アメリカン・スナイパーのレビュー・感想・評価
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リアルな戦争映画
戦争は我々がやってはいけないタブーが
許される世界。敵とあらば殺人も許される。
そうしないと自分の命が危ないから。
主人公のクリスが敵を狙撃しても罪悪感を
殆ど感じず「やつらは野蛮人だ。」と
言い放つが
そうでも思わないと従軍できないのだろう。
普通の感覚でいたら気が狂ってしまう。
クリスが戦地から帰還しても心が
家族の所にない、心そこにあらずはリアル。
やはり戦地は異常な環境、心に与える影響は
大きい。
全体にリアルで良かったがクリスがPTSDから
立ち直る過程をもっと丁寧に描いていたらさらに
良かったかな。
ブラッドリー・クーパーもよく演じていた。
反戦映画ではあるが、愛国映画
観てよかったと思わせる作品
イーストウッドの作品は、いつも思うが、究極まで装飾が削られた見せ方だと感じる。それが物足りないと感じることもあれば、無味無臭感が逆に心に刺さったりと作品ごとに感じ方が異なる。
基本的にはハリウッド的な装飾ガンガンでドンパチド派手なエンタメ映画が好みなので、そこからするとイーストウッド作品にはなかなか手が出ないのだが、ハマる作品は人生をも変えるほどの影響力をもつのがイーストウッド作品だから、そこが怖い笑。
僕がもっとも影響力があるイーストウッド作品は、「パーフェクトワールド」だ。面白いとか感動したとかよかったとか泣けるとか、形容が難しいのもイーストウッド作品で、だから影響力がでかいと言うしかない。次いで、こちらの本作だ。
アメリカっぽい感じもいいし、クリスチャンや教会が出てくるところもいいし、ブラッドリー・クーパーがうまい。
戦場での緊迫感は秀逸。
アフガン戦争で活躍したスナイパーの活躍と苦悩を描く物語。
実話を基にした映画です。
戦場でのシーンは臨場感たっぷり。迫力も緊迫感もあり、画面から目が離せません。
子供を撃ち殺すシーン、撃ち殺そうとするシーン等、戦争の残酷な部分もしっかりと描いていて、映画としては好感が持てます。
ただ、鑑賞前に想像していたPTSDに苦悩するシーンはそれ程なく、「戦争の悲惨さ」よりは愛国心を煽る映画のように見えたのは残念です。
映画としては完成度の高い映画だとは思いますが、私的評価は少しだけ評価を落としました。
ヤバい、エグい、ズルい。
【”現代の戦争に英雄はいない・・。”クリント・イーストウッド監督が世界に叩きつけた、反戦映画の傑作。戦争によるPTSDの実態にも鋭く切り込んでいる作品。】
ー 国を愛し、家族を愛し、”戦場を愛してしまった”男の姿を忠実に描く事で、戦争に従事する人々への敬意と、彼らを戦場に赴任させるアメリカ国家の歪を見事に描いた作品。ー
・何故、クリス・カイル(ブラッドリー・クーパー)はイラク戦争に4度従事し、米軍史上最多の160人の敵兵を射殺し(当時)伝説のスナイパー(敵国からは”ラマディの悪魔”)と謳われながら、敵国ではなくアメリカ国内で非業の死を遂げたのか・・。
[戦場での息詰まるシーンの数々]
・イラク市街での、子供を撃つかどうか極限の判断を求められるシーン。
・元オリンピックのメダリストの敵のスナイパーとの対シーン。
・ブラッドリー・クーパーは今作に出演するにあたり、クリスの体重に近づけるため、20キロ増量し、撮影中も常に高カロリー食を口にしていたそうである。
又、故クリスの家族にも会い、役作りに臨んだとも記されている。
・クリント・イーストウッド監督が後年、自分の後継者の一人としてブラッドリー・クーパー名を挙げたきっかけになった作品でもある。
<鑑賞後の、”現代の戦争に英雄はいない”という重い気持ちは今でも覚えている。
自らの高い知名度をクレバーに考え、戦争を美化せずに真実を伝える想いを見事な作品に昇華させるクリント・イーストウッド監督の手腕には、敬服するしかないな・・と感じた作品>
<2015年2月21日 劇場にて鑑賞>
ぐんじんたいへん
結構エグい
実話というのが驚き
主人公はナイスガイで、ビンラディン率いるアルカイダのテロから祖国を守るべく、軍人になることを決意する。狙撃の才能に目覚め、戦地で味方を守るため、敵をめちゃくちゃ殺す。
アメリカ軍のうちの多くがPTSD的な症状をわずらい、主人公も敵を倒したあとそうなる。
しかし、ほかの退役軍人と付き合いながら、なんとか症状を克服し、最後は幸せな家庭環境を築く。
そして、退役軍人のメンタルケアに励む。最後にヤバイ顔した退役軍人のメンタルケアをしに射撃場に行くが、なんと殺されてしまう。ここでエンディング。
ふつうに反戦映画
一見するとアメリカのプロパガンダっぽいが、これを見て「俺も志願して兵隊になって国家の正義のために戦うぜ!」と思う人いるだろうか?
歴史を学ばない無知な田舎の青年が人並みの正義感で軍に志願。しかし初陣では自爆攻撃しようとした子供を射殺するハメになり、兵舎でもらしたのは「思っていたのとは違った……」。
過酷な市街戦を経て主人公は敵を「邪悪」「野蛮人」と言うが、自分の戦果を数えず「戦友を死なせないため」「義務を果たすため」が戦う理由の兵隊が言っても虚勢に聞こえてしまう。
PTSDを患った彼が戦地に赴くのは戦友を殺したスナイパーへの復讐心と、おそらくは同じ狙撃手としての対抗心だろう。
だから復讐を果たした彼は妻に電話で言う。「家に帰りたい」と。
兵士という型にハマって消耗した英雄は、四肢を失った他の兵士と同じく戦争という災禍の犠牲者にしか見えない(兵士になる前の彼はアメリカの政策に無関心だったみたいなので、犠牲者ではあっても被害者ではないが)
とにかく痛みを知らない愛国者と元気な反米マン以外は、ほとんどの人が見終わって「戦争はウンザリだわ・・・」と感じるだろう。そういう意味では過去のベトナム戦争映画と同様に反戦的だし、戦争映画としても演出がうまく面白かった。
しかし・・・あんな無茶苦茶な内容のキリスト教を盲信してる覇権主義で軍国主義の超大国が史上最強の戦力を有して地球に君臨している現代世界は、ほんとクレイジー。
what is life?
気にいらねぇ
映画自体はそこそこ見れる。問題はそこじゃない。裁判が終わってないのにこの映画を公開したことだ。別に俺は加害者を擁護するつもりもない。気に入らないのは、つまんないフィクションで脚色して、さも主人公は非の打ち所がない英雄だと裁判中に印象操作したことだ。そのメディアを使って大多数の民衆を一方向に扇動しようとする暴力的な印象操作が気に入らない。もし主人公が本当にそうなら裁判が終わってから正々堂々と公開すればいいだろうが。加害者を、人殺しをかばうつもりは一切ない。ただ、このイーストウッドのクソ偽善者ぶりが心底鼻についてしょうがない。わきまえるところもわきまえられないなら映画撮るのやめちまえよ。
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