「ショックで号泣」トイ・ストーリー4 ガラナさんの映画レビュー(感想・評価)
ショックで号泣
3は感動で号泣、4はショックで号泣。
1〜3はどんな小さな子供でも、おとなでも、国籍でも、環境でも…
「おもちゃをたいせつにしなくちゃ!」
と思わせるようなしっかりとしたメッセージが込められいて、小さなお子さんを持つファミリーに
胸張って!自信もって!おすすめできる作品でした。
そう!これぞ!アニメーション!
でしたが、
4は明らかに大人向けです。
1~見続けてきた子供が大人になっている訳で、、
世界で大ヒットまでしてますんで、、
そろそろシュールネタぶっこんでもいいよね??
難しい解釈入れても分かるよね?
と大人の事情満載のナゾストーリー。
ウッディは持ち主がボニーに変わってイマイチ気に入られていないことを察しており、アンディを引きずり
どこかそわそわしていて、そんなアンディをみんなも察していて…そこにボーが現れ自分の心の声と向き合うことになり自らの決断で生き方を選ぶ…
ま、こちらも大人なのでこの作品のメッセージは
「子供は貰ったおもちゃより自分で気に入り選んだおもちゃを大切にする、そしてそれもいつか手放す」
ということなのかなと受け取りました。
なんだよそれ!3までにやってたこと!忘れたんかい!
というか、これ!アニメーションだから!!
0~99歳まで楽しむアニメだから!
こちらの心の声が叫んどるわい!
はいはい、
確かに3までそのテーマでも話は進みました!
でも、最後にアンディは託すんですよ。
もっと遊んで大切にしてくれる子供に。
それで、あぁ…おもちゃが救われた!
また遊んで貰える日々がくるんだね!
とトイストファンは思ったんですよ!
んで、、、4になったら、、、
ボニーがそもそもアンディから貰ったおもちゃを
気に入ってる様子がない。
バズ含め他のおもちゃが脱走(いなくなる)っても
気にしない。
フォーキーしか言わない。
BUZZの音の止め方を知らない(遊んでないからと推測される)
等々…
険悪な展開が繰り広げられ…
そもそもこの映画の主人公はウッディですが
隠れた主役はアンディなんですよ。
アンディの人生におもちゃが寄り添っていて、
持ち主であるアンディの決断からは逃れられなかったはずで。おもちゃだけではなく、常に人間の目線も描かれているからこそ、この作品をみた子供たちはおもちゃを大切にしよう!と思い、教育的な要素も含めて素晴らしい作品になっていたと思うんです!よ!!
で?!4は!?ボニーの目線は描かれず?
なぞに?おもちゃが自我を全開にして?!自らどっか行くんですけど…あれ?ウッディって人間でしたっけ?
おもちゃは子供の人生に寄り添い遊んで貰うのが生きがいなんじゃなかったでしたっけ?
それにね、元をたどせば、
アンディはおもちゃを手放すときに
大切にしてくれるならと約束して渡してるんですよ。
ウッディには特に思い入れがあり手放すのを
躊躇ってもいたんですよ。それなのに、その、
ウッディいなくなってるやーん!!
ボニーに愛されず、人生の旅にでてるやーん!!
これ、アンディ悲しがるんじゃないですかね。
私も25年以上大事にしてるぬいぐるみがあるんですけど、なんかの拍子に誰かに託して(現実はしないけど)んで、なくしましたと言われたら手放したこと後悔すると思うんですよ。
言っておくが、
おもちゃを一生涯大切にする人間もいるんですよ。
もし、人間目線を失ったトイストに5があるんならこの辺どう描くのかなって思ってしまって。
まぁ…5を作ろうとして伏線を張ってることがみえみえの中途半端な作品だったんで次回作は自分の人生の旅に出たウッディとボーのその後なんでしょうね。
話は広がったのでクリエイター的には作りやすくなったのでしょうが、クリエイターが作りやすい=ファンは失望 ですからね。その辺は諸刃の剣であることをお忘れなく。
総決算の感想は
「んで?この作品見た子供に何を感じて欲しいの?」