セッションのレビュー・感想・評価
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胸くそ悪い
『狂気』という一言で片付けているけど、
アンドリューが日に日に高慢になってライバルを罵る様は見ていて気持ちいいものじゃなかった。
女の子をデートに誘うのもあんなにたどたどしかったのに…
加えてフレッチャーはドがつくクソ教師。
化けの皮が剥がれた瞬間は驚き以上に呆れて開いた口が塞がらなかった。
こいつはステージを本当に自分の私物だと思っている…。
『最後の演奏に乞うご期待!』というような予告で、本当にアンドリューの『才能』が開花した瞬間だったと思うけど、その直前のフレッチャーのクズさが尾を引いてあまり感情移入できなかった。
人間ってこんなに早くドラムを叩けるのか、という感動はもちろんあったけれど、予告のような「師弟関係」や「感動の音楽サクセスストーリー」を期待していくと大きく裏切られる。
それがいい人もいるかもしれないが。
「永遠の一本」とは、まさにコレ!
アカデミー賞の頃から期待していたんだけど、期待どおり...いや、期待以上のデキだったわ。10点満点の「アメリカン・スナイパー」には届かなかったけどな。
カメラ・ワークは荒々しく、短いカットが実に多かった。だがコレがかえってこの作品の凄さを引き立たせたな。
それにしても、あの交通事故のシーン。よくあんなのをクルマの中から撮影したな。
そして、最後のあのシーン。ダマされて一旦引き下がって、戻って逆襲。コレ本当に「してやったり!」だわ。そしてあの演奏(ドラム・ソロ)。コレ本当に映画史に残るわ。
狂気のラスト15分
ラスト15分のために残りがあると言って良いぐらいの映画でした。映画を観終わったあとで頭の中で反芻したくなる様な映画が好きな方ですが、映画が終わった瞬間に全てを消化できるスッキリ感とラストの狂気に満ちた演奏からのエンドロールには鳥肌が立ちました。DVDが出た際はヘッドホンの大音量で観直そうと思います。
してやったりな笑顔と、やるやん!こいつな笑顔
テンポが速い!遅い!言われても素人には何のことやら。そんな理不尽とも思える強烈な指導を行う鬼教官とプロのドラマーを目指す青年のやりとりを描いた映画。
スポ根的な要素は満載で、実は学生思いのいい先生だった!みたいな展開と思いきや、若造にそんな復讐するかーというラスト。と思いきや、さらにもう一手隠されていた。
ラストのその一手がこの映画の評価を高めているはず。なんだかんだいって自分の求めている演奏に出会うと体が動いちゃうよねって感じの鬼教官と、してやったりな主人公の笑顔が最高。エンドロールが流れる中、しばらくにやけ顔がおさまらなかった。教育とは…、ドラムの技術が…、なんてのは気にせず楽しめばいいのだ。
パンチ効いてる作品
終始力が入る映画って戦争映画くらいかと思ってたら、非常に疲れた。
速さとリズムがすべて、的な追いこみ方とか、それについていこうとする異常なストイックさとか完全に狂気の沙汰としか思えないやり取りだけど、うっかりのめり込んでる自分がいた。
確かに最後の件は凄い!
信頼と復讐と血と汗と涙と酒と音楽と親子と恋愛と狂気のど根性映画でした。
個人的には邦題で良かったと思う。
先生と学生の駆け引きに興奮する
フレッチャーの暴力的行動、アンドリューのフレッチャーへの態度に常にドキドキさせられた。
ジャズに限ったことではないが、スパルタ的教育の中で、潰されてしまう人もいれば、反抗して逆に力を伸ばす人もいるということだろう。
フレッチャーはアンドリューに「学生の力が伸びることを期待した」と言っているが、その時点でフレッチャーはアンドリューに対して反感を持っていた。今まで理不尽でスパルタ的な教育を続けていて、潰れた学生がいなかったわけがないし、先生自身、いたことを認識していなかったわけがない。単に技術の低い人を罵倒することによって自分の立ち位置を確保していたのだろう。
しかし終盤、アンドリューが逆に力を伸ばしたことで、フレッチャーはアンドリューを認めざるを得なくなったのだと思う。
魅了された!
偉大なジャズドラマーになるべく音大に進み、そこで出会った超スパルタ教師の狂気に満ちたレッスンにより挫折、努力しながら自身を高め成長していく話。
最初から最後まで目が離せない、映画に魅了されるとはこういう事だと感じる作品。
シモンズの無茶な要求に応えようと努力する姿はスポーツさながらの熱さを感じ、また、狂気を孕んだ暴力的な指導はサスペンス、ホラー映画の恐怖感をも感じさせる。
だからといってどっちつかずではなく、作品の流れ、場面に応じて変化し感じさせてくるので本当にシーン毎の衝撃が凄い。
ラストのシーンはニーマンが怒りと情熱を身体と音で表現し、シモンズはニーマンの力を引き出そうと舞台上で二人だけの世界に入っていく。両者共に破天荒な行動をするが、それすらも魅力と感じさせ、客を魅了していくシーンは圧巻だった。
もはや作品が圧巻の完成度だ。
映画の完成度は素晴らしいが、お客としての立場ではこの映画を好み、観れる人は少し人を選ぶかもしれません。ですが、興味があるのであれば一度は観たほうが良いとオススメできる作品です。
親子の話だと思う。
母親がいない、主人公は、
父親が母親がわりである。
父親と、主人公は一緒に
映画に行くのが日課で、
普通の10代の男であれば、
気持ちが悪いほど、
ファザコンである。
そこへ出てきたのが、
スパルタ教師フレッシャーであるが、
彼の絶対的な支配は、
古き「父性」であると思う。
実の父親と、スパルタ教師を
対象的に描いている。
クライマックス。
まんまとフレッシャーにしてやられた、
主人公は、一度はステージを後にするが、
出口に迎える母親のような父親を、
背にして、もう一度フレッシャーと
対決する。
これはファザコンを断ち切り、
大人への成長を意味すると思った。
超絶技巧を堪能。
演奏のシーンはどれも圧巻。ドラムの事は何も知らない私が観てもすごいのがわかる。
息をのむとはまさにこの事。途中、本当に呼吸するのを忘れてたくらい。
終始、緊張感が半端ない。
あと、先生の鬼教官ぶりには私が怒られてる訳ではないけど、怖くて、悔しくて、涙が出た。
ただ、
現役鬼教官時代の先生の本当は優しい人エピソードをちょいちょい挟むのは要らない気がする。
人間的にはまあまあ大丈夫よって事だろうけど、最後に復讐を仕掛けるくらいのクズな訳だし。
あと、主人公のドラム狂いっぷりもベタだなーと思った。
叩きすぎて流血とか。
事故って血だらけで大事な演奏会に駆け付けるとか…
ラストシーンでこの映画のタイトルである「セッション」の本当の意味が分かる瞬間、鳥肌が立った。魂の共鳴とはまさにこの事だ。
音楽家同士の黒い部分
この映画は、音楽家を描いています。
常に周りと協調を求めようとする人には、とんでもないくず二人の意地の張り合いの映画に見えると思います。
ジャズとか、ロックとかクラシックとか関係なく、常に自分のアイデンティティを求める性
観客に夢をとか感動とか、言いながら自分を表現することで自分の存在価値を他人に認めさせようとする演奏家の暗い部分を描き出した。初めての映画だと思います。
最後の演奏の時、観客の姿は全く出てきません、観客は映画を見ている自分たちなのだと思います。
最後の壮大な意趣返しと、意地の張り合い。それを見せられる観客。
でも、息をするのを忘れるぐらい見入りませんでしたか?
これこそが、この映画の描く音楽家の正体。感動をあたえる音楽家のエゴイズム。
大事なのは自己のアイデンティティであり、そのためには周りのことは二の次
そして自己の鍛錬などはやって当然、自身が楽をして周りを利用するのではなく。
周りのことなど考えていないという音楽家の本音を描いていると思います。
この映画は、ジャズを50年聞いていても、聞く側だったらわからない。
演奏家、パフォーマーとして人前に出れば気がつく部分が多いと思う。
最後がアツイ
結構CMとかであらすじだいたい把握できるけど、最後あたりで色々内容が盛り上がってくる。
オーケストラの面々がかっこいい。
海外の人がやると様になるなーと思った!
最後のなめんなよ感がよかった。
自分にはあんなことできないからスカッとした。
パフォーマンス自体も良かったな。
見終わった後にもう一回最後の部分だけみたいと思った。
音楽に詳しい人が観たら、批判とか出るのかもしれないけど、自分は良かった。
主人公はなーんか好きなタイプじゃないけど(笑)
教官の演技うますぎ。
しわ一つが演技の一部に感じた。
年齢もあると思うけど、人間的に深い演技。
すごかった
大学の教授のジャズの先生が海兵隊の新兵訓練の教官のような恐ろしいスパルタ教師で、先生のバンドの練習はトラウマレベルのしごきであった。「速い!」「遅い!」と超微妙なズレを指摘しているようなのだが、聴いているこっちはどう違うのか全く分からなくて単に難癖をつけているようにしか見えなかった。答えのない問いを延々突き付けられているようで主人公が気の毒だった。
しかしそんな主人公もかなり思い上がりの強い人物で、似た者同士ではあった。音楽やその他の表現などはそのような強い自我がなければ魅力的なものにはならないと常々思っている。魅力的な作品や演奏などパフォーマンスは、しかしそれだけでもダメで、他者からの共感を得られる何かや暖かいオーラのようなものもあった方がいい。一体作品や演奏は誰のためのものなのか。
主人公の演奏は彼自身だけの冷たい世界で、先生の指揮する音楽も彼自身のためだけ徹底的に意図以外を排除した冷たいものに見える。パソコンでプログラムして再生すればいいんじゃないかな。
主人公は最初は、先生に認められようと必死に食らいついて懸命に演奏する。その時は先生のための演奏だ。
いろいろあって学校をやめて、先生も学校をやめてお互いプロとしてバンドを一緒にやることになる。そのバンドで出場したコンテストで彼は先生に怒りを爆発させて勝手に演奏をし始める。その時は自分のために演奏する。先生に対して自分の凄まじい技量を見せつける演奏で、それにつられて先生やバンドメンバーは息を合わせていく。大変な迫力のパフォーマンスだった。
オレ凄いだろ!という圧倒的な演奏だった。見ているオレもすごく圧倒された。そこにあるのは純粋にオレすげえだけだったと思う。演奏している音楽はスタンダードな曲だそうで、楽曲にある元々の作者の意図はどれほど汲まれていたのだろう。またお客に対してなにかを伝えようと言う意図も全くないように見えた。ただ純粋に、特に先生に対して凄さを見せつけていた。
敢えて言えば社会や世界に対してクソをぶっかけるような表現だったと思う。それもありだと思う。学校の標語で「ロックは才能のない者の音楽」というような貼り紙があったけど、ロックでありパンクなのだと思う。超ハイレベルな世界のことは分からないけど、オレにはとんでもなく才能に恵まれた人にしか見えない。
この映画を見た日は、オレも友達との約束に遅刻して迷惑を掛けてしまったため、主人公が発表会に遅刻して、遅刻しただけでなく交通事故に合って演奏を台無しにしてしまった事がとても胸にしみた。オレの場合は友達がとても優しく許してもらえて有難かった。
主人公は本当に学校に先生のパワハラをチクったのだろうか、それが疑問として残った。また演奏の直前にそんな疑惑を主人公に対して先生が告げるのだが、その後演奏が滅茶苦茶になるに決まっている。どんな意図だったのだろう。
ちょっと言い過ぎだけど、途中まで
激鬱なえなえ丸 なしごき。
私個人がクビにさせられた会社の社長を思い出すほど(°_°)
ストイックに技術を磨いてくストーリーだけど、信じる力を感じる映画だった。
師匠に社会的仕打ちで返されても自分の力を信じる。社会的仕打ちをされたなんて考えてもなさそうで、ただドラムたたきたい、もう一回フレッチャーと自分の力を信じてみたい、それだけだった気もするが。
天才をつくるために、側からの評価や管理を気にしない師匠も、それを信じる弟子もすごい
師匠はほんとに恨んでる心だけだったのかもしれないが、その心を自分の才能を信じてくれてる、試されてると信じてステージに戻る。ただ単にフレッチャーがムカついて見返す ただそれだけだったかもしれない いがみ合ってる関係があとからみたら師弟関係だった。そんな感じだった。
ただそれでも天才はうまれた。そんななかでしか天才はうまれないのかもしれない。
あの社長さんに自分は応えられなかっただけなのかなぁ
新宿で見ましたが、その映画館に着くまでにクビにさせられた会社の営業でいった街並みを3ヶ所くらいとおって思い出してからこの映画を鑑賞。不思議な日でした。
あと、今日は母の日だけど、パパの愛情を感じられます。パパの愛情に支えられた天才、師弟関係でもあると思います。
母と死別してる僕はなんか応援されてる気持ちでした。
ちなみに僕がまだ天才認定されてないので星0.5マイナスです
後味悪い現実離れした映画
この映画の評価がいいのが判らない
映画.com4.2、Yahoo!映画4.3…
『1930年代、カウント・ベイシーのバンドでミスをしたチャーリー・パーカーの頭にジョー・ジョーンズがシンバルを投げつけた。その後二度と笑い者になりたくないチャーリー・パーカーは練習を重ね偉大なサックス奏者になった』この逸話を信じている完璧主義の指導者フレッチャーはネイマンに対し、テンポがずれてる事を理由に①椅子を投げつけ②皆の前で事前に聞いた母親が出て行った事をわざと言い③頬を何度も叩く、といった理不尽な暴力をする
≫≫自分に酔った子供じみた芸術家気取りしか
思えない。
理不尽な暴力を受けた後、練習の時間の無駄との理由で(チャーリ ー・パーカーの逸話を聞かされた事もあって)、大学生のニコルとも別れる
≫≫独りよがりも甚だしい
重要なコンペティション当日、バスが遅れレンタカーで行くが事故ってしまう。その事故の影響でまともに演奏も出来ずフレッチャーから『お前は終わりだ』と言われる
≫≫フレッチャーは血だらけのネイマンを見て、それでも最後通告をするのだろうか?指導者たる態度だろうか?
他にも、
フレッチャーが納得するまでドラマー3人に数時間も血まみれになるまで演奏させる
≫≫血まみれになるまでの練習が上達に繋がるはずがない
JVC音楽祭でフレッチャーに誘われネイマンは参加するが、ネイマンの知らない楽曲を指揮する
≫≫フレッチャーは自分の評価も下げてしまう
あまりにも現実離れとしか思えない
そもそもドラマーは力一杯、何時間も演奏する事が上達になるのだろうか!
題名も『セッション』は違うだろう!セッションが無いのでは?原題の『Whiplash』のほうがいい
JVC音楽祭でフレッチャーに嵌められた後のネイマンの長演奏!唯一、そこが見所か!!
また、マイルズ・テラー、J・K・シモンズの演技は良かった!
ハゲの活力ハンパなし。
空飛ぶハゲにドラムのハゲ(誉めてます)と、ハゲの活力がハンパない。
数々の賞を総なめにしたおっさん(好きです)ハゲ、J・K・シモンズ。
いや~いいわ、このホラー(爆)、スリラーだし、スポ根にもなってる。
あまり見たことない恐ろしさにド嵌りした人も多いんではないかしら。
今じゃこんなシゴキをやろうもんなら、DV!モラハラ!で訴えられて
(まぁ今作の場合、訴えられても仕方ないが)家族は一丸となって子供を
その選択から遠ざけようとするわね。だって殺されちゃうかも?だもん。
しかしそこへ喰らいついて離れないピラニアのような弟子をこの師匠は
心から欲しているんだよね。たぶん自身が叶えられなかった夢を弟子に
見出そうとしてるんだけど、それが狂気を帯びて常軌逸脱、果ては鬱病
になってしまう弟子が続出、っていうちゃんと巧い教え方が出来ない人。
でもこの鬼に目をつけられたってことは、育てる才能があった訳でしょ。
主人公ニーマンだって相当の食わせ者だと最初からちゃんと描かれてる。
あの家族(親類)に囲まれてたら、そりゃ上昇志向も高まるってものだし。
結局この師弟はよく似ているから理解も衝突も生まれる。一度は辞めた
ニーマンが意気揚々とまた加わるところなんかホラやっぱり!てな感じ。
自分から好きになっといて彼女に別れ話をきり出すニーマンを見た時、
(思わずソーシャルネットワークか?なんて思ったけど)コイツ何様!?
と思ったけど、その何様感が師匠フレッチャーとソックリで。たかが
音楽院の一教師がどれだけの権力を握ってる?と私なんかは思っちゃう。
(つまり音楽が分からないニーマン父と同類ね)でもニーマンには、もう
やっぱりドラムしかないわけで。それを教えたのも鬼ハゲ野郎ときてる。
切っても切れない間柄の二人は、最後の最後でまた対決!するんだけど、
この裏切りが何を齎したか…ここが最高潮興奮度MAX。でもこの作品、
最初から最後までずっと周囲の楽団員が迷惑かけられっぱなしなのね^^;
(緊張感と高揚感と戦慄。映画もテンポは大事です。ふぁっきんてんぽー!)
アドレナリンが放出させるような映画。
予告編からずっと気になっていて、アカデミー賞をたくさん授賞したと聞いたので、観に行きました。
この映画、一言で言うとヤバイ。自分は音楽には全く興味がなかったのですが、すごかったですね~w
あのドラムさばき!見たこともない速さでした!
物語は以下の通り(細かい部分は省略。)
主人公ニーマンは、偉大な音楽家になる為、日々、ドラムの練習していた。
そんな時、鬼教官のテレンス・フレッチャーが現れる。ニーマンのドラムをダメ出しされ、フレッチャーがニーマンに自分が指揮するバンドに招待されるが、大声でめちゃくちゃ怒鳴られ、暴力に耐えながら指導を受け続ける。
そこでニーマンは、偉大な音楽家になる為、付き合ってた彼女と別れ、必死でドラムの練習を受け、やがて鬼指導者フレッチャーから認められ、主奏者になれると思いきや、ライバルに奪われてしまう。
そして、ニーマンはフレッチャーに認めてもらおうと会場へ向かうのだが、乗っていたバスがパンクし、仕方なくレンタカーに乗り、急いで会場へ向かい、到着するが、ドラムのステッキを忘れてしまう。フレッチャーをなんとか説得し、10分で戻ると言い、ステッキを忘れたレンタカー屋へ。そして帰り道に悲劇が起こる。
まさかの交通事故!Σ(゜Д゜)
あれにはビクッとなりました!
しかし、ニーマンは諦めず、血だらけのまま這い上がり、徒歩で会場へ到着。
だが、フレッチャーはニーマンの姿を見て呆然…。ニーマンを即辞退させる。ニーマンは今までのうっぷんを晴らすかのように暴言を吐き、追い出されてしまう。
そして、夏…フレッチャーと再会したニーマンは、フレッチャーから学校を辞めさせられたと知る。それで新たなバンドのドラムを招待されたニーマンはドラムをすることを決意する。
そして、いざ!本番という時にフレッチャーから「俺をハメたな。俺を甘くみるな」と言い、急に曲を変えてしまう。突然の変更に戸惑うニーマン。そして知らない曲が流れ、うまく演奏することができないニーマン。
ステージの裏で待っていた父親とハグをしたあと、ニーマンは再びステージへ戻り、いきなり、ドラムを演奏をし始める。突然の行動に困惑するフレッチャー。構わず激しくドラムを叩くニーマン。師匠と弟子の激しい攻防を繰り広げ、最終的にはドラムのフィニッシュで幕を閉じました。
おおざっぱで説明しましたが、この映画は本当に激しい。役者が素晴らしかったですね~あのリアルなドラムの叩くシーンや、師匠の激しいスパルタ教育がやばかったです!(>_<)
観て良かったです!(^o^)
長文失礼しましたm(__)m
圧巻の対決。
思わず息を飲みながら画面に釘付けになった107分であった。
名門音楽学校に入学した主人公の青年ドラマーを待ち受けていたのは鬼教官、フレッチャーによる容赦ないスパルタ教育。
本作を鑑賞中、中盤ごろまでは「ブラックスワン」あたりを彷彿とさせる心理スリラーのような印象を受けていたが、それ以降は映画はガラリと様相を変える。
特に終盤における最大の目玉、演奏シーンの演出はもはやアクション映画のそれである。
「ボーン」シリーズのようなめまぐるしいカット割、息をつかせぬテンポ、フレッチャーとの駆け引き等、これは音楽映画の皮を被った格闘アクションだと個人的に感じた。
ラストの最高のセッションを演奏し切った後の二人の表情が本作を象徴している。
ラスト、フレッチャーが口を動かしていたように見えたがなんと言っていたのか気になる所。やはり「Good job」だろうか。
本作は一部、音楽関係者からの批判を受けているそうだが、この映画にそこまでの音楽的リアリティを求めるのは野暮である。
なぜなら、リアリティばかりを重視していては本作のカタルシスを味わえないからだ。
JKシモンズは地味な俳優というイメージしかなかったが本作で一躍ブレイクを果たした。本作は彼のキャリアを代表する作品になったと思う。
私個人の話だが本作を観るため、他府県まで出かけて行ったのだが、その甲斐はあった。映画館でなければ本作の魅力を髄まで味わえないだろう。
迷っている方がおられたら是非とも遠出してでも本作を劇場で鑑賞して欲しい。
その価値はある映画だと思う。
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