ナイトクローラーのレビュー・感想・評価
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3.9
恐ろしいほどリアルな映画だった。主人公の冷酷さはわかるが、特ダネを撮っているときの興奮とかになぜか共感というか、いいぞと言ってしまうようなことがあった。
いわゆる、良心の呵責などないパパラッチが一線を越えてしまうといった物語だが、そういった視聴率至上主義とか以上に感じるものがあった。人間の欲望の果てしなさや心のもろさとかいろいろ考えさせられる。
最後主人公が「人の破滅に現れ、カメラを回す。それが俺の仕事だ」と言っていたが、少し考えれば本質がずれていることが容易に分かる。一瞬でも納得してしまったことが、この映画のリアリティをよく示していると思う。
マスゴミの実態と本質が見えた。
人間ここまでできるのか…
いや凄かった
評判で衝撃だったとかあったから期待してたら、そうでもなくて、こんなもんか〜と思ってたら、ラストにトドメさされた感じ。本当に簡単に言うと、人間にとって何が大事なのか。人間性を失ってまで、得たいもの得るべきものって何なのかってこと。
実話かと思うくらいのリアリティだった。タクシードライバー彷彿とさせられたけど、あのドライバーとは違う孤独を抱えてる。何かにこれはサクセスストーリーって書いてあって気づかされたけど、そうかこれはハッピーエンドなんだ…って妙に怖くなった。
ジェイクギレンホール、素晴らしい。痩せてて、でもかっこよくなってた。複製された男の時のボサッとした感じとはまた違う一面。あの目から感じる狂気は凄い。ライバルのカメラマンとの無言の睨み合いは本当に鳥肌がたった。歴代名シーンの1つになった。プロデューサーに畳み掛けるように懇々と喋るシーンも、圧倒される。
主役、脚本、監督、全てに拍手。
みんな少しずつ歪んでいるのかも
主人公は金や自尊心のため、合理的だが他人を試みず突き進む男で、完全にサイコパス。他人の不幸を追いかけるカメラマン、視聴率を重視するテレビ局、刺激を求める視聴者、凶悪な犯罪者たち…。みんな少しずつ歪んでいるのかもしれない。グロいシーンも有るし、ラストも後味は悪い。
心臓に悪いが面白い。
予告がとてもユニークだったので、気になって見てみました。パパラッチのリアルな生活が垣間見える作品です(涙)人間のエグい部分がよくわかります。が、ゆえに面白い。ハマる人にはハマる作品といえましょう。
私たちがテレビで見ている身の毛がよだつほどのスクープ。「どんな人が...
私たちがテレビで見ている身の毛がよだつほどのスクープ。「どんな人が撮っているのか?」なんて気にしたことはなかった。
だが、いざ考えてみると恐怖の現場をカメラ片手に走れる人物は″何か普通ではない″のは確かだ。
この映画はその「何か」がわかり、知ったらこの後から見るスクープ映像は気持ちよく見れないかもしれない。
予告の通り。。
過激な映像を求めて一線を越えてしまう。
これは観る前から全員がわかってる前提じゃない?
仲間が殺されるくらいは読めてしまいました。
その先に何かあるかも、本人が最終的に局に操られて殺される?なんてことまで妄想してたけど全くなかった。ストーリー良いと思いますが期待値が高かっただけに残念。
僕個人的にジェイクがすごい好きで今回の役もバッチリだし、何よりあの何か企んでる時の怪しい笑顔が素晴らしいと思いました!w
その他クオリティは特に申し分ないですがストーリーの意外性に欠けた点で少しマイナスかなと。。。
ニュースは作られる。
ジェイクギレンホールは裏切らない!
二枚目も出来るし気持ちの悪い性格のねじ曲がった男も出来るし期待を裏切らなかった。
なんとも不気味で気持ちの悪い野心家を魅力的に演じてて、感情移入こそ出来なかったけど、こんな奴嫌だなぁ、鬱陶しいなぁといつの間にかコイツが次に何をしでかすのかドキドキしながら見た。
1人のその日暮しの何も持たない男がなりふり構わず成り上がっていくと同時に、真実を隠して視聴者が食いつきそうな物にニュースは作り変えられてるという側面と、自分を優位に、如何に自分を大きく見せて人より上に立つかという交渉術も見応えがあった。
何も持ってない若者が一つのテレビ局を動かすほどに成り上がるのは一見清々しいように思うけど、その手段と、どこまで自分の手の内にニュースを作り上げてたのか、ラストの犯人が何故ジェイクギレンホールを目視して撃たなかったのか…死人に口無し考えるとゾッとする。
予想外に面白い!狂気の人
狂気のカメラマン。しかし、それは視聴者側が見たいもの、聞きたいことにしか目を向けないということへの皮肉とも言える。犯罪が過激であればあるほど、視聴率が上がる。
そういう我々が彼を非難するのは滑稽なことなのかもしれない。もしかすると主人公は、そうした罪の意識のないが醜悪な視聴者側を嘲笑っているのかもしれない。
事故現場や殺人現場を撮影し、自分の撮影したいように取るために真実を隠し、警察も手玉にとる。死者が出ようが一向に構わない、犯罪を伝える仕事だが、それ自体が最も醜悪な犯罪を犯しているという。狂気に満ちたメディアの裏側として描かれる。
主人公は、終始、イカれてる感が漂う。目的のためには手段を選ばない。人間のことがわからないのが、人間嫌いからくるものだったらどうする?と相棒にも言ってたのが印象的。
ピカレスク映画といっていいでしょう。最高の出来です。
同じ穴の狢
ゴミを漁るようなケチな仕事からパパラッチになった男が、高額買取の刺激的な映像を求める余り常軌を逸していく…。
去年日本公開された洋画の中でも指折りの一本!
もし去年中に見ていたら間違いなく年間ベストに入れていただろう。
見る前から期待していたが、評判に違いナシの衝撃のサスペンス!
その昔、TV局の映像ディレクターと盗聴マニアの男がヤバい事態に巻き込まれていく「[Focus]」という邦画があったが、それを彷彿させた。
このスリル!ゾクゾク感!胸クソ悪さ!
どんどん狂気じみていく主人公、反面教師的なサクセス・ストーリーは、不謹慎ながら痛快ですらあった。
最初は、ちょっと俺もやってみよう、ぐらいだったろう。
たまたま撮れた映像が高値で売れ、病みつきになった。
その美味はまさに麻薬でありギャンブル。
一度味を覚えたらもう止められない。
どっぷり骨の髄にまで染み渡る。
高価い報酬も魅力。
でも主人公ルーにとって、金と同じくらい…いや、それ以上にこの仕事そのものが堪らないのだろう。
巡り出会った天職。
毎日がドキドキするような興奮。
自分も今の仕事は決して給料はいいとは言えないが、それなりにやりがいを感じている。
…あ、勿論、こんなヤバいのとは違うちゃんと全うな仕事だけどね。
この素晴らしきクズ野郎!
ジェイク・ギレンホールの狂演は圧巻。
ギョロッとした目、痩せこけた頬…その異常なまでの執着心を表すのに充分。
人としてのモラルや命より、特ダネ、金。
「我々はプロだ」「彼はネタだ」…あるシーンにはゾクッとさせられた。
同業者や自分の映像を高く買ってくれた恩あるディレクターへの威圧的で独善的で高慢な態度。
ある現場では、常人ならまずする事をせず、カメラを回し続ける。
更なる映像を求め…。
主人公がクズであればクズであるほど比例して映画が面白くなってしまうのだから困ったものだ。
レネ・ルッソ(彼女も名演!)演じるディレクターも印象的。
全ては視聴率。
ルーの狂気に囚われるかのように、彼女もまた正気の沙汰じゃなくなっていく様がヒヤリとさせられる。
ルーの助手、リック。
キチ○イ連中の中で、唯一のまともな人物。
次第にルー色に染まっていくかと思ったら…
弱肉強食の世界では仇となる。
リズ・アーメッドも好演。
ダン・ギルロイの緻密な脚本と手堅い演出は見事。
夜の都会の映像が美しくもスリリング。
売る側、買う側にとって、人の不幸は蜜の味。
その味を何より楽しみにしているのが、見る側。
年明けから日本の芸能界はスキャンダル続き。
やれ解散だの、やれ不倫だの、やれ三角関係だの、やれ逮捕だの…。
はっきり言って、どうでもいい、下らないものばかり。
それらをとことんスクープし続けるマスコミ。
毎日毎日大々的に取り上げる各局。
ネットであれこれ叩きながらニュースから目が離せない視聴者。
皆、同じ穴の狢。
狂気的サクセスストーリー
見ていて不気味な映画
良かった点
・ジェイク・ギレンホールがただただ不気味かつ狂気的。
・パパラッチという職業とテレビ業界の実態を行き過ぎた描写で浮き彫りにしている風刺的な面もある。
・刑事が捕まえるというendではなく主人公のルーが成功するというendなのがリアルに感じた。
・夜のシーンが多くダークな雰囲気にあっている。
クズしかいない
主人公演じるJ・ギレンホールの演技がすごい。カメラを持って姑息に小走りする姿が本当に最低だと思いました。
マジでやな奴だし、熟女好きな感じもなぜか納得笑
音楽とシーンの組み合わせが新鮮でした。
「タクシードライバー」のトラヴィスの再来
いやこの宣伝は卑怯だわ見るわそんなんこの謳い文句とJギレンホールのギョロ目見たさに見たようなもん笑。
ドニーダーコとゾディアック以外で見たことがなかったJギレンホール。意外と最近の映画にも出てると知って嬉しい若手のホープらしいので今後も期待したい。
パパラッチってのは道徳的に嫌われる仕事たぶん日本人ならなおさら嫌いな存在だと思う自分も嫌い。
ただ人間誰しも心のどっかで実際に起きた事件の現場を安全な場所から覗いてみたいと思ってる部分があるそれを叶えてくれるのが報道であり、パパラッチなのである。
人間の偽善的な主張と潜在的な欲望の間を取り持つ存在って感じ?
そんな仕事に夢中になり、勤勉で粘り強い性格で実力をつけて行くのが主人公のルーブルーム。
しかしよりインパクトのある映像を求めた彼は現場の捏造を始めるなど徐々に倫理観を失くしていく。
民家に不法侵入し撮影したり、ライバルの同業者を事故へ誘導し、特ダネにしたりともうここら辺から目が瞳孔全開のギラッギラ笑。現代的に言うなら完全にサイコパスげっそりした顔付きと猫背で不気味さ倍増。
道具もより高性能なものになり、アシスタントも雇い、会社として事業を立ち上げようとする最中起きた豪邸での強盗殺人事件。このシーンが1番狂ってたんじゃないかな?逃げずに撮り続けるしかも最後の被害者生きてたでしょあれ。しかもそれらをもう一つの特ダネとして利用するこの頭脳。まさに計算通りしかも犯罪として立証しにくい行為。これに影響されてこんな犯罪者出てきたらどうすんだ?笑
しかも行動力だけでなく、交渉術にも長けているそしてそれを冷静に遂行するのが怖いいっそのこと怒鳴り散らしてくれる方が怖くない笑。
車内でリックを説き伏せるシーンすごいハラハラしたなぁ振り向き様にどんな顔すんだろってザワザワした笑。
最後は釈放され、無罪放免。彼が刑事に対して言った
「僕は人の破滅の瞬間に現れる」
は開き直りといってもいいくらいにその通り。破滅の瞬間を作り上げていることが立証できなければ彼は犯罪者ではないのだ。こっわ笑。
今回のJギレンホールがオールバックなのもあってか自分が大好きであるバンドArctic Monkeysのアレックスターナーに似てるような気がした。だからより好きになった笑。
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