セッションのレビュー・感想・評価
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言葉は凶器になり、音楽は武器になる。
トップを獲りたい人間にとって情など必要ない。一流を目指すものにとって妥協など論外だ。例えチームワークが求められる楽団であっても、一人一人のパフォーマンスが完璧でなければトップは獲れない。要は戦いだ。
己と戦い、限界に挑む。これはそんなベタな映画じゃない。敵はあくまでも他者だ。指揮者という他者だ。敵は巧みな言葉で攻撃してくる。時には罵声、時には嫌味、言葉は凶器と化す。どんなに傷つけられようとも、どんなに追い詰められようとも、その相手を打ちのめすほどのパフォーマンスができなければ自分がやられる。勝つには音楽という武器を使って反撃するしかない。これはヒューマンドラマでもなければ、スポ魂ものでもない。トップを目指す者とベスト以上を目指す者とのアイデンティティをかけたアクション映画だ。
主人公の心を切り裂く言葉のナイフが劇中を飛び交う。ドラムという名の銃声が劇場に響き渡る。鋭いナイフと無数の弾丸が観客の感性を蜂の巣にする。何て恐ろしい映画だろうか。何て素晴らしい映画だろうか。見終わってからの興奮が未だに収まらない。監督のデイミアン・チャゼルは若干30歳。ハリウッドにとんでもない新星が現れた。
一生忘れられない映画
これまでの人生で、色々な映画を観てきたけれど、この映画はその中でも、3本の指に入るうちの一つとなった。
何より、この映画の音楽シーンは、どれもこれも素晴らしい。
ジャズライブを聴きにきたような錯覚さえおぼえる。
そしてJKシモンズが演じるの軍曹もどきの指導者フレッチャー、そしてマイルズ・テラー演じるそんな指導者に翻弄される青年アンドリュー、二人の狂気さえ感じる師弟関係に、興奮せざるを得ない。
ストーリー展開も最後の最後まで気が抜けない。
こんなに興奮する映画は今まであったろうか。
参りました
JKシモンズの巨匠感ハンパない。
9時ジャストにスタジオ入りした時の緊張感、腕毛、そして巨匠。
見てるこっちまで疲れてくるまさに血の滲む練習。
舞台上で「告発したのはお前だな」って言われた時には、一緒に心臓止まるかと思った。
グッショブは要らないってのは分かるけど、流石にあれはやりすぎでしょうw
でもアレが天才の領域なのかなとも感じた。最後のアイコンタクトの顔芸も秀逸。
はぁー疲れた。まぁー見てよかった。
時間がまぁあっという間でした。
レビューが高かったので期待してハードル高めで行ったけど、そんなものは楽々越えていった。
かっこいい! 映画館で観てよかった。ラスト、思わず拍手してしまいそ...
かっこいい!
映画館で観てよかった。ラスト、思わず拍手してしまいそうになった。
シモンズ先生の一筋縄ではいかない感じ、やられたー。
再見。
シビれた!
なんでこの作品を撮った監督の次がアレなのか…?やっぱり不思議。
もしかして、「グッジョブ」と言ってはいけないという事を身をもってオチをつけたとか??
「狂う」が「面白い」になる時に「映画」になる
一言「狂っている」。
ある意味「トレインスポッティング」や「ウルフオブウォールストリート」のような狂っている奴が主人公のケースとは似ているが、それとはまた一線を画している。
この映画では「狂気 vs 才能」と銘打っているが、ある意味「狂気 vs 狂気」である。
麻薬ナシでぶっ飛んだ男たちがいるからこそ感情移入でき、こっちまで心がぶっ飛ぶ。
ドラマー版「ブラック・スワン」とも言われてるが、それよりかは狂ってる。
だから女性はあまり共感できないかもしれない。
しかしラスト9分はここまで面白く、ここまで痛快か、と愉快になる。
これが映画。そしてあのエンド。
映画の醍醐味がそこにはある。これを映画と呼ばずして何と呼ぶ?
途中席を立ち上がりそうになるほどのエネルギッシュな映画、是非一見するべし。
麻薬のような映画。 この作品と同時期に公開した「ビリギャル」。こち...
麻薬のような映画。
この作品と同時期に公開した「ビリギャル」。こちらは講師と生徒が真っ直ぐに目標へ向けて頑張っていく作品。見ていて清々しいほどだ。
この作品「セッション」はどうだろうか、講師と生徒が真っ直ぐに目標へ向かう姿には変わりはないが、暴言あり、暴力あり狂気に満ちた教育現場は見ていてゾッとする。しかし、恐ろしいのは見ているうちにこいうのも悪くないのではと思わされてしまうところ。引き込まれた。
見る人は是非ともこの教育現場の麻薬性に負けないでほしい。私はすでに引きも込まれた、あの狂気をまた欲している。
胸くそ悪い
『狂気』という一言で片付けているけど、
アンドリューが日に日に高慢になってライバルを罵る様は見ていて気持ちいいものじゃなかった。
女の子をデートに誘うのもあんなにたどたどしかったのに…
加えてフレッチャーはドがつくクソ教師。
化けの皮が剥がれた瞬間は驚き以上に呆れて開いた口が塞がらなかった。
こいつはステージを本当に自分の私物だと思っている…。
『最後の演奏に乞うご期待!』というような予告で、本当にアンドリューの『才能』が開花した瞬間だったと思うけど、その直前のフレッチャーのクズさが尾を引いてあまり感情移入できなかった。
人間ってこんなに早くドラムを叩けるのか、という感動はもちろんあったけれど、予告のような「師弟関係」や「感動の音楽サクセスストーリー」を期待していくと大きく裏切られる。
それがいい人もいるかもしれないが。
「永遠の一本」とは、まさにコレ!
アカデミー賞の頃から期待していたんだけど、期待どおり...いや、期待以上のデキだったわ。10点満点の「アメリカン・スナイパー」には届かなかったけどな。
カメラ・ワークは荒々しく、短いカットが実に多かった。だがコレがかえってこの作品の凄さを引き立たせたな。
それにしても、あの交通事故のシーン。よくあんなのをクルマの中から撮影したな。
そして、最後のあのシーン。ダマされて一旦引き下がって、戻って逆襲。コレ本当に「してやったり!」だわ。そしてあの演奏(ドラム・ソロ)。コレ本当に映画史に残るわ。
出ました!今年暫定1位!!
ちょー話題作をTOHOシネマズシャンテでようやく鑑賞。
これはぜひ、大画面・大音量の劇場で観て欲しいです。
てか、劇場で観ないと、この映画の良さは半分も分からないかもしれません。
映画が終わったと同時にスタンディング・オーベーションするのを、必死で堪えました!
この映画では、言葉はいつも一方通行。
自分の訴えを叫ぶだけで、交流など生まれない。
しかし、心の底からの演奏で初めてセッションが生まれ、分かち合える!
道徳的ではない正論や、
極限への挑戦、
挫折からの再起などなど、
大好きな要素がてんこ盛り!
邦題「セッション」に対しての異議も聞きますが、
自分は「鞭打ち」のその先まで含んだ日本人的な解釈で、共感がもてました。
毎度毎度、いろんな映画を観る度に「面白い!」って思うけれど、
久々に心からの快作を観れた!
素晴らしすぎる!!!
ぐったり、、、
疲れた。
基本、映画は娯楽だと思っているんだけど、わざわざ観に行ってこんなに疲れるとはw
ん゛〜〜と力が入ってしまうシーンが多くて、終わったらホントぐったりよ。
とことんまでやるよなぁーって感じ。
これはたまたまドラムが題材になってるけど、何でもいいんだと思う。
一つのことを成し遂げる為に、追い込んで、追い込んで、追い込んで、、そんなやり方でしか人は育たないのか??
憎悪は人を強くするけど、もうちょい救いが欲しい!
圧倒される音と映像には圧巻ですが、私はヘタレなんでこれ無理だなw
緊張感がたまらない
ロングランしている映画。
どんなのかと観に行ってしましました。
かなり力の入る映画です。観るのに。
ドラマーを主に持ってきた映画はあったのだろうか?
この点は新鮮な気がしました。
最後は流石に期待どおりでした。
が、主人公がそれ程のドラマーに見えなかったのが減点です。
狂気のラスト15分
ラスト15分のために残りがあると言って良いぐらいの映画でした。映画を観終わったあとで頭の中で反芻したくなる様な映画が好きな方ですが、映画が終わった瞬間に全てを消化できるスッキリ感とラストの狂気に満ちた演奏からのエンドロールには鳥肌が立ちました。DVDが出た際はヘッドホンの大音量で観直そうと思います。
スカウトは一度見た奴を忘れない
あんなにプレッシャーかけられたら、いい演奏なんてできないと思うけど、トップにいく人はそれができるんだろうな。それにしてもあのハゲ頭こわい。スクリーンからにらまれてもこっちが緊張しちゃう。スポーツ根性物語はあるけど、これは音楽根性物語。二人の関係性も一瞬ホンワカするかと思わせながら、最後にまた怒涛の攻め。ニーマンの強い性格は弱っちぃ父親ではなく、作品には登場しない母親譲りなんだろう。
ちょっとしたホラーだね
周りの評価が高いので気になっね観たんだけど、ホラーが苦手な人には勧められないね。
最初から最後まで鬼気迫る雰囲気で、ずっと体に力が入ってしまう。
ただJAZZが好きな人は、そういう所を抜きにすれば楽しい映画だと思う。
やり過ぎ感満載の、犯罪者一歩手前。
ブラスバンドで演奏に参加したことがあるから合奏の緊迫感はわかる。だけどこれいくら何でもやり過ぎ。JKシモンズ演じる鬼教師、元の生徒誘ったのはいいけど、譜面は違うし、自分の事訴えただろ、て言うし、これ会社だと普通にパワハラレベル。胸糞悪かった。主人公もどんどん壊れてって彼女も振るし。。演奏シーンは良かったけど、けど。。って感じ。
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