自分自身や人とどう向き合うか、考えずにはいられなかった。
役者と監督の渾身の作品
『悪人』もすばらしかったけど、個人的にはこっちが上。
小説が原作の場合、だいたい小説を上回ることはないけど、これは映画のほうが好き。
役者は本当に全員うまい。森山未來、綾野剛、宮崎あおいは特に良い。
一番信じたい人だから信じきれない、信じていたのに裏切られる、大なり小なり誰しもが経験していること。
田代が犯人じゃなかったシーン、ゆうまの泣きながら人混みを歩くシーンは実に泣ける。
広瀬すずは、それまでよかったが最後の海で叫ぶシーンだけ不満。泉の心の叫びはあんなもんじゃない。魂をかんじなかった。
とてもエネルギーのいる大作だけど、暫くしたら、もういちど観たい。
怖かった。
3つの話が同時進行の作品、ときいてちゃんと頭に話が入って来るだろうか…と不安なまま観に行ったのですがそんな心配はなくとてもみやすかった。
怖かったけどとてもみいった。
女性として広瀬すずちゃんのお話がとても傷ついた、やるせない。
自分の信頼していた人が2人もいなくなるし、かたや裏切りに近い行為をされて。(近いというか、)
パンフレットのコメントも読んだのですが、本当に役に入りきっていたようでつらそうだった。改めて役者さんすごいなと感じた。
3つのストーリーで松山ケンイチ以外の2つのストーリーがバッドエンド…と受け取った。
見たあとの疲労感がとてつもない。
幸せなひととき、からの下りがとてもじゃないほどに辛い。
うまい言葉がみつからない。
とりあえずとても疲れた作品だけどおもしろかった。
難しい
他人だから底抜けに信用ができない。
でも子どものころって他人とか関係なく信用してたなぁ。
いつからそういうことが出来なくなったんだろう。
いつから懐疑的になったんだろう。
大人になったからなのかな。大人ってなんだろう。
不思議だねぇ。子どもの私に出来て、大人の私に出来ない。
それぞれの終わり
沖縄の田中が真犯人。
千葉では通報してしまったが犯人ではないとわかり後悔の念で親子が苦しむ、田代は東京に逃げてしまうが、捕まえて戻ってくる。
妻夫木は綾野剛が心臓病で死んでしまったことを知る。
予想通り良い映画
原作を読んでいたので、2時間だと展開は早く感じた。しかし、それでも物語に引き込ませる役者の演技力・画の力が凄いと思う。3つの物語に共通して「怒り」というテーマがあって、、というテーマはあったのだろうか。そこだけは腑に落ちなかった。
信じなかったら失ってしまうし、 信じたら裏切られてしまう 三者三様...
信じなかったら失ってしまうし、
信じたら裏切られてしまう
三者三様だから、何が正しいかなんてわからない
私は落ち込むの覚悟して観たので割と大丈夫でしたが、綾野剛と妻夫木聡のラブシーン見たさで観るときっとしばらく立ち直れないかと思う映画でした
山月記
感動的な場面で感動的な音楽を大音量で鳴らすと言うベタな音響演出に乗せられてしまう。
ただ、宮崎あおいは設定上仕方ないが、大半の役者の幼児の様な喜怒哀楽を長回しで映す事により、感情をそれ程表に出さない慎ましさを美徳とする日本人の気配を感じられなかった。
こういう演技は、テレビドラマやCMに留めて頂きたい。
また全体を通して説明が過剰であり、特に傷害罪で捕らえられた男の供述が具体的過ぎる事に違和感を覚えた。
作中、他者の善意が見下しと感じられるとの証言があるが、彼の衝動は好意や善意に対する免疫不全からのアレルギー反応であると感じた。
衝動的に壁に悪態を書き殴ってしまう己に対しての怒りの文字に、虎にならざるを得なかった李徴の姿を見た。
結果からして、彼は内なる衝動から解放されたのだが、怒りの文字から全てを悟った泉は辰哉に何と報告すれば良いものか。
信じる事は理解から遠い所にある。
だが信じなければ愛は得られない。
沖縄の偏向新聞や国籍不明の市民団体による抗議デモ、利権に雁字搦めの自治体というフィルターを通すと、彼等の行動に疑問符が付くのも仕方がない。
だが実害を被っている市民の小さな声や怒りを蔑ろにする事は、第二第三の山神の誕生を祝福する事に等しい。
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