セッションのレビュー・感想・評価
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宣伝文句に偽りなし、映画史上に残る傑作
感涙が流れました
激しいデジャヴ感にも
もちろんこんな映画は他には有りません
ジャズは好きですが有名どころのアルバムをたまに聴く程度です
楽器は何一つ弾いたこともありません
それでもデジャヴ感に襲われました
誰しもこのような世界を少しは経験したことが有るのではないでしょうか?
厳しい指導や、並外れた高い仕事の要求レベルに次第に視野狭窄に陥るほど追い詰められたことは?
そんな経験は誰にも大なり小なりあるのではないでしょうか?
更なる高い所に行くためにニコルと別れ話を切り出すシーンは胸を切り裂かれます
とても大きく責任ある仕事や、本当にややりたいことを自分のものにしたい
なんとしても勝ち取り、競争に生き残るギリギリのところでもがいているその時には、あの様な今にして思えば馬鹿げた考えが最善の方法だとしか考えられなくなるのです
そして指導する側の立場にいつしか自分がなったとき、フレッチャーのミニ版のようなことをしていなかったかとも
怒るのはエネルギーがいる
熱意がなければ絶対に不可能なのです
フレッチャーほどの指導をしようするならば、自分自身の方が音を上げてしまうと思います
けれでも仕事を高いレベルでやり遂げるため
そして教える相手にそれができると期待できるレベルにあると見込んでいるからこそです
無理だと思っていたならはじめから要求もしない
できるはずだと思っているからこそです
昨今流行りのパワハラ問題がここにあります
度を過ぎては絶対にだめです
しかし、それでチャリーパーカーが生まれるのか?のフレッチャーの言葉もまた正しいのです
この程度でいいや、上出来さ
最も危険な二つの単語グッドジョブ
カフェで売られているジャズのCDのようなもので満足するのか
この言葉は胸にささります
終盤9分のシーンは宣伝文句の通り、伝説となり永遠に映画史上に残って語り継がれるシーンです
本当に高いレベルを目指すひとは、高いレベルの熱意、指導するエネルギーとの戦い
それに勝たなければなりません
そうでなければ、父親の胸に抱かれて泣いて惨めに去るだけです
それは死ぬまでの屈辱でしかありません
とはいえトップ集団に立てるのは一握り
どう努力しても無理なものは無理なこともあります
自分なりのやりつくしたという納得感
これ以上は無理という限界を知らなければ、破滅するしかありません
それは自分にも、指導する側に取っても不幸です
働き方改革も叫ばれる時代です
これくらいでいいや
そんなことも必要です
割り切りって使用目的に必要十分であれば、カフェで売っているジャズのCDで良いのです
しかしトップ集団を目指すのだ
自分にはその実力がある、最高の指導を受ける資格があると自負するならば、自己の熱量と指導する熱量のエネルギーの戦いに勝たなければならないのです
お互いの熱量が等しいと認めたとき、アンドリューとフレッチャーの様に初めて本当の会話を音楽を通してできたような世界があるのでしょう
なあなあの関係ではそんな世界は何年年月をかけても決して来ないと思います
それこそが芸術ならば感動であり、実業の世界であればこれがイノベーションが起こる瞬間なのだとおもいます
フレッチャーのコンサートでの仕返し
あれは仕返しではないと思いたい
アンドリューが一皮剥けるか、突き抜けることが出来るか、最後の賭けだったのだと信じたい
あの笑顔は目指していた芸術が達成され、ひながバードとなり巣から飛び立った歓びの笑顔であると
そしてアンドリューの笑顔もフレッチャーに認められた歓びではなく、自分の翼で飛べた!バードになったのだという自己実現の歓喜の笑顔であると
素晴らしい作品に出会った幸せを噛みしめています
表現者の黒い部分
天才の生まれる 土壌
疲れる映画だったが、ラストは ニーマンがゾーンに入った瞬間で 終わる
天才に近づいただろうか?
父親は その瞬間を目撃でき、幸せである
音楽家などの パフォーマンスに その芸術性が求められるタイプが、疲弊してしまうのも よく理解できた
技術と感性と、神経戦みたいな処がある
煽る、フレッチャー!
ニーマンは バランスの悪い人間である
だからこそ、天才を追い求め 天才になれるかもしれない
恵まれた土壌からは、あんまり 天才は生まれない
神が 幸福な人間ばかりに、恩恵を与えないのが わかる (調和と満足、って駄目なのね)
人間的にみれば 悪魔のようなフレッチャーも、音楽の神からみれば 忠実なしもべなのかもしれない
フレッチャー(J・K・シモンズ)、怪演である
ジャズのパフォーマンスの 緊迫感がよく伝わったし、過去の天才達の 案外、不幸な人生を
想ったりした
とてもいい
部活でドラムをやっていて講師の先生にお勧めされてAmazonプライムで拝見しました。私いじめとかキツイ言葉とか見ているだけでもすごく苦手なので最初は見ていてすごく辛かったです。でも後半の2人の言葉を使わない認め合いのような場面がとても感動しました。私も部活で辛い時がありますがこの映画を見てるとちっぽけな悩みだななんて思いました。口は悪いけどあの先生の言葉にはたまに納得させられる場面がありました!でも音楽未経験の方はあまり面白くないかもしれません。全体的にリアリティがあるのですこし見ていて苦しいところがあります
音楽好きなら興奮する作品
部活に励んでいた中学時代を思い出しながら見ていました。
あんな厳しいものではなかったですが。笑
フレッチャーの指導は行き過ぎていて恐ろしかったです。笑
ニーマンがドラムで自分を表現した最後のシーンは圧巻でした。
天才と狂気は紙一重なのかも?
レンタルDVDで鑑賞(字幕)。
妥協無しの「究極」を追い求める音楽教師と、それに必死で食らいつこうとするドラマーを目指す学生との壮絶な戦いに息を呑みました。重厚な心理戦に目を見張りっぱなしでした。
J・K・シモンズ演じるフレッチャーの鬼気迫る演技は本当に怖かったです。平気で罵声を浴びせ、相手の身内を罵ることもなんのその。椅子だって放り投げちゃう。指導者として行き過ぎた行為の数々でしたが、「既定の概念をぶち破らなければ天才は生まれない」と云う自らの理念を実践するための過激なレッスンにただただ圧倒されました。しかし、鬼かあんたは…
茫漠とした壮大な夢を抱いているマイルズ・テラーの変貌も凄まじい限りでした。徹底的な屈辱を与えられ、フレッチャーを見返そうと血の滲むような練習を積み上げ、実力とそれに裏打ちされたプライドを磨き上げましたが、増長したことで惨憺たる結果に。若さ故の迷路に入る姿は青春だなぁ…
観念を叩き壊そうとする勢いに頭がクラクラしました。天才と狂気は紙一重なのかもしれないなぁ、と…。人間の持つポテンシャルを限界突破した先に、ふたりの和解がありそうな気がしました。究極的な師匠と弟子の関係のように思えました。
クライマックスの演奏シーンに惹き込まれました。お互いを喰い合った末に、弟子が辿り着いた境地に歓喜の表情を浮かべたフレッチャーの「やったった感」がすごい…(笑)。
本作の大成功で一流監督の仲間入りを果たしたデイミアン・チャゼル監督の手腕とストーリーテリングがお見事。自身の体験を反映させた規格外な物語が素晴らしいの一言です。「ラ・ラ・ランド」も秀逸でしたが、個人的には本作の方が好きです。初監督作ならではのパッションが感じられました。
※修正(2024/06/18)
ちょ、まてよ
音楽には疎いが…
個人的にすごく好き
アンドリューの認めてもらいたい(1番になりたい?)という気持ちと、負けず嫌いさがものすごく、途中で少し恐怖を覚えました。
最後の公演でのフレッチャーとアンドリューの掛け合い、心理戦のようにも感じたが、音楽で会話をしてる空気感から、フレッチャーはアンドリューを認めており、フレッチャーがいつかに話していた"バード"とはアンドリューに対して期待していたからなのかな、と思った。
騙し騙されから最後ひとつになる瞬間はたまりませんでした。
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