エクソダス 神と王のレビュー・感想・評価
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見て損はなし!さすがリドリースコット!だけど
評判よくないので期待せずに行ったらぜんぜん良かった。バンクーバーの何とかとかジョーカーなんとかとかいう日本映画見てるくらいなら全然素晴らしい。
リドリースコットのエジプトはやはり魅惑の惑星みたいで満足。ディザスターのてんこもりとチェイス通じて人が虫けらのように死んでいく。
確かに血湧くような話じゃないけど、これはディザスターと反転する奇跡を見に行ってるのだから問題ない。
しかし、もう見慣れたのかな、客が少なかった。
踏み込まない良さ
普通の映画館で観ましたが、IMAX3Dとかアトモスとかで観るのがよろしいでしょうねぇ♪ 説明や心情吐露がアッサリで個人解釈の隙間が残っているのは好みでした。善悪をはっきりさせないのは流行りなんでしょうなぁ。
スケールに圧倒
予告からずっと気になっていた
エクソダスを鑑賞してきました。
まず、何と言ってもスケールがすごいです
3Dで観たのですが素晴らしかったです
奥行も壮大なもので観ていて引き込まれます。
内容もしっかりしていてとてもオススメです。
神話が好きな方はいいかも…!?
王から授かった 対の剣
旧約聖書、出エジプト記を題材にした物語。
モーゼやラムセスは人間味豊かに描かれ、重すぎず観やすかったです。次々繰り広げられるスペクタクルに、時を忘れて楽しみました。
3Dで鑑賞、2Dで予告編を観ていましたが、まるで別モノでした。
映像に感動。奥行きの広がり、浮遊感ともに素晴らしかった。戦場の臨場感にも災いの表現にも驚きましたが、王の間での臨場感覚はちょっと忘れがたいです。
盲信することに懐疑的で想像力の豊かな男と、伝統に倣い自分が神だと盲信していく男。兄弟の人間ドラマも見応えがありました。
王から授かった対の剣が、とても効いていると思いました。
頭と心できちんと考えることの先に信仰とか信念とかをそっと、くらいが理想だななどと思うけれど。
モーゼを演じるクリスチャン・ベールは、余裕と安定感でした。
才が凡庸であるからこそ「偉大な王」に突き進む、人間味あふれるラムセスをジョエル・エドガートンが好演でした。
モーゼと対話する神の姿は、意表をついていて良かったです。
"十の災い"と"津波"は凄い。
ワイドショットの使い方、十の災いの演出、ラストの巨大津波の技術は、オスカー取っても不思議じゃないレベル。未だ『グラディエーター』が強烈なのに、そのレベルは同作越え。そう言っても良いかもしれない。
だけど肝心の物語がビックリするほど機能してない。ところどころ『グラディエーター』が見ている最中よぎったけど、あの完成度には及ばないし、娯楽としても中途半端だった…。
話の大きな要を占めてるモーゼとラムセスも描写不足。パライノアックな側面を仄めかす英雄モーゼは興味深いけど、彼が奴隷を解放する大きな過程が分からなすぎる。”神”と思われし少年の存在を否定するために動いたのか?元々抱いてた今の疑問を無くしたかったのか不明だし、一つ一つの大きな行動が欠落のせいで集中できなかった。あと妻子のくだりもあったけど、これも正直上手くいってない。『ワールド・オブ・ライズ』もそうだったけど、入れ方がかなり下手に感じた。脚本段階で気付けなかったのかな?史劇が似合うクリスチャン・ベール(『ニュー・ワールド』も似合ってましたし)は存在感も役の熱意も不満がそんなになかっただけに、尚更もったいない気持ち。
モーゼと争うラムセスも”恐怖”の背景が物足りない。何が彼を恐れさせるのか?”神”の存在か?”死”の恐怖か?心境を語る台詞も表情も見れなかったから曖昧だし、見ていて段々”大きな子供”に見えてくるからイマイチだった。もっと彼の掘り下げを時間かけて描いていけば、人間ラムセスになれたはず。『キング・アーサー』以来だったジョエル・エドガートンのお芝居もそれを最後まで保っているから、こっちも本当勿体なかった…。
とにかく本当に面白い題材を、全然生かし切れなかった。そんな言葉がハマってる映画です。パンフレットの表紙の写真が、それを予兆してる気がします…。
最後にちょっとずれますが、映画観終わって駅向かってるとき、深夜の頭上を大量の(多分)雀が建物の屋根飛んでました…。十の災いが凄かったので、”その予兆!?”と思っちゃいました。色々タイミング良かったです。
結局は復讐心。
聖書はよくしらないけれで、とどのつまり復讐心ではないかと。
慈悲のこころとか、汝を許すとかはなし?
独占欲と虚栄心と残虐性をダイナミックな映像で見せつけられました。
が、これはこれであり、だと思う。こういうえはやはり大画面3Dで観るべきです。これぞ映画。
ただむやみに殺されれ民達には本当にやるせないですが…
物足りない
リドリースコットの大規模な歴史映画なのでド派手&グッとくるのを期待して、IMAXシアターで鑑賞してきました。
公開間もないですが、ガラガラでした。。
前半は派手な戦闘シーンもあり見応えたっぷりでしたが、後半になるにつれ、派手さがあまりなく淡々としていた気がします。最後まで手に汗握るようなシーンはあまりなかったです。元々、私が十戒を知っていたからでしょうか。。
1番期待していたクライマックスの海のシーンも「あれ?」と。。
最後まで、おおおー!っとなるような所はなかったです。
期待が大きすぎました。
稀代なる珍妙ディザスター超大作
自分、正直この映画の基礎知識が全くないまま鑑賞しまして。単純にリドスコの新作だってんで、エジプトが舞台の歴史スペクタクルな超大作なんだろうな、ぐらいの感じで。あと主演のクリスチャン・ベイルの他にもベン・キングズレーやらジョン・タトゥーロやらシガニー・ウィーバーやら豪華俳優が脇を固めてるのでね、まあ期待できるかなと。で、開始初っ端でクリスチャン・ベイルの役名がモーゼと知って、ああ、これ十戒だったんだ、と映画中に元ネタを知ったという。
やあ、それにしても、ビックリしました。ビックリですよね。「なんだか俺はとんでもないもん観ているぞ!」という気分に中盤辺りからずっとさせてくれたもんですから。
まず怒涛のアクション!から始まって「おっ!いいねいいね!この戦シーン!」なんて普通に観てたら段々ファンタジーの領域に入ってきちゃって「え?神様出てくるの?」となり、やがてはオカルト染みた災厄に次ぐ災厄のオンパレードになりだして「は?え?これどういう映画?」という物語がやや不安気味にさせる明後日の方向を突っ走り、「一体どっち方面に転がるの!?」と、まあ珍妙な様相を呈するので、一時たりとも油断が出来ないという。まあ十戒ですからね。原作(原典?)からしてこういうお話なんですけども。
ただね、なんというか、珍妙な展開をハリウッドのハイクオリティなVFX技術で以って徹底的に描いてくれる豪華さというか、鰐の食人、蛙の大群、蠅の大群、辺りなんて凄すぎるでしょ。珍妙な展開を珍妙なまま滅茶苦茶リアルにやってくれるという、この奇妙な満足感。
いやあ、リドスコはやっぱり偉大ですよ。観客を現実から遠く離れた世界へと誘ってくれる、稀代のエンターテイナーですな。そしてクライマックス!件の海のシーンにも当然圧倒されちゃいますからね。お腹いっぱい。
これは映画館でしょう、初体感するなら。是非、この世界に潜りこんでみてください。
壮大なスケールで描かれる、自由を得る戦い。
【賛否両論チェック】
賛:モーゼにまつわる奇跡の数々を、壮大なスケールで実写化していて、まさに圧巻。
否:旧約聖書の話なので、それ自体の好みは分かれそう。殺戮シーンや爬虫類のシーンも多め。
さすがは旧約聖書のストーリーだけあって、その世界観は桁外れです。何十万人もの兵士や奴隷達が繰り広げる物語は、観るだけでも圧倒されてしまいます。そんな中、大切な家族との別れを惜しみながらも、自身の使命のために突き進んでいくモーゼの姿に、感慨深いものがあります。
宗教色がかなり強いので、その辺りの好みは分かれるかと思います。グロシーンも結構ありますが、人々のために奮闘した主人公の勇姿を、是非ご覧になってみて下さい。
知的好奇心が湧く
とても面白く勉強になりました
日本人にはあまり馴染みのない題材だと思いますがとても知的好奇心が刺激されました
今に続くパレスチナ問題の原点なのかな〜と
それにしても3500年前のエジプトはすごかったんだな〜と感心してしまいます
当時のファラオ達が今のエジプトを見たらどう思うのかな?
圧倒的な映像でした。
IMAXの3Dで見たので、音 映像には申し分ないくらい、素晴らしいものでした。
モーゼの人間らしさも出ており、ストーリーの解釈はむずかしいものの、十分に楽しめる内容です。
カナンの地に着くのは、どのくらいたったんだろう。モーゼの白髪から時が経ったのは推測できるんだけど。
最後に本題とは関係ないけど、モーゼの奥さん綺麗だったなぁ。(笑)
災いに抗うのか、災いと共に生きるのか [修正]
リドリー・スコット監督の最新作は、
旧約聖書における『出エジプト記(エクソダス)』の映画化。
自分はいちおう無神論者なので、宗教へ勧誘するつもりとかはサラサラ無いのだが、
鑑賞前には是非とも原典である『出エジプト記』に目を通しておくことをおすすめする。
映画に登場するパート(1~14節と20節あたり)は20数ページしか無いし、
本作の場合はあるていど話の流れを押さえていた方が興味深く鑑賞できると思う。
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だが物語に触れる前に、まず特筆すべきは映像。
古代エジプトの首都や奴隷街などの作り込まれた街並み、
殺伐としながらも雄大な荒野の風景など、隅から隅まで見応えありまくり。
序盤の戦闘シーンもいきなりクライマックス級。
激しく動く人馬をガリガリと捉えるカメラのド迫力!
重量感を感じさせつつもスピーディという素晴らしい出来だ。
圧巻はモーゼが奴隷達を率いてから終幕まで。モーゼの背後いっぱいに拡がる人の群れを
捉えたショットや、ラムセス率いる師団の危険な崖越えにはハッとさせられるし、
なにより有名な海を渡る場面のクライマックスの迫力にはあんぐりと口が開いてしまうほど。
CG全盛のこの時世、まだこんな言葉が頭に浮かぶとは思わなかった。『こんな映像観たことない』と。
巨大な波に呑み込まれる、小さな小さな小さな白い馬。
遂に対峙するモーゼとラムセスのショットの荘厳さ。
海に沈む人々を捉えたシーンのゾッとするほどの深度。
『ローアングルや遠近法の多用』などと書くと陳腐に聞こえるかもだが、
空間の捉え方を心得た人間が撮る事でスクリーンはかくも圧倒的な拡がりを持つものなのか?
もしあなたの近所にIMAX3Dを観られる劇場があるなら本作を見逃す手は無い。本作にはその価値がある。
ただ、原典である程度詳細に描かれている『十の災い』については、他シーンより映像的な面白みはやや薄い。
奇跡として知られる逸話の9割を現実に起こり得る事象として説明して見せた点は面白いのだが、
物語のテンポとしてここだけ駆け足な印象を受けた。あとこの辺り、かなりエグいシーンも多いので注意です。
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物語について。
原典が原典であるだけに大まかな流れや結末は変えられないが、
その中の差異にこそ作り手が描きたかったものがあると考える。
驚いたのはリドリー・スコットの映画で露骨に“神”が
登場する点だが、そこもやはりひと筋縄ではいかない。
神(か、その遣い)として登場するあの少年。
苛立ちや怒りの表情を見せる彼は、尊敬し崇拝すべき人格者と言うよりも、絶対的な
力を持っていながら自分本意に動くという、触れるも恐ろしい存在のように描かれている。
そもそも旧約聖書では、モーゼあるいは兄アロンが神から与えられた杖を使う事で『十の災い』
が起こるのだが、劇中ではこれらが完全にモーゼ達の手を離れた天災として描かれている。
劇中のモーゼは、神がエジプト王を屈服させる為に行った『十の災い』に対して不快感を露にしていた。
あまりに情け容赦ない所業に怒りと恐怖を抱いているのだ。
そしてエジプト王ラムセス。
出エジプト記はヘブライ人への迫害の歴史を描いたものであるが故、
エジプト王に対する敵意を感じ取れる箇所が節々にあると僕には思えるのだが、
この映画ではラムセスに対して同情的な視点も感じ取れる。
書き込み不足とは思うが、自分より人格に優れ、父にも愛されたモーゼへの愛憎入り雑じる感情は感じ取れるし、
権力に憑かれるあまり疑心暗鬼に陥り、誰もいない暗闇に向かって罵声を浴びせる姿が憐れ。
幼い息子に対して投げ掛けられる言葉(「お前は深い眠りにつく」)に込められた、二重の悲しみも忘れ難い。
神を畏れた男と、神に挑んだ男。
人智を越えた災いに人はどう向き合うのか。
世の理(ことわり)だと折り合いを付けて共に生きるか、それとも抗い続けるのか。
本作はそういう物語なのでは無いかと考えた次第。
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最後に、閉幕後に映し出されるメッセージについて。
前作『悪の法則』ではこのメッセージは無かったと記憶している。
ご存知の通り、過去に数多くの大作を手掛けてきたリドリー・スコット監督だが、
本作は今までの彼のフィルモグラフィ上でもテーマ・スケール共に最大級の、まさに渾身の大作。
それをあの人物に捧げるというだけで僕は、よく考えもまとまらない内に涙を流してしまった。
物語の最後、モーゼは神の無慈悲さを受け入れ、笑みを浮かべながら対話するに至った。
それをリドリー・スコット監督本人と重ねるのは、些か感傷的過ぎる見方というものだろうか。
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以上。
160分の長尺だが、開幕から閉幕までパワフルな物語と圧巻の映像で一気に観られる。
宗教的要素は強いが、個人的には従来のリドリー・スコット監督作と同様、
神という存在に対してドライな感覚を保ち続けている作品だとも感じる。
この超大作、是非とも劇場での鑑賞をお勧めします。
<2015.01.31鑑賞>
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余談:
『人類最初のアドベンチャー』という宣伝に違和感。
……これ、アドベンチャー? うーむ、そっちの方がお客は食い付くだろうけど、
なんか『アドベンチャー』という言葉は、本作を表す言葉としては軽すぎる。
『スペクタクル』とか『一大叙事詩』とかじゃダメすか。
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