預言者

解説

「ライオン・キング」のロジャー・アラーズ監督が、ハリール・ジブラーンの世界的ベストセラー小説を基に、心を閉ざした少女と詩人の交流を描いたアニメーション映画。異なる監督たちが手がけた9つのパートで構成される。父親を亡くし心に深い傷を負った少女アルミトラは、政治犯として軟禁されている詩人ムスタファと親しくなる。やがて釈放されたムスタファは故郷へ帰ることにするが、アルミトラはこっそり彼について行ってしまう。しかしその道中で、ムスタファの釈放の裏に、ある陰謀が隠されていたことが発覚し……。声優陣には「96時間」シリーズのリーアム・ニーソン、「フリーダ」のサルマ・ハエック、「ANNIE アニー」のクワベンジャネ・ウォレスら豪華キャストが集結。

2014年製作/84分/アメリカ
原題または英題:Kahlil Gibran's the Prophet

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映画レビュー

3.5【”命””愛””自由”の大切さをエキゾチックな美しい細密画で描き出したレバノンの詩人・哲学者のカリール・ジブランの「預言者」をアニメ化した作品。】

2024年11月4日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

知的

幸せ

ー カリール・ジブランの世界的名著と言われる、「預言者」を私は今作を観るまでは知らなかった。だが、この作品を観ると、カリール・ジブランが、”命””愛””自由”そして”言論の自由”の大切さを書いているのだろうと、類推した。

■父を亡くして心を閉ざした少女アルミトラは、7年間も軟禁されている詩人で画家で政治活動家のムスタファと心を通わしていく。
 やがてムスタファは解放されるが、故国へ向かう船に着くと軍に捕らわれ、銃殺刑にされそうになる。
 アルミトラとその母カミーラ、ムスタファを信奉する人達は救出に駆けつける。

◆感想<Caution!内容に触れています。>

・エキゾチックな美しい細密画の中、ムスタファは囚われていても、”心は自由だ”。”と少女アルミトラに語る。
 まるで、ムスタファがカリール・ジブランの様である。

・内容は、哲学的である。だが、平易な台詞で語られるが故に、分かり易い。

<この作品は、カリール・ジブランの世界的名著と言われる「預言者」の中で書かれている様々な寓話を、子供向けに制作したのだと思う。
 100年前のレバノンの詩人・哲学者カリール・ジブランの「預言者」が読みたくなったな。>

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