ヴェラの祈り

劇場公開日:

解説

「父、帰る」のロシア人監督アンドレイ・ズビャギンツェフの長編第2作で、アメリカ人作家ウィリアム・サロイヤンの原作をもとに、夫婦のすれ違いと孤独が引き起こす悲劇を描いたヒューマンドラマ。美しい妻ヴェラや可愛い子どもたちと暮らすアレックスは、亡き父が遺した田舎の一軒家で家族とひと夏を過ごすことに。豊かな自然の中で穏やかな休暇を楽しもうとする家族だったが、ヴェラが突然、アレックスとは別の男性の子どもを身ごもったと告白したことから夫婦の間に不穏な空気が流れはじめ、幼い子どもたちも巻き込んで思わぬ悲劇へと突き進んでいく。「父、帰る」の主演俳優コンスタンチン・ラブロネンコが夫アレックス役を演じ、2007年・第60回カンヌ国際映画祭で主演男優賞を受賞した。妻ヴェラ役に、「恋に落ちる確率」などのスウェーデン人女優マリア・ボネビー。

2007年製作/ロシア
原題:The Banishment
配給:アイ・ヴィー・シー
劇場公開日:2014年12月20日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第60回 カンヌ国際映画祭(2007年)

受賞

コンペティション部門
男優賞 コンスタンチン・ラブロネンコ

出品

コンペティション部門
出品作品 アンドレイ・ズビャギンツェフ
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映画レビュー

3.5父、帰るも観ました。

2018年1月23日
iPhoneアプリから投稿

父、帰るが独特の影と美しさがあったので、久しぶりにこの監督の映画の世界に浸りたいと思い、DVDにて鑑賞。

美しい映像は健在でした。
前作同様セリフが少ない作風で、黙った役者を撮り続ける事が多い。
この人は殺意を抱き始めたのか、言葉を選んでるのか観客に委ねている所が、うまい撮り方だと思った。

昔の映画の匂いがするが2007年の作品。

最後どうなったのか、少し分かりづらかったので、これはもう少し観客寄りでも良かったような気もします。

でも美しい映像と役者の演技は好きです。

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カルカソンヌ

3.0切ない

2018年1月23日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
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engo

4.0苦しみと癒しに満ちた美しき世界観

2017年1月1日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

知的

監督の名も、作品名も初めてなのだが、DVDのジャケット裏面の田舎家があまりに美しくどこか孤独な佇まいであったことが決定打となり、衝動的に借りた。結果、観て正解だったと思う。
冒頭の長回しもだが、各カットのファーストショットが絵画から切り取られたような美しさ。ただ美しいだけではない。どこか孤独で人心の光と影を映し出している。
また最後のワンカットは冒頭と構図的に対になっていて、哀しみの中にも小さな希望を感じさせる。二人の子ども、特に兄の方は、突然の哀しい出来事を初めはきっと受け止めきれないだろう。しかし、父から聞いた祖父にまつわる人生観が、いずれは彼の哀しみを癒すのではないかという予感を抱かせてくれる。そこを直接描かず、言葉を失う美しき田舎の風景と、時間よりも意識の流れを軸にした構成によって物語る。
2014年に公開されたもう一作「エレナの惑い」と2015年公開の「裁かれるは善人のみ」も観てみたい。

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Masa_king01

2.5受胎告知のパズルはなかなかずるい演出だなと思った。 どうしても前作...

2015年8月1日
PCから投稿

悲しい

受胎告知のパズルはなかなかずるい演出だなと思った。

どうしても前作「父帰る」と比べてしまって
悲劇にしてもなにかもっと予想をうらぎるひねりがほしいと思った

映像美は秀逸
役者もよい

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gato