俳優は俳優だ
劇場公開日:2014年11月15日
解説
韓国の鬼才キム・ギドクが製作・脚本を手がけ、ひとりの俳優の成功と挫折を通して人間の欲望と芸能界の裏側を描いたドラマ。人気K-POPグループ「MBLAQ」のメンバーで、ハリウッド映画「ニンジャ・アサシン」ではRain(ピ)が扮する主人公の若き日を演じたイ・ジュンが映画初主演。大胆なベッドシーンにも挑んだ。無名俳優のオ・ヨンは、とある映画への出演をきっかけにトップスターの座へ一気にのぼりつめる。しかし自身の成功に酔いしれ、演技への情熱を失い、華やかな芸能界で好き勝手な行動ばかり繰り返すように。周囲からも世間からも信用を失ったオ・ヨンは、再びどん底へと転落していくが……。監督は「不器用なふたりの恋」「ロシアン小説」のシン・ヨンシク。
2013年製作/98分/R15+/韓国
原題:Rough Play
配給:クロックワークス
スタッフ・キャスト
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2022年10月5日
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俳優とはうたかたの夢。売れない舞台俳優から一気にスターダムにのし上がり、頂点を極めたのもつかの間、スキャンダルによって一気に転落する。そんな有名人を象徴するかのようにオ・ヨンの栄光が走馬灯のように映し出される。
マネキン人形相手に演技をする序盤のシーン。単に舞台の役作りのためだと思って観ていたけど、劇中劇も含めて最後にそれが螺旋状に結合する面白さ。性格の悪さによってクズ男に成り下がってしまう俳優のストーリーなのだろうけど、一時の夢だと思えばそれもあり。
没落する原因が運命的なエージェントでもあったジョンホとの縁を切ったことと、勢いで色んな女に手を出し、ヤクザにまで関わってしまったこと。しかし、そのヤクザのマ・ドンソクですら最後には普通のオッサンになっていたし、後輩俳優にコケにされたりしたオ・ヨン。人は変わるもの。立場が逆転する面白さ以上に時空を超えた演技に魅了された。ギドク作品の『メビウス』という劇名も登場するし、いつかはメビウスの輪のように俳優の立場が逆転する輪廻までをも予感させてくれた。邦題もなかなか面白い。
2022年10月1日
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鑑賞方法:VOD
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冒頭のシーンが、イケメンなのにかなりイカれたオッパのキャラがキャッチーで期待したが、ひたすら不快不快な方向に。よく聞く韓国芸能界のスキャンダル、Kポップアイドルや芸能人、事務所の闇みたいなものや、もちろんキムギドクがどうなったかなどをずっと思いながらみることになり、ほんとにほぼ不快の連続。イケメンオッパがアイドルグループの人とは、で、ここまで悪い役をやるとは、これも韓国芸能界すごいってことか。
2014 年なので#metoo 運動前。でなきゃ無理か。
不快だし予想以上の展開ないし飽きてきたなという頃に、マドンソク先輩登場ですこしもち直すも、やはり同じ不快の連鎖が進むのみで最後までループループで終わった。
俳優は俳優ではないって感じしかない。
韓国の演劇、劇場の観客の雰囲気は日本と似ていてどんな演劇シーンがあるのか(大手商業ではない小劇場?)があるのか気になったし俳優の原点ということもあるのかな。かたや、映画館の観客は、日本ではあり得ないくらい、とても表情豊かに映画を見ていてそこがおもしろかった。
あとひとつ、韓国映画あるあるの、お母さん大好きキャラ。イケメンオッパも、しきりにお母さんに電話していたが、お母さん本当にいるのかな本当に電話かけてるのかな、その辺りがこのイカれたキャラのトラウマはじまりでは?とピエタを少し思い出し邪推した。、
2022年5月5日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
恥ずかしながら最初、キム・ギドク作品かと勘違いして見始めたが、そのシュールな内容にギドクっぽさが全くない事に気が付き製作のみである事を悟った。どうもこの作品、🎦映画は映画だにインスパイヤされて作られたらしいのだが、それ自体を未見故、ここでは論じる事が出来ない。🎦映画は映画だは🎦タクシー運転手 約束は海を越えてのチャン・フン監督なので期待は大きい。まずはそちらを見てから論じたい。本作品は嫌いではない。
2015年8月31日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
出だしのシーンは、非常に良かったのだが、
話が進むにつれ、クズ男のクズストーリーになってしまった。
俳優について云々する尤もらしい映画である前に、
映画として、肩に力を入れずに撮るべきだな。
特に最後の部分は、かなりあざとい。
ということで、凡作の評価なり。