トラッシュ! この街が輝く日までのレビュー・感想・評価
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3人の少年の行動力に勇気付けられる
なかなかおもしろかった。
ゴミためのスラムでは、人は人として扱われない。
安全でいるためには、危険なことに近づかないことと牧師はいうが、3人の少年達は正しいことのためにゴミために運び込まれた財布の謎を追いかける。
死にかけながらも、ギリギリのところで大人を出し抜き、すっきり爽快な感じでした。
三人の子供たちの知恵と正義感あふれる行動とチームワークはエンディング前からもう拍手喝采だ。
リオデジャネイロのゴミの山で生きる3人の少年たちのサスペンス活劇。ゴミとスラム街を舞台に走り回るハラハラドキドキの120分。しかし、彼らの知恵と正義感あふれる行動とチームワークはエンディング前からもう拍手喝采だ。
話は社会の不正を暴こうとする弁護士が警官たちに追われ殺されるところから始まる。しかし、その不正の証拠が隠された弁護士の財布は幸い、ゴミの山からラファエロが拾い出す。たちまち警官にその財布の拾主として追われた彼を助けるのがガルボとラット。彼ら3人は財布の中身のお金はともかく、中に隠された秘密の重大さを悟り、追いかける警官たちから逃げ回りつつ、知恵を働かしその秘密を暴いていく。
エンディング近く、子供達の父親役でもあるスラムの教会のアメリカ人神父はエクソダス!と語る。三人の悪童は不正な為政者からスラムはおろか多くの人々を救う、モーゼとなった子供たちのことだろう。
トラッシュ 〜この街が輝く日まで
思っている以上に、よい映画でした。
観終わった後、スカッとして、子供たちの演技が最高で、そして考えさせられる内容でした。彼らは、"正しいこと"だから、行動にうつす。この世の中は、正しい事が強くなってほしいが、正しくない事が、あたかも正しい事のように、正しい事より上回っている気がします。 久々に最後がハッピーエンドで、"正しいこと"を、私もやっていきたいと感じた映画でした。少年たちの運動神経のよさも、凄かったです。
寓話.しかしそれが救いでありよい
昨年の個人ベスト級「アバウトタイム」のリチャード・カーティスが脚本なので観た.途中まで「何じゃこりゃ」とイライラしながらだったが,「この人は元気の出る寓話が描きたいのだ」と腑に落ちた
正しいこと。
リチャード・カーティス脚本、スティーブン・ダルドリー監督という組み合わせの本作。きっちりとしたドラマを見せてもらった。
ブラジルのリオデジャネイロ、ゴミ捨て場でゴミ拾いをして生活している子どもたちがいる。どこの国も貧富の差は激しそうだ。
そのゴミ捨て場で、ラファエロが財布を見つける。いくらかの現金と身分証、コインロッカーの鍵(と、観ている我々はわかるが、ラファエロにはわからない)。
警察が出張ってきて、どうやらその財布を探しているようだ。
警察が信用できないラファエロたちは、自分たちで財布の中身について検討しはじめる。
「正しいことを行うために」
スティーブン・ダルドリーは舞台の人だけあって、ストーリーテリングが抜群にうまい。何を物語るのか、よくわかって演出している。観ていて安心である。
で、ラファエロをはじめとする子どもたちは、きっとうまく成し遂げるのだろうと思いながら観ることができた。その分ドキドキハラハラ感は薄れるが、それよりも安心のほうがよい。
ブラジルの現状を写し取った部分もあるだろうが、おそらくは少しマイルドになっていると思われる。これは一種の寓話なのだから。
良く出来てる
王道ぽく良く出来てる、ストーリーも主役の子供らも良い…と思ったら…
普通にハリウッド映画なんですね。ブラジルの現実をある程度描いてはいるのでしょうが。
マーティン・シーンもルーニー・マーラも良い芝居してますがあくまでも脇役として子供たちを盛りたててますね。
また、ラストが良い!オススメです。
より救いの無い状況が使い古された冒険活劇に新鮮味を与えていた作品。
良かった。
粗筋を読む限り、使い古された冒険活劇。
正義感溢れる少年達と欲に塗れた大人達の対決。
少年達は知恵と勇気を振り絞って悪と対峙し勝利する。
条件反射的な爽快感はあるものの新鮮味は無い。
作品への期待感は正直低めでしたが。
…良い意味で裏切られました。
話に新鮮味を与えていたのが、リオデジャネイロのリアル感。
そして、それに応じた登場人物達の言動。満ち溢れた生命力。
作中で描かれるリオデジャネイロの貧富の差。
主人公である少年達が住むゴミ集積所は焼却施設も無く単なるゴミ山。
そのゴミ山近くに勝手に家を建て住み、ゴミを拾い生活する貧しい人々。
作中では置物のような扱いでしたが公共交通機関を利用する中間層の人々。
そして美しい海に面したリゾート地の大豪邸に住む人々。
電車移動可能な範囲で、これだけ格差が生まれている状況に驚かされます。
そして極端な格差社会に蔓延する人間の腐敗。
力を持つ富裕層は自らの地位を維持するため汚職/不正の道を直走る。
取り締まるべき国家権力も金に操られ、強い者の意向で弱い者を蹂躙する。
日々の生活に困窮する貧困層の中でも差別は根強く、弱い者が更に弱い者を差別する。
そんな社会の中で主人公である少年達は自らの正義を信じて行動する。
少年達が対峙する対象はより悪く、より強大で、より実行力がある。
周りの大人達が無力であることも相まって、救いの無い状況での彼等の覚悟と行動力にグッときました。
また少年達自身も決して清廉潔白ではない点にも好感を持ちました。
惜しむらくは終盤の展開。
散々見せられた厳しい状況に反した帰結。
後味の悪い結末を望んでいた訳では無いですが。
風呂敷の畳み方があまりにご都合主義的、無邪気に感じた点は残念でした。
登場人物と舞台のリアルさが使い古された冒険活劇に新鮮味を与えている本作。
プロローグの緊迫した場面が作中どのように繋がるか。
徐々に明らかになる財布の謎解きと共に作品の構造も楽しめました。
帰結の無邪気さも含めて安心して観れる作品だと思います。
オススメです。
映画のオチが現実と繋がってしまった奇跡的な作品
リオ市内の廃棄場でゴミ拾いをして暮らす3人の少年はある日ゴミの中から財布を見つける。その財布で小遣い稼ぎをしようと考えた少年たちだったが、なぜか警察や謎の組織に追われることになってしまう。必死で逃げ延びた彼らはその財布に重大な秘密が隠されていることに気づき、その謎を解明することを決意する。
原作はブラジルで教師をしていた経験もあるという英国人アンディ・マリガン作の児童書。舞台を架空の国から現在のブラジル、しかも貧民窟(ファベーラ)に替えたことでブラジル版『スタンド・バイ・ミー』とでも呼ぶべき瑞々しいジュブナイルへと昇華しています。イギリス映画ですが製作総指揮に『シティ・オブ・ゴッド』の監督フェルナンド・メイレレス、助演陣にヴァグネル・モウラ(『エリート・スクワッド』)やセウトン・メロら第一線のブラジル映画陣が参加、実際にリオでロケを敢行しているので現代ブラジルの空気が見事に映像に封じ込まれているだけでなく、映画のオチが現実とつながるという奇跡も起こっています。
これが世界の現実。それでも諦めなかった子供達の正義。
【賛否両論チェック】
賛:世界の厳しい現実が、これでもかとリアルに描かれる。そんな中でも正しいことをしようとする少年達に、心打たれる。
否:思いのほか暗くて重い世界観は、好き嫌いが分かれそう。拷問シーンなどもあり。
恐らく当初の大方の予想よりも、かなり暗くて重い世界観に、驚かれる方も多いかと思います。惨殺シーンとか拷問シーンも結構あるので、苦手な人には不向きな作品です。
このお話で描かれているのは、貧富の格差や人種差別、腐敗した権力の横暴など、思わず目を背けたくなるような現実の世界。その中にあっても希望を失わず、必死に正しいことをして生きていこうともがく少年達の姿が、痛々しくも逞しく映ります。
社会問題を正面から見つめたい真面目な時に、是非オススメです。
いい作品でした。
もっと重い作品かと思ってました。
邦題通りなストレートな作品でした。
腐敗した街に街を変えたいという少年3人のストレートな行動がまぶしく、きらきら描かれます。ハラハラドキドキシーンあり、少年達の純粋な気持ちが描かれるシーンあり、とにかくハラハラドキドキな感激ストーリー。
マーティンシーンが意外にアクのない役所でこれがまたまたうまく調和していました。
拾いもん!
キャストそれぞれに魅力を感じる作品
アバウトタイム脚本のリチャード・カーティスらしい生きた言葉でそれぞれの役に魅力を感じました。
全体の印象は
リトルダンサーのダルドリー監督と
監修で参加しているメイレレス監督の
空気感が色濃い作品。
表情や間で台詞以上のものが伝えられて
シティオブゴッドの様にブラジルの現実を突き付けられる。
ゴミ山で生活をしていて社会から命を軽視されている少年達の信念を貫くさまは、夢を持てる環境にいる自分を奮い立たせてくれる。
ブラジルの少年
3人の少年が主人公です。観終わった後の
爽快感はハンパないです〜(^O^)/
オリンピック開催のブラジルの陰の部分も描かれていて悲しい気持ちにもなりますが
最後はもう超気分良くさせてくれます。
ハラハラドキドキも味わえる ドラゴンタトゥーのルーニーマーラも抑えた演技で好感が持てました…
脚本はアバウトタイムのリチャードカーティス
少年達の正義・友情そして勇気は素晴らしい
ポスターから受けるイメージと全く違う、ハラハラさせられる作品だっ た。 スティーブン ・ダルドリー監督の「BILLY ELLIOT」のように何ども涙するほ どの感動はなかった。 聖書に隠された暗号を解読をする場面。学校にも行っていない?少年達が解き明か すのはどうだろう。 それでも、ブラジルでリサイクルゴミを集める仕事をして生きているスラム街の 少年達の現状を見せられ、 「生活の貧困さ」を知った。そんな主人公3人の少年が正しい(= 正義)と思うことを、勇気 と友情で行動することに感動した。ラストの青い札束が空を舞う場面にス カッとさせられた。 してやったり!! 素人の少年たちの演技に拍手!!!
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