モアナと伝説の海のレビュー・感想・評価
全363件中、221~240件目を表示
少女よ、外へ目を向けよ。自らの道を見つけよ。
この映画には、大きく二つのテーマがある。一つは「外の世界へ目を向けよ」。モアナの住む島では、豊富な海洋資源と自然に恵まれて暮らしていける為、珊瑚礁の向こうの外洋に行く事が禁じられている。海へと出ていきたがる彼女に対し、父である島長は、海へと冒険に出るのではなく、皆の生活を守る島長となり、島の伝統である石の塔を(まるでバベルの塔のように)積み上げよ、と言う。珊瑚礁の中に居れば安全だ、石を高く積み上げよ…という父の言葉は、昨今の先進国で台頭しつつある保守主義やナショナリズム等の情勢と大きく被る。だがモアナはそんな父の言いつけを破り、闇に飲まれつつある村を救う為、そして言われたままに島長になるのではなく、本当に自分がしたいことを見つける為に、珊瑚礁を越えて波の荒い外洋へと旅立つ。「少女よ、内に籠るのではなく、勇気を持ち、外へ旅立て…」これが、まずひとつ目の大きなテーマではないだろうか。
二つ目のテーマは、英雄マウイというキャラクターに大きく関わる。マウイは神だが、生まれた時は普通の人間であった為、(おそらく神であった)両親から捨てられたという過去を持つ。親から愛されなかったというコンプレックス故、代わりに人間たちから崇拝される事に喜びを覚えるようになる。それゆえマウイは、人々から賞賛されるため、海から釣り針で陸を引き揚げて島を作り、太陽を引き寄せ、ついには世界を生んだ女神テフィティから彼女の心を盗み、世界から闇を作ってしまう。モアナはマウイにテフィティの心を返させるため会いに行くが、釣り針を失った彼は、単なる調子の良い小心者でしかなく、モアナを洞窟に閉じ込める等の卑怯な振舞いさえ見せる。また、戦いで釣り針が傷つくや否や、彼は臆病にも逃げ出す…。このような彼の振舞いから、彼が真の英雄ではなく、実は単なる自己肯定感の低い一人の男でしかない事が、物語の後半露呈されていく。
しかしその一方、モアナはマウイとの交流を通じて、自ら船を動かす術を身に付け、マウイに頼るのではなく、自らの力で障害に立ち向かおうとする。そしてそんな彼女を見て、マウイは人々から賞賛されたいが為ではなく、友人である彼女を救う為に、初めて自らの意思で自らの限界を越えて戦おうとするのだ。一方、モアナ自身も旅とマウイとの交流によって変わっていく。ただ言われるがまま島長になろうとしていた受け身の彼女が、勇気を持って珊瑚礁を越えて、マウイの力に頼らずに自ら障害に挑もうとするまでに成長していく。
自らを見つめ、自らの力でなすべきことをなせ…。これが、この作品の持つ、二つ目の大きなテーマであるように思う。
少女よ、外に目を向けよ。自らを見つめ、自らの力でなすべきことをなせ。モアナと伝説の海は、そんなメッセージ性が詰まった映画だった。
ただ一点、個人的にどうしてもこの映画を好きになれない部分がある。それはモアナとマウイの序盤の関係性である。モアナが主人公であるにもかかわらず、無力なモアナは男性のマウイの前だと徹底的にケアワークに徹するしかないという構図。勿論最後にこれは変化するのだが、自己肯定感の低い男の為に、ひたすらケア役に回る女性主人公というのは、昨今のディズニー作品にしてはずいぶん古い価値観に思えた。マッドマックスFRのオマージュを入れるくらいなのだから、その辺りのジェンダー観もアップデートしてほしかった。それが残念に思う。
モアナと伝説の海
歌の迫力が凄かった。吹き替え版を見たのだが役と声が合っていてしっくりきた。さすがディズニー映画。夢を壊さない。見てる間はずっとファンタジーの世界にいれる。ハッピーエンドが好きな私にとってディズニー映画は安心して見れるから好き。余談ではあるがモアナの小さい頃が可愛すぎた。
海が美しい
海の描写が本当に美しい!生きている海の感情表現、光の描写、色彩感はディズニー作品の中でも随一の映像美だと思います。
ハワイ音楽と洋楽の合わさった明るくノリのいい音楽は作品にピッタリで何度も繰り返し聴きたくなります(^ ^)
歌が良かった!!
「どこまでも」「ユアウェルカム」が最高!!英語より上手い!!(個人的意見…)
戦いのシーンも、海の描き方も流石ディズニー!と思うほど綺麗な絵です!
個人的には「Let it go」より好きな歌でした!
美しい!
新海誠監督の「君の名は」で
映像の美しさに魅せられ、さすがと思っていたら
世界は広かった。。。
本物の海より時に美しいのではないかと
思われるほどの色彩感、
人や動物、水や波の造形、質感、
動きのリアリティなど
ストーリー以外のところで
最近のアニメの顕著な進化にうならせられ、
その美しさにほうっとため息が出そうになる。
ロールプレイングゲームの
映像の進化を最初に目にしたときの感動に
似ている。。。
ストーリーはまぁ、安定して面白いのだけど、
今回素晴らしいのはやはり
映像美、歌、冒険へのワクワク感、だろうか。
モアナとマウイの海賊との戦いシーン、
さすが伝説の英雄、マウイが船を扱った瞬間、驚くほどスピーディに速度を増していくシーン、
モアナが船の扱いを教えられ、2人で小気味よい航海をしていくシーン、、、
ワクワクドキドキしながら、2人のかけあいと
モアナの成長ぶり、
そしてマウイが自分の過去を乗り越えていく瞬間。
みどころはたくさんあって、飽きさせない。
あ、そういえば、
なんだか出てくるキャラクターなどから
なんとなくもののけ姫だったり
シシガミ様だったり、
モアナの動きの一部から
アナ雪だったりを
彷彿とさせる場面がいくつかあった気がするんだなぁ。
海に力いれてるのが分かり、最後に近づくと話の細工が上手いと分かる!
「アナ雪」以来のブーム到来と思える作品です。世界各国で「Let it go」が歌われた時みたいに「How far I'll go」も世界各国で歌われて、それを繋げた動画が出てますね。面白さとイイ、話題性も「アナ雪」と同じです。
今作で力を入れているところは"海"ですね。映像技術で人の動きや島が闇に汚染されていくシーンはいつも通りの良さですが、海が透き通っていて綺麗で、しかも動きもよりリアルで力を入れているとすぐ分かりました。
1番驚いたシーンがあります。それはマウイのタトゥーです。あれ動くなんて本編観て知り、目を全開に見開いてしまいました。しかも、キャラが濃くて面白いし行動がいちいち可愛い!意外とお気に入りキャラですw
ストーリーも最後に近づくにつれ、話の細工が上手くできていると思いました。その次にどこかで見た事あるような、あるものをオマージュしたかのようなシーンもあってとても面白かったです。
大変満足です!
字幕版を観ました。ストーリはもとより映像がすごくキレイでした!モアナはディズニー映画のヒロインとしては少し違う感じだなぁーと思ってたのですがアリですね!あと、歌が良かったです。吹き替えだとどうなるのか…興味があります。
面白かった。歌も良くて海も綺麗。
とても歌が良くて鳥肌が立ち泣きそうになりました。
勇気が出ました。
海も綺麗でマウイの声優も下手かなー?と思ってましたが上手かったです。
声優に関しては違和感はありませんでした。
是非見てほしいです
最近のディズニーらしくない
最近のディズニー映画は社会的な差別や問題をなくそうという内容が多かった気はする。ディズニー映画にしては、少しメッセージ性が強すぎる気がしていた。
だが今作はディズニー映画らしい「自分自身を信じ、愛す」というものに戻ったと思う。
高校生には子供向けすぎるかと思ったが、全くそんなことはなかった。
自分のやりたいことを率先してやり、他人と絆を深め、お互いに影響を与え合い、自分の殻を破って大人になる。人生で大切なことをこの映画からは強く感じることができる。メッセージ性も物語の展開も決して新しいわけではないが、観終わった後はとても気持ちが良かった。
挿入歌も耳に残るもので、挿入のタイミングも抜群だった。ドウェイン・ジョンソンが声優もできるとはw
よく出来ている
映画『モアナと伝説の海』を見てきました。本当は字幕版を観たかったのですが、映画館が吹替え版しかやっていなかったので、仕方なく吹替え版で観てきました。子供向け映画では時としてあることですが、残念ですね。
いわゆるミュージカル仕立ての物語になっていますがディズニーの中でも、なかなかよくできた作品になっています。
最近のディズニー映画ではよくあることですが、主人公がアングロサクソンの白人のお姫様ではなくて、少数民族の村長(むらおさ)の娘と言う設定が生きています。
それと吹き替えも全く違和感はありませんでした。
さすがディズニー!!
アナ雪の海バージョンと感じてしまいますが、ミュージカル風で演出も綺麗でした☆しかし三日前にシングを見てしまったせいか、面白さがシングには私的には欠けてしまい☆4つにさせてもらいました。。。。
美しさに魅了される
世界観の壮大さ。海の描写の美しさ。ディズニーだからこその映画だった。
挿入曲はどれもいい曲ばかりで、そのシーンを際立てている。冒険に出るときはとてもワクワクしたが、音楽のおかげで何倍も楽しめる。
個性的なキャラクター一人一人にも惹かれる。
世界中のすべての人々にぜひ、観てほしい映画だった。
全363件中、221~240件目を表示