フレンチ・コネクション 史上最強の麻薬戦争

解説

1970年代後半の南仏マルセイユで起きた実話をもとに、街を牛耳る麻薬組織に立ち向かう判事の戦いをスリリングに描いたノワールアクション。これが長編第2作となる新鋭セドリック・ジメネス監督が、70年代マルセイユの雰囲気を見事に再現し、陰謀と裏切りにまみれたドラマを卓越した演出で見せる。麻薬取引ルート、フレンチ・コネクションで市場を独占するボスを「友よ、さらばと言おう」のジル・ルルーシュが、不屈の正義感で彼らに戦いを挑む判事を「アーティスト」でアカデミー賞を受賞したジャン・デュジャルダンが存在感たっぷりに演じた。共演に「裏切りの闇で眠れ」のブノワ・マジメル、「君と歩く世界」のセリーヌ・サレット。2014年・第27回東京国際映画祭コンペティション部門にて上映(映画祭上映時タイトル「マルセイユ・コネクション」)。

2014年製作/135分/フランス・ベルギー合作
原題または英題:La French

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映画レビュー

3.0史上最強の“そっくり”戦争

2020年4月4日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

怖い

興奮

フランスとアメリカを繋ぐ巨大麻薬取引ルート“フレンチ・コネクション”壊滅の為に闘った判事の実話に基づくフランスのサスペンス映画。

ピエール・ミシェル判事。
青少年担当であったが、その優秀さと強い正義感が見込まれ、重犯罪担当に抜擢。
マルセイユ警察やアメリカDEA協力の下、少年少女たちをも苦しめる麻薬組織撲滅を誓うのだが…、

相手は想像以上に手強い。地道な捜査を続けていくしかない。
そんな捜査を続け、繋がっていく内に、ある麻薬王の存在が浮き上がる。
フランスの“ゴッドファーザー”と言われるタニー・ザンパ。
逮捕すべき相手は定まったが、それはつまり、相手にもこちらの存在が気付かれたという事。
それでもミシェルは捜査にのめり込む。上司や家族の心配を振り切ってまで…。
そして遂に、ミシェルの身に危険が…。

そんなに派手な見せ場はある訳ではないが、その分じっくり見せる渋い作風。
スリリングでムードも充分で、確かに1970年代のフレンチ・ノワールにこういう作品があった。
往年のフレンチ・ノワール好きには堪らないだろう。
ジャン・デュジャルダンも熱演。

しかし、自分には困った事が。
ミシェル判事役のデュジャルダンとタニー役のジル・ルルーシュがそっくり過ぎて…。
タニーの麻薬取引シーン。あれ、ミシェル判事が潜入捜査してるの?…と思ったり、
ミシェル判事と家族のシーン。あれ、一応“ゴッドファーザー”だからタニーも家族を大事にしてるの?…と思ったり。
何となくその時の雰囲気でどっちがどっちか分からない事はないんだけど…、最初はこんがらがってしまった。
史上最強の“そっくり”戦争でもあった。

…と、バカなタイトルを付けてしまったが、作品はシリアスで見応えあります。

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近大

4.0見せ方がいちいちうまい

2019年7月6日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

内容は普通ですが、見せ方がいちいちうまい。

なので、ストーリーはこの際おいといて。
見せ方、ていうのが、とくに前半ですが、シーンの切り替えが早い。ダラッと見せられなくないシーンもたくさんあったと思うが、カットしまくり。たとえば、クラブの誕生日パーティーのシーンも乾杯ドンチャン騒ぎ開始でカット、次のシーンへ。みたいな感じで、編集が潔い。(実際はずっとまわしてそう)
まあまあのロケーションセッティングして撮ったと思われるシーンも、一瞬しか使ってなかったり。素材は使いたくなるものだが、カットしてる、その感じはうまいなあ、と思った。

全体の演技や演出もありがちなスタイリッシュを避けてるし、ギャング映画好きなら納得の出来では。

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okaoka0820

4.0なかなかの傑作

2016年7月16日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

1970年代の雰囲気がスゴく出ていて、とても2014年の映画とは思えない、素晴らしい映像になっている。

内容もフランスのゴッドファーザーのような話で、とても魅力的。
麻薬の怖さ、ギャングのファミリー感と残忍さ、それを何とかしようとする警察&判事の奮闘、犯罪の根の深さ、私生活に訪れる不安感と恐怖などが見事に描かれていて、非常に面白い!

なかなかの傑作だと思います。

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サケビオース

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