モアナと伝説の海のレビュー・感想・評価
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キャラクターがイマヒトツ
もっと1つ1つのキャラクターがストーリーに深く関わっていたら楽しめたなぁ、と思います。ちょっと単調すぎ?途中から両隣が寝始めてラストが楽しめない環境になり残念でした。
古代ラピタ人と現代のアートワーク
ハワイの南に住むポリネシア人は、春の夜空に輝くアークトゥルス(ホクレア)という星を頼りに海を渡り、ハワイ諸島へと到達したと言われています。天体観測や海流観測で進路を導く航海術はポリネシア航法、スターナビゲーション等と呼ばれていて、彼らは、航路で必要な知識を"星の歌"とよばれるチャントにして記憶していたと伝えられています。
そのポリネシア人の源流とされるのがラピタ人。ラピタ人は人類史上初めて遠洋航海を行い、太平洋の島々に住み着いた民族です。ラピタ人の土器を見ると日本の弥生土器を彷彿とさせるフォルムで、もしかしたらラピタ人は日本人とも交流があったのではと空想を膨らませる事ができます。
さて、映画についてですが、なによりも映像が綺麗です。CGのテクスチャーがリアルで驚くシーンがいくつもありました。しかもシーン毎で印象的にアートワークを変化させており、キャラクターが突然、人形劇のような動きをしたりして、視覚的にずっとワクワクしっぱなしです。また、そのアートワークの一つ一つが素晴らしくて目が離せません。歌もキャッチーで、一緒に歌いたくなるような素敵な歌ばかり。キャラクターも魅力的でディズニー映画の中でもかなりのお気に入りになりました。
シナリオの展開も小気味よく見やすいものでしたが、個人的に心に響いたのが、冒頭で説明したようなポリネシア航法やラピタ文化のような生活を丁寧に描いていたことで、民族学的な興味を刺激されたことです。日本も島国なので海にまつわる神話や民話も口伝でいくつも残されており、そこから派生した空想もあるように思います。オカルト的な一説によるとムー大陸から流れ着いた民族が古代日本人や環太平洋の先住民なのでは!?と言われていますね。しかし、それらは本当に空想なのでしょうか。もしかすると、この物語もモアナの伝説ではなく、古代の史実だったのかもしれないなと思います。作中でモアナが御先祖様に思いを馳せたように、モアナは自分の先祖なのかもしれないと考える自分がいました。
本編では気になる所がなかった映画でしたが、エンドロールの歌は、加藤ミリヤさんの独特のグルーブ感を出すために日本語を日本語らしく歌わない手法が、この映画には向いていないように思います。主人公役の方の歌で良かったのではないでしょうか。
海の中にいるみたい
気持ちのいい王道ストーリー。だけど飽きさせない展開の早さで、常に見入ってしまいました。
映像もとても美しく、鑑賞後は心地よい気分になれました。
劇中に入る歌も多すぎず少なすぎず、綺麗な歌声にとても癒されました。(今回は日本語吹き替え版を鑑賞しました)
子どもから大人まで楽しめる素晴らしい映画だったと思います。
とにかく美しい
CGアニメの映像美が素晴らしい。海の中や南洋の島の自然や人々を実物以上に美しく表現している。人の動きや表情もオーバーではあるが、実に繊細である。細部へのこだわりによる美は、新海誠の作品や「この世界の片隅で」に通ずるが、CGによる迫力はまた次元の違うものだと思った。
「リトルマーメイド」の監督作品であるそうだが、モアナも、「リトルマーメイド」のアリエルと似ている。外の世界に憧れて、自分の意志で決断して、困難に立ち向かい成長しながら前へ進んでいく。話はスケールが大きく、神話の世界が現在によみがえるという感じである。モアナは勇気があり愛情も深く、無鉄砲でありながら思慮深いところもあるとても魅力的なヒロインになっている。
2回3回と繰り返し見ることによって新たな発見がある、そんな映画です。
自分探しの物語
午後から『モアナと伝説の海』観てきました。
ディズニーアニメで初のプリンセスロマンスがないヒロインのモアナ。モアナ自身のアイデンティティを見いだす物語です。
南の島、その島に遺る伝説。それは人類史の根幹、島から島へ海を渡り人間は世界に広がっていった事を伺えます。
太平洋諸島では自分がどこから来たのかを知ることに重きが置かれています。彼らは祖父母や層祖父母のこと、口伝を通じて、その系譜を何世代にもわたって遡り知っています。
無縁社会と云われる昨今。自身のルーツを知ることが、心の支えになるかもしれません。
モアナはこれからの女の子たちが憧れるディズニーヒロインに相応しいキ...
モアナはこれからの女の子たちが憧れるディズニーヒロインに相応しいキャラクターだと思いました。
さすが、ディズニーは時代を読んでいるというかなんというか…
モアナはもともと行動力のあるキャラですが、村の危機を救うためたった一人(+チキン)で旅立つ歴代のどのディズニーヒーローよりも勇敢な女性です。一応ある段階からはヒーロー役(?)のマウイと一緒に冒険しますが、半神半人のマウイにモアナが助けられる構図ばかりではなく、モアナもまた人間として無理のない範囲でマウイを助けながら進んで行く脚本は見事です。
これほどまでに平等ということに神経を尖らせたディズニー作品は無かったと思います。
曲や映像の美しさ、冒険のワクワクドキドキ感はもちろんですが、これからの“女性の生き方”を語る上で、1つのバイブルになりそうな作品です。
あと方々で言われてますが日本版のポスターは内容に全く合ってませんね。
ちょっと長い・・・
内容的にはこちらのほうが上質かもしれないが・・・
単純に比較するとSINGのほうが面白い気も。
ラスト手前で眠たくなった。
映像や歌は見事だが、やや冗長に感じた。
エンドロールも結構長い。
日本語スタッフもアナ雪の取って付けた感がなく、しっかり表記されている。
観るほどでないかもしれないが、エンドロールを含めて席を立たないことをお勧めする。
美しい映像
ディズニーアニメ映画は、裏切らないし、映像は本当に美しく、実写以上のリアル感があります。
そして必ず逞しく、自分の進む道を切り拓いていく主人公とそれをサポートする相棒。
今回も正にその王道をいくディズニームービーでした。
おじさん1人で鑑賞するには、やや勇気もいりましたが、テンポある展開でそれなりに引き込まれました。
少女よ、外へ目を向けよ。自らの道を見つけよ。
この映画には、大きく二つのテーマがある。一つは「外の世界へ目を向けよ」。モアナの住む島では、豊富な海洋資源と自然に恵まれて暮らしていける為、珊瑚礁の向こうの外洋に行く事が禁じられている。海へと出ていきたがる彼女に対し、父である島長は、海へと冒険に出るのではなく、皆の生活を守る島長となり、島の伝統である石の塔を(まるでバベルの塔のように)積み上げよ、と言う。珊瑚礁の中に居れば安全だ、石を高く積み上げよ…という父の言葉は、昨今の先進国で台頭しつつある保守主義やナショナリズム等の情勢と大きく被る。だがモアナはそんな父の言いつけを破り、闇に飲まれつつある村を救う為、そして言われたままに島長になるのではなく、本当に自分がしたいことを見つける為に、珊瑚礁を越えて波の荒い外洋へと旅立つ。「少女よ、内に籠るのではなく、勇気を持ち、外へ旅立て…」これが、まずひとつ目の大きなテーマではないだろうか。
二つ目のテーマは、英雄マウイというキャラクターに大きく関わる。マウイは神だが、生まれた時は普通の人間であった為、(おそらく神であった)両親から捨てられたという過去を持つ。親から愛されなかったというコンプレックス故、代わりに人間たちから崇拝される事に喜びを覚えるようになる。それゆえマウイは、人々から賞賛されるため、海から釣り針で陸を引き揚げて島を作り、太陽を引き寄せ、ついには世界を生んだ女神テフィティから彼女の心を盗み、世界から闇を作ってしまう。モアナはマウイにテフィティの心を返させるため会いに行くが、釣り針を失った彼は、単なる調子の良い小心者でしかなく、モアナを洞窟に閉じ込める等の卑怯な振舞いさえ見せる。また、戦いで釣り針が傷つくや否や、彼は臆病にも逃げ出す…。このような彼の振舞いから、彼が真の英雄ではなく、実は単なる自己肯定感の低い一人の男でしかない事が、物語の後半露呈されていく。
しかしその一方、モアナはマウイとの交流を通じて、自ら船を動かす術を身に付け、マウイに頼るのではなく、自らの力で障害に立ち向かおうとする。そしてそんな彼女を見て、マウイは人々から賞賛されたいが為ではなく、友人である彼女を救う為に、初めて自らの意思で自らの限界を越えて戦おうとするのだ。一方、モアナ自身も旅とマウイとの交流によって変わっていく。ただ言われるがまま島長になろうとしていた受け身の彼女が、勇気を持って珊瑚礁を越えて、マウイの力に頼らずに自ら障害に挑もうとするまでに成長していく。
自らを見つめ、自らの力でなすべきことをなせ…。これが、この作品の持つ、二つ目の大きなテーマであるように思う。
少女よ、外に目を向けよ。自らを見つめ、自らの力でなすべきことをなせ。モアナと伝説の海は、そんなメッセージ性が詰まった映画だった。
ただ一点、個人的にどうしてもこの映画を好きになれない部分がある。それはモアナとマウイの序盤の関係性である。モアナが主人公であるにもかかわらず、無力なモアナは男性のマウイの前だと徹底的にケアワークに徹するしかないという構図。勿論最後にこれは変化するのだが、自己肯定感の低い男の為に、ひたすらケア役に回る女性主人公というのは、昨今のディズニー作品にしてはずいぶん古い価値観に思えた。マッドマックスFRのオマージュを入れるくらいなのだから、その辺りのジェンダー観もアップデートしてほしかった。それが残念に思う。
モアナと伝説の海
歌の迫力が凄かった。吹き替え版を見たのだが役と声が合っていてしっくりきた。さすがディズニー映画。夢を壊さない。見てる間はずっとファンタジーの世界にいれる。ハッピーエンドが好きな私にとってディズニー映画は安心して見れるから好き。余談ではあるがモアナの小さい頃が可愛すぎた。
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