「ベテランと新進女優のコラボ」起終点駅 ターミナル marimariパパさんの映画レビュー(感想・評価)
ベテランと新進女優のコラボ
『Fukushima50』を遅ればせながら観ることができ、今日本の映画界を代表する俳優お二人の演技の深さに感動しました。そんなわけでその中の一人、佐藤浩市さんの出演作をHDD内に探してこの作品を見つけました。
原作未読ですし事前情報もないまま観たので、最初は尾野真千子さんと佐藤浩市さんの関係が若干ふわふわしたまま本題に入って行った感じです。
「日本を代表する(映画界の)リベロ的ポジションを担う佐藤浩市さんが、本田翼さんからのパスをことごとく受け止め、時には指令塔となって若手女優の成長を見守った。」とここ『映画.com』にもインタビューが載ってましたがまさにその通りだと感じました。
若干心配なくらいの本田翼さんのセリフが逆にいい味を出していて、それを見事に受け止める佐藤浩市さんの懐の深さでいい流れにまとまっていたのではないでしょうか。
止まってしまった元裁判官の時間を奔放な若い女性が動かすきっかけを作ってくれた、とてもいい感じじゃありませんか?(私は本田翼さん、買ってます。個人的に)
中村獅童さんの贅沢な使い方、最近の映画で欠かせない和田正人さんや泉谷しげるさん、『Fukushima50』でもそうでしたがキラリと光る名脇役ですね!元箱根駅伝を激走した陸上選手だったり、フォーライフレコードを立上げた頃の怪しいフォークシンガーの面影はありません。(いや泉谷さんの怪しさは十分残っていますね)
『食べる女』の鑑賞後同様、美味しい料理を食べたくなってきました。
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