心が叫びたがってるんだ。(2015)のレビュー・感想・評価
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なんで何回も見ているんだろう?
手元に残してある半券を見てたら1番古くからあったのがこの作品でした。
なぜかすごく好きで、たぶん30回くらい見てます。秩父にも2回行きました。
それは置いといて
正直この作品は登場人物にイライラします。
メイン4人のうち野球部の子を除いた3人にイライラします。何回も見たのでもうイライラしませんが
戦犯は火を見るより明らかですが、チアの女ですね。
4人それぞれが主人公として、劇中で成長しますが、チアだけは成長したとは思えなかったです。
成瀬順は自分を苦しめていたのは父ではなく自分であると気付き心の声を出すことも出来るようになった。
田崎は自分の傲慢な態度を改め、今の自分に出来ることを模索し不器用ながらに協力するようになった。
坂上拓実は順の努力に当てられて、以下割愛
チアは分かりやすい悪女役だったのかな?と今でも思います。
主人公にイライラ。
すごく期待してしまっただけにそこまでだった。
途中までは面白かったし感情移入もまあまあできたんだけど…
本番当日の主人公の自己中さに驚き!
すごくイラついた。笑
自分がやりたいって言ったから皆が協力してくれて作ってきた舞台を、あれだけの理由で台無しにしようとする気持ちが全然わからなかった。
子どもっぽ過ぎ!そんであの性格の割にクラスメイトに愛され過ぎ!
たくみくんの名前を連呼するところもよく意味がわかんなくて「?」ってかんじ。
そして本音を言うときの言葉遣いが悪すぎて幻滅…
自分の友達を「あの女」とまで言うことはないでしょ…
言葉を封じ込まれてしまうっていうのは共感できる部分もあったけど、本番前日に玉子にあんな怖い言葉を言われたのにも関わらず、逆に普通に喋れるようになったのなんで!?って感じだし、田崎くんはそんなすぐ好きな人変わるの!?なぜじゅんちゃんを!?って感じだし……
突っ込みどころがおおくて、全部言ってたらきりない~~~
もちろん感動したところもあったから、それを感涙するまで持っていくには、そういうツッコミどころを減らしていくのも大事なのかなと思った。
普通にイイ話の佳作でした
その言葉の行き先は
成瀬順は言いたい事があっても過去のトラウマから言葉を発する事が出来ない。坂上拓実は優しさから本心を隠しているうちに自分の気持ちに気付けなくなっている。この二人を中心に高校生達が気持ちを伝える事の大切さに気付き、勇気を持って行動していく感動作。
言いたい事はあるけど、呑み込んでしまっている。それは、優しさからだったり、空気を読んでの事だったり、単に面倒くさかったりするからだろう。
また、言うべき事があるのに、言えずじまいになってしまっている。タイミングを見失ってしまったり、プライドが許さなかったりする為に。
言ってしまった言葉は戻って来ない。言葉は人を傷つける。確かにその通り。でも摩擦を避ける為に自分の心に蓋をしたら、その気持ちはどこへ行くのだろう。閉じ込められた気持ちをどこまで守れるだろうか。心に蓋をし続ければ、気付かぬうちに自分自身の気持ちを見失ってしまう。言う言わないはその人の自由だけど、その言葉の行き先をきちんと見届けておきたい。
ふつうに楽しめました
所詮アニメだからね...
二度と見たくない映画
ずっと、ずっと、伝えたかった。
とても素敵でした
2015年9月鑑賞
正直「あの花スタッフによる新作」という触れ込みにつられてしまった感は拭えません。
しかし、そこまでの過度な期待はしていなかったんですね。
そんな肩の力が抜けた感じがよかったのだと思います、この作品をフラットな位置で観ることができました。
物語は同じ秩父を舞台に、言葉をテーマとしたティーンムービー。
いたる所に「あの花」ファンをくすぐるカットを挟んできて、懐かしいような嬉しい気持ちになるんですね。
ウサミチやはるなとあき、4000系電車にサークルゲームもあったりで楽しいかぎりです。
こんな風に書くと「あの花」におんぶに抱っこな印象を持つ方もいるかもしれませんが(プロモーションは明らかに「あの花」で釣っていましたが…)、そんな事はなくてまったく別の物語になっています。
誰かを傷つけて、傷つけられて、夢に破れ、誰かに想い焦がれる。
入り口こそファンタジーですが、少し切なく胸をつつく物語がとても心地良いのです。
個人的にはREMEDIOSの起用にも期待したのですが、クラムボンも中々に良い雰囲気の音楽でしたよ。
発表の時に「おいマジか!!」となった乃木坂の主題歌も、物語の学祭感とうまくリンクしており、まったく気になりませんでした。
スタッフ、特に監督は、今回のこの作品によってある種「あの花」から脱却することに成功したように思えます。
今回これだけ面白い作品に出会えたのですから、これからも超平和バスターズ原作作品に期待してしまいますね。
本当、とても素敵な作品でした。
藤原啓治さんの声、最高です。
ふれこう祭の準備を軸に、4人の少年少女の絆とすれ違いを描いたラブストーリー。
「あの花」スタッフによる青春映画です。私は恋愛映画も青春映画も苦手なのですが、流石に上手にまとめられていて、物語に引き込まれます。
4人それぞれが持つ心の傷。そしてそれぞれが持つ淡い恋心。ふれ高祭の準備を通して少し切なく描かれます。
ラスト前にある少女の怒りの叫びが心を打ちます。でも、良く立ち直りました。必死に前を向く彼女を、素直に応援したくなる秀逸な展開でした。
脇役のキャラも良いですね。城嶋先生も良いですし、DTM研の二人も良い味を出しています。
ただ、同級生皆が良い人たちなので、やや予定調和が過ぎるようにも思えます。素直にこの流れに乗れば楽しめる作品ですが、もう少し雑味があった方が味わいが深くなったようにも思えます。
楽しめた作品でしたが、最高評価は付けにくい、そんな作品だったと思います。
普遍的テーマを大きく描くことで見える、アニメの良さ
音楽映画には奇跡がつきもの
お山の上にあるお城=ラブホテルに憧れていた小学生の順。そこで目撃したのがパパだった。おしゃべりな順はママに早速報告して不倫が発覚。両親の離婚を招いてしまった。玉子の妖精におしゃべりを封印されてしまった順はその後も「話すと腹痛が起きる」という理由で、メモとか携帯メールでしかコミュニケーションが取れなくなってしまう。
いやいやだったが会合に参加する成瀬順、坂上拓実、仁藤菜月。右ひじをこわした田崎大樹だけは野球部の練習ばかり見ていてボイコットだ。順は歌にすると声を出してもお腹が痛くならないことに気付き、ミュージカルをやることに積極的になる。「青春の向う脛」
「悲愴」と「虹の彼方に」をダブらせる。のは面白い!DTM研もいいぞ!
一日前の坂上と仁藤との会話によって傷ついた順は当日いなくなる。隠れていたのは廃墟となったラブホテル。代役も立てて、終盤まできてしまったが、最後の場面で間に合う順と坂上。登場する時には客席からの「グリーン・スリーヴス」。玉子なんていなかったんだ。呪いをかけたのは自分自身だと気づく順・・・
「ミュージカルって奇跡が付き物」と先生は言う。最後だけ出てくるのは突拍子もないことだけど、音楽映画にはこれもアリ。そして最後には田崎が順に告白するという意外なエンディングも用意されていた。
『そらあお』の後に初視聴.登場人物たちの成長が瑞々しい.
超平和バスターズ作品で一番好きかもしれない.
幼い日のささいな言葉が両親を引き裂いてしまい,「たまご」に言葉をが話せなくなる「呪い」をかけられた少女,成瀬順の物語.
順は高校の「地域ふれあい交流会」の委員に指名されたことをきっかけに委員やクラスメイトとの交流を持つようになり,ミュージカルの準備を通じて「自分の思い」と向き合っていく.
順が再び心を閉ざしてしまう一幕もあったが,最後には同じ委員の拓実の助けもあり「呪い」を克服する.
自分の思いを言葉にすることへのおそれ,思いを言葉にできなかった後悔を,本作品では順にかけられた「呪い」として象徴的に描き出した.
物語は順と「呪い」を中心に回っていくが,委員たちもまた,各々が抱えていた後悔や苦境と向き合い,皆で成長していく様子が瑞々しい.
特に,田崎大樹はもう一人の主人公といいたいくらい,魅力的なキャラクターだと思う.
結局,順の拓実への恋は破れることとなるが,それでも「呪い」を克服し,ミュージカルを通じてクラスメイトとの仲を深めることができた彼女は,もう大丈夫なのだろう.
ミュージカルに現れなかった順の行動に疑問を持つ声もあろうと思うが,幼少期のトラウマの深刻さの表現として,また,声を出せないことから年相応のコミュニケーションを積めなかったことを想像すれば,あの行動も受け入れられるように思う.
ところで,拓実は自らのことを本当の気持ちを話さないと評していたが,順を強く非難した田崎に声を震わせながらも抗弁したり,順の母に,順が頑張っていることを伝えたりと,本人の認識よりもずっと強い思いを持ち,行動ができる人に見えた.
作中で触れられていたように,中学時代の後悔からこれだけの行動をするには,相当な勇気を振り絞ったのだろうと思う.このあたりの設定も,ひとりひとりの成長を描く物語としての完成度を高めているように感じられた.
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