Mommy マミーのレビュー・感想・評価
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リンゴの詩
カナダのミュージックボックスと言う感じの作品でした。
メッセージがあり、一見、社会性があるようですが?
カナダのミュージックシーンに見られる。ただ、明るく前向きに未来を生きようと言うよりも、文句や主張して、踏ん張って、未来を勝ち取ろうと言う重い内容の映画でした。
主演の母親は、
オープ・ニングでは、太陽の恵みを受けたリンゴをもぎ取りますが、ラストには、虫がかじって落ちてくるリンゴを待つ身に転じています。
黒澤明監督のように、自然の採光を活かしているシーンは、とても美しいので、評価を高めるのに一役かっているのでしょう?やはり、内容に関わらず映画に美しさは欠かせません。
ただ、ストーリーは、一昔前の暗く重い内容でした。
映画の中で出てくる近所の弁護士が、「君たちに必要なものは、角度を変える事だ…」というセリフがありますが、正に、この映画に感動する考え方をする皆さんは、今の考え方の角度を変える必要があります。
どんな人間も選択は必ず自分自身でしています。責任転嫁をやめて、自分で選択している自覚をもって、悲劇を喜劇に作り替えて下さい。
ある意味、反面教師的な作品でした。
wonderwall
内容は物凄く目新しいわけではない母子と隣人の物語で、新法が設立されたという設定も活きてるのか活きてないのかよくわからなかった。
というより、もうwonderwallが流れるシーンが良すぎて良すぎて中身がすっ飛んじゃったというのが本音(笑)
主人公の咳払いから曲が始まり(曲を知っている人なら思わずニヤリとするシーン)、曲をバックに主人公が手を広げて同時に画面のアスペクト比をワイドに拡張していく、この演出だけで「あー、俺この監督の映画好きだわ。」って思わせてくれた。
見た目だけじゃなく、撮る映像もいちいち繊細で美しい、なんだこの若者は。
どちらを捨てるかじゃなくて
愛が希望であることを証明してると思った。
死ぬために生きている って言葉は、
峻烈に温柔に私の中で波及し続ける。
観終わったし、お酒も飲んだし、
シャワーを浴び、猫を抱いて眠った。
夜は明けたのに、私に絡まったまま
こんなに感じたのは久しぶりで
癖になっちゃいそう
それは、来週また会いたいぐらいに。
彼の真似をして、ラナデルレイとセリーヌディオンとオアシスをダウンロードしちゃった。
(*^^*)
不器用でも
不器用で、素直になり切れない。
相手の事を思う気持ちが強いからこそ、
そうなってしまうと思う。
母親の子供への絶対的な愛。
言葉で伝えなくても、理解してくれる人がいるということ。
諦めずに、人生を歩めば、何か開けるかも知れないということ。
色んなことを思い出させてくれる映画。
や〜、ハハムスコ系作品の中ではメガトン級の重さでしたは。コレ見ちゃ...
や〜、ハハムスコ系作品の中ではメガトン級の重さでしたは。コレ見ちゃうとBoyhoodなんてタダのいい話じゃん!!(号泣)という。 例のインスタ画角の件。その画角で撮られるシーンに共通する「意味」に気づくと、とあるシーンで、もう劇的に”してやられる”のです。。。って幕前のドキュメンタリーでほぼネタバレしちゃってますけどね。それでも、しばらく引きずりましたとも。くっそう、ドランめ・・・ うん、★4っていっても限りなく★5に近い★4かな・・・ぼちぼち全国拡大上映が決まっているらしいので、ぜひ。
つい本気になる。
きつい表現になってるのは承知のうえで言わせてもらいます。
教養ない母親と、その母親から生まれたADHDの息子。この親子の掛け合いは、幼稚な母親と、あまのじゃくな息子が繰り広げるもんだから、お互いに素直になれよって説教したくなるくらいジタバタ。でもそれも監督の狙いなのかもしれないと、まんまと吸い込まれてたと、終わったあとに感じました。
子育てに正解なんてないと思うし、頭が良くてイエスマンな息子だけがいい子なわけでもない。ADHDに限らず思春期とか反抗期の子どもをもつ家庭なら誰でも遭遇する問題。客観的に観せていたようで、実は主観的にも当てはまるのではないかと。
それにしても、母親の愛情とか、息子の愛着とか、奥が深すぎてついていけなかった。24歳独身の私にはまだまだ難しい問題だし、理想でしか語れないとつくづく思う。しかしグザヴィエ・ドラン監督は20代前半でこの作品を映像にして評価されたのだから、どえらい人だと思う。なんといっても映像と音楽に魅了されました。それだけでもお腹いっぱいになります。
切ない
何やら話題のグザヴィエ・ドラン監督作品。
初めて観ました。
切ないような後味。
すんごく面白い、
というのではなかったけれど、
彼の作品はまた観たいと思わせる魅力がありました。
次は彼が俳優として出ている、
エレファント・ソングを観たい。
主人公は自分だと言ったそうだから、
彼のことが少し分かるかも。
きっと私はドラン監督に興味がある。
若き才能。
痛そうな精神世界。
悲しみと幸福が交差する感じ。
作品価値と好き嫌いは別モノ…
映画的な評価はともかく…「アイアムサム」枠の映画はやはり個人的に好みでは無い…そんな感想が先に立ってしまった一本。
人間の自我に縛られた狭い視野を暗示するような四角な画面の使い方の妙を始め。
演出・演技・音楽全てが良し!
なんだけどなぁ…
ジャラジャラキーホルダーに象徴される、幼稚性の抜けない母親と。
病気(いや、性質か?)とはいえ、活火山のような息子の共依存的な発展も成長もない関係。
そこにやって来る、やはり「自分の物差しでしか世界を計れず、その何処とも距離感を掴めない(のに常識的な旦那子供アリ)」ビジターとの交流の描写。
なんだそう見ればこの作品、ジブンスキーたちの傷の舐め合いか!涙
映画的には、繰り返しになるけれどかなりの良作(しかも監督の才能と、未来の可能性の凄まじさ!)。
だけれど、個人的な感情でシンドイ作品。
若さ溢れる作品
まず、誰もがスクリーンの画角が気になるだろう。そんなことも気にならなくなってきた中盤にハッとさせられる。主人公がスケートボードで道路を滑っていると彼の手の動きと共にスクリーンが開けて行く。その時のBGMがoasisのWonderwallというのが、監督の若さ溢れる表現力を知らしめている。誰もが知っている曲をあのシーンで使うのは若さが成し得る技としか思えない。しかし、曲に負けない演出をしているのが素晴らしい。
他ににもSimpleplanのwelcome to my lifeなどBGMから若さが溢れ出ている。
映画史に刻む
まずは、何と言っても画面構成が綺麗だ。ドラマの中に埋め込まれた芸術性の高い構図は、そこまで意識させないちょうど良い塩梅で、ドラマを形作る重要な要素になっている。
そして、音楽。ドランと言えば選曲が上手くオシャレで有名だが、今作も間違いない、いや、今作こそが、その手腕を最も発揮されているのではないだろうか。
芸術性の高い構図にオシャレな音楽。これだけを聞けば、青臭くわかる人だけわかればいいなんて宣う、逆にクソダサい映画を予想してしまうが、そうならないのがドランが若き天才だといわれる所以だ。
才能あふれる俳優陣を牽引し、解釈が分かれる難しい問題を、親子の普遍の愛にまで引き上げている。ちゃんと物語が、主題が先にある。
スクエアという狭い画角の中で繰り広げられる、狭い世界の物語。スクエアからビスタになった瞬間は永遠に語り継がれるべきだと思う。
その昔、故伊丹十三監督がマルサの女を作る際に、画角をスタンダードにしたのを思い出した。
是非とも映画館で見てもらいたい。
ん〜っ⁈ どう? 別にが後から…
最初のイメージとは掛け離れて… ラスト手前の(勝手に俺の中のイメージ)アン・ルイス母親の名演の素晴らしさと,(また勝手なイメージ)阿川佐和子?のなんで,その打ち解けぶりと、(怒られるだろう⁉️)香取慎吾?風の息子のやり取りは、最初は何処が?とか,何?なんて思ったりしちゃったが… 後からジワジワと…
軽やかにスクリーンで遊ぶ
なるほど去年のカンヌは、2人の恐るべき子供たちの軽やかな遊戯に賞を与えたのか……と妙に納得しながら、作品を観る。
一歩間違えば、見るも無惨なことになりかねない画面も、精緻に構築され美しく意味をなす。なんて贅沢な遊び。そして、そんな遊びを息を張りつめ観るのは特別な快楽。
施設入りは、仕方ない。
母親にしてみれば、それが希望なのかもしれないが、鑑賞後の率直な感想。
複雑な心境で、けっこうリアルな気持ちで鑑賞したが、普通の施設で、加害者になっていまって、追い出されたのに、一緒に暮らすのはちょっと無理だろう。母親もセリフで言っていたが。
うまくやっていたかもしれないが、
隣人の協力にも限度があるし。
母親も働かなくてはならないし。
恐らく、かなりの自由が制限されるであろうけど、誰にも迷惑はかからない、命あってのことを考えると、S-14法案を発動させたのは、妥当な判断だと思う。
母親でさえ危なかったシーンもあったから。ましてや、自殺未遂も。賠償請求も脚下されるのだろう。
しかし、あの弁護士?何考えてんだか、あんなカラオケ店に連れて行くのはどうなんだろう。案の定の展開になりやすいことぐらい予想できるだろう。歌っている息子のチョイスした曲をウケないと指摘する前に、あんたのチョイスした店が間違いだろとツッコミ入れてしまった。
ストーリーにあまりにも観入ってしまったので、正方形からの画面の変化は、あまり気にならなかった。深く考えなかった。
出演者は、かなりのリアル熱演!!力作!!
不思議な画法
話題の若手天才監督の作品を、初めて観ることができた。内容としては面白かったけど、監督の素晴らしさはまだわからない。
ストーリーは文句なしに面白い。3人の登場人物の誰ひとり自分とは似ていないけど、全員に感情移入もできる。画のサイズが独特だったのだけれど、これはADHDを抱える息子Steveの(心身両方で)視界の狭さを表現していてのちに広がるんじゃないかなと思ったのだけれど、もしそれが監督の意図であったのなら、一人称で語らない外から見る物語なのには合わない気がした。彼の視界ならば、彼の視点で描いて欲しかった。あとパラレルワールドの意味はどこにあったのか。いまいち活きていた気がしなかった。
ただ前と全然違うという評判だったので過去作も観てからもう一度判断しよう。
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