ANNIE アニー : 特集
「レミゼ」のように“誰でも知っていて”、「アナ雪」のように“誰でも楽しめる”!
女性映画ファンの新年は、本作を見て“笑顔でスタート”しよう!!
トニー賞7部門受賞の傑作ミュージカルが、再び映画となって観客を魅了する──第72回ゴールデングローブ賞にも主演女優賞(コメディ/ミュージカル部門)と主題歌賞でノミネートされている「ANNIE アニー」が、2015年1月24日に日本公開。大人の映画ファン、特に女性は、誰もが知っていて、誰もが楽しめる映画とともに、新たなる1年をスタートさせてみてはいかが?
■「レミゼ」「アナ雪」に続く──“誰でも楽しめる”映画はコレ!
全ての女性を“笑顔”にする正月超大作
どんなに辛くても、自分を決して見失わず、明日の希望を信じていればきっと幸せになれる──2012年の「レ・ミゼラブル」、14年の「アナと雪の女王」に続いて、見る者の心に希望の種を植え付けてくれるミュージカル映画の最新作が登場した。それは、トニー賞7部門受賞の大ヒット・ブロードウェイ・ミュージカルの映画化「ANNIE アニー」。77年に初演され、日本にも78年に上陸。86年以降は毎年上演されるほどの大人気作で、ジョン・ヒューストン監督&アルバート・フィニー主演による82年の映画版「アニー」も、ミュージカル映画の傑作として必ず挙がるほどだ。
そんな、時代も世代も国境さえも超えて愛され続ける不朽の名作が、舞台を現代のニューヨークに置き換えて再び映画化された。孤児のアニーを引き取る大富豪スタックスは、モバイル会社で財を成したIT長者で、ニューヨーク市長選の候補。マンハッタンの高層ビル群を見下ろすヘリの空撮や、クライマックスでツイッターが大活躍するなど、現代的なドラマアレンジが秀逸だ。もちろん、見る者を幸せにする「アニー」本来のテーマ性も健在。どんな境遇にあっても明るくひたむきに生きるアニーが、周りの大人たちの心を徐々に温かくしていく姿に、客席のこちら側も優しい気持ちに包まれていくのは間違いない。
ウィル・スミス&ショーン・“ジェイ・Z”・カーターによるプロデュースと、史上最年少のオスカーノミネート経験者クワベンジャネ・ウォレス、オスカー俳優ジェイミー・フォックス、ミュージカル初挑戦のキャメロン・ディアスら実力派キャストが繰り広げる、愛と希望に満ちたハートフル・ミュージカル大作。「Tomorrow」「Maybe」ほかおなじみの楽曲と愛らしいアニーの姿が、幕を開けたばかりの15年に輝きをもたらす。映画ファン、なかでも女性ファンにこそおすすめしたい、あなたを笑顔にする注目作なのだ。
■あなたの新しい年は、“笑顔”で心機一転!
「ANNIE」と一緒に“前向きな気持ち”でスタートしよう!
それでは、今回の「ANNIE アニー」は一体どんな物語なのか。そのストーリーを少し予習しておこう。
舞台は現代の米・ニューヨーク、マンハッタン。4歳で両親に捨てられ、元歌手・ハニガン(ディアス)が補助金目当てで営む施設に引き取られた少女アニー(ウォレス)。横暴なハニガンの意地悪に、同じ境遇の4人の少女たちと耐えながら暮らす彼女は、10歳になった現在も両親が迎えに来てくれると信じていて、毎週金曜日、かつて自分が置き去りにされたレストランの前に通い続けていた。
そんなある日、アニーは自動車にひかれそうになったところをある男性に助けられる。彼はウィル・スタックス(フォックス)。モバイル会社の経営者で、ニューヨーク市長選に立候補中のIT長者。潔癖症で仕事人間、子ども嫌いのスタックスだったが、アニーを助けたことで選挙の支持率が急上昇した事実を無視するわけにいかなかった。選挙スタッフからの強いすすめもあり、彼はアニーを引き取って一緒に暮らし始めることに……。
見どころはやはり、最初はぎこちなかったアニーとスタックスの関係が、徐々に本当の父娘であるかのような絆で結ばれていく過程だ。ユーモアと温かさが歌とともにつづられていき、見る者をほっこりとさせながら、前向きな気持ちへと変えていく。
■アカデミー賞キャスト、おなじみの楽曲、そして切ない女心も!
だから、大人の女性も満足できる!
アカデミー賞キャストにヒット作を生み出し続ける敏腕製作陣、キャラクターが歌う楽曲も魅力的なら、それぞれが明かす切ない心情までが描かれる──「ANNIE アニー」は、目の肥えた大人の映画ファン、それも女性が満足して笑顔になれる映画なのだ。
実力派俳優陣とヒット作ならお手のものの製作陣という豪華チームだから、「作品力」は安心。「ハッシュパピー バスタブ島の少女」で、アカデミー賞主演女優賞最年少ノミニーとなった天才少女クワベンジャネ・ウォレスと、「Ray レイ」のオスカー俳優ジェイミー・フォックスが、息ぴったりの名演と名ボーカルを披露。さらに製作陣には、「ベスト・キッド」ほかプロデュース業でも大活躍のウィル・スミス、俳優でもあるグラミー賞ラッパーのジェイ・Zが名を連ねているのだ。
おなじみの名曲「Tomorrow」「Maybe」「It's the Hard Knock Life」が、現代のニューヨークの物語に相応しい、ビートの利いたアレンジで登場し、鮮烈な印象で見る者の心を躍らせる。また、「ANNIE アニー」の世界観をさらに発展させる試みとして、新曲が3曲も披露。アニーのソロ曲「Opportunity」、スタックスとアニーが歌う「The City's Yours」は、ひたむきに生きるふたりの心情にあふれる楽曲。そして「Who Am I?」は、スタックス、ミス・ハニガン、アニーによるナンバー。映画でしか聞けない名曲に注目だ。
アニーの意地悪な里親役、ミス・ハニガンからも目が離せない。「20年前に有名シンガーになり損なった」という新設定が設けられた彼女を演じるのは、キャメロン・ディアス。名コメディエンヌとしても知られる彼女が本作でミュージカルに初挑戦し、新境地を開拓している。さらに出色なのは、“意地悪な女”にしか見えなかったハニガンが、実はうまくいかない人生によってひねくれてしまっただけの“善人”であり、切ない複雑な女心が体現されていること。日々を懸命に生きる大人の女性が、大きく共感できるポイントなのだ。