さよなら歌舞伎町のレビュー・感想・評価
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新宿とお台場
いくつかの男女の物語が並行して語られるが、重要なものは松重豊と南果歩の時効を迎える夫婦と、韓国人のカップルのエピソードではなかろうか。
松重と南のアパートでの生活が紹介されるシークエンスでの二人のキスがとても印象的。このキスシーンがあればこそ、このあとに出てくる数々の性的な描写を落ち着いたトーンのそれとして受け入れることができたのではなかろうか。
そして、デリヘル嬢をして稼いでいる韓国人の女と、日本人の女の相手をして小遣いを稼いでいたその恋人。この二人の物語だけで映画を一本撮ってもいいくらいに、このエピソードがこの作品の中枢をなしているように思った。
別れ話で涙を見せまいと、男の作ったキムチハンバーグ(どんな食べ物なのか想像もつかないが、、、)を女が無理に頬張るシーン。それと、お互いの秘密を知った二人がラブホの浴槽で向かい合う長いカット。キム・ギドクでも観ているかのような切なさを感じさせる。被写体の二人が韓国人であるからではなく、この二人の科白を排した演技がキム・ギドクを思わせるということだ。
映画鑑賞のためにしばしば訪れる新宿の靖国通り界隈。毎日夥しい数の人間がそこへ吸い寄せられるのだが、そこに留まることを望むものはいない。そうした街としての新宿の対義語として、お台場の街の名が主人公の口から出てくることが面白い。
みんなが憧れるお台場は、しかしその街へ行く目的も、留まることが許される理由も、限られた人間にしか与えられない。新宿が誰でも受け入れてくれる街であるのに対して、お台場は限られた者にしかアクセスされない。新宿は何の用もなくふらふらできるのだが、お台場はそこにある高級ホテルやショッピングセンターに相応しい人間にしか開かれていないのだ。
今の東京、いや世界の都市で、増大しつつあるのはどちらのタイプの街だろうか。
間がイライラするけど…
妙に間延びする場面がありイライラしたけど全体的には話の流れも悪くなかった。なんだかんだみんな爽やかでもう少しドロドロでも良かったかも。
ちなみに…前田敦子は沢山は出てこないです。
平成のにっかつロマンポルノ
クリア画質のロマンポルノです。
AVじゃなくてあくまでロマンポルノ。
燃えざるをえないシチュエーションをバラエティ豊かに見せてくれます。
昭和臭がプンプンしますw
役者陣も安定してて、長時間の映画ですが飽きずに観れました。
ただ、せっかくのロマンポルノなので、
AKB時代の前田敦子ファン層などはバッサリ切り捨てて
R18+で上映して欲しかったですねw
おっぱいが素晴らしかった。
染谷将太が管理人やってる歌舞伎町のラブホテルを舞台にした群像劇…って聞くと面白そうなんだけど、いかんせんいくらなんでもそれぞれのエピソードが浅くてしょぼくない…?と。つじあやのが手がけた音楽のゆるさがしょうもなさに拍車をかけ、久しぶりに映画館で「早く終わらないかな…」と頭で思った。
しかししかし、「お前らのクソくだらねー事情なんかどうでもいいし俺はこっからランナウェイするわ」と言わんばかりのラストの染谷将太のあの行動は、前述の僕の感想を代弁してくれたみたいで嬉しかった。なんか不思議な映画体験だった。
ただ女優の方々が出すおっぱいが軒並み素晴らしかった。ここだけは人生ベスト級。
こういう映画に珍しい、清々しい観後感でした。
平日夕方でガラガラだと思ったら(失礼)、
ロイ・キムさんの舞台挨拶で超満員w
初めて見る彼は、丁寧な好青年でした。
歌舞伎町に溺れた底辺の人々が、
微妙に絡み合っていく。
それはとてつもなく果敢なくて、切なすぎる。
けど皆、意外にカラリとしている。
そこが救いであり、この映画の魅力。
俳優陣のカラダを張った演技に、
つい見入ってしまいました。
若い頃、この町で数年バイトしたことがある。
そして、こういう人たちをたくさんみた。
シゴトに不満だらけの人も、
家出少女も、デリヘル嬢も、枕営業のオンナノコも、
インチキなチンピラも。
そんな街に自分も飲み込まれ、
すべてを奪われそうで怖かった。
そんな場所だったことを想いだしてしまう、
リアリティがありました。
ひとつのホテルを軸に、
一日の出来事が展開していく。
大好きなギミックだけど、
ミステリートレインのように、
唸らせるくらいの決着が欲しかった。
それと
登場人物を削ってでも、
もう少し深みを表現できたら。
そこだけが、惜しかったです。
でも
清々しい観後感を、劇場全体で共有できた。
こういう映画に珍しく、素敵な時間でした。
素直に面白いと思います。
数組の特殊な、でもきっと世の中には以外と存在していそうなカップル(不倫とか家出娘とか)の話が同時に展開していく。
話の軸にいるのは、一流ホテルの従業員…ではなくラブホ店長の染谷君とミュージシャンを目指す前田さんカップル。彼らは倦怠期でセックスレス…と色んな紹介文で見かけるけど、ラブホの店長であんな色んな人たち見てたらそんな気にはならなそうだよなぁと思いました。
前田さんの演技は、その昔テレビで見かけて好きになれず、且つ元アイドルという肩書きも手伝い、映画で評価が高くなってもなかなか見る気になれなかったものの、この映画はなぜか見てみようという気にさせました。
やはり脱ぐの脱がないのという話がよく出ていますが、私としては、この映画では激しい露出や絡みはなくて良かったのではないかと思いました。
それよりもむしろちょっとキャラ設定が稀薄でした。枕営業をしようとするくらいなら、もっとガツガツしたところや、強い自己顕示欲みたいなものをどこかで見たかったです。そのせいか染谷君と比べてどうも印象が薄くてバランスが悪い。
あと、彼女は声の可愛らしい人だなと思います。積極的に前田さんの今後の出演作が見たいとは思うには及びませんでしたが、どんな女優さんになっていくこか、気になるところではあります。
この映画の中で素晴らしいのは、やはりイさんのカップル。皆さんの評価のとおり、イさんの演技が素晴らしいです。俺たちもうだめなのかな、と語りかける彼の横で、ご飯を口に詰めて泣くのを堪える表情。目隠しをしてお風呂に入っているところ。どんなお客さんでも、心から赦して、受け入れる優しさ。すごく魅力的なキャラクターでした。
他にもたくさん魅力がある映画でした。
南果歩さんの、オバチャン然としたキャラと、警察に反抗する愛に生きる女というキャラの行き来。村上淳さんとイさんのセックスシーンとその後の和むやりとり。染谷君の妹役のおっぱいなどなど。。
時折差し込まれる妙に現実的な部分があって、例えばヘイトスピーチであったり、311の震災だったりがそれで、ここは確かにちょっと違和感というか映画を見ている時、そのまますんなり見させない抵抗感のようなものを感じました。そこを良いのか悪いのかという評価は私にはできません。単純に、それが日本にあるということはまぎれもない事実なので。韓国の俳優さんを遣わせてもらった中でそこも映したのは、良いのか悪いのか、複雑な気持ちです。
元気でさよなら歌舞伎町
一言でいうと、場面設定から来るおどろおどろしさと違い大人のメルヘンと云った見終ってホッコリする映画。今悩みを抱えている人はこの映画を観るときっと「今の自分の人生もそう悪くは無い」「人生を受け入れることで幸せに近づける」ことに共鳴できると思う。
すんげえなー
日活ロマンポルノ時代から脚本の荒井晴彦さんを追い続けてます。前田敦子の出番は意外に少ないながら横顔ショットのエロチズムは脱ぐより感動。染谷将太の不安定な演技は素晴らしい!エンディングロール後にタイトルの意味が!
前田の出世は脱ぎっぷり次第
もはや主役級の染谷 ベテラン松重 南らがよくこんなマイナーな作品に出たなと 前田がロードショー作品でデビューするのは脱ぎっぷり次第か?!
惜しい!
主題は悪くないが、全体的な間延びと構成の悪さが気になって集中できない映画だった。役者陣の演技に関しては文句はなく、特に韓国人のデリヘル嬢を演じたイ・ウヌは素晴らしかった。
しかし、脚本演出共に粗が目立って15分おきくらいに現実へ引き戻される感覚があった。観客に突っ込まれるような隙を見せる映画は、良い作品とはどうしても言えない。
妙な長回し・急激にテンポが悪くなる特定のシーン・やけに説明口調なセリフ・群像劇にもかかわらず横のつながりがない・ちょこちょこ差し込まれてくる社会問題、などなど気になる点がたくさんあった。役者の演技が気合入ってただけに残念だった。
あと、さすがに前田はもう少し出してもよかったんじゃなかろうか。最初と真ん中と最後にちょろっと出てただけのような…
歌舞伎町って、
面白かった!エロいシーン多いけど不快なエロい感じではなかったし、韓国人の子可愛かった!染谷くんはサイテーでした(笑)まあ、こんなにいろいろ一気にあるわけないだろ!とは思ったけどその分面白かったと思います。
前田敦子は客寄せ
前田敦子はそんなに出ない。最後の歌は違う人が良かった。ただ、可愛いと思ったし演技は成長していた。
これはテンポ悪いと言われてるが、それは監督の作風であって出来が悪いのではない。
映画はテンポや娯楽という考えの方には不向き。
エピソードとしては家出少女とAVスカウトマンの話が一番好き。
秀逸なのは、韓国人の話。
あの長回しは感情が一気にきて心打たれた。
群像劇だけど爽快さよりもいろいろな感情を最終的に感じる作品。でも時効カップルは爽快さはあり。
印象に残る佳作。
前田敦子はいる?
刺激あり笑いあり心に刺さる場面もあっておもしろかったです。染谷くん、南果歩さんの演技、韓国女性のカラダの張りっぷりすばらしかったです。
その他何箇所か、ん?や、うーん、、という場面もありながらも全体的におもしろく観てよかったです。
一番残念なのはこれだけみんなが体を張る中ほんの少しの出番で、最後が一番見せ場なはずなのに前田さんの表現力の無さでしらけました。
前田敦子が主役として打ち出されるのはこの映画ではマイナスにしかならない気がしました。
アイドルのイメージ打ち壊して見直したと思わせてくれるのを期待しましたがそのままだったのでこの方目的ではない自分には非常に残念でした(ファンの方気分を害されたらスミマセン)
個人的に共感したのが、
「我慢も一定を超えると今までできていたのが嘘のように出来なくなる」というセリフ。
新大久保や鑑賞している当劇場までの道のりが舞台で出てきたのは臨場感あってよかった。
昭和の匂い。
いま怒涛のように新作が公開されている監督のひとり、廣木隆一。
荒井晴彦と組んだオリジナルの1本である。荒井晴彦ばかり取り上げられて、クレジットされているのだから、ほんとは同等に扱わなければならないであろう中野太との共作である。
新宿のラブホテルを舞台にした群像劇である。
群像劇というだけでポイントは高い。
一流ホテルマンを目指しながらも、しがないラブホテルの店長をしている徹(染谷将太)。
韓国人のデリヘル嬢ヘナ(イ・ウンウ)。
逃亡中でラブホテルの掃除婦をしている鈴木さん(南果歩)。
たぶん、ひとりひとりがそれぞれに1本の映画にできそうな濃いキャラクターである。そうかつてのにっかつロマンポルノなら、それぞれが主人公である。
そういう昭和の匂いがする映画であった。
「時効」などというタイムリミットも昭和の産物である。
特にひかれたエピソードはヘナの最後の客である。浴槽のシーンの長回しは廣木隆一の面目躍如というところだ。ただ、風俗で働くことが汚れること、という価値観は、やっぱりいまだに根強いのか、と少し残念に思う。
徹の妹 美優(樋井明日香)がAV女優をやっていることについて、本人は立派な仕事だよと言うが、親には言えないという。これはわかる気がする。
樋井明日香、我妻三輪子、河井青葉と新しい女優も出演している。
この中で、河井青葉は要注目である。
これがオリジナルというのがうれしい。
残念。期待はずれっす。
あんまり期待してなかったけど、それ以上に面白くなかったかなー。
何が伝えたいのかよくわからなかった。
まぁ僕がアホなだけかもしれませんが、、、
一個良かったのは、デリヘル嬢が良いおっぱいだったってことかな!
染谷君も発揮出来てなかった気がする。
無表情やないか!
けど染谷君はこうやって皆に批判されて羨ましいぜ!
僕も早く批判されるくらいになります!
ありがとうございました‼︎
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