劇場公開日 2015年4月17日

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「密航者の中に女性がいなかったら、」海にかかる霧 ななまがりさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0密航者の中に女性がいなかったら、

2015年5月22日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

単純

違った展開になったかもしれない。船長の「女がいたのか」と、これからのことを危惧した顔の描写、セリフが物語っていた。

密航という犯罪をしている以上、成功させるには、いつもの秩序は、必要不可欠。
船という限られたエリアで、ただでさえ、男ばかりのむさ苦しい中、若い男なら、悶々してしまう、いつもの秩序が崩壊しかねない。

現に、その女性を機関室に匿ってしまった。
あのガス漏れも起こってしまった。
その後は、凄まじいことに・・・、

船の為ならなんでもありのあの船長が、一番怖かった!

動機が単純なだけに、ストーリーには入りやすい。「マルティニークからの祈り」と同様、不況、経済苦からの安易な動機。

前借りしてたぐらいだ、相当きついのだろう。
不況で転職が困難なのか、苦しくても漁業するしかなかったのか、

犯罪を犯す前に、何か手がなかったのか、どうなんだろう。

ななまがり