ニンフォマニアック Vol.1

劇場公開日:

ニンフォマニアック Vol.1

解説

デンマークの鬼才ラース・フォン・トリアー監督が、女性のセクシュアリティをテーマに、強い性的欲求を抱えた女性の半生を2部作で通して描いた。ある冬の夕暮れ、年配の独身男セリグマンは、怪我をして倒れていた女性ジョーを見つけ、自宅に連れて介抱する。怪我が回復したジョーに何があったのか質問するセリグマンに対し、ジョーは幼い頃から抱いている性への強い関心と、数えきれない男たちと交わってきた数奇な物語を語り始める。主人公ジョーを演じるのは、「アンチクライスト」「メランコリア」に続いてトリアー監督作に出演するシャルロット・ゲンズブール。8つの章仕立てで構成されており、「Vol.1」では第1~5章が描かれる。

2013年製作/117分/R18+/デンマーク・ドイツ・フランス・ベルギー・イギリス合作
原題または英題:Nymphomaniac: Vol. I
配給:ブロードメディア・スタジオ
劇場公開日:2014年10月11日

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映画レビュー

2.0トリアーは百年早い

2014年10月13日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

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しんざん

4.0【性に憑りつかれた一人の女性の半生を描いた作品。この作品の脚本を書いたラース・フォン・トリアー監督と、若きジョーを演じたステイシー・マーティンには敬服する作品である。】

2024年12月14日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

興奮

知的

難しい

ー ご存じの通り、人間の三大欲は食欲、睡眠欲、性欲である。今作は性欲に目覚めた女性の半生を描いたエロティックな作品である。
  テーマ性は、”性欲”であるが、それに付随してフィボナッチ数列や、縦列駐車のシーンなどを巧みに取り入れた作品構成は、観ていて飽きない作品である。
  勿論、ステイシー・マーティンの良くここまで演じたな、と言う女優根性も含めてである。
  物語は或る夜に血だらけで倒れていたジョー(シャルロット・ゲンズブール)を初老の男セリグマン(ステラン・スカルスガルド)のベッドに寝かせ、彼がジョーの半生を聴くスタイルで進む。
  Ⅰ「釣魚大全」
    ジョー(ステイシー・マーティン)が友人と、列車の中で何人の男とセックスするかをチョコレートキャンディを掛けて行う姿が映し出される。
    どこか、ユーモラスでもある。最も、セックスとは男女のユーモア要素もあると私は思っているので、問題はない。
  Ⅱ「ジェローム」
    ジョーが二つの処女を捧げたジェローム(シャイア・ラブーフ)との再会と別れを描く。彼女はジェロームに興味がないふりをするが、逆に彼に手酷く振られるのである。
  Ⅲ「H夫人」
    ジョーの遊び相手のH氏の婦人(ユマ・サーマン)が、3人の幼い息子を連れて彼女の部屋に乗り込んでくる様を描く。男としては怖くもあり、何処か滑稽でもある。ユマ・サーマンの切れっぷりが見事である。
  Ⅳ「せん妄」
    ジョーが、末期の病に罹った父の病室で、椅子に座りながらも、暇を見ては様々な男とセックスする様が描かれる。性と死は隣同士なのである。
  Ⅴ「リトル・オルガン・スクール」
    ジョーが、一日に何人もの男とセックスをする様を、彼女が散歩をする姿と絡めて描く。特に絞ってF・G・そしてジェロームとのセックスが描かれる。

<とまあ、これだけ書くと何の面白みも無いように思えるが、これが魅入られるのである。特に彼女の性遍歴を聴くジョーとセリグマンとの会話が秀逸である。
 Vol2も近々観ようと思う。>

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NOBU

1.0vo.2へのプロローグ

2023年9月6日
Androidアプリから投稿

わざわざ、vo1とvo2に分けたのは時間的かつ興業的な理由だろうか?

なかなか、これ単体での評価は難しい。

vo1を観たら、必然的にvo.2を観なきゃ行けないような感じです。

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ちゆう

3.5とても残酷でした

2023年9月2日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

色情狂を自認するヒロイン、ジョーの半生を綴った壮絶な物語。
監督はラーストリアーで、作品でゆかりのあるシャルロット・ゲンズブールが主演。
そしてもう一人の主演。ゲンズブール演じる色情狂ジョーの若かりし頃を演ずるのがステイシー・マーティン。
彼女はこれがスクリーンデビューなのだから恐ろしい。
体当たりというか、心も身体も全部ぶつけてくるようでした。

半生と書きましたが、要は彼女のエロスを求める旅。
行き倒れていたジョーを解放した、スカルスガルド演ずるセリグマンとの会話で進行していきます。これが中々独特。
導入こそひたすら気怠い感じでしたが、気がつくとじんわりときていました。
セックスと釣りの対比が面白かったですね。
章で構成されていて其々印象的なエピソードがあるのですが、やはり「屈辱的な数字3:5」でしょうか。最初笑いました。
そんな彼女のエロスの旅路でしたが、突如糸が切れるようなラストは中々に衝撃。
やはりトリアー作品、とても残酷でした。

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白波