「すごくよかった」海にかかる霧 古泉智浩さんの映画レビュー(感想・評価)
すごくよかった
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船と言う密室状況でのギリギリの限界をリアルに描いていて、殺し合いが本気すぎて怖い。船の中ではオレが大統領で父親だと船長が叫び、船員を家族同然に大切に思う気持ちと若者のモラルがぶつかる。それは世の中に数多くあるどうしようもないことの一つだと思う。陸の上では居場所のないけど、船の上では大統領であり父親である船長のような生き方もすごくいい。最期発狂して船と一緒に沈んでしまうけど、それも仕方がないことで、陸で小さくなって生き長らえるよりましなように思う。
船酔いがひどいので船は苦手なのだが、船で自由に海を行き来することには憧れがある。指をナイフで切れば船酔いが治まるのは本当なのか、試してみたくなった。
面白かったんだけど、リアルな分もうひとひねり面白味があったらよかったなと厚かましく思ってしまった。
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