セッションのレビュー・感想・評価
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至極の107分! 最高の終わり方!!
オスカーの編集賞ですね。無駄無し。終わり方が最高!ラストは普通、喝采と2人のアップでしょう。それがドラムサウンドでブチギリ、この勇気と発想はスゴい。キレキレのシモンズと絶望的なまでの不都合さがラストを引き立てる。
もの凄く気持ちイイ
この映画は、個人的にとても好きな映画だ。
監督作初だという、この作品は素晴らしい。この先どのような映画を撮るのか楽しみな監督の一人となった。
ラスト9分の後、文字通り放心していた。
あまりの気持ち良さに、中毒になりそうな程。いやもう中毒になっているのかも知れない。
それ程パワフルかつ絶頂を感じた9分だった。
ただし、自分は音楽について全く詳しくなく、また演奏がどうだったとか等々、その部分については、素人目線でしか聴けていないし、鑑賞していない。
教師としての、フレッチャーの姿勢には、全く賛同できない。
とは言え、何かの恨みのようなものが、溢れているようで、どこか切ないが・・・。
アンドリューにも、共感できる部分が少ない。ただ、愚直なまでに練習に打ち込む、あのひたむきさには、感銘は覚えた。
他方で、ニコルを一方的に邪魔だと考え、別れてしまう底の浅さには、怒りを覚えた位だ。
普段ならば、登場人物に共感できない部分が多いと、映画として好きにはなれないのだが、悶々としたフラストレーションを溜めに溜めたおかげか、ラストのあのセッシンで、ぶちまけたーカタルシスを感じた。
映画として、このような経験をさせるものは、素晴らしいなと感じた。
また観たい。
今年、自分にとってこの映画は、重要な一本に成った事は間違いない。
卓越した演出の数々
"完璧"から生まれる"美"。必要なのは"努力"と"才能"、そして"狂気"…
映像とサウンドに終始圧倒される作品でした。微かに流れる空気音が、孤独と緊張感を表現しています。それを支えるJ・K・シモンズの演技が素晴らしいとしか言えません。あの表情、声、さらに熱意までも伝わってきました。彼の登場と共に部屋が一気に静まり返り、地獄のレッスンが始まる瞬間がとにかく怖かったです。疑似体験しているような感覚に陥りました。
彼らが心を通わす方法はただ一つ、音楽です。音楽で全てを語り、思いをぶつける。もちろん目には見えません。しかし、本作ではそれを"感じる"ことができました。
この唯一無二の映画体験は、劇場じゃないと味わえませんね。
ビッグバンド版「巨人の星」と思いましたが・・・。
前半までは梶原一騎原作の「巨人の星」のような映画かと思って観ていましたが、途中から大きく転調し、不条理劇の様相を呈し、最後はなんだかよくわからない結末に・・・。しかし、現在のところ、アカデミー賞レースに参加した映画の中で最良の出来なのでした。(「アリスのままで」や「セルマ」は未見です)
ジャズは最初の頃は楽譜の読めない黒人たちが適当に楽器をいじっていたのが、どこかで、即興演奏と結びつき、現在のような演奏形態になっていった、とのことなのですが、そうであるならば、フレッチャーなる音楽教師があれほど、微に入り、細に入り、神経症的に音をチェックする理由が、わかりませんでした。何といっても、ジャズはクラシック音楽とは違い、演奏者の自発性を重んじる音楽です。セロニアス・モンクは、「毎日、同じ場所で同じ演奏をしている人を見るとゾッとする」と云っています。あそこまで、シゴくと、才能のある人間でも萎縮してしまうと思うのですが・・・。
譜面通りに再現するのを身上とするクラシック音楽ならともかく、自発性、演奏中の即興性を重視するジャズにあのようなシゴきは不要であると思います。(勿論、基礎的な演奏能力がないのであれば、シゴかれるのは仕方ありませんが・・・)☆を半分、減らしたのにはそういう理由があったからです。劇中、何度も言及されていたチャーリー・パーカーにしたって、音を飛ばしたり、出だしを間違ったりしているのですから。(サヴォイ・セッションやダイヤル・セッションに多く見受けられます)
尚、この映画の題名を「セッション」としたのはなかなかのアイディアだと思います。
残念なのはこの映画が大々的なロードショーになっていないことです。私は神奈川県在住なのですが、県内で公開されたのは、たったの2館という有様です。今の映画界、どうかしています。
CoolでCrazyでExciting
徐々に徐々に…そしてMAXで終了
最初のパンとかチルトが雑で粗いなーなんて思っていた自分は、所詮素人。それもしっかりとした、意図・伏線だった!と勝手に妄想しちゃってます。
とにかく徐々に熱くさせられて、最後は劇場で拍手喝采!…心の中で─。
熱くなっていく中でも、しっかりと笑いも含まれていて(その感覚は人それぞれだが)、最後までオモロい!と思いながら見ていた気がします。
しかも、登場人物の思いがどこまで本音の台詞を言っているのか分かりづらくなっていて、そこが狙いかどうか分からないけれど、その仕掛けのおかげで見ている側が思い思いの展開を創り出すことができる、とまぁこれも個人的な夢想でしかないのですが…。
予想通りに展開するかと思えば、予想を裏切られ、ちょうどお気に入りの音楽家のコンサートを見に行って、それが素晴らしかったときと同様の感覚で劇場を後にしたのでした~。
ボラボー!
今年1番だと思う作品です!
いろいろな見方をするのはいい事だと思う
しかしあの圧巻の最後のセッション!
まだ興奮覚めやらない!
映画と言う媒体で客を存分に惹きつけ
ることに大成功したのだ。
音大出たツレと一緒に行ったが、音楽的な
事を言えば勿論なんで?もあるそう。
でもこれは映画、全く本物である必要はないし
映画としてよく出来ているのだから満足と
言っていました。
楽器を壊したりって事はなかなかないけど
吹奏楽をやっていた時代にコーチが
物を投げたり、怒りで罵倒するなんて事は
結構あったそう、強豪高でした。
彼はその時代を思い出したそうです。
それがいい事とは決して言いません。
しかし…
恐るべしJKシモンズ鬼師
恐るべし若干29才の監督
やられました…最高
追記:こんなに評価が高くて観たい人が多いのに上映館が僅か15館とか少な過ぎる。やってない県とかもあるし、いくらインディーズとは言えマーケティングの甘さ 笑 これは老若男女間違いなくプロパーでも観たいって人多いと思うし、大丈夫ですか?トーホーシネマズさん
タイトルなし(ネタバレ)
サタデナイのイキオイで書いちゃうと「セッション」が斜め上をゆくウンコっぷりだったので、週末見ようと思っている人は注意したほうがいいんだぜ。
(以下ネタバレを含む酷評が続くので注意)
素人の私から見てもアレは「実写版巨人の星」としか受け取れないんだから、多少でも音楽に造詣のある人からしたらアレはコントでしか無いと思うw
勢いのある演奏となんかそれっぽいカメラワークと描写のエグさでなんかすごいものを見ちゃったような錯覚になるけど、ウンコはウンコだからね〜!
先週バードマンのドラムスにずがーーーんとヤラれて「あっ・・・♡」と倒れるままアントニオ・サンチェスのカルテットを聴きにいったのは完全に計算外だったんだけど聴いといてよかった。
ちうことで、ドラムスという楽器の芳醇さを思い知るなら「バードマン」ですよ!奥さん!!
一方で、「スポ根上等!」って言うなら止めないけど、本来そこの配役は母親だろう!というところまでを男性が演じているほどの徹底したホモソーシャルっぷりなので、そこ含めまぁ笑ってください。
あとは、こういう絶えず「代替されるかも」っていう緊張感のある競争環境に置いてガンガン競わせていくっていう「男児の伸ばし方」もあるのかもね。向いている向いていないはあるにして。ッて言うことくらいですかね。ちなみに私は「復讐の瞬間」、声だして笑いましたw
ついでに「バードマン」におけるドラムスについて触れておくと、この作品ではじゃじゃーん的な単なる効果音を超えて、完全に作品の一部として織り込まれているので、まさに見ている側の呼吸が支配される感じ。観ていて自由に呼吸が出来なくて本当に苦しいです。
オケじゃないから作曲賞はやれんというくだらないルールでノミニーすら逃しているんだけど今回のオスカーの中でもピカイチだと思うんだよな〜。
酔った痺れたっていう言葉じゃ物足りない映画の圧に負けてケツが浮いた...
この春のロードショー作品で一番期待していた。期待以上❗️いゃあ、堪...
喰らいつく
鬼軍曹に見せかけて、実は良い先生…そんなありきたりなオチを予想していたのだが、さにあらず。その映画的ハッタリが凄まじく面白い。
先生が、ほんっとに悪いヤツだと思った。
途中、実はイイ奴っぽいセリフが差し込まれているが、それすら全部ウソ。殴るのも大概だけど、ウソで人をコントロールするあたりが、立派なサイコ。
この人、生徒を育てる気もなきゃ、音楽よりも、エゴを優先するどうしようもないヤツ。鬼軍曹のアッパレ教育論の映画では無い。糞野郎の映画。これ、糞野郎に喰らいつき闘う映画なんです。
喰らいつく方も大概な所があって、二人のやり合いは、音楽のためなのか、復讐なのか、段々に分からなくなっていく。
肉を切らせて骨を断つ、じゃなくて、骨を切らせて骨を断つような争い。
最後、互いに捨て身で臨んだセッション。
セッションというよりは果し合い。
殴り合いにも似た音の応酬は、何を生むのか?いや壊すのか?
最後の最後で、音楽は、先生のエゴを打ち砕く。
生徒の恨みも吹き飛ばす。
何もかも、なぎ倒した先にあるもの。
そこには「音」しか残らない。「音」以外、何もいらない。
純粋で、まっさらな瞬間。
そこに痺れた。揺さぶられた。
言葉なんていらない、ものすごいパワーのある映画だと思った。
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追記:
JKシモンズが悪魔的魅力を存分に発揮。あの、ひじ直角な感じに痺れる。
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追記(2015.5.11)
敬愛するレビュアーさんが
「ハゲがクライマックス、コロッと表情を変えるのだが、それも虚か実か、結局分からない。分からないからこそ、キュン、とくる」と書いてて、おっしゃる通りだなあ、と思った。
爽快!
汗も血も飛ぶ「闘い」の映画だった
フレッチャーの徹底的な虐めっぷりににやけてしまった
ひとつだけ残念だったところ・・・
精神的に追い詰められていたとはいえ,フロリダの事故は自業自得じゃない?フレッチャーは何も悪くないし,遅刻が100%悪い(笑)
「プラダを着た悪魔」を思い出した
これを観た日本の教育者が「私のは間違っていない」と勘違いするのか、...
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