セッションのレビュー・感想・評価
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狂気を纏った者同士のセッション
4年ほど前に1度動画配信サービスで視聴しましたが、久しぶりに再度視聴しました。
最初見た時も鬼気迫るシーンで圧倒されましたが、再度見てもやはり圧巻ですね。時間は107分と少し短い感もありますが、それにしても鑑賞中はずっと映画に引き込まれるため、いつの間にか映画が終わった、という感覚です。ほとんど息をつく瞬間がないですね、素晴らしいです。
主人公の心折れなさというか、絶対に認められてやるという気持ちは、純粋な気持ちというより、鬱屈した意地とでも言えるもので、自分で自分の視野を狭めていき、どんどんと追い込まれていく。
追い込んでいる張本人の教授は、あくまで彼なりの音楽への真摯さがあるわけですが、指導方法は現代ではどう考えてもハラスメント。指導では人格を否定するような発言をし、その他の場面では甘い言葉を使う、というあのコミュニケーションの取り方はDV男の手口そのものですね笑。
フェスを主人公に復讐するための場として利用する教授の意地の悪さも異常ですが、その場で反逆する主人公も異常ですね。教授の思い描く育成像とは違ったのでしょうが、主人公をそう成長させたのも教授そのものです。また主人公があの場でステージに戻れたのは、チャーリー・パーカーの話もあったからだと思いますが、2人とも似たもの同士なんですよね。
ジャズに魅せられた2人の狂気がセッションする様は、ジャズという音楽そのものが持つ心や魂をセッションさせるという行為に見えました。
主人公は次のチャーリー・パーカーになれたのでしょうか。
狂気の鬼指導と音楽にかける執念、その中にあるものは…
ジャズといえば心地よい音楽のはず。なのですが、その対極にあるような狂気のスパルタ教師。そのギャップにひかれてしまいます。映像も美しいです。でもそこに飛び込んでくるのは、ちょっとテンポが違うだけで怒号や罵詈雑言を浴びせ、椅子を投げるわ、平手打ちするわでめちゃくちゃな鬼指導者、フレッチャーです。その怪演をする俳優のJ・K・シモンズに引き込まれます。
鬼指導に答えるべく、血のにじむ努力をするのが主人公の音楽院に通うアンドリューです。アンドリューと指導者のフレッチャーは対立する関係になりますが、二人とも狂気の執念でジャズ音楽を追及していて、上を目指すには「厳しさ」は必要なのだなと考えたりもしました。ただ、映画の内容を現実でやったら問題にはなるので、執念、厳しさだけを見てます。
物語の中に入った視点で見ると、鬼指導に戦慄を覚え、途中いい気分はしません。自分なら、音楽に限らずあんな厳しいのムリ!って思ってしまいます。
しかし最後のほうで、二人ともジャズ音楽を究極までに愛しているのだなと感じ、その展開に「いい終わり方だな」と引き込まれました。
狂気
見てて怖かったです。
認められたくて、めっちゃ練習して、事故っても舞台へ向かって…。
事故で亡くなったって言ってた教え子は、実は自殺でって。指導者の追い詰め方も凄くて、しんどくなりました。それでも食らいつこうとする人が大きくなるんだろうな。
すごいもの観た
なんの前知識もなく観始め、止まらなくなった。
すごいわ〜
よくわからないが、サンダンス賞からのアカデミー賞って多いのかな。CODAみたいに。サンダンスで絶賛されるって。
まさに血が滲む…どころか流れる努力。
ここまでやらないといけないものなのか?
楽しければいいじゃん的な考えは邪道ですかね。
演奏できたらカッコいい。楽しいそう。そんな呑気な思いで音楽やっちゃダメなの?
他のバンドメンバーも、ドン引きせずに食らいついていく。音楽ってそんな世界なのか?
フレッチャー鬼軍曹はめちゃくちゃだけど、緩急の演技が絶妙に上手い。
ころっと騙されるのも無理はない。
街の?ジャズセッションで見せた顔も偽物なんだろうか。
最後の10分くらいは何度でも観たくなるかも。
カメラワークもすごくて。
フレッチャーとアンドリューを行ったり来たりするカメラワークが最高である。
指導者とは、、?
ラストがなければ、さらに胸くそ悪い気分だったと思う。彼は、憧れる天才を探し求めて、沢山の若い芽を摘んでしまったことにはきがつかないだろうな。
上手とか、天才とか、それだけでは指導者になれないと思った。
過酷な環境におかれないと天才が生まれない訳ではないと思いたい。天才じゃないからわからんけど。
主人公のその後はどうなるのか?良き演奏家、指導者になれるのか?気になる。
執念
狂気と狂気の衝突、その先に生まれるもの
当時劇場で見た時も、劇中の狂うほどに音楽を追い求める姿に、なぜか笑いながら鑑賞し、なぜか涙が出た。
改めて見直してみても、やはり同じ感覚を覚えた。
可笑しかったのではない。
主人公たちの必死に生きる様に、
引き込まれ、圧倒されたからだ。
自分の想像や、経験、記憶をはるかに越えたものに出会う時、人は笑うしかないのかもしれない。
あなたは、誰かをどれだけ傷つけても良いから、
最高の瞬間を作り上げたいと思ったことはありますか?
自分の身体が今この瞬間に朽ち果てても良いから、
出せるものを全て出し切るのだと、思ったことはありますか?
言葉で読む限りでは共感できる人もいるかもしれない。
けれど、きっと貴方の想像をはるかに超えたレベルで、
この映画の主人公たちは、命を削り、心を削り、その先にある奇跡の瞬間を見ようとしている。
彼らの狂気と狂気がぶつかった先で生まれる、
これまた常軌を逸した"セッション"を見て、
あなたは涙するかもしれない。
震えるかもしれない。
笑うかもしれない。
私は、その全てを味わった。
今後この映画を見るあなたがどう感じるだろう?
とても楽しみだ。
鍔迫り合いのような二人の芝居
笑顔で観れないいい音楽
あの音楽教師が主人公の道を広げた事も、陰湿な事したのも、過去に鬱病にして人殺してるのも行っていて、一言で悪者って出来ないからちょっと難しくなっちゃいましたね。でも、実際はそういう人ばっかりだからなんかリアルで結構好きだったなー。
まー結局この映画が伝えたかった事はなんなんだろ?そこはよくわからんけど、もっとずば抜けてハッピーエンドがやっぱ観たかったかなーと。こういう音楽映画は特に
べつにジャズの素晴らしさとかセッションの楽しさとかを伝えるのではなく、偉大になりたかったからこの位やらなきゃダメだぞ!みたいな事しか言ってなくて、今時の感じじゃないよねw
そんな事しなくても成れるってもうわかってるから、今観てもちょっとズレてる感はあるかもね。
なーんかもっとにこにこしながら観たかったー!!ってめっちゃ思った作品だった
狂ってる
セッション
ジャズが好きということもあり、なんだか評価が、高かったので期待してみた、、
言わんとしている事は分かるが、残念ながら内容的には中途半端感が酷すぎる、
主人公が架空ということだけでなく、アマデウス的な魅力が伝わってこない
結局 ジャズドラムを使った格闘技的なストーリーにこだわりすぎる、つまり映画的に無駄に盛り上げようとするあまり、ジャズの音楽的な魅力が、メチャメチャで酷すぎる、いかにも鬼教官が厳しくすると言っても、やってる事が音楽知ってる人間からすると酷すぎて、全くしらけてしまった、、デタラメを威張ってもしょうがないし、、ジャズを音楽を対決道具に、使った低俗な映画に成り下がっているとしか思えない、プロットは面白そうだっただけに、全く残念な映画としか思えなかった、、アカデミー賞候補とか信じられない、
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