博士と彼女のセオリーのレビュー・感想・評価
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無知を恥じる
ホーキング博士のこと、
名前くらいしか知りませんでした。
大変申し訳ないことながら、
夭逝の天才科学者とばかり思っていました。
だから、1リットルの涙的なものを期待していたのですが、
一向にお亡くなりにならなりません。
未だご存命だったもですね。
失礼しました。
さて、そんな無知な恥ずかしい私だったので、
映画の良さもきちんと判断できなかったようです。
恋愛ものとしては序盤は純愛っぽかったのですが、
後半はあっさりと描いてはいるものの、どろどろの展開。
感動するような場面はありませんでした。
一方、科学者としての博士の偉大さも伝わっては来ず、
次元の違う雲の上の存在と感じました。
そのことがさらにリアリティーを希薄にしています。
紅茶の渋みのような…
エディ・レッドメインもフェリシティ・ジョーンズも素晴らしかった。
全編を通じて、映像も美しく、英国の自然や過去を振り返る柔らかな光、例えば、夜の舞踏会の明かりに花火、海辺など、単純に映像世界として美しい。
なのに、
これは実話で、今現在、博士と彼女は別のパートナーと幸福な生活を営んでいるというのに、
どうしても拭いきれない苦味がそこにあるのだ。
天文学的な愛の美しさ
宇宙に興味ある者としては、スティーヴン・ホーキングの名は勿論知っている。
筋肉が硬化する難病で自分で身動きすら出来ず、声までも失いながらも、今も尚宇宙研究に多大な影響を与えている車椅子の天才。
伝記となるとその功績を含め何だか小難しくなりそう…と思いきや、最初の妻ジェーンとの愛に焦点を当てたのがミソ。
お陰で非常に見易い作りになっている。
余命2年と宣告されながらも、それを承知でホーキングと結婚したジェーン。
彼の手となり足となり、時には言葉となり、献身的に尽くす。
天才の影には支えた人物アリ。
ジェーンの目線でも語られ、彼女こそが真の主役と言っても過言ではない。
これだけなら美談なのだが、原作がジェーンの回顧録なのがまたまたミソ。
ある意味、暴露話でもあった。
そもそもジェーンは“最初の妻”。
どうして別れが訪れたのか。
献身的に支えたと言っても、子育てや介護で疲れやストレスが溜まらない人は居ない。そんな時出会った心癒される男性。
ホーキングもまた別の女性に心惹かれる。
別にお互いが嫌いになって愛が覚めたから、という印象は受けなかった。
ホーキングが唱えた宇宙やブラックホールに始まりがあって終わりがあるのと同じく、愛の始まりがあって終わりが来たのだ。必然的に。
エディ・レッドメインの演技が素晴らし過ぎる。
徐々に体が動かなくなっていく様子~車椅子、声を失ってからの表情と目の演技。
オスカーも納得。
フェリシティ・ジョーンズも愛情と葛藤滲ませる繊細な内面演技が絶品。
また、往年の女優のようなクラシカルな魅力も光る。
映像や音楽も美しく、これぞイギリス映画とでも言うべき上品で上質な作品。
個人的に、劇中度々出てくる宇宙論に大いに好奇心そそられた。
宇宙の不思議や謎は尽きないが、愛もまた等しく。
自分の全てを捧げられる不思議。
献身的に支えられる不思議。
一生と思っていたのに他者へよろめく不思議。
愛し合っているのに別れなければならない不思議。
別れてもお互い思いやる不思議。
天文学的な愛の不思議、深さと大きさ、美しさ。
エディ・レッドメインの演技が素晴らしい!
美しい男女に美しい映像で観ていて心地良い。 本を出版する時に、クリ...
タイトルなし(ネタバレ)
観終わったとき最初に思ったこと
ホーキング博士はいつも無邪気で難病と闘っているとは思えないし、自分はいたって普通なのだというような意思が感じられました。
一方、妻のジェーンの方が哀しげで病気と闘っているように思えました。
全体的に、前半(ALSと診断されるまで)はテンポよく話が進み、後半(博士と彼女の生活が始まってから終盤まで)は主演であるエディ・レッドメインの演技を楽しむためにゆっくりめで話が進む感じでした。
映画館で観ていたら後半のテンポダウンにうんざりしていたかもしれません。
ホーキング博士は自分の世界のみで生きているような、主軸が自分なんだと思いました。看病が始まって最初の方には、ありがとう、と妻に言う場面がありましたが、それ以降は彼女にも彼女の人生があるのに看病が当たり前のことみたいに思ってるんじゃないかと感じました。彼女がそれを選んだのだから当然なのかもしれませんが、ホーキング博士がどんなに素晴らしい人間だと言われても、この映画からは好印象は持ちませんでした。
ジェーンの辛苦もわかってあげてほしいと思うほどホーキング博士は無邪気で全くジェーンの苦労を気にしていないように感じました。苦労とすら思っていないような。
介助師といい感じになった時は、ホーキング博士に怒りさえおぼえましたが、最終的にはジェーンが幸せになれてよかったと私は思います。
後味はすごくよかったです。
映画館に行ってよかった
素晴らしかった!
お涙ものじゃなく、偽善的でもなく
命ある限り希望がある 強さ
天才も神の存在を信じざるを得ないんじゃない?
それはやはり「愛」なのよ・・・
余命2年と言われて献身的に支えて無我夢中の10数年
その後博士は50年以上活躍される(ネタバレ)
3人の子供に恵まれ、また別な女性と共に生きる・・・
「おさかんね〜博士♡」と突っ込みたくなるよ(笑)
博士と彼女を演じきったエディ・レッドメインとフェリシティ・ジョーンズに立ち上がって拍手!お涙ものじゃなく、偽善的でもなく
命ある限り希望がある 強さ
天才も神の存在を信じざるを得ないんじゃない?
それはやはり「愛」なのよ・・・
余命2年と言われて献身的に支えて無我夢中の10数年
その後博士は50年以上活躍される(ネタバレ)
3人の子供に恵まれ、また別な女性と共に生きる・・・
「おさかんね〜博士♡」と突っ込みたくなるよ(笑)
博士と彼女を演じきったエディ・レッドメインとフェリシティ・ジョーンズに立ち上がって拍手!
悪くはないけど…
エディ・レッドメインを観る映画
素晴らしい
普通だった
ホーキング博士がどんな人物なのか全く知らなかったで勉強になった。余命2年と言われながら50年以上存命していたり、病と戦いながら子供を3人ももうけているとは思わなかった。すごい。
奥さんが更にすごくて博士の介護をしながら子供を3人も面倒見るとはとんでもないバイタリティだ。それをやりこなすには尋常でないレベルの意思の強さが必要であるし、かなりの覚悟であったはずで、相当な変わり者じゃないと務まらないのではないかと思う。尋常じゃなく激しい性格だったのではなかろうか。しかし一般的な常識人のような描かれ方で、負の側面もほとんど語られなかった。
博士にしてもそうで、病に体を犯されながら宇宙の秘密を解き明かそうなどと壮大な研究をしているのに子供が邪魔ではなかったのだろうか。子供の描き方もとても表面的だった。彼らならではの子育てなどがあったはずなのではかいだろうか。
彼ら一家は相当変なはずなのに、一般人に引き寄せたような表現であまり面白くなかった。二人が結局別れてしまうのだが、お互い幸せになりましたとさ、みたいなきれい事で片付けている感じがした。
ホーキング博士の役の演技は本当にそんな病気の人にしか見えず、すごかった。
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