セッションのレビュー・感想・評価
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ゾクゾクする凄いやつ
しんどい練習練習練習練習練習、、
狂っていく主人公と鬼すぎるJKシモンズ
最後のステージシーンは
指揮とドラムを通して蹴落とし、殴り合うような展開、、いや、お互いのその才能にゾクゾクしあっている展開
セリフがないのに2人のセリフが
指揮とドラムに乗って聞こえてくる感覚
何を見せられてるの今、、
その演出と演技ゾクゾクしました。
すごい映画を観ちゃった、、と放心状態でした。
ハマらない人には相当しんどい映画だと思います。
タイトルなし
厳しい熱血教師と生徒の感動ストーリーかと思いきや、憎しみ、怒りが双方渦巻き、生徒はそれによって成長し、ラストは教師は認めた表情、生徒は認められ嬉しい表情で一気に終わる。感動はなかったな。
熱い!アツい!圧い!
いやぁーすごい。音楽のジャズの人間の熱と圧がすごい勢いでせめたててくるわーあんな勢いで攻め立てられたら、守るもんなんかなくなって、最後に残ったもんでどうするか、逃げたっていいのに、あのラストはいろいろ考えさせられた。ハッピーエンドかどうかは人それぞれやろうけど、その時々の自分の心境で感じるものが変わりそうやな。また観ようと思いました!
胃がきゅーきゅーする映画
久しぶりに手に汗握るというか、緊張しっぱなしで見られた映画でした。
序盤、中盤からの最後の展開がもう素晴らしすぎます。
テーマを一つにとことん絞っているところがシンプルで面白い。全く飽きる事なく見られました。
結構見る方にも体力のいる映画とも感じました。
こんな形の極上なエンターテイメントがあったなんてと、ただただ称賛でした。
JKシモンズ
それまでJKシモンズというとスパイダーマンのハゲだったのがセッションのハゲになった作品
星五つ、それはもちろんJKシモンズだけに捧げる星
映画館の薄闇の中、思わずニヤニヤしちゃったんですがこれはコメディだったんスかね
どこぞの爆音だか極音だかの上映でよくやってる気がするんですか、そんな特集上映に足繁く通っちゃう映画通にぴったりな傑作なんじゃないスかね
まるで家畜に鞭を使うように芸を仕込む……という趣旨の原題。このまま邦題にできないのは理解できますが。
超絶なシゴキ主義によって、一人の芸術家を誕生させるストーリーです。
ジャズの世界において、あるいは他の音楽において、このような激しい鍛練の場があったのだとは知りませんでしたが、「本物の」芸術家を目指すなら、あるいはスポーツでも何でも、天下第一を志すモチベーションの高い人間に対して超シゴキ主義で臨むことは許されうるのだと主張する、説得力の高い映画でした。
もちろん、超シゴキ主義では、本物の精鋭はごくわずかしか誕生させることができません。
その反対側には死屍累々の敗北者の山が生まれます。
だから、通常の民主主義の世界では決して認められないのだな、と哲学したのでした。
現代の教育の主流=褒めて育てる方法とは、「一定程度、質が高く、粒揃いの人材を大量に生産するためのノウハウ」なのです。
だから、その対極にある、本物の精鋭を育てるやり方として提示された手法について、自分の中ですら賛否両論ですが、これもアリかなと考えさせられました。
さて映画ですが、俳優が演奏するジャズの質が高いのなんの。驚きました。
この高い品質を得るために、どれだけの練習、どれほどの汗と血を流したのだろうと思いながら聞き入りました。
本物の映画を作るために本物の鍛練を経た(としか思えない)映画。
ひとつの狂気でありますね。
現代の男らしさ
音楽院に通うジャズドラマーを目指す主人公が、パワハラハゲ頭教師に出会っておかしくなっていく話。
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芸術とか天才とはみたいなことはよく分からないけど、私はこの映画、パッとしない草食系文化系男子がゴリゴリの男(教師)と女性的な男(お父さん)の間で自分なりの男らしさを手にする話だと思った。
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最近トレンド的に女性の権利やら強い女性の話が多いと思うんだけど、その中の男性キャラって教師とお父さん2人のようなキャラ2パターンにわかれると思う。
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力や権力で押しつぶしてくる教師みたいなキャラクターは、大体女性の敵、悪者として出てくるよね。味方についてくる人はどんなキャラかっていうと、お父さんのような中性的なほぼ女性化したなんでも受け入れてくれる男性。
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でも男性からしたらそんなの全員弱々しくいろって言うのかよ、女尊男卑ってなるよね(笑)だからこの映画、そんな時代だからこそあえて男らしさを肯定して1つのアンサーを出してるのかなって思った。
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男らしさって言っても昔のような強さと権力、金を誇示するものじゃなくて、自分の能力、技術、やるべき事と向き合ってそれを追求して1人で戦うこと。
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だから最後主人公は、優しく受け止めてくれるお父さんから離れて1人で戦いに行く。演奏シーンは完全に映し方が戦いだったもんね。
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あの先生の役ストレス発散になって楽しそうだよね!.
チャゼル監督の出世作にして、現時点最高傑作
🚨ネタバレ全開の上に長いです🚨
『ラ・ラ・ランド』にてアカデミー賞歴代最多ノミネートを獲得したデイミアン・チャゼル監督の出世作は、桁違いの熱量とカタルシスを浴びせられる大傑作でした!私的オールタイムベストです!!
「偉大なジャズドラマーの一人」になることを夢見て疑わない音大生の主人公ニーマンと、J・K・シモンズ演じる鬼教師フレッチャーの狂気に満ちたレッスンを描いた本作。
まずはやはり、フレッチャーのこの世のものとは思えない教育法が凄まじい!サム・ライミ版『スパイダーマン』シリーズにて、ある種悪役とも言える新聞社社長を演じた彼の、憎みきれない部分を捨て、鬼畜さを最大限増幅したようなキャラクターは、これ以上ないほどの適役でオスカー受賞も当然でしょう。
初めはニーマンに優しく接し、家族の話題で緊張を解してあげたフレッチャーですが、そこで得た情報を基に容赦無くニーマンの人格攻撃を始めるシーンは、彼の卑劣さが際立つ名場面でした。
一方のニーマンも誠実に音楽を追求しているようには見えず、「自分の承認欲求を満たすための道具」としてドラムを利用している節さえあります。
「現地では花形スポーツであり、スクールカーストの最上位に位置する」アメフト部に所属するものの、大学下部リーグでの活躍に満足している従兄弟をニーマンが心底馬鹿するのも、彼が「ジャズこそ至高であり、それを追求する俺は、お前らには理解できない世界に到達できる」と盲信しているからだと思われます。
このように肥大化した承認欲求を抱えた彼が、挫折を経て夢へのチャンスを再び手にするものの、そこでもフレッチャーの復讐に遭い、父親の元に敗走する姿は痛々しいことこの上ない。しかし、この後の展開によるカタルシスがとんでもなかった!!
どんな時も無償の愛を与えて受け入れてくれる父親の元を離れ、自身から二度も音楽を奪ったフレッチャーと改めて対峙し、全身全霊をかけた演奏によって彼を圧倒するニーマン!
ここでの、音楽ホールの向こうから呆然と見つめることしかできない父親の目線から、ニーマンが完全に「凡人には到達できない、向こう側の世界」に行ってしまったことがわかります。
そして遂には、フレッチャーに自身の存在を認めさせ、彼が忌み嫌っていた「Good Job」という言葉を言わせてみせたニーマンが演奏を終えたところで、そのままエンドロールに向かいます。
この切れ味と心地よい余韻に、私は完全にノックアウトされてしまいました。
OPとEDがどちらも「ドラムを高速で叩くニーマンと彼を導くフレッチャー」というシーンで構成された円環構造や、映画館や親戚の集まりにおける所作によって父親の凡人っぷりを端的に説明する手際の良さなど、優れた部分を挙げるとキリがありません。
未だに何者でもなく自力では将来も見通せない私にとって、本作は見返すたびに心のギアを入れ直してくれる大切な作品になりました。
やられたらやり返す!ジャズの有無を言わさぬ暗黒面を見た様な作品です。
前から観たかった作品なので千葉の「ユナイテッド・シネマ テラスモール松戸」でやってるのを知り、観賞しました。
観賞料金1,100円だったのもラッキー♪
で、感想はと言うと、凄い作品。
もっとハッピーエンドかな?と思っていたら、ドロッドロの暗黒面を繰り広げる、ジャズ版「仁義なき戦い」って言った所か?w
面白いと言えばめっちゃ面白いですが、いや~ドス黒い面白さに魅入られましたw
名門音楽学校に入ったアンドリューがスパルタ講師のフレッチャーに見込まれてから、狂気のドラマー地獄に身を投じていくと言う感じw
でも、誇張な表現でもなく、中盤辺りからは物凄い血で血を洗うぐらいの闘争になっていく。
名門音楽学校に入って見込まれたアンドリューは落ちたくないプライドが狂気に変わっていくがフレッチャーの傲慢さが乗り移ったかの様になっていくんですが、成り上がる為、一流のドラマーになる為には手の皮を擦りむけるとかもあるかと思うんですが、もの凄いんですよね。
大好きなジャズ漫画の「BLUE GIANT」の描写とはえらい違いやw
アンドリューの狂気の引き金となるフレッチャーはスパルタどころの騒ぎではないくらいに厳しい。
今なら確実にアカハラ(アカデミー・ハラスメント)問題。実際にクビになってるから、アカハラなんだけど、ここまでの軍隊的な授業は確実に問題になりますわな。
シェイファー音楽院を退学したアンドリューと同じく同じくやり過ぎた指導でクビになったフレッチャーが偶然に出会い、フレッチャーがアンドリューに"俺のバンドにドラマーとして参加してくれないか?"と言われ、"二人が再びジャズの世界で共演していくんだな。ジャズは偉大で優しいなぁ。めでたしめでたし♪"と思っていたら、とんでもないどんでん返し。
ステージで"密告したのはお前だな?"と告げ、アンドリューに復讐を果たすフレッチャーはアンドリューに言ってない曲でスタートし、赤っ恥をかかす。
こっぴどくやられたアンドリューはステージを降り、父親の待つステージ袖に帰るところで"音楽と言う世界は非情な世界だなぁ…"と思いきや、再びドラムの前に座ったアンドリューは曲目と違う曲を叩き始めて、強引に自身が得意な曲「キャラバン」をやり始める。
やられたらやり返すを体現する情け無用のタイマン勝負にスッゲーと思っても"あぁ多分バッドエンドだろうなぁ"と思っていたら、アンドリューの狂気の暴走と超絶テクが炸裂。フレッチャーも認めざるえない程の演奏の果てに魂の「セッション」に昇華していくと言ったところでしょうか?
…まぁ一緒に演奏しているメンバーはたまったもんではありませんがw
面白いかと言えば面白いけど、ジャズの暗黒面をまざまざと見せつけられた感じで結構疲れたw
でも、すんごいモノを観た感じでナタリー・ポートマンの「ブラック・スワン」を思い出しました。
ラスト15分のステージ上での2人のやり取りとアンドリューのドラムは圧巻の一言に尽きますね。
劇場で観て良かった。これは映画館で観るべき作品ですね。もしくは音響設備の良いオーディオ設備で見た方がマル。
とにかく、フレッチャーを演じるJ・K・シモンズは怖くて迫力があって凄いけど、アンドリュー役のマイルズ・テラーが全然負けてないんですよね。
「セッション」以降あんまり作品に恵まれてない感じがしますが、今年の年末に公開される「トップガン」の続編「トップガン マーヴェリック」に出演するので楽しみ。
フレッチャーの一流を育てる為に妥協したくないと言う気持ちと姿勢は正直な話し、解らなくは無いんですよね。
「学校に入る事を軽く考えて、一流になろうなんざ甘いよ」と言うのは教えていた身からすると少なからずある訳で、ただ学校も商売なので、その辺りのさじ加減が難しかったりするんですよね。
「名選手が名コーチになれるかは別」なんて言葉がありますが、教える側と教えられる側の温度差はいつの時代も教育関係には頭の痛い問題であります。
かと、言って人権を貶めてやるのはやっぱり別な訳で、フレッチャーのやり方はまぁしっぺ返しを食らいますわなw
ジャズが好きと言うのもありますが、こういった作品は大好きで、感動したと言うよりかはグッタリするぐらいに疲れた感じで魂と頭を揺さぶられた様な作品ですが、観る側にもタイマン勝負を挑む様な作品は稀有だし好きw
まさしく映画を体感したって感じです。
もう、今から6年も前の作品で劇場での観賞を諦めてたから劇場観賞が出来てラッキー♪。
まだ未観の方はタイミングが合えば是非劇場で♪
そんな2人はスーパーコンボ
偉大な音楽家になりたいニーマンは、フレッチャーのバンドにスカウトされる。しかし、天才を生み出すことに取りつかれたフレッチャーによる狂気のレッスンによりニーマンは次第に追い詰められていく…。
ニーマンが大会やらで演奏する時、毎回失敗しないでとドキドキしながら見てしまうほど、フレッチャーの鬼畜教師ぶりは凄まじかった。とんでもないスポ根映画で自分なら秒で退学するなと思った。
特に最後のコンサートで曲をすり替えた時とんでもねぇ奴だなと思った。あれは単純な意地悪か、それともニーマンに期待してか?多分前者だろうな、クビにさせられたから。まあ、どっちでもえげつないけどね…
ニーマンに対し、偉大な音楽家になりたいという思いから頑張ってて偉いなぁとか思ってたけど、いとことの食事会あたりからあれっ…と思い始めて、最後の狂気のコンサートでのフレッチャーに向かって見せた「どうだった?」と問いかけるような表情で確信に変わった。
ニーマン自身、狂気の承認欲求に取り憑かれているんだなと思った。
それに対し、口が隠されていたが、フレッチャーはニーマンに、グッジョブと言ったのかな。きっとそうだよね。
嫌いな言葉って言ってたのにそれを言わせたといことで、天才として認めてもらえたのかな。
今後、ニーマンは褒めてもらいたくてどんな理不尽にも耐えていくだろうし、フレッチャーは目標であった天才を生み出すことに成功し、さらなる才能を引き出すことに躍起になるのかな。
この2人だからこそ互いの目標を達成できた、正にスーパーコンボだ笑。
不器用
・公開時に観て2度目なのでおよそ6年ぶりに映画館でやってたので観た。あれだけ演奏シーンがあって交通事故の所の印象がものすごく強くて、ドラムをしてる時の罵声とほぼ同じくらい。
・練習の際に、手の血を氷水でアイシング?していたけども、あれは実際にもそういうのをしてるのかなと思った。
・ニーマンの痛々しさがすごく感じられた。前回見た時はまだ29歳だったこともあってか、何者かになりたい、大物になりたい。そんな気持ちに共感していた気がする。だから、血だらけの手で演奏するのも当たり前だくらいに思って見てたような気がする。今回見てみて思ったのは、もっと厳しいパワハラで教えてたと思ったらあんまりそういう風に見えず、あれぐらいの事で諦めるなら仕方ないように見えてきて先輩ドラムが医大へ行ったのも良かったんじゃないかなとか思った。
・トランペットのシェーンは名前だけの登場だったけど、なんとも言えない気持ちになった。精神を病むくらいの努力というのか追い込みを科してようやく良い演奏といわれるとなると、楽しみで演奏はもはやできないだろうし、とはいえトランペットは人生だから捨てられないしと思い込んでしまうのを、果たして救うことが他人に出来るだろうかと悩ましい。なんというか、命を救う事はできたかもしれないけど、その先の葛藤は死ぬまで続くことになったんじゃないか、と。すがる物がひとつだけの人間の宿命というのか全てをひとつのものにかけた人間の負の側面がキツかった。
・ニーマンのラストの演奏が良かった。いわば教授に反撃を喰らわせているけど、全て教授の手の中感が否めなくて反撃としては物足りなく感じつつも、ニーマンが大きな飛躍をした感じが良かった。とはいえ、ニーマンの性格や環境だとあの演奏の後も苦しそうだけど。
・教授にしごかれまくって成功した人はいいけど、カンフル剤として使われた人たちとかの方が悲惨だと思った。トロンボーンだったかの間違ってなかった人は気が弱そうなのにあの後、どうなったんだろう。
・
魂が震える!熱いセッション!
鬼指導者のもと、若きドラマーが
追い詰めれながらも、
才能を開花させていく!
最後の2人のセッションは、
一瞬も気を許せない!
最高の演奏が生まれた瞬間、
認め合う二人!
これぞ、魂のセッション!
オチが好き
オチで主人公が選手生命断たれるかと思いきや、最後のカメラワークで可能性を感じる瞬間が良かった。
お互いの未来を閉ざし合ったのに、ラストは分かり合えた気がする。
別れた彼女との電話のシーンも、すべてハッピーで終わらせない感じもバランスよかったな。
レンタルでいいけど、地上波でやってたら録画するかな。
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