劇場公開日 2025年5月2日

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Mommy マミーのレビュー・感想・評価

全116件中、1~20件目を表示

5.0愛と自由と社会

2025年7月25日
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鑑賞方法:VOD

泣ける

幸せ

他人事、空想のお話として見れませんでした。あまりにも自分と被りすぎて。なので冷静にレビュー出来ません。ごめんなさい。

スティーブとダイアンの希望とは何だったのか?やはり「愛さえあれば」というところに着地するのだろうか?様々な問題を抱えながらも、2人は幸福そうだ。きっと互いの愛を信じているからだろうし、相手を愛していく覚悟があるからだろう。私はどうだろう?私の愛は届いているだろうか?時折周囲の人々が邪魔に思える。きっと2人きりの世界だったらもっと楽しく過ごせるはずなのに…。人間社会で生きていくうえでの「障害」とはなかなかに根深い問題である。

生き辛さを感じている人がこの映画を観て、自分も誰かを愛せることを知ってほしいし、そして誰かの愛に気づいて欲しい。きっとあなたのことを想っている人がいるということに。

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吹雪まんじゅう

5.01番愛するモノが1番自分を苦しめる

2025年7月22日
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震えてしまうほどのどうしようもないこと
誰にでもある。
それはある人には怒りで、恥で、喜びで、悲しみだったかもしれない。
ダイアンにとっては絶望だった。
どうしようもない絶望。
そんな中に希望って本当にあるのかな。
希望はあると信じないと生きていけないほどの絶望的な現実。
どうやって生きていこうか?

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ちま

4.0「どうにもならなさ」を抱えた苦しみが繰り返し伝わってくる一作

2025年6月8日
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まず25歳で本作を完成させたグザヴィエ・ドラン監督の才能には驚きのひとこと。

社会的に弱い立場の人々が、十分な社会的支援を受けることができず追い込まれていく…という物語は、ケン・ローチ監督の『家族を想うとき』(2019)などの社会的問題を扱った作品では決して珍しくない筋書きだけど、本作はそこにさらに、画面の枠(フレーミング)の操作という手法を取り入れつつ、母ダイアン(アンヌ・ドリバル)と息子スティーブ(アントワーヌ・オリビエ・ピロン)、そして彼らの隣人カイラ(スザンヌ・クレマン)の姿を描いていきます。

鑑賞してすぐに、本作が古い映画を思わせるような横幅の狭い画面であることに気が付くでしょう。この比率はおそらくスタンダードサイズと呼ばれる比率なんだけど、ドラン監督はこの比率を、苦境に陥っているため周囲が見えなくなった彼らの心理と明らかに重ね合わせています。

作中では大きく二度、この画面比率が変化する場面が訪れるので、その時の文脈がどうだったか、そして観客である自らの心象がどのように変化するのか、ぜひとも注意してみてほしいところ。

なお、画面フォーマットを心理描写に活用するという手法は、後のトレイ・エドワード・シュルツ監督が『WAVES ウェイブス』(2019)でも用いているので、もしかしてシュルツ監督は本作に影響を受けたのかも、と思いました。テーマ的にも重なりあう部分があるので、本作でドラン監督の作劇に興味を持った人は、『WAVES』からも刺激を受けるかも!

本作のクライマックス近くの展開、このままエンドクレジットにいって欲しい…と祈りながら観た映画も久しぶり。

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yui

3.5疲れた

2025年5月25日
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ジャーニー

4.025-058

2025年5月11日
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鑑賞方法:映画館

ADHDの息子とその母の物語。
愛情だけでは解決しない。
オープニングから心を押し潰そうとする重い言葉。

2人で助け合って生きていく。
現実は厳しく、思い通りにならない。

優しい隣人との交流の中、
状況は好転するように思われたが、
現実の厳しさは容赦ない。

人生は人それぞれ。
私は希望を選択した。
精一杯の強がりの言葉で前を向く。

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佐阪航

4.0厳しい現実を突きつけられる

2025年5月11日
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鑑賞方法:VOD

想像していたものと全く違う内容でした。結果的にはとても良い映画。

衝動的で暴力的な発達障害。とてもリアルでした。身近な人を頭に浮かべながら鑑賞しました。子供が小さいうちはまだ母でもなんとか対処できるけど、男の子が大きくなるともう…成人男性が3人いても、本当にあの状況ですよね。

セリフのない部分こそ伝わるものが多かったです。母や隣人の言葉にならない複雑な思いが刺さります。母の妄想が余計に。障害がなければなんてことない普通の未来の妄想なのに、彼女にとっては叶わぬ夢なのですよね。愛だけでは解決できないのが現実。

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SING SING

4.5ひとり息子を愛するマミー

2025年5月10日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

興奮

良かった。精神障害の息子と母の日々の辛い暮らし。自分の周りも見渡すと少なからずの発達障害さん居ますが、コチラが理解しながら対応すればイィ個性が引き出されて問題無く楽しくつきあえます。しかしまぁこの息子役の青年の芝居のうまいこと。何かの賞、獲得かもですね。良かった。

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Cinemaオタク女

3.0画面の使い方が非常に特徴的

2025年5月9日
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鑑賞方法:映画館

怖い

知的

カワイイ

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ねこたま

4.5着地点は愛

2025年5月5日
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愛だけじゃどうにもならないけどね、分かってるさ。どうしょうもないほどの愛だよ。
吃音のカイラとの関係性もまたとても良い。
感情があっちこっちに揺さぶられました。

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Oyster Boy

4.0こんなに強く息子を愛するママは希望を絶対に捨てない。息子はそのママのDNAをたっぷり受け継いでる

2025年4月25日
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鑑賞方法:VOD

泣ける

悲しい

幸せ

グザビエ・ドランの映画を初めて見た。はじめはずっと苛々苛々してた。スティーブよりもずっと激しい幼い母親、ダイアンの全てが❓️で呆気にとられた。ジャラジャラジャラジャラのボールペン付きキーホルダー、派手なヘアメイクと派手で安物の服、ヘビースモーカー、ヒール高のブーツ!面と向かって何でも言う。心の中では大泣きなのに笑って冗談言って笑顔たっぷり。息子に暴言吐きながらいつでも100%息子の側に居て愛しているママの強さにぶっ倒れそうだった。娘に対してはそうならないだろうが息子に対して母親はああなれると思った。

前半の音楽かっこよい!カメラの動きは登場人物の視線と同期している。長いスケートボードに乗ってスティーブが「僕は自由だー!」と手を左右に広げて、今までの狭苦しかった正方形画面を横長の広い画面にする所は「おー!」と感動した。それから音楽が占める割合はだんだんなくなって、いつの間にか画面もまた正方形に。次に横長の広い画面になるのは白い中古車でママ、スティーブ、カイラとドライブに出かけるとき。ママはハンドル握りながらこれからの「希望」を夢見る:スティーブがジュリアード音楽院を卒業し可愛らしい女性と出会い結婚式を挙げ孫が生まれ大喜びの自分。そんな未来が待ってる訳ない!って母親本人が一番わかってる。

窮屈な正方形画面に戻る。息子に勉強を教えてくれた隣人カイラがトロントに転居すると聞いて、すごいじゃなーい!いいお店やレストランが沢山あるのよ!とハイ・テンションで喜ぶダイアン。嘘つき!カイラもわかってる。

この映画は、ママ=ダイアンを演じるアンヌ・ドルバルにつきます!グルグル回る、繰り返す、決して諦めない、安易に着地せずよくわからないまま希望を求めて生きていく。ドランのママがそうなのか、そうであって欲しかったのか、空想の産物なのか・・・。母親もつらいよ。

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talisman

3.0希望

2024年10月10日
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観てるのが辛かった。
それが人生なんだね。

希望を見出して、人生を選択していく。
負けない。
そんな意志を持っていたっていつだっていい時ばかりじゃない。
その時はとても辛い。

でもいつか、思い描いた人生が訪れることに希望を持ち、前向きに進んでいくしかない。
諦めたら、そこで人生は終わってしまうから。

苦しい気持ちを隠して、いつだって息子のため、カエラのためを想う母の姿は、強く、苦しく、胸を打たれました。
人を想ってした選択でさえ正しい、間違いは、すべて未来次第。
どうか、どうか、幸せになりますように。

鮮やかな色彩、色のない世界を歌う歌詞。
歌詞に強い意味があったり、カメラワーク、カット割り、いろんな力によって映画に引き込まれました。

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みのちゃん

4.0【”僕を救えるのは、君だけだから。そして、閉塞感からの解放。”多動性障害を持つ息子にてこずりながらも不器用に愛する母と息子の関係性を数々の名曲で彩った作品である。】

2024年6月10日
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鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

幸せ

<感想>

・ご存じの通りグザヴィエ・ドランは20歳で「マイ・マザー」を製作・主演・監督した天才であるが、今作を観てもその片鱗は十二分に分かる。

・クイアでもある、彼の初期作品「マイ・マザー」では母とのアンビバレンツな関係が描かれるが、今作もその流れにある気がする。

・母、ダイアン・デュプレは施設に入っていた息子、スティーヴが施設内で放火した事で放逐され、自宅に引き取るが、息子の多動性障害に悩まされつつも、明るく接する。

・そして、道の向かい側に住む神経症持ちの吃音の女性、教師で休養中のカイラとも親しくなり、スティーブもカイラに懐く。
 3人は、親密になり、関係性が好転していくかと思ったが、スティーブが放火した事で大怪我をした息子を持つ親から多額の賠償金を求められて、スティーブはリストカットしてしまうのである。

■劇中、グザヴィエ・ドランの作品らしく様々なセンス良き音楽が流れるが、圧倒的なのはオアシスのワンダー・ウォールが流れるシーンである。
 この名曲が、”字幕付きで”流れるシーンは沁みる。
 ”僕を救えるのは、君だけだから・・。”
 Wonderwallは造語であるが、強いて訳せば文字通り”魔法の壁”である。

・そして、冒頭から画面のアスペクト比は1:1のように見える。窮屈である。それが再後半、あるシーンでワイドになるのである。
 閉塞感からの解放のように見えるのである。
 だが、多額の賠償金を求められるシーンから再び、アスペクト比は1:1に戻るのである。

<今作は、母が”魔法の壁”の如く、必死に息子を支える姿と、母が耐えきれずに施設に入れるも脱走し、自由を求めて再び母の元へ戻ろうとする息子の姿が沁みるのである。
 尚、この解釈は私独自のモノである事を記す。>

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NOBU

4.5アンチPLA◯75だぜ!!!

2024年6月6日
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マサシ

4.0途切れることのない親子の愛

2024年3月21日
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鑑賞方法:DVD/BD

採点4.2
愛し合っているのに離れなくてはならない親子の愛の物語。
障害と新法を巡る「if」の要素も取り入れたシリアスなテーマ。
だけどやはりグザヴィエらしく細くて美しい。
雨が降っているような音楽も心地よく、その選曲も素晴らしかった。
二人の生きづらさをその窮屈な画角に落とし込んでいるのもうまく、それを母親の空想でグッと世界が広がるのが秀逸です。
そのラストも決して途切れることのない親子の愛を感じられました。
本当すごい作品です。

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白波

5.0これで伝わるよね?はい十分だと思います

2024年2月14日
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鑑賞方法:DVD/BD

架空の法案の説明から始まり、およそ善良とは言えないような母子の姿から物語は動き出す。
息子スティーブは間違いなく問題児だし、母ダイアンは言葉も態度も少々悪い、問題ある人物に思える。
しかし観ていくうちに二人とも違った一面を見せ始める。特にダイアンは、良くあろう、良い人間であろうと努めている事に気付きはじめ、そして、二人はとても愛のある親子に見えてくる。いや、実際に愛に溢れた親子なのだ。
今を取り巻く状況はよくないかもしれない。悲劇的な状況かもしれない。それでも今より良い未来を掴める気がしてくるし、今の二人だって、裕福で不自由ない生活とは程遠いけど、不幸かと問われれば、いいや、幸せそうに見えると答えるだろう。

イケメン監督のグザヴィエ・ドランは幸せに見える母子を画面サイズと隣人カイラで演出した。
カイラは映画を観ている私たちの視点キャラクターで、その彼女の態度と言葉の変化が私たちの気持ちを誘導する。この二人をどんな気持ちで見守ればいいのか、どう感じればいいのかを。
もう一つの画面サイズは、左右を切って画面を狭くすることで、余計な情報をシャットダウンし、より人物にフォーカスできるようにした。
カメラが凄く近いシーンも多く、つまり、画面一杯に人物が映ることで、その人の中身まで見えてくるような撮り方は神がかってると思ったね。

複雑でじんわりする感動が襲うなか、冒頭の法案が暗い影として不幸な未来を想像させ続ける。
甘いと酸っぱいの相乗効果のような、絶妙に絡み合った感情の渦は、ドランの天才性を確信させた。単なるイケメンじゃねーぞと。
ただでさえ力強いショットとカットの連続で溺れそうなのに、画面サイズが広かった瞬間の感情の高まりは驚くほどだったしね。

物語を動かすようなセリフは余り書かないイケメン脚本家ドランだけど、今回は印象的なセリフが二つあったね。
「過去はクソ!未来をわしづかめ」と「世の中に希望はわずかしかない」だ。
どちらも甘いと酸っぱいの渦の中に内在している真理のように作品内に取り込まれていて、ストーリーテラーとしてのイケメン・ドランの才能も感じたよね。

共感できないとか自業自得的なレビューの人がチラホラいるけど、この作品は共感するようなタイプの作品じゃないと思うんだよね。
イケメンドランは自分の一部を作品に取り込むことと映画観を語っている。
ダイアンのラストカットで、耐える母、強い母、愛してくれた母、愛すべき母の姿を写し出した。
自身も母と子だけだったイケメンの、母への感謝と愛情表現だったと思うのね。
幸せそうな他人のホームビデオに愛情を感じれば温かな気持ちになるでしょ。それと同じだよ。
画面には写っていないイケメンの深い愛を感じるべし。

ただ、愛情表現が濃すぎて、自分がドランの母親だったら息子が死ぬ気なんじゃないかと心配になるけどね。

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つとみ

5.0ドラン監督、若くしてこの才能

2023年10月30日
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鑑賞方法:VOD

ティモシー・シャラメとダニエル・カルーヤの対談で彼らがグザヴィエ・ドラン監督を絶賛していたので、まず監督のこの作品を観てみたのだが、いや、すごい。今まで色んな映画観てきたけど、こんな感覚になる映画ははじめて。何がどうって言葉で表せない。多分、演出がすごく緻密で、計算されていて、画角比の変化も後から気付いたくらい不自然さがなくて、でもそれが実は視聴者の感覚にすごい効果を及ぼしていて。こんな衝撃受けたのほんとはじめて。
さらに脚本も素晴らしい。音楽の使い方も映像とドンピシャ。すごい。すごいしか言えない。
最後の母親の妄想シーンなんて、映画を見てるのか絵画を見てるのか分からなくなる、どこか違う世界へ連れて行かれる。
役者陣も素晴らしいし、文句のつけようがない作品。ドラン監督の他の作品も絶対観る。

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Ran

3.5画面がーーーーーーーーーーー こう横に伸びる開放感を味わう映画。

2023年9月24日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

途中で横に画面が開放されていくシーンが一番良かった。それまで制限されていた画角から広角への開放感は劇場で味わえたことは筆舌に値する。映画のビジュアルが気になってみてみたけど、劇場で見て良かった。

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kenken

4.5タガタメ

2023年3月14日
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心にジィーーンとくる作品!
二人三脚親子愛じゃなくて、凸凹親子のリアルな日常を表した映画。家族二人と隣人さん、それぞれが問題を抱えて疲労していく、息子の幸せを願う気持ちが自分を壊す。決断の時は騒々しくて静寂。

挿入歌がすごい!特にoasisの「wonderall」が良き!あと、スクリーン比が1:1なのが、クライマックスのシーンで大きくなる。
それが母親の妄想であることと、心から息子の未来を信じているからこそ広く大きくなる必要があった!、

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エレベーターガール

3.5「母は強し」という感想で良いのだろうか…

2022年1月14日
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いけい

4.5親子愛だけじゃない。

2021年12月24日
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P.N.映画大好きっ子さん
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