さよなら歌舞伎町のレビュー・感想・評価
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部分部分は楽しめたが、全体的には作りの雑さが目立つ作品。
特筆すべきは、卑近だが特殊な世界の住人を演じた役者陣。
話の軸となるラブホ店長の徹を演じる染谷将太。
濁った暗い目をさせたら右に出る者無し。
“染谷将太”の名があるだけで劇場に足を運ぶ価値有り。
今回も安定の染谷節で気怠さと屈折具合を醸し出していました。
また出稼ぎ韓国人を演じるイ・ウヌ。
絶妙な片言日本語を語りつつ、意味の有る裸体演技を熱演。
作中、最も喜怒哀楽の感情の起伏を見せる人物であり。
その自然な不自然さに魅せられました。
余談ですが。
映画「メビウス」で印象的な1人2役を演じた彼女。
何処で感情を爆発させ刃物を持ち豹変するか。
という他作品に引き摺られた間違った期待感がありました。
秘密を抱えるラブホ清掃員を演じる南果歩も良かった。
松重豊との間抜けな遣り取り。
不意にボソッと放つ印象的な一言。
或る時点を過ぎた後の突き抜け振りは最高でした。
ラブホの密室で起きる出来事も良かった。
行為自体よりも行為の前後に起こる、何処か間抜けで哀しく愛おしい遣り取り。
特に良かったのが雨宮サンとの遣り取り。
思い詰めた末にポジティブな方向で突っ走る雨宮サン。
お馴染みの、一種儀礼的な攻防戦を経た後の擬似行為。
擬似行為前後の緩やかな戯けあい。
或る帰結を迎えた後、ガバッと抱きつく姿。
情けなさも含めてグッとくる場面でした。
惜しむらくは作品全体に散見される歪さ、作りの雑さ。
語られる5組の男女の話は部分、部分で楽しめたものの。
要素が多過ぎて終盤の展開への繋がりが見え難い。
明確に本筋と関係ない要素もあり、群像劇の肝である全体がクロスする瞬間のカタルシスが明らかに足りない。
散見されるご都合主義な展開もノイズになりました。
また前田敦子の中途半端な使い方も違和感が。
映画「もらとりあむタマ子」等で既に一定の評価を得ている彼女を“客寄せパンダ”として使っておらず。
刺激的な展開はあるものの肝心の場面を見せない。妙に隠す。
彼女だけが不自然に保護されており周りの女優達と比べて明らかに見劣りしていました。
鑑賞後、印象に残るのはイ・ウヌであり。
前田敦子的にも作品的にも損をした使い方だったと感じました。
部分部分は楽しめたが、全体的には作りの雑さが目立つ本作。
随所に差し込まれる震災とヘイトスピーチの雑な扱いもノイズに。
鑑賞直後は良い作品を見た印象がありましたが、時間が経てば経つほどに違和感が気になり出す。
という意味では長く楽しめる作品かもしれません。
オススメです。
うーん、どうなんだろう
正直、前田敦子は主役では無いでしょう。染谷君は、わかりますが…。韓国の名前知らないけど方でしょう。前田さん以外の女性陣の体をはった演技は良かったですが前田さんの役所だけ良く分からなかった。
丁寧に作りこまれた群像劇
正直期待薄でしたが、それぞれの男女のストーリーの描き方がオチも含めて丁寧に作りこまれていて、良い意味で期待を裏切られました。しかしポスターに写ってるのが染谷将太と前田敦子"だけ"なのはどうなん⁇
あっちゃんが出てるので軽い気持ちで見に行ったらひく
TV番組で染谷くんとあっちゃんが出て普通に番宣してたので軽い気持ちで見に行ったら軽くAVかと錯覚。(笑)
すでに体の関係のあるカップルならいいですが気を付けましょう。
歌舞伎町のラブホを舞台に繰り広げられる何組もの恋愛模様の展開が楽しかったです。
でも、ディスク出てから家で見る方がいいかも???
「さよなら歌舞伎町」であって、「さよなら新大久保」ではない。
テーマ、間違ってませんか? 主演の染谷+前田より、どうなるか予想つく韓国人風俗嬢カップルの時間が長い。長すぎる。
グランドホテル形式(ならぬラブホテル形式)の効果を狙ったんだろうけど、他にもちょっとイロイロな人たちを描き過ぎたかな。
役者陣のそれぞれがすばらしい演技を見せてくれただけに、薄まってしまうという少し残念な結果に。
◎なのは、主人公からすると、妹AV出て、彼女が枕営業して、変な客ばっかで…そりゃ逃げたくもなるっていう結論。ヒロインかはすると、逆ギレしつつ、しれっと無かったことにしようとするけど、逃げられて、それでも待つ……だていう男女のズルさを若い二人はよく演じていました
番宣では前田敦子の映画と思ってた。
いや、番宣とは違い、いい意味で歌舞伎町を舞台にした群像劇ではないですか。\(^o^)/
特にデリヘルのヘナさん、存在感ありましたね。
そして、女優陣は みんな それぞれの役をこなしてます。素晴らしい。
歌舞伎町の日常を切り出して、綺麗にした感じかな。(笑)
とにかく、映画は、十分に楽しめました。
最後に25年前にあそこで生活してたものとしては、どこか懐かしくもあり。(¬_¬)
歌舞伎町ドリフター。
テアトル新宿にて鑑賞。
他の地でもそれなりに楽しめる作品だと思うけれど、ココ(新宿)に繋がりのある人にとっては、フィクションと地続きのライブ感が味わえると思う。
前田敦子がもっと前面にでてくるかと思いきやさにあらず、ラブホテルを介した群像劇になっている。出てくる人物、特に女性陣が素晴らしくイイ。デリヘルのヘナ、不倫女刑事、掃除のおばちゃん、家出少女、AV嬢。
女性の存在感に後ずさりするしかない。男どもの小ささよ。
一箇所、'アウトレイジかよっ!'と叫びそうになったシーンがありましたが、総じて楽しめました。
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