「モノクロ→カラーへ。」ギヴァー 記憶を注ぐ者 ▼・ᴥ・▼ Leo★/Rさんの映画レビュー(感想・評価)
モノクロ→カラーへ。
争いに繋がる感情や色、気候変動etc・・・色んなものを人から取り上げて、
みんなに同じ価値観を植え付けて平和に過ごしている理想郷の世界でのお話。
主人公ジョナスは記憶をつけ継ぐものに任命され、先代から色んな感情を受け取る。
そしてこんな世界嫌だーっ!・・ってみんなの記憶を取り戻そうとするお話です。
■白黒映像には理由がる
最初、白黒映像が長く続いて、時々カラーになって・・
はて?? これは何か意味があるな。って思ったら・・
やっぱりそういう事だったんですね。
これはこれでベタですが良い演出ですね。
■進撃の巨人と重なった
進撃の巨人では『壁の㊥に理想郷を作り上げ民の記憶を消し去った王』。
この映画も理想郷を作り上げ、過去の習慣や習わし文化を記憶から消して行わない世界。
なんか似てる~って思っちゃった。
■テイラースウィフトを見れただけでも儲けもん
歌手のテイラースウィフトが過去のギヴァー、ローズマリー役で出演。
■知らない方が幸せな世界だった?
レシーヴァー任命されて世界の理や道徳、人類の在り方、色んな事を知ってしまった主人公。
それゆえ今までになかった感情、悩み、苦しみも感じることとなる。
知らなければ幸せだったかも知れない?
いや、それは苦しみや悲しみを知ってからこそ、幸せを感じるのであり
この理想郷の世界の人達は何も感情もないまま生きてきたのだから
幸せということすら理解していなかったでしょう。
赤ちゃんを救ったことは素晴らしい行動でしたが、
それ以外は個人の感情が先走っただけに見えました。
■なぜ、ギヴァー・レシーヴァーという職業が必要なのか謎
知っているのは長老だけ。国民は何も知らずに平和に暮らす。
それでこの国の秩序は保たれていたのに、
何故記憶を受け継ぐギヴァーとレシーヴァーという仕事が必要なのでしょうか?
それがあるから、こういった問題が起きると誰もが容易に考えられるのに。
■突っ込んだら負け
結局この手の映画はツッコミどころ満載になりがち。
感情を抑制しているのなら、なぜ友情が存在しているのか疑問だし、
境界線でたら元通りになるとか雑すぎますよねw
最後にジョナサンが辿り着いた家は何だったのか??
個人的には、なかなか面白かったですが
もう少し深い内容であれば尚良かった気がします。