6才のボクが、大人になるまで。のレビュー・感想・評価
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温かい気持ちになる
なんだかすごく良かった♪
どんどん歳を重ねていく様子もとても自然で。何度もお父さんが変わって転校も繰り返し…最後のお父さんに至っては飲酒に暴力。
でも、変わらぬお母さんの愛と、血の繋がったお父さんと沢山の周りの人達の愛に包まれてなんだか温かい関係。
評価が高かっただけに期待外れだったかな… ただ淡々と、長かった。 ...
評価が高かっただけに期待外れだったかな…
ただ淡々と、長かった。
そうして大人になっていくのね、という感じ。
いい映画なのかもしれないけど、面白いのかどうかといったら疑問です。
成長の記録を覗き見
この映画の主人公の人生が、ただ淡々と映し出される。過去の出来事が時を経て意外な線で結ばれたり、劇的な成長を促す事件が起こるわけでもない。独特の感性を持った男性の、大人になるまでの記録をひたすら見せられる。人によっては退屈なだけと感じるかもしれないが、ありのままのように見える人生を映しているからこそ、どこかに現実味と、共感できるポイントを見つけることができるのだと思う。そんなリアルを感じさせる後押しをするのが、12年の歳月をかけた撮影だ。時間をかければいい作品を取れるわけじゃないけど、この映画にとっては、意味のある苦労だったと言える。
強いて言うなら水道管工事の青年再登場の下りは、フィクションの面を感じさせると言う意味で少し浮いていたように感じた。しかし、この映画が労力に見合う最高の一本であることに変わりは無い。
悪くない。ただ、同じ俳優で12年間かけたということが、意味を持ちす...
悪くない。ただ、同じ俳優で12年間かけたということが、意味を持ちすぎて混乱する。すごいことなんだけど、映画を作る上で必要か?そのことにとらわれて、作品を素直に観られない。
なんだかちょっと騙されているような。
ひとつの大きなドキュメンタリー映画のよう
確かに見ようによっては、渡鬼とか北の国からと同じ楽しみ方ができるかも。ただ、すごいのが、これが、2時間半の映画だということ。
ドラマだったら、シーズン○とかいって、知らない間に子役が成長みたいなことが起こるかもしれないが、これは、最初から、成長していく過程を半分ドキュメンタリーのように映画にしている。
母親の離婚、そして再婚、何度も繰り返す母親の結婚によって、入れ替っていく父親とその家族。本当の父親の家族とも繋がっていて、石田純一のようにひとつの大きな一族のようになっていく不思議さ。
でも、それが今のアメリカ社会の現実なのかもしれない。
繊細に成長していった主人公。6才の時にこの彼を想像してこの映画を作っていたとは思えないからこそ、この映画の中にある種の家族の繋がりを考えさせられるような気がする。
母親が、子育て卒業となる時のほっとした気持ちと一抹の寂しさは、ぐっとくる。色々なことを犠牲にしながらも子供を育ててきた母親が、これからは、自分のために生きていける。うれしいようなさみしいような気持ちが入り混じってくるような気がする。
成長ロードムービー
2014年ゴールデングローブ賞ドラマ部門作品賞
アメリカ在住体験した様な気持ちになるロードムービー。
日常は単調な様で、そうではない。誰かが殺されたり血が出たり、裏切ったり、法廷に持ち込んだり、しなくてもドラマになるんですね。
12年間の撮影を考えると、映画を見終わったあと感慨に厚みをもたらしてくれる。
出演者とスタッフはもっと感慨深いはず。
イーサン・ホークのお父さん役が良かった。
会話しようぜってね。
良いドラマです。
3時間弱と長いけど、全然飽きない。でも何か起こったか、てほど淡々と...
3時間弱と長いけど、全然飽きない。でも何か起こったか、てほど淡々と進む。
日本で言う渡鬼や北の国からのようなものか。
6才から18才までのメイソンの成長記録のようなものだが、その周りの変化の方が気になって仕方がなかった。
問題は母親か。
最初の結婚・・・軽い父親のようだが、父親としては理想的。休日にはアウトドアを楽しみ、恋愛についても気軽に話せる
2回目の結婚・・・大学教授。でもアル中でDV。ルールばかり作りそれに沿わないとすぐキレる。
3回目の結婚・・・戦争に行ったこともある大学の教え子。メイソンにカメラをあげて、その後の成長に大きな影響を与えている。
アメリカにすごいな、と思ったのは離婚して再婚しても子どもとのつながりもあって関係が続いているということ。最初の夫婦の会話がそれを物語っている。
これは12年間の撮影だが、台本はどこまで最初にあったのだろうか。メイソンがどんな風に成長していくか分からないのに、ゲームをしてカメラにハマるという人物の設定。運動してめっちゃ体育会系だったらどうなったのだろう・・・・と想像してしまった。
それにしても、続きも見たくなる。
是非見てほしい作品!
三時間近い上映時間。12年と言う歳月を投じて描いた日常に、退屈という声と絶賛の声。果たして…と言うことで、11月の公開から先伸ばし。でも、この斬新な手法に絶賛優勢のクチコミ、賞レース食い込みもろもろで見に行きました。
いやぁもう、やられました。素晴らしいぢゃないですか!! 映画的なドラマチックさもなければ、アート系にありがちな鬱な日常でもなく、ほんとに “日常” の12年間。主人公はじめ登場人物へのほのかな感情移入、自分の過去への重ね合わせ、エンドロールまであっという間です。
最後の最後のワンシーンで、あろうことかブワッと涙がこぼれちゃいました。最後の台詞と表情がこの映画のすべてを集約しています。是非見てほしい作品!
アメリカのよくある家族
ティーンエイジをアメリカで過ごし、夫がアメリカ人の私としては、アメリカ生活を思い出して懐かしさを感じた作品。義理の母はアメリカで大学で教えているけど、まさにこの母親のような人生を送った人。個人的には、あるある話が満載でした。アメリカの普通の家族を知るには良い作品です。
テーマと手法
”一瞬は私たちを逃さない。一瞬は常に今ある時間のことだ”
最後に語られるこの映画のテーマだが、このテーマと、撮影の手法が完璧に一体化している。
ご存じの通り、実際に12年かけて撮影してますから!!ってことです。
カメラが回っているのは、主役のメイソンが常に誰かと一緒の空間だけである。独りで悩むような内面を描くシーンはなく、他人から見た(見られている)メイソンを映している。
友人達とキャンプした時には、初体験したか、しないかというような話になり"何回かした"と答えるが、その描写はなく、真実はわからない。
本人の本当の部分をはっきりと描写はせず、あえて客観的な目線を保っている。
後の恋人とのベッドシーンでは、姉の友人に目撃されたという客観的な事実があった。
この常に一歩引いた距離感が、主役への感情移入を効果的に"客観的な"目線に抑えている。主人公の気持ち目線になってしまうのを避けている。
本人のことは本人にしかわからない。子供の言うことを信じるしかない親のような感覚にさせ、"心"を演技を通してしか写せない映画の構造そのもののようでもある。上手い!! そして、テーマである"時間"
人々は一瞬を意識していない。逆に一瞬は人々を逃さない。
これはまさに映画の主役達と"映画を観ている"我々そのものじゃないか!?
我々は時の目線、しかも12年を!!
しかし、その我々もまた、等しく時に見つめられている。。。というね。
あとは、
仲間内ではビールを飲むが、親父とバーに行った時には水を飲む。とか、最初の"主観"の空から、始まって1時間10分くらいのオシッコの"主観"でちょうど物語が半分くらい!とか、親父の兄貴が親父と全く同じ!とか、ジミーまだやってたのかよ!!とかgoodなシーンが満載でした(^^)
5000点くらい出てた。
165分を感じさせない。
12年間同一役者が演じるというので興味あったんですが。165分という長さに腰が引けてました。
だけど、観てみるとその長さは全然感じませんでした。
子供の成長で、「あ、年月が少し過ぎたんだな」とわからせるとこが
またよし。
観る人それぞれの立場で、いろんな感想があるんじゃないかな。
私は女性なので、母親の気持ちがわかるような。子供を育てて行かなくてはいけない。そのためには稼がなくてはいけないし。守らなくていけない。
ラストの母親の子育てを終えた感想のセリフが、凄く納得しました。
幼年期に周囲の大人に振り回されるメイソンくんが、映画の主人公よろし...
幼年期に周囲の大人に振り回されるメイソンくんが、映画の主人公よろしく困難を乗り越えるわけではない。
ただ身を任せ、身の丈で理解しようとする。
私たちも子供の頃そうではなかっただろうか。
人生には映画のような大冒険はないが、映画にしても十分惹かれる日常がある。
両親は離婚し、2人目のパパはDVだったり、決して順風満帆ではない。
ただ、自分の気持ちを言葉に表現することには長けてた。国民性なのだろうか。
裏側まで気になる映画
いや〜〜変わるもんですね人間って
顔つきもだし嗜好もだし
メーキングが見たいな〜
なんか俳優たちの絆とか
そういうものを感じる
現実との距離がすごく近い映画
ほんとに言いたいことを
言ってる感じ
イーサン・ホークの変わりようもすごかった
切なかったな
これは素晴らしい、執念の撮影でしたね
単純に映画としては特別なことが起こる訳でもなかったので、物凄く面白かったかと言うとそこまでではないのですが、見終わっての満足感は半端じゃない映画でしたね。
1人の少年、いや、1つの家族の成長記なんて別に珍しくもないですけど、12年間全て同じキャストで作られているところに価値があったと思いました。
シリーズ化で同じキャストが12年演じることはあっても、1つの作品で12年の歳月ずっと同じキャストで撮影するなんて、おそらく今までほとんど無かったのでは?
おかげでこのメイソン少年の親になったような、いや、この家族4人の親戚になってずっと見守っていたような感覚を得られて、妙に感慨深い気分に浸ることが出来ましたよ。
まあ特別なことは起こらないとは言いつつも、1つの家族の物語としては結構なことが起こってはいたでしょうか。
そもそも親が離婚した段階でスタートしてる時点で、もう既に結構なことですもんね。
また母親のパトリシア・アークエットが男を見る目が無いことから、何度も結婚離婚を繰り返しているのがホント子供にとっては気の毒で・・・。
しかも問題のある義父ばかりで、普通ならグレてもおかしくない、そんなハラハラ感もありつつでしたから、本当に自分が親戚になったように心配させられた分、メイソンが大人になった際の満足感は半端じゃなかったなぁと。
またメイソンと姉のサマンサが、いい感じで年を重ねるんですよね。
可愛かった子供達が、ちょっと見た目にも分かる反抗期を挟みつつ、進路や恋に悩みながら大人になっていく、その様は同じ俳優が12年間演じたからこそ得られる感慨深さ、特殊メイクやCG処理で作ることも出来たでしょうが、それではこの感覚は得られない、まさにリチャード・リンクレイター監督の執念に、この映画の凄さを垣間見た気がしました。
個人的にはイケメンなメイソンとは逆にサマンサが年々アレ方面(ブサイ○)に行きかけているのにかなり心配したのですが、大人になった彼女を見て物凄くホッとしました・・・。
離れて暮らすイーサン・ホークが演じた父親との交流も、何気にこの映画のほっこりポイントでしたね。
ちょっとキツメでいつも一生懸命な母親と違う空間を体験できるこの時間あったことが、彼ら姉弟にはむしろ良かったのではないかなと思いましたよ。
12年経ってもあまり老けないイーサン・ホーク、12年の歳月を感じさせたパトリシア・アークエット、対照的な2人の姿もとても印象的でした。
まあいろいろあっても、愛情を持って育てた子にはきっと思いは伝わるはず、そんな風に思わせてくれるような、何とも素敵な作品でしたねぇ。
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