熊野から
劇場公開日 2014年10月11日
解説
映画評論家として活動する一方、映画監督として「能楽師 伝承」「なるしまフレンド 俺っち自転車道」といった作品も発表している田中千世子監督が、紀伊半島南部に位置する熊野を舞台に描いた作品。俳優で旅行ライターの海部は、旅のエッセイを書くため親友の岡部とともに熊野を訪れる。初日は神倉神社から熊野川沿いに本宮大社を経由し、十津川村へ。2日目は玉置神社を訪れた後、果無集落の入り口まで登る。3日目は神倉神社で知り合った宮司に誘われて神内神社を訪れ、大山の修験者道場へと向かう。海部は旅を通し、単なる観光では見出せない、熊野の奥深く不思議な魅力にひきつけられていく。旅の行程の多くはシナリオでは決めず、現地で生まれたものをそのまま採用するという方法で撮影された。
2014年製作/90分/日本
配給:「熊野から」製作委員会
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2014年12月14日
iPhoneアプリから投稿
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これは映画にする必要あるのか?
地方局の深夜のドキュメンタリーを観てる気分になった。
ドラマパートぽぃものもあるし、ドキュメンタリー部分もある、ただ積んだような作り。
水の撮り方はうまかった。
何か、主役の方っていうか、それ以外も自分に酔ったって感じのお芝居でしたあー。
2014年10月12日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
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舞台挨拶で、ドキュメンタリ7割、フィクション3割くらいと主役が言っていた。実際、現実とファンタジの割合はそんな感じではあった。
だけど、あの話の流れは、熊野に行ったことがある僕でさえランダムにしか思えず、ましてや行ったことのない人間には尚更つながらない。各神社の紹介かエピソードもほとんどない。だから、補陀落渡海についてもどこまで観客に伝わっているのか、花の窟で手を当てている岩はなにか、あれで神倉神社の逸話がわかるのか、こっちがいろいろと心配になってくる。「呼ばれるところだ」という台詞とかに、熊野が死者に会える国だという雰囲気はあったけど、いかんせんぼやけている。だったら、新宮で大逆事件なんかに触れるよりも、「蛇性の婬」の世界を取り入れたほうが、ファンタジ色がでたと思うが。(それを狙っていないなら話は別だけど)
だいたい、なんでカポエラ(?)がでてくるのか、BGMにバロック調のクラシックを流すのかよくわからない。「松虫」の話を持ち出すのなら、音楽はもっと日本的なもの(雅楽とか)にすればよかったんじゃないか。
写真でなく映像でこそ捉えることのできる「熊野」らしさを期待していた僕には、消化不良のもの。
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