故郷の詩

劇場公開日:

故郷の詩

解説

俳優としても活躍する嶺豪一が、多摩美術大学の卒業制作として手がけた初長編監督作品で、第24回東京学生映画祭グランプリや、第34回ぴあフィルムフェスティバル審査員特別賞など多数の映画賞を受賞した青春エンタテインメント。スタントマンになることを夢見て熊本から上京した大吉は、熊本出身者のための学生寮「有斐学舎」で暮らし始める。しかし、東京での学生生活は酒やナンパに明け暮れる毎日で、同じ寮生で映画監督志望の天志にも見放されてしまう。気がつけば大学も卒業目前となり、何ひとつ成し遂げていない大吉は、一世一代のスタントに挑むことを決意するが……。嶺が自ら主演も務め、自身が学生時代を過ごした実際の有斐学舎を舞台に撮り上げた。

2012年製作/71分/日本
劇場公開日:2014年10月18日

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映画レビュー

4.0等身大。

2014年11月8日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

幸せ

熊本から上京してきた学生のための寮、有斐学舎。そこで生活するスタントマン志望の大吉と、最強の映画監督志望の天志。
卒業は目前だが、まだ何も成し遂げていない二人の掛け合い。共同生活で育んだ関係性は、著しく個に細分化された現代において、ある種のノスタルジーを感じさせる。
若者達の生活の端々に笑いながらも、そこに描写される彼等の焦燥感や空虚感、どこにも辿り着けない感じが、観る者にもジワジワと迫ってくる。この作品を観て笑っているあなたは、何かを成し遂げたのですか?という問いに、皆が肯首できる訳ではなく。

フィクションだが、映画監督としてもがく嶺豪一さんの、等身大の作品だと思います。
とても良かったです。

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Nori
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