エヴェレスト 神々の山嶺(いただき)のレビュー・感想・評価
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山岳映画の金字塔
岡田准一さん、阿部寛さん、大熱演、本物のエベレスト・ロケの迫力、おそらく劇中同様命がけの撮影だったとしのばれます。こんなに男くさい硬派な映画は久しぶりに観ました。
山岳シーンの素晴らしさは木村大作さんの「劔岳 点の記」と並ぶ壮大さ、剱岳と違って本作は国家的な使命など無く山にとり憑かれた男の話、シンプルなストーリーだが映像と音楽、そして何よりも岡田さん、阿部さんの存在感に魅了されました。途中で岡田さんが阿部さんに見えてきて驚きました、阿部さんの芝居に感化されたのでしょうかね。
エンディングにベートーベンの喜びの唄が流れ、格調までも添えていましたね、山岳映画の金字塔といっても良いでしょう。
最後にベートーヴェン交響曲第九番『歓喜の歌』は止めてくれ!
こんな山岳哲学は存在しないし、こんな無謀な登山家もいない。確かに偉大なる登山家が沢山山で遭難している。しかし、こんな人物は一人もいない。イヤイヤ、一人いた。栗○史○君かなぁ。もっとも、彼は犠牲者だ。彼を命知らずのスタンドプレイヤーだと僕は思っている。
さて
一言で言って、この映画は、アイドルの観光がてらに撮影したB級映画と言える。この映画の目的を分かった上で、この映画を見ないと、観客は、間違った印象をを登山家に持ってしまう事になる。
以上で、もう、これ以上語りたくない。
『歓喜の歌』が汚れる。それだけだ。
この映画の主演級の役者が、旧国営放送の日曜日夜8時からの番組に出ている。出演料も高いだろうに。もっと安い役者使って、CGなんか使わずに、現地ロケ増やせば良いのにって、誰でも思うはずだ。その点、フランス人は偉い。アニメにした。その内、アニメもフランスに追い越されるのではと感じた。
今後、0点にするとレビューに反映されないようなので、最低でも0.5にする事にした。今まで見た他の作品も徐々に直そうと思っているが、それでも
『PLAN75』などは僕にとっては0点だ。
失速
岡田准一さんは好きな俳優さんですが、最後の10分は要らなかった。
阿部さんのモノローグでよかったのではないかと思います。
あと、なぜマロリー問題から逃げたのか?フィクションなんだから出せばいいのに。
原作を見てください
他の方が言われているように、役者さんの演技や映像は目を見張るものがあります。
ただ、この監督が作品を通じて伝えたいことが分かりません。
原作と実写化作品が異なる演出、テーマになるのは一向構いませんが、原作で出来ていたことは何も表現できず、実写化において新たに打ち出した魅力もありません。
ストーリーは破綻、テーマは感じられない、魅力的なシーンはほぼありません。
実写化において追加されたキャラクター設定や各種台詞を含む描写は、意図が伝わりません。
「脚本家、監督は何をしたかったの?本当に原作は読んだ?」と思わざるを得ません。
「神々の山嶺」は、丁寧に魅力を掘り下げられた登場人物達が、それぞれの信念を持ち、過酷な山に挑み、そして史実の謎にアンサーを導く作品だと思っています。
この実写版は何一つ描けていませんし、異なる良さを打ち出すこともできていません。
この作品のせいで、原作の鑑賞を厭われる方がいらっしゃると思うと血涙が出ます。
ありがたい思い出の映画
岡田准一さん見たさにチャリティー試写に行ったら、、、事前に私ばかりか同行者まで個人情報を送信したり、当日の身分証確認もやたら丁寧でした。
途中トイレも禁止。施錠もするという前代未聞の厳しいセキュリティ。
笠井アナが出て来て、岡田准一さんも客席で一緒に観るということで岡田ファンの友達が感涙した後…真実が判明。
な、なんと当時の皇太子御一家(現、天皇陛下、皇后陛下、愛子様)が岡田さんの隣でご鑑賞しました。
緊張し過ぎて映画の内容をあまりよく憶えていません。
人生でたった一回あるかないかのありがたい出来事でした。
劇場出口に置かれたネパール地震の募金箱に2000円も入れちゃったーーーー!笑
壮大なスケールの、肩透かし
通常スクリーンで鑑賞。
原作は未読です。
予告編を観て、邦画とは思えないスケール感と豪華なキャスト、エベレストにまつわるミステリー風味の物語に惹かれ、会社の同僚を誘って胸躍らせながら映画館へ足を運びました。
ですが、大きく期待していた分、肩透かしでした。途中、ちょっと寝てしまいました。会社の方、私から誘っておいてごめんなさい。でも正直な話、面白くなかったんです、はい。
映像は鳥肌ものの美しさと迫力でした。エベレストで実際に撮影されたシーンは映画ならではな空前のスケール感を醸し出し、自然の偉大さと荘厳さを感じました。人間なんてちっぽけな存在なのだと、否応無しに突きつけられたようでした。
しかし、本作で褒められるのはそこぐらいかな、と…。エベレストのロケに予算を喰われたのか、それとも長大な夢枕獏の原作を消化しきれなかった脚本が悪いのか、あるいは両者かもしれませんが、ストーリーがペラペラで心に響いてこない!
登場人物たちのことがあまり掘り下げられなかったので、いまいち感情移入出来ませんでしたし、エベレストで行方不明になったと云う実在の登山家を巡るミステリーについても、どうでもいいように思えて来、匙を投げました。
事前に期待値を爆上げしていた私にも責任があるのかもしれませんが、それを差し引いても、「これはあかんやろ」って言いたくなりました。日本映画の限界を感じた次第です。
※修正(2023/10/10)
壮絶さ。
けっこう酷評を目にしたけれど、
その上で観ても、私には良い映画だった。
羽生丈二(阿部寛)は、
死をも恐れずに誰も登ったことのないルートを攻め続けるけれど、
死をも恐れないとは言え、
死んでもいいと思っている訳ではなく、
必ず生きて帰る、と思っているからこそ、
本当は怖くてたまらないんだなぁ、というシーンがあって、、、
そこが、物凄く印象的だった。
そんな羽生の姿を追う、
カメラマン深町誠(岡田准一)も、
元々は山を登っていた山屋。
ほぼ直角の氷の壁になっているルートから、
エヴェレストの山頂を目指す羽生について登っていたけれど、
途中で諦めて、一旦ベースキャンプに戻ってしまうも、
やはり、と思い直し、再び羽生の後を追い掛ける。
再会のシーンは、涙も忘れるほどの壮絶さを感じた。
なぜ、山に登るのか。
そんな理由、本当は誰にも解からないのかも知れない。
果敢に登り続ける、本人にさえも。
金をかけたクソ映画
エヴェレストの雄大さやネパールの街並みのエキゾチックさはとても良く撮られていて圧巻の映像美を誇る。ただしそこしか褒められるところがない。
破たんしたストーリーは見ていてばかばかしくなる。なんでそうなる?何が言いたい?と常にクエスチョンマークがつく。
そしてエンディングテーマはベートーベンの歓喜の歌。いやいや羽生の死体を見つけた直後だぞ?監督は馬鹿なのか。
そんなことはどうだっていい。死ねばゴミだ
映画「エヴェレスト 神々の山嶺(いただき)」(平山秀幸監督)から。
国民の祝日に「山の日」が制定されたからではないと思うが、
「エヴェレスト」に関する作品が続いた気がする。
その山に、イギリスの登山家ジョージ・マロリーが、
1942年6月8日に初登頂に成功したのか否か、の関心が高まる中、
山岳カメラマンの深町が、伝説のアルピニスト・羽生丈二に訊ねる。
「マロニーは、頂上を踏んだかなか?」
「生きてこなかった奴が、頂上を踏んだかどうか、
そんなことはどうだっていい。死ねばゴミだ」
この言葉は、冷酷のように感じるが、実は重くて温かい。
だからこそ、何としても生きて下山してこい、と諭す。
評価されるのは、最初に登頂した時ではない。
登頂し、さらに厳しい岸壁を無事に下山できた時、
世界の人々は、彼らを評価する。
いつまでも、誰が最初に登ったか、などに拘っているな、と
山に登る人たちに向けて発せられたメッセージのようだった。
最近、日本・世界の名山を登る人たちが増えている。
この考えは「エヴェレスト」に限らず、胸に刻んでおきたい。
生きている人に生きろということ
印象では結構死んでた。
思い出すと四人死んでた。
最後の方で
生き残って帰ってきたひとがいて
「あ、この生きてる人が自分の人生を生きていこうと決意する話か」
と思った。
他には
「僕みたいな死に損ないで障害持ちが開き直って生きていくしかない」
というふうに受け取った個人的には。
ぼくにとって神様は、
ぼくを人生に閉じ込めて状況やメッセージで意味をほのめかして飛ばしてくる見えない存在。
この映画からは
生きろ
動け
働け
というメッセージを受けた。個人的には。
山岳小説の金字塔、と言われた小説の映画化だが・・
登山経験あり、原作未読。
いろんな時代のシーンが出てくるが、登山装備や登攀技術(確保法など)の時代考証がしっかいりしていて「へぇ、やるな」と思いながら見ていた。
ただ、岸のロープを切った疑惑はどうなのよ。
ロープが岩角で切れたかナイフで切断されたかは、ロープの切断面を見れば一目瞭然だし、切断された場所を見れば、ナイフなら誰が切ったかも即座に分かるでしょ。
他の作品でもたまにあるけど、この問題を「謎」として扱うのは無理。
深町の心情の変化もシナリオが圧縮されすぎた感があって判りにくい。
マロリーはどうでもいいの?原作ではこの問題にフィクションなりの解答を出しているはずだけど、映画ではマロリー問題から逃げたのかな?
クライマックスは、ノースコルから頂上を目指したマロリーと、南東壁を登攀していた羽生と、ノーマルルートを登っていた深町が何故一堂に会するわけ?
それはいくら何でもちょっとムチャでしょ。
映像も期待したほどではなかった。
「剱岳 点の記」の剱岳の方がスケール感も上だった。
総じて、ちょっと入り損ねた映画だったかな。
(追記)
原作を読んだら、原作では深町、羽生、マロリーの3人が一堂に会するのだ?という問題は、強引ではあるけれど何とか納得できる理由付けがされていた。
ただその理由は映画では、深町がネパール側から登っている以上、成立しない。
原作でも「あり得ない」と作中で深町が独白していたってのに、映画ではそのセリフを叫ぶのは観客だ(笑)
まあ、ほとんどの観客はエベレストの地図概念はないだろうから、あれがどれだけあり得ないシーンなのかは判らないだろうけど。
う〜ん‥?
岡田くんが大好きなので、岡田くんの演技を観れたことは嬉しかったのですが、全体的に話の脈絡がなさ過ぎます‥。
唐突なんです、ストーリーの運びが。
いきなり表れたあべちゃんの氷像にはビックリした。
岡田くんがあべちゃんの氷像に向かって『俺がお前を連れて帰ってやる!』っていうから、(ええっ!?まさかおぶって帰るの?!)と嬉々として期待したら、魂だけだった‥。
あべちゃんは、あのままあそこに‥(涙)。
でも、安い料金の日に観たから、全体的に不満はありません。
また、早く岡田くんの次回作観たいな。
映像だけ
映像は圧巻
以上!
准は相変わらずの滑舌と台詞回しの顔だけ演技
阿部ちゃんと対峙すると「む、テルマエロマエ?!」ってな濃さに胸焼けが…
尾野真千子が急に登山についていく展開も安易だし
「カトマンズに探しに行きます!」と言いながら結局阿部探しは准におまかせ
高山病にも倒れずシェルパの言葉を理解するに至ってはもう何がなんだか…
あれだけ山を憎んでるんだから自分で冬山登山はやってないよねぇ?
フローズン阿部ちゃん人形はHUDのフローズン岡田を彷彿とさせ、
「あんたも10年前こーやったんやで」と最後まで物語に入り込めなかった
きっとねー
私がねー
普段から「登山の意味が分からん
何だかがっかり・・・。
「映像不可能という作品に挑戦」だそういですが、正直がっかりです。一番よかったのは、地震前のカトマンズの映像です。
ハイシーズンはこんな感じなんだ・・・雑然とした街のようすがよく撮れていて、もう見られない光景を堪能しました。
笑えるのは、デス・ゾーンのシーンです。
まず、ヘルメットかぶってません。こんなんあり?
だって、もろい岩肌という場所なんですよね。
なのにどうしてヘルメットがなくて毛糸の帽子なの?
状況設定おかしすぎない?
でね、岡田准一が凍り付いた阿倍寛をみごと見つけるわけなんす。そのとき、感極まった岡田准一は毛糸の帽子を脱いじゃう。ホント、見ていてびっくりぽん状態、まさに「脱帽~!」です。
どうしてここで脱ぐの?岡田准一の顔を見せるため?
設定がデス・ゾーンなのにあんまりです。もう作品が台無し。
それから、大切なペンダントを阿倍寛の手にかけるんですが、強風ふきすさぶデスゾーンなので風にもっていかれちゃうんじゃないでしょうか?せめて首にかけてあげてほしかった。
などなど、笑えるシーンもお見逃しなく。
エベレストはきれいで荘厳でした。阿部寛の義父役の現地の俳優さんもいい味をだしておいででした。
山の魅力
命をかけて山に挑む天才クライマーと、その人を追うカメラマンの壮大な物語。
彼らをそこまでさせる山の魅力とはなんだろぅ。。
うーん…考えさせられます。;;;;(;・・)ゞ
最後のエンディングでは、カメラマン(岡田准一)が撮った写真ヒストリーが流れた方が良かったかも
自然の描写と役者の演技は良かった。でも脚本・演出がダメダメ。
原作があることも知らずに観ました。
1.良かったところ
雄大なエベレストの風景が素晴らしかった。
阿部寛の演技は秀逸。岡田准一も頑張ってた。
カトマンズの雑踏と活気が今後の展開を期待させてくれた。
2.ダメだったところ
元カノが、いきなり「私も行きます」って言って、標高5000m超のベースキャンプまで行っちゃうところ。高尾山じゃないんだよ。そんな急に行けないだろ。
しかも、なぜ行こうと思ったのかもよくわかんないし。
その元カノ、シェルパの現地語をイキナリ理解していて、どうして?
というか、この元カノの存在意義が全くわからなかった。
少年が阿部さんとシェルパの居所を教えてくれたあと、岡田君と元カノの二人で車で阿部さん達の所に行ったけど、地図もなくナビもないのに、あんな山奥に日本人二人だけで行けるわけないだろ。
だいたい、あんな場所をどうやって少年から伝え聞いたんだ?
岡田君がベースキャンプで阿部さんを待っていたら、都合よく阿部さんがやってくるって、どういうことよ。いつくるかわからないのに、少しの装備で待つなんてある?
登山になってから、一旦阿部さんと別れて戻ってたのに、突如追いかけようと決意なんて。それまでも死にそうな感じなのに、超一流の登山家からダイブ離れて追えるわけないじゃん。カメラマンなら、別れてもその場で写真撮れって思った。
最後の音楽が感動を誘おうとしている感が満載なのに、どこにも感動する要素がなくて興ざめもいいところ。
レイトショーで、自分達を含めて4人(2人×2組)しかいなかったので、ツッコミ入れながら観ることができたけど、ツッコミどころ満載すぎた。
想え、ありったけの心で想え!
とても面白かった。俳優陣の端っから熱苦しくオーバーな演技でグイグイと最後まで引っ張られ、最後の「歓喜の歌」で昇華するような情熱に気圧される映画だった。私は原作も谷口ジローの漫画も愛読しているが、その「熱さ」はどのメディアをとっても引けを取らないものがある。中にはその熱苦しさに辟易する御仁がおられるかもしれないが、エベレスト登頂という大舞台では、それほどの熱さを打つけても跳ね返されそうな雄大さと懐ろの深さがあるように思える。熱苦しい俳優陣の濃厚な演技も監督の思惑通り、演出通りでキャスティングの妙味が功を奏していたと思う。しかし、阿部寛は三船敏郎を何処と無く思い出させる良い役者になった。
脚本、演出に問題あり(涙)
原作、漫画とも時間を忘れ読み耽ったものです。長い話なので端折ってしまうのは分かるのだけど、肝心な部分が失われているのに、涼子の山に怒る意味の分からないセリフ、長谷の立ち位置など余分な付け足し、変更あり。特に羽生をはぶ!と呼び捨てするなど、深町の繊細なキャラクターと羽生に対する畏れからくる距離感がすっかり失われ、ただ野心たっぷりの横柄な人になっていて、その後の羽生と深町の関係性に全く説得力が無くなっています。阿部さんの鬼気迫る羽生、いい味のアンツェーリンなどなど、出演者は素晴らしいのに…!予算と役者さんの無駄遣い!脚本、演出の問題でしょう、残念すぎる!
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