ナイトクローラーのレビュー・感想・評価
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クズがクズのまま終わる
もともとコソ泥が始めたフリーカメラマン。それは正義やジャーナリズムとはかけ離れた倫理観の持ち主だった。事件の映像をネタに上司に関係を迫ったり、犯人をとらえながらもそこはカットして被害者がまだ息があるのに黙ってカメラをまわす狂気さ、挙げ句に部下を過激な画を撮るためにこき使い死なせてしまうクズぶりにクラクラした。
効率化を社会が求めた結果、それに忠実に受け入れた結果人を陥れてでも金を稼いだもの勝ちの世界が出来上がる構図。
仲間が事故って撮る側から撮られる側になったときの上から見下ろされるカメラマンのショットがハイライト。
会社として大きくなったVNPが新人を連れて月夜の街に繰り出す画で幕。
ギレンホールの演技勝ち
金もうけの理由で特ダネ映像を売るの世界に入った主人公。
特ダネ映像内容が徐々にエスカレートして行く話。
主人公ギレンホールの演技は素晴らしい。終始胸糞悪いのも分かる。しかし、、主人公の性格からエスカレートの方向性が見えてしまう。
エスカレートの方向性が分かっていても中盤〜最後辺りは個人的に好きでした。
彼の性格であれば1から犯罪を仕込み全て撮影出来る。しかし、そこまではしない。あくまでも成功すればラッキーな撮影が出来る所で止めて仕込をし、いざ撮影の際には自分でも特ダネ映像として自己満足リアリティを追求してるんでしょうね。そんな性格だと思いますよ。
ギレンホールの演技の良さと難しい仕込みも捻りも無く、観やすい映画になったのもアメリカでウケた理由では無かろうか?
機会があればどうぞ。
酷い主人公なのにサクセスストーリー!?
盗む事で生計をたてていた主人公が事件パパラッチ(ナイトクローラー)という天職を見つけ、その世界でのし上がっていく過程を描いた作品。
終始、胸糞悪いストーリー展開なのにこんなにのめり込むとは思いませんでした。
この手の映画は大体初めは善人だがあるきっかけによりどんどん狂っていくという作品が多いですが、この作品は最初から盗みをしていたりとずっと下衆です。
この作品で主人公が出てくるシーンは全てにおいて下衆です。共感できる点などありません。ですが、そこに逆に良さがありました。
そして、この作品が生きた理由は確実にジェイク・ギレンホールの演技力です。
常に見開かれた目。何を考えているのか分からない形相がたまりませんでした。
本当に素晴らしく下衆な役を演じれていたと思います。
とにかく下衆いシーンが多い作品なため万人にオススメできる作品ではありませんが、異色の作品なので映画好きな方は必ずハマる作品だと思います。
傑作
終始興奮した。
パパラッチという珍しい設定で面白くスピード感があり、
時々怖く、ハラハラするシーンもあり飽きさせなかった。
ただマイナス点を挙げるとすると主人公や
その他の人物への情報が少ないと思った。
そのため、ただ傲慢の性格の主人公や助手、
報道TVの女性を見ているだけであり感情移入も無く
ただ面白いだけに過ぎなかった。
ジェイクギレンホールはこういう役がハマるなー。こわい。仕事がものす...
ジェイクギレンホールはこういう役がハマるなー。こわい。仕事がものすこくデキる人独特の怖さ。
どんな結末になるのやらと思ったら意外な。
ジェイク・ギレンホールが凄い。
報道の本質が問われるテーマ。
悲惨な犯罪を伝えるテレビ、だが制作側は数字を求め悲惨な犯罪を求めている。
主人公が狂気。社会に上手く適応するサイコパス。口が達者で魅力的なことを話す一方、平気で嘘をつき、共感性がない。
だが、そんな人間がのし上がる。
ストーリー展開もとても楽しかったです。
また、観たい。
宝くじを販売前に盗みに行くような話
見よう見ようと思っていたらいつの間にかアマゾンプライムで無料
「宝くじに当たるには、宝くじを買わないといけない」
というのは主人公の言、実際は感想のタイトルのような話
クライムムービーにしてはカタルシスも背徳感も足りないが
夜を舞台にした映像はとても面白い
車のシーンはリアリティが高くとてもいい
照明使いが完璧
音楽も格好いい
全体のクオリティは高いが
主人公の成功も、凋落も描けていないので
満足感は低い
パパラッチって最低だな、って再認識した
ナイトクローラーたれ。
スタイリッシュだ!
自尊心に溢れ、しかしそれを裏打ちするのは実力と才能である。
どの分野においてもチャンプというのは、自信とともに暗い影があり、それは常に敵として立ちはだかる自分自身という存在だ。
ゆえに彼には周りの人間など全く見えていない。それはもはや敵でも味方でもなく、自分自身を高める道具のようなものだ。
王者というのは、かくありがちで、従って他人に疎まれもするが、それさえも他人の憧れなのである。
モラルってなんだ
なんだかストーリーが進むごとに無感動になっていく自分を感じた。
もはやまともな人間とは呼べない生きものになっていく主人公。
より刺激的に、より扇情的に。
エスカレートする社会が生み出したバケモノといったところだろうか。
主人公がどんどん浮世離れしていくにつれて、
観ている自分はどんどん醒めていくような。
パパラッチはイタリア語で「蚊」の意味らしいが、最近 日本で話題なのは「蠅」。
「熱狂する大衆」にならないように気を付けましょう
っていう教訓を見出して、なんとかこの作品を最後まで観た意味にしたい。
最後にどうでも良いけど、
チャレンジャーを乗り回しているのは素直に羨ましかった 笑
ブラック企業の経営者のマインドがどんなものか、何となく分からせてくれる映画
プロとかCEOとかの言葉が主人公からやたら出てくる。5chずっとやってる無職が世間知らずのまま自己承認欲求を満たしたくて、一生懸命にやってる話だと思ってた。で、ラスト。そういう人間が経営者になってしまう。この主人公のようなマインドを持った人間なら、従業員のことなど何も考えないだろう。
僕が好きな場面は主人公がテレビをつけっぱなしにしてアイロンを掛けている所。内容は分からないがテレビが面白かったのかブッと主人公が吹き出す描写がある。
ここが怖いのだ。「コイツ、今笑ったけど多分、他の人と違う所(常識)で笑ってるよね?」と思わせる。ただ主人公がテレビ聞きながら吹き出す場面なのだがゾッとした。たったこれだけで主人公の異常性を示す演出、演技、見事だと思う。
パパラッチだけではない、ブラック企業の経営者のマインドがどんなものか、何となく分からせてくれる映画だと思った。
狂気!!!
良心の欠片も無い主人公が、スクープ映像を求めてなんでもやる話。
主人公が完全にイッちゃってた。同業者の事故を撮影する顔はマジでゾッとした。
エリート指向で口が上手いけど、明らかに人間として何かが欠落してる。それが一般に言う良心なのか、なんなのか。こんな気味の悪い人とは一緒にいたくない。
結局主人公は何のためにスクープ映像にとり憑かれたのか。当初はお金だったけど、何か違うものに突き動かされてる感じがした。他人の破滅の瞬間を見るのが堪らないってかんじ。。。
こんな不気味な主人公は初めて。他の登場人物はほとんどモブキャラ。強烈な映画だった。
こいつは人工知能なのか?いやきっと、そうに違いない(笑)
主人公の無慈悲さと狡猾さは、サイコパスというよりも、もはやアンドロイドレベル。
ジェイクの顔とか表情もそうだけど、無機質すぎてAIなんじゃないかと思った(笑)
こんな完璧に人間の心理を巧みに操れる話術を持った存在があるとしたら、それは未来の人工知能しかいないだろうと思われる。←すみません、ただただAI推しの私です。
それくらいジェイクの演技力が凄まじかったの一言に尽きる。うん。
音楽がいかにもサスペンスやホラーじみてないところも良かった。
期待しないで鑑賞しただけに、思いもよらない良作でした。
少しネタバレの内容に触れると、
①武装した犯人が飲食店にいる状況で、ヅカヅカと無防備に入っていく警官っていうのは現実ではあり得ないのではないか。
普通は発砲されることを懸念して、店を出たところを尾行し、隙を見て逮捕するのでは?
②テレビ局の人間の対応が、ちょっと現実離れしすぎているのでは?
③ルーのドライバーレベルが尋常ではない。←やはりここでもAI疑惑浮上。
まあそこを突っ込んでしまったら、この作品成り立たなくなるんだけれども(笑)
あとはもう百聞は一見にしかず。
クライマックスとラストシーンは、誰もが人間の仕業だとは思いたくないに違いない(笑)
何はともあれ、結構好きです。
見て損はなかった。
ジェイク・ギレンホール
勤勉で規則正しい生活を送るクズ人間。
ただのクズ人間じゃないのがミソでした。
スクープ映像を撮るためなら手段を選ばす過激になる。
それを観るコチラの興味を煽るかのように…
全く共感できないゲスな主人公なのに興味をそそられる…ん~こっちもゲスなのか(笑)
やはり最後はカタルシスを期待してしまいますが現実とはそんなもの、とばかりに突き放されました。
ジェイク・ギレンホール、人間味をなくした迫真の演技でした。
面白かった。
『ネタバレ』注意 夜に蠢くパパラッチ
全く、予備知識なしで鑑賞。
序盤からグッと引き込まれ、ゾグゾクしながら、最後はウヮー、えーマジで!という終わり方。
ストーリー的に勧善懲悪を何処かで期待して観ていたので、その点で残念ですが、観終わったあとも、しばらく衝撃の残るいい映画です。
主人公は本当に悪党で 、人間的に全く信用のおけない人物として徹底的に描かれて、観ていて腹の立つほどですが、それ程ジェイク・ギレンホールの演技は素晴しく、役作りも完璧でした。(特に病的な体型、目のメイクなど)
ストーリーも新鮮な切り口(視点)で、何処で観たような内容は少なく、いわゆる負の意味のサクセスストーリーというのが新しい(本当はこんな人間が仕事で成功してはダメ)
まぁ、ここまでの悪党はいないんだろうけど。
映画の中でも何度も警察が出てきますが、完全に犯罪者です。
(窃盗、証拠改ざん、住居不法侵入、その他殺人罪など)
レネ・ロッソは演技で受賞したそうですが、それより自分にはジェィクが凄すぎでした。
ここ最近で観た中では、『セッション』依頼の衝撃的な作品です。
この作品の監督、又ジェイク・ギレンホールの作品は注目していきたいと思います。
アメリカならではかな、、、
一般受けはしないだろうが 病的な主人公をギレンホールが。
レネルッソの役もいい。
シナリオと配役がバッチリあい 映画としては 良い出来。
現実的に考えると 主人公はクソ(^^;ですな。(汚い言い方(^^;)
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